「お帰りなさいっ。」

「山」「旅」「食」を中心に綴りたいと思います。
ただいまって遊びにきて頂ければ嬉しいです。

今日の一言.番外「最終兵器.その後」

2011年06月29日 | 今日の一言

お帰りなさい。

 

難航している交渉に「最終兵器」として投入された私。

苦労の末、何とか成約にこぎつけました。  

 

「部長、夏のボーナス、期待していいですよね!」 

「……課長、ヒサ君に何かご褒美をあげてやってくれ」  

 
「はい、部長。 ヒサ君、今日のランチは私がおごってあげよう」   


「へっ、いえ、ランチじゃなくって、ボーナスを……」 


「角の店のスペシャルランチはどうだ?」  


「いえ、そうじゃなくって…」  


「課長、この際、うな重を奮発したらどうだ。私も少し出そう」 


「だから、そういう問題じゃなくて…」 


「よし、わかった。うな重の上にしよう。肝吸いもついてるぞ」  


「…………」 


「部長、女性はやっぱりイタリアンでしょう」 


「おぉ、そうか。じゃあ、あそこのトラットリアなんとかのパスタランチはどうだ」 


「……もう、わかりました。じゃ、パン・パ◎フィックホテルのデザートブッフェに部署全員、連れてって下さい。」 

「うっ、部署全員か……。 よし、わかった!」   

 


取引先、上司との闘いは終わった。

次なる戦場はパンパシだっ! 

 


下山後のお楽しみ

2011年06月12日 | アチコチ

お帰りなさい。

 

妖精に会ったあとは、胃袋の強い要請に応えて、食事と温泉へ。

まず 浅間温泉 に向かいます。

国道254号を松本方面に車を走らせ、左手にセブンイレブンがある「洞」の信号を左折。

さらに2~3分行った「原橋」の信号を左折します。

橋を渡ると少し道は狭くなります。

道なりに数分で左手に「湯々庵 枇杷の湯」が見えてきます。

登山口から10分少しで着く近さです。

松本藩主の湯殿として400年の歴史がある風情のある温泉です。

 

 

手入れの行き届いたお庭や館内の展示物も必見です。

 

 

お風呂でさっぱりしてから、安曇野に向かって車を走らせます。

お目当てはこちらの「淙々(そうそう)さん。

 

穂高の静かな林のなかにたたずむ、一日二組限定の割烹です。

綺麗な苔のなかを、打ち水がしてある石畳の道が玄関に続きます。

 

お品書きを頂けるのがお食事の後ということは、

わくわくしながら待ってほしいという心遣いなんだろうなと思うので、

お料理の紹介はやめておきます。

 

・・・でも、ちょっとだけ。 

こちらはお品書きには載っていなかった一品。

最初見たときは、私が苦手な塩辛かなと思いましたけど、

実は採れたての安曇野のタマネギ!

サッと茹でたタマネギを軽く炒めてお出汁のきいたカレーで和えてあります。

甘みが充分に引き出されたぷりぷりのタマネギとあっさりしたカレー、

シンプルだけど奥深い味です。

 

最後はお抹茶と甘味。

季節感あふれる 青梅 を模したお菓子です。

女将さんが「種もちゃんと食べられるのよ」とイタズラっぽく笑いながら出してくれました。

・・・たしかに、美味しいタネ?が入ってました。 

 

 

やっぱり、「山 → お風呂 → 美味しい食事」 は不動の三点セットです! 

 

 


Spring Ephemeral/春の妖精に会いに。

2011年06月06日 | ヤマアルキ

 

お帰りなさい。

 

山を始めたころからニリンソウが好きでした。

寄り添いながらさやさやと揺れるニリンソウを見つめていると、心の中にも春の風が吹き渡るのを感じました。

学生時代、徳沢で過ごしてから、その想いはさらに強くなりましたが、ここ数年、会えない年が続いていました。

今年も天候不順や体調不良であきらめかけていましたが、梅雨入り後、6月最初の週末、奇跡のように晴れの予報。

もう遅いかなと思いながらも、今年は花の時期が遅れてるみたいだから、ひょっとしてと、一縷の望みを抱いて信州へ車を走らせました。

 

向かったのは「戸谷峰(とやみね)」。

松本から上田に向かう国道254号線沿いに登山口があります。

三才山トンネル の手前にある「帯所橋」の手前に7~8台停められる駐車スペースがあります。下山した時には写真の様に満車状態でしたが、朝7時の時点では2台でした。

この駐車スペースがいっぱいの時には、少し松本寄りの「三才山出合ドライブイン」に停められるようです。

でもトラックが多い幹線道路を歩くので、登山口に近い帯所橋のスペースに停めた方が安全です。

   

 

帯所橋の駐車スペースから「野間沢橋」手前の登山口まで200mくらい。

鉄製の階段を上がると、最初は少しガレた道を歩きます。

  

 

やがて新緑とお花の気持のいい道になります。

 

 

 

この山には整備された登山道はなく、送電線鉄塔の巡視路を歩かせてもらいます。

ルート標識等はありませんが、巡視路の標識があります。山頂までNo.71~73の3つの鉄塔に沿って歩きます。

分岐には黄色の標識があるので間違える心配はないと思います。

  

 

No.71鉄塔まで1時間少し。鉄塔を真下から見上げることはあまり無いので、新鮮でした。

 

鉄塔と鉄塔の間は15~20分。休憩にちょうどいい間隔です。

 

No.73鉄塔を過ぎて、やっぱり、もう咲いてないのかなとあきらめかけたとき・・・

 

あっ!

 

そこには、春の妖精 たちが舞い踊っていました。

 

 

夢のような光景でした。

見渡す限り、ニリンソウのお花畑です。

ニリンソウたちが風に揺れながら、待ってたよとささやきかけてくれました。

 

 

山頂直下までお花畑は続きます。 

ニリンソウを踏まないように足元に集中して登ると、急に視界が開けます。

 

わぁ・・・。

 

戸谷峰山頂(1,629m)からは北アルプスに手が届きそうです。

 

 

 

梅雨の晴れ間、妖精たちとアルプスの峰々に会えた私の心にも、心地よい風と明るい光が届きました。