伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

ユキムシ飛び始めた

2020年11月09日 | 生き物
 立冬は、1年を24に分けた季節の呼び方二十四節季の一つ。
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、
立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑 、
立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、
立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒、
以上24の季節を言い、
立冬は冬の気配が漂い始める頃をいうようだ。今年11月7日で、毎年11月7日か8日が立冬にあたるという。

 これはあくまで人間決めた季節の分類にすぎない。虫が知っているはずはないが、まるでこの暦を読んだようにタイミングよくユキムシが飛び始めたのは不思議。まあ、二十四節季そのものが季節の状況を踏まえて名づけられたものなので、飛んで当然といえば、当然でもあるのだが。

 ユキムシの雪の正体は白い毛状の組織。ふわふわと飛ぶ小さい虫のおなかを覆った白い体毛が雪のように見えている。多数が飛び交う姿もまた風流なものだ。今朝の気温は7度程度だった。そうなるまでにはもう少し時間が必要なのかもしれない。



 ユキムシは別に「ユキンコ」「シロバンバ」などという地域もあるらしく、井上靖の小説「しろばんば」はユキムシに由来するという。このユキムシが植物に悪さをするアブラムシの仲間だと知った時には驚いたものだ。

 ちなみに写真は、コンパクトカメラで撮影距離を10㎝に設定して、飛んでいるユキムシを追いかけまわしながら撮影した。ピントがあっていないし、ブレているのはそのため。やはり動く被写体の撮影は難しい。


 ユキムシが飛んだその少し前の時間に道路を横断するカタツムリを見た。最近、近所でも増えている移入種・コハクオナジマイマイだ。九州あたりが原産で、流通する野菜等に付いて拡散しているらしい。こんなに気温が下がってから、カタツムリを見ることも珍しい。それも南方の種だ。



 寒さに一定の強さがあるのだろう。この性質が拡散を助けているのかもしれない。

 朝、愛犬を散歩する経路は片道約1.5Kmとなる。この間4カ所程の獣道らしき跡を見かけている。林から降りてきて、道路を横断、林に入っていくのだ。



 写真にくっきりと見える草の分け目は、実はここ数日で大きく広がった。少し前まではこの半分、いや3分の1程の幅しかなかったのだ。多数のイノシシが通っていると思われる。

 新聞配達をしている人に聞いた。新聞配達の時、つまり早朝の時間帯となるが、ここいら辺で車を走らせていると、イノシシが並走するように走っていたことがあるというのだ。

 犬の散歩では今のところ出会ってはいない。しかし、絶対に出会うことがないとは言えない。
 先だっての午後、遠野町の小淵地区の田んぼでイノシシを見た際に調べて分かったことがあった。イノシシはもともと昼行性だが、人を嫌って夜間に行動しているという。かつて、ハンターが、昔のイノシシは橋など人造物を嫌い、近くに橋があっても絶対に渡らず、川を横断していたという。それが近年は橋を渡るというのだ。イノシシが人になじんできているということだ。

 とすると、人に慣れたイノシシは、昼に行動するようになるかもしれいないということになる。
 彼らに人への怖れと、慎重な行動を取り戻させることが必要なのかもしれいない。

 ともあれ、散歩で出会わないことを望みたいものだ。

 家の周りを片づけていると、物陰にカマドウマがいた。





 バッタの仲間だが、薄暗いところを好み、薄暗がりからぬっと出てきたり姿かたちからか、「便所コオロギ」と呼ばれたりする。嫌いな人も多いのではないかと思う。私自身、バッタならつかめるが、カマドウマはつかむ気にならない。見ることがせいぜいだ。

 この後、また薄暗がりにもぐりこんだものと思う。
 嫌いな人にはごめんなさい。


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