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kan-haruの日記

風景・風物詩 紅葉の六義園 江戸の名園和歌の庭でモミジを楽しむ

2009年12月11日 | 風景・風物詩
kan-haru blog 2009 心泉亭前のカエデと松とイチョウ

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関東の首都圏では11月下旬から12月中旬が紅葉の見ごろです。今年2回目のモミジの鑑賞を都心の名園の和歌の庭の六義園に12月8日に見に行きました。1回目は、横浜本牧の名園三渓園のモミジを2日に見て(「小さな旅 三渓園 原家の私邸であった内苑の日本庭園で楽しむ紅葉」参照)おります。

六義園
大森町から六義園へは3ルートのコースがありますが、駅を降りてからの距離が最も近い路線を選び、品川より都営地下鉄浅草線で三田駅乗り換え、同三田線で白金高輪駅から地下鉄南北線に乗り付いて駒込駅を下車して、徒歩2分で六義園染井門の入り口です。
六義園では、11月27日から12月13日の期間中は9時から21時まで開園し、園内南部の松の木とモミジをターゲットにしたライトアップが行われ、この期間には臨時に染井門が開門されます。

 六義園染井門(写真拡大)

六義園の入園料は、一般が300円、シニア150円で小学生以下は無料です。また、期間中は毎日11時と14時の2回の庭園ガイドの約1時間コースが無料で行われます。

 入場券とスタンプ

六義園(文京区本駒込6丁目)は、五代将軍徳川綱吉の頃の江戸時代の1702年(元禄15年)に、川越藩主の柳沢吉保が築園した「回線式築山泉水」の庭園で、池の廻りを回遊して四季の季節で変わる景色が楽しめる日本庭園です。明治時代に入って三菱創業者岩崎弥太郎の所有となり、1938年(昭和13年)に岩崎家から東京市に寄付され、1953年(昭和28年)に特別名勝に指定された都立の庭園です。

 六義園マップ

六義園は、小石川後楽園とともに江戸の二大名園として数えられ、吉保の文学的造詣の深さを反映し、和歌の趣味を基調とした繊細で温和な日本庭園で、中の島を有する大泉水を樹林が取り囲み、紀州(現在の和歌山県)の和歌の浦の景色を始め、万葉集や古今和歌集に詠まれた名勝を取りこんだ景観があり、それらにちなんで名前をつけています。
庭園の名称は、中国の古い漢詩集の「毛詩」に記されている「誌の六義」の、風、賦、比、興、雅、頌という六つの分類法の流れを汲んだ和歌の六体に由来しています。

・紅葉観賞
秋の季節には、面積が87,809.41m2ある庭園には、5,600本の高木と30,400m2の低木が植樹さており、庭園北部のつつじ茶屋付近から蛛(ささかに)の道沿いに植樹されている沢山のモミジの紅葉は見事であり、多くの見物者が鑑賞に訪れます。
六義園北側一帯は江戸時代に染井村と呼ばれており、ソメイヨシノの発祥地に因んだ染井門から入園して、先ずは千里場(馬場跡)⑯を南に進み正門入り口付近のモミジを鑑賞して、内庭大門の前に植えられている大木のしだれ桜③を見ながら、ライトアップが施されている池南の道を反時計方向に進み、池の南から北岸をみる風景は大変と趣があります。池を周回しながら築山の妹山・背山④、竜の背の様な臥龍石(がりゅうせき)⑤や蓬莱島⑥と雪吊りされた松の木⑦を見ながら景色の変化の様子は温和な風景です。
この素晴らしい風景を、集会施設の心泉亭、宣春亭中からカエデの紅葉を鑑賞しながら沢山の見物者が見とれていました。道を進むと千鳥橋が架けられており、左手には岩の間から渓流が走り傍らには滝見の茶屋⑧が見えます。

 泉水南岸の風景(:蓬莱島⑥、:雪吊りの松⑦、:滝見の茶屋⑧)

千鳥橋を渡ると道は四筋に別れており、右手に折れると右側に吹上浜⑨が見えてきます。浜には見事な吹上の松が枝を池の水辺近くまで垂らしています。吹上浜辺の吹上茶屋⑩で抹茶を頂いて一時の休憩です。

 吹上浜風景(:吹上の松、:吹上浜⑨、:吹上茶屋)

休憩で息をついたので、吹上峰の南部をまいて坂を上り吟花亭跡のもみじ茶屋⑪まで進み、モミジの見どころの高木地帯の紅葉を鑑賞します。当に低山に登った様で、全山が真っ赤な紅葉です。

 吹上峰西側付近の紅葉(写真拡大)

まるで山の道を下るような雰囲気で道を東に進むと右手につつじ茶屋が見え、下山道は紅葉に燃えており、麓に流れる小川が見えてきました。

 山陰橋への北側道の紅葉(:山陰橋までの北側道付近、:山陰橋への川岸道、:山陰橋の袂付近)

小川を進むと右手は園内で一番高い標高35mの築山の藤代峠⑬で、紀州にある同名の峠から名付けられました。そこの麓の小川に架かる山陰橋⑫を渡り、対岸の蛛道(ささかにのみち)⑭を散策しながら、藤浪橋⑮を渡って千里場⑯に戻って一周をしました。都心の名園の紅葉を十分と満喫し心身共に癒されて、駒込駅から南北線で帰路につきました。

 山陰橋付近の紅葉(:山陰橋岸から見た紅葉、:蛛道(ささかにのみち)⑭)

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