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kan-haruの日記

イベント 日本美術展覧会鑑賞 日展2年連続入選の異業種交流会員の出展洋画を鑑賞その1

2014年01月11日 | イベント

kan-haru blog 2014  第45回日展ポスター      

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連続日展入選洋画鑑賞
異業種交流会員のW氏の洋画が、2012年の第44回日展に初出展した「モンキチョウ」が初入選(「イベント日本美術展覧会鑑賞 国立新美術館で日展入選の異業種交流会員の出展洋画を鑑賞その1その2」参照)を果たし、第45回の日展でも「むぎわら帽子」が連続入選しましたので、異業種交流会メンバーと共に2013年12月4日に観賞しました。
渡辺氏の洋画とのご縁は、2011年のギャラリー青藍(六本木) での「火/水/油/3人展」(「イベント 火/水/油/3人展 異業種交流会員の出展画を見て伯爵邸改築レストランで趣ある昼食を楽しむその1」参照)の観賞が最初で、次いで2012年4月に国立新美術館で開催の示現会展(「イベント 油彩・水彩・版画展 国立新美術館示現会展で入選の異業種交流会員の出展油彩画を観賞」参照)で佳作賞受賞の「秋娘の風」を観賞しました。
60歳を過ぎてからの本格的に絵に取り組み始めてから、短時期に権威ある展示会で連続して入選を果たした成果は見事なものです。

・日展とは
絵画に縁の無い一般異業種交流会メンバーとして、日展ホームページから「日展の沿革」について調べて見ました。
日展の前身は、1900年(明治33年)にオーストリア公使牧野伸顕は、海外の文化に肌で触れ、ウィーンを訪れた文部官僚に公設展覧会を開催することの大切さを情熱的に語りました。牧野は、「我が国も公設の展覧会を開き、文明国として世界に誇れるような芸術文化を育成しようではないか」と、日本の美術の水準を高めたいという夢を抱いていました。

 第1科日本画 石田育代 「新しい世界」 特選

1906年(明治39年)に、文部大臣になった牧野は、かねてより念願の公設展開催を決め、1907年(明治40年)に美術審査委員会官制を制定し、文部省第1回美術展覧会の官展が開かれ、1918年(大正7年)の第12回文展まで続けられました。1919年に、帝国美術院規程が制定され、帝国美術院第1回美術展覧会が開かれ、1934年(昭和9年)の第15回帝展まで続けられました。1935年に、美術展覧会は文部省主催に変り文部省美術展覧会が、監査と招待による展覧会に分けられて、1936年に、新たに帝国芸術院官制が制定され、改めて第1回文部省美術展覧会が開かれ、1943年(昭和18年)の第6回文展まで続けられました。 1944年には、美術展覧会取扱要綱によって、一般公募の美術展覧会は禁止され、文部省主催により、戦時特別美術展覧会が開催されました。

 第2科洋画 大渕繁樹 「長崎の日」 特選

大戦後の1946年(昭和21年)春には、文部省主催により、第1部(日本画)、第2部(西洋画)、第3部(彫塑)、第4部(美術工芸)の4部制によって、第1回日本美術展覧会(日展)が開かれ、同年秋に第2回日展を開き、第3回日展まで続きました。この間の1947年に、帝国芸術院は、日本芸術院と改称され、1948年第4回日展は日本芸術院主催に変り、第5科(書)を新設して5科制に改められました。1949年に、新たに日本芸術院令が制定され、日本芸術院会員の有志によって組織された日展運営会が設立されて、第5回日展より第13回日展まで、日本美術展は日本芸術院と日展運営会の共同主催となりました。

 第3科彫刻 前田真里 「夢をかなえる馬」 特選

1958年(昭和33年)には、社団法人日展を創立し、日本芸術院と分離し、完全な自主的経営機関として、改めて第1回日本美術展覧会が開かれ、第11回日展まで続けられました。
1969年(昭和44年)には、役員改選を機に展覧会名称を改組日展と改め、改組第1回日本美術展覧会として開かれましたたが、翌年には「改組日展」の展覧会名称を再び「日展」と改めて第2回日展を開き、今日に至っています。

 第4科工芸美術 小田謙二 「輝翔13」 特選

2012年に、公益法人制度改革に伴い、内閣府より公益社団法人への移行認定を受け、4月1日より「公益社団法人日展」として新たに出発しました。
日展は、1907年(明治40年)の文展創設以来、近代から日本美術の歴史と伝統を築き106回になりました。

 第5科書 近藤浩乎 「想い」 特選

・日展の開催美術館
日展の東京会場展は、99年間にわたり東京上野の東京都美術館で開催していましたが、日展100年目を迎える節目の2007年からは、東京・六本木に開館した「国立新美術館」に会場を移され、第45回日展は上野から移って7年目となりました。
日展の東京会場展終了後は、全国主要都市で巡回展が開かれ、50万人を超す多くの入場者があり、これは世界に類のないことです。

 日本美術展覧会展示会場(左:国立新美術館(2007年から開催)、右:東京都美術館(2006年まで開催)20100106撮影)

・第45回日本美術展覧会
第45回日本美術展覧会は、国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)において高益社団法人日展の主催で、2013年11月1日から同12月8日までの、午前10時から午後6の閲覧時間に開催され、火曜日が休館日です。
入場料は、一般当日券が1200円、前売券・団体券が1000円で、高校・大学生の当日券が700円、前売券・団体券が500円です。なお、当日16時以降に発売するトワイライトチケットは、一般が300円、前売券・団体券が200円です。ただし、11月11日は、「日展の日」で入場料は無料となります。

  第45回日展入場券

第45回日展の応募点数、入選点数は表の通りです。異業種交流会メンバーのW氏が応募の、第2科 洋画の応募数は2,136点で、入選が564点でそのうち新入選は65点であり、このような厳しい中での新入選は努力の結晶で勝ち得たものです。

 第45回日展応募点数と入選点数

第45回日展の第1科から第5科までの展示会場は、第1科 日本画が1階1A、1Bと2階2A、2Bの1部で、第2科 洋画が1階1C、1Dと2階2Bの1部と2Cの1部で、第4科 工芸美術は2階2Cの1部と2Dと2Eの1部で、第3科 彫刻が2階2Eの1部で、第5科 書が3階3A、3Bに展示されています

 第45回日本美術展覧会会場案内図

今回の展示の観賞は時間的に制約があり、H11異業種交流会のメンバーW氏の洋画の入選作品を鑑賞することが目的であり、ただ、参考のために第1科日本画の一部も鑑賞しました。そこで、今回も展示室は1階のA、1B、1C、1Dの展示を鑑賞しました。

 1階第1科日本画と第2科洋画会場図

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