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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ(P30) 京浜急行 京浜急行の高架化(その1)

2006年08月09日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
京浜急行電鉄(京急)本線は、1872年に開通した東海道本線と並行し、京急最北駅である都営地下鉄に接した泉岳寺駅から南下して品川駅を過ぎると、東海道線の東側を南北に弓なりに沿った形で横浜駅に合流し、さらに、三浦半島を南下して堀の内を経て浦賀まで通じております。
そのほか京浜急行には、四つの支線があり京急蒲田と羽田空港間の空港線、京急川崎と小島新田間の大師線、堀の内と三崎口間の久里浜線に、金沢八景と新逗子間の逗子線があり、本線と合わせて総延長が87Kmの72駅で営業しております。
ここをクリックすると、京浜急行全線路線図(京浜急行出典)が見られます。路線図内の駅名をクリックすると各駅の情報が見られます。

さらに、泉岳寺駅からは押上駅まで都営浅草線と相互乗り入れの運転を行い、その先押上駅からは京成電鉄の成田空港までと、京成高砂駅からは北総鉄道北総線の印旛日本医大までの直通乗り入れの運転および、京成成田駅から芝山千代田間の芝山鉄道線の5路線で、東京、神奈川、千葉の広範囲な地域を運行しております。

京浜急行本線とJR京浜東北線
大田区の京浜急行は、大田区の南北を貫通している本線がJR京浜東北線(東海道)と並行して大森海岸から六郷土手までの7駅と、京急蒲田から支線の空港線が大田区東南端にある羽田空港ターミナルビル地下駅までを結び6駅の営業をしております(地図参照)。
東海道線が開通した後大森町を京浜電車が走るのは、約30年後の1901年に六郷橋と東海道線の大森間が開通(大森町界隈あれこれ 京浜急行 大森海岸-大森間に電車が走る 掲載予定)しました。
京浜急行は、JR京浜東北線の東側(海側)を並行して走り、平和島付近との距離がおよそ1,050mと一番離れております。JR大森駅に近い大森海岸、JR蒲田駅に近い京急蒲田とのそれぞれの間隔がおよそ750m離れており、一番近い六郷土手では150m程度です。

京浜急行と大森町
京浜急行の大森町駅は、大森町の中心部に位置し、大森町北端部は平和島に、また南部は梅屋敷にそれぞれ接しており、大森町住民の交通の要として重要な交通基幹です。
大森町の交通の便利さは、都区内でも有数な場所であり、都心部に出るには泉岳寺から都営地下鉄線を利用するか、品川駅からJRに乗り換えれば小半時で目的地です。
関西、九州方面への新幹線利用も、いまや品川乗換えまでわずか15分強であり、東海、伊豆方面への東海道線利用も横浜乗換えまでわずか20分程度です。
また、海外、国内旅行の航空機利用も、乗り換えなしで成田空港または羽田空港に直結です。

京浜急行の高架化
現在、京浜急行本線と空港支線の駅は、大森海岸、平和島と六郷土手の3駅が高架駅で、大鳥居、天空橋と羽田空港駅が地下駅ですが、大森町、梅屋敷、京急蒲田、雑色、六郷土手、糀谷および穴守稲荷の7駅が地上駅であるため、京急蒲田駅付近の第一京浜国道や環八通りなどの主要道路がまだ踏み切り交差なのです。前者の第一京浜国道は、箱根駅伝で有名な踏み切りです。
この結果、多くの踏み切りで交通渋滞となり、鉄道による地域の分断を解消するため、東京都、大田区、京浜急行では、平成14年に都市計画事業の認可を取り、京浜急行本線の平和島から六郷土手までと、同支線の京急蒲田から大鳥居までの区間を連続立体交差化を進めることになりました。


既に第Ⅰ期工事の「環八先行立体」工事で京急蒲田第5踏切付近に、仮設高架橋を現行線の山側に建設して先行的に立体化する工事と、梅屋敷駅直近から京急蒲田駅と、京急蒲田駅から大鳥居までの2階(1層部)を構築し、先行立体に接続する工事が行われております。
第Ⅱ期工事は、平和島から雑色までと、京急蒲田から大鳥居までの主に北側をすべて高架化したうえで、環八先行立体の本設化も含め高架化する。いずれも山側に仮線を設け、さらに、京急蒲田駅の3階(2層部)の建設も行われる。
第Ⅲ期工事は、雑色駅北側から雑色駅を含んで六郷土手駅付近までを高架化の工事が行われます。

高架化工事完成後の姿
高架化工事に伴い、京急蒲田、雑色と糀谷には駅前広場が造られ、大森町と梅屋敷にはタクシー乗り場が造られます。また、大森町商店街通りの駅と第一京浜国道間の道路が13mに拡幅されます。さらに、京浜急行本線の山側沿いの京急蒲田から内川までと、環八通りから六郷土手駅付近の既設道路までとに、幅員6mの関連側道が新設されます。
全ての完成予定は、平成31年と云われておりますが、各期の工事が進行することにより、京浜急行の沿線の環境は、大変貌が行われます。
京浜急行の高架化では、この変貌、変遷を記述して行く予定です。

毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(7月分掲載Indexへ)
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