お帰りなさい。
いまごろ夏の話でゴメンナサイ。
立山から戻って、数日後、安曇野の友だちからメールが。
「あたしのところを素通りしたよね!? 」
ということで8月末に信州に再出動。。。
友だちの家でまったり過ごそうと思っていたら、まだ暗いうちに叩き起こされて、寝ぼけつつ車に乗せられ、目が覚めたら八方の駐車場だった。。。
「うぅっ、どこ行くの?」
「明日、うちのダンナが五竜の駐車場に迎えに来るから」
「・・・このまま、車で五竜の駐車場に行ってダンナさんと合流して、家でお昼寝するっていうのはどう?」
「ダンナが迎えに来るのは明日だって言ったでしょ。 さぁ、行くよ」
「うぅぅぅぅ~」
でも、上に上がってしまえば、やっぱり楽しい。
八方池で白馬三山を眺めながら、遅めの朝食。
友だちが 穂高 の 「パン工房 るんびに」 でゲットしてきてくれたパンは地元の素材や天然酵母を使っていて、どれも美味しい。
あ~~~、しあわせってこういうことだよなぁ。
8月も末なのに、たくさんのお花たちも出迎えてくれた。
標高が上がるにつれ、秋のお花が増えてくる。
人なつこいイワヒバリさんに案内してもらって、約5時間で唐松岳頂上山荘に到着。
ザックを置いて、まずは唐松岳へ。
でも、この頃からガスが辺りを覆ってきた。
な~んも見えません。
でも、天は私たちを見捨てなかった。
代わりにライチョウさん親子との出会いが用意されていた。
立山に続いて、ここでも会えて幸せ。
小屋の近くにはコマクサも咲き残っていた。
小屋まで戻ると遠くでゴロゴロという雷鳴が聞こえ始め、雨も落ちてきた。
この日は五竜まで行く予定だったけれど、槍ヶ岳での落雷事故を聞いたばかりの私たちは当然のごとく唐松にステイすることにした。
そうとなればまったりモード全開。
喫茶室でココアを飲んだり、食堂で本を読んだり、ときどきチラッと姿を見せる剱岳にみんなで歓声をあげたり、ゆったりと午後のひとときを過ごした。
「夕食の時間だよ」
ウトウトしていた相方と私は友だちの声で目を覚ます。
「あれっ、そっちは食堂じゃないよ」
「うん、こっちでいいの」
友だちに付いて2階の喫茶室へ。
えっ・・・!
「少し遅くなっちゃったけど、相方くんとヒサの誕生日のお祝いしよう」
うそっ。
山で食べるお祝いのお重はとても美味しかった。
翌日は朝からいいお天気。
山で朝陽を見ると、なぜ泣けてくるんだろ。
昨日は見えなかった山々にも会えた。
やっぱり山で迎える朝がいちばん好き。
さて、五竜のお話はまた今度。
秋山に出掛ける皆さんのために、先にグルメ情報をちょこっとお届けします。
下山後、安曇野に戻った私たちは森のなかのカフェ 「七ヶ月」 さんへ。
一年のうち七ヶ月しか開いていないらしい。。。
可愛い雑貨も扱っていて、素敵なお店です。
女の子が多くて、相方はちょっととまどっていたけど。
夕食は友だちがよく行くという 明科 の 「風ゆら」 さんへ。
地元の素材で作った美味しい家庭料理がリーズナブルなお値段で食べられます。
写真の “なごみ膳” は1,575円。
優しい味でとても美味しかったです。
店内も落ち着いた雰囲気でゆったり過ごせます。
犀川のほとりにあって、昼間は北アルプスも綺麗に見えるそうです。
友だちの家に戻ると、松本や大町の友だちも来ていて、明け方までおしゃべり。
翌朝は眠い目をこすりながら、穂高 の「あづみ野の朝」 さんへ。
パンとスープのお店です。
緑に囲まれたテラス席で遅めの朝食です。
う~ん、こちらのパンも何を食べても美味しいです。
朝から幸せ~!
帰りはいつもの 「Vif 穂高」 さんで野菜や果物を買い込みます。
買物が済んで駐車場に戻ると、ちょうど農家のおじいさんがスイカをお店に運ぼうとしているところでした。
小柄なおじいさんは軽トラックからスイカをひとつずつ重そうに運んでいます。
見るに見かねて相方とお手伝い。
「おぉ、ありがとね」
「いえ、おじいちゃん、このスイカ黒いんだね」
「あぁ、タヒチ っていう品種でシャキシャキしてて美味いぞぉ。東京だと、すっげえ高いんだ。何千円もするらしいよ」
おじいちゃんが付けた値札を見たら、なんと800円!
「えっ、800円でいいの!?」
「いいんだよ。小遣いになればいいし、作るのが楽しいんだから」
もちろん、買ってきました。
おじいちゃんの言う通り、シャキシャキしていて、我が家が今年食べたスイカの中では1等賞の美味しさでした。
おじいちゃん、ありがと。
山と安曇野で過ごした8月終わりの素敵な3日間でした。
今年の夏は暑さよりも、友だちの暖かさを実感した夏でした。
友だちの間に「コイツらは放っておくと山に戻ってこない。うまいこと言って連れ出せ」という “お触れ” が回っているらしい。。。
つ、つぎはどこへ連れて行かれるのか?????