墓参りエクスプレス(往路編)を読む
叔母(父の姉にあたる)の家についた私たちは豊橋から持参した手土産などを叔母に渡した。
マスカットやピオーネなどの大粒ブドウの名産地の岡山に豊橋の巨峰を手土産にする母のセンスに驚いた。
「運転疲れたでしょ?将志さん、横になって休んだら?」と叔母。
さすがの私も来てすぐの叔母の家の居間で横になる度胸もなく、食卓でお茶を頂く。
お茶を頂きながら、叔母の家が区画整理にかかるだとか、隣近所の変わった人たちの愚痴を聞きながら過ごす。
80を過ぎた叔父も健在なのだが、平日は単身赴任で老人病院の勤務医として働いており週末にしか戻ってこない。
歯科と違って内科系の医師は80だろうが勤め先があるのがうらやましい。
お昼を頂き、さらに叔母と母の非建設的な会話を数時間聞く。
たまにしか会わない親戚同士の会話はたわいのない内容のループである。
「帰りのこともありますので、2時にはおいとまします」と伝えておくことが肝要だ。
2時半ごろ叔母の家を出る。
「2時には…」と伝えておいてもだいたい定刻出発できないのは世の常である。
ああ、これで帰宅ラッシュの時間帯に大阪の大渋滞だ…。
高速道路に乗る前に豊橋への土産を探しに観光施設のお土産物コーナーに立ち寄った。
いまひとつピンと来るものもないし、いつもの”きびだんご”にも巡り会わない。
他のメーカのはあるのだが、いつものが見当たらないので、何も買わずに高速道路に向かった。
岡山自動車道や山陽道は順調に流れている。
最初のSAで豊橋へのお土産を探す。
兵庫に入るとお土産物のラインアップが港町神戸チックにがらりとシフトするからだ。
そこでいつもの”きびだんご”や他のお土産を買い求め、岡山県を後にして、兵庫県に突入した。
山陽道は山を貫く長大なトンネルと谷を渡る大規模な陸橋の繰り返しである。
日本のトンネル技術と架橋技術はなるほど世界一だと毎回この辺りを通るたびに思い知らされる。
そろそろお洒落な港町神戸のFMラジオも入るエリアだろうと、高校野球の流れるNHKのAMからラジオを切り替える。
神戸のFMラジオではDJがハガキを読みながら、夏休みのイベント情報を伝えている。
神戸のFMラジオってだけで格段とオシャレ感が増すのは何故だろう…?
などと、くだらないことを考えていたその瞬間ラジオから依然聞いたことのあるチャイムが流れた。
「緊急地震速報です!!強い揺れに警戒してください!!」
(復路編・その2 に続く)
叔母(父の姉にあたる)の家についた私たちは豊橋から持参した手土産などを叔母に渡した。
マスカットやピオーネなどの大粒ブドウの名産地の岡山に豊橋の巨峰を手土産にする母のセンスに驚いた。
「運転疲れたでしょ?将志さん、横になって休んだら?」と叔母。
さすがの私も来てすぐの叔母の家の居間で横になる度胸もなく、食卓でお茶を頂く。
お茶を頂きながら、叔母の家が区画整理にかかるだとか、隣近所の変わった人たちの愚痴を聞きながら過ごす。
80を過ぎた叔父も健在なのだが、平日は単身赴任で老人病院の勤務医として働いており週末にしか戻ってこない。
歯科と違って内科系の医師は80だろうが勤め先があるのがうらやましい。
お昼を頂き、さらに叔母と母の非建設的な会話を数時間聞く。
たまにしか会わない親戚同士の会話はたわいのない内容のループである。
「帰りのこともありますので、2時にはおいとまします」と伝えておくことが肝要だ。
2時半ごろ叔母の家を出る。
「2時には…」と伝えておいてもだいたい定刻出発できないのは世の常である。
ああ、これで帰宅ラッシュの時間帯に大阪の大渋滞だ…。
高速道路に乗る前に豊橋への土産を探しに観光施設のお土産物コーナーに立ち寄った。
いまひとつピンと来るものもないし、いつもの”きびだんご”にも巡り会わない。
他のメーカのはあるのだが、いつものが見当たらないので、何も買わずに高速道路に向かった。
岡山自動車道や山陽道は順調に流れている。
最初のSAで豊橋へのお土産を探す。
兵庫に入るとお土産物のラインアップが港町神戸チックにがらりとシフトするからだ。
そこでいつもの”きびだんご”や他のお土産を買い求め、岡山県を後にして、兵庫県に突入した。
山陽道は山を貫く長大なトンネルと谷を渡る大規模な陸橋の繰り返しである。
日本のトンネル技術と架橋技術はなるほど世界一だと毎回この辺りを通るたびに思い知らされる。
そろそろお洒落な港町神戸のFMラジオも入るエリアだろうと、高校野球の流れるNHKのAMからラジオを切り替える。
神戸のFMラジオではDJがハガキを読みながら、夏休みのイベント情報を伝えている。
神戸のFMラジオってだけで格段とオシャレ感が増すのは何故だろう…?
などと、くだらないことを考えていたその瞬間ラジオから依然聞いたことのあるチャイムが流れた。
「緊急地震速報です!!強い揺れに警戒してください!!」
(復路編・その2 に続く)