旅と酒とバッグに文庫本

人生3分の2が過ぎた。気持ちだけは若い...

あっけなく福智山

2011年02月06日 | 



昨日は一日中、庭の草取りや花壇作りをしていたので
本日は、ちょいと山にでも登ってみるかと、鱒淵ダムから名峰「福智山」へ向かった。
この何日かの暖かい気温で鱒淵の雪はすっかり解けていて
先日、雪の日にダム湖へと向かったときは
怖いくらいに積もっていたのが嘘みたいである。
その時は、ノーマルタイヤ、FFの軽自動車では
ダム湖の堰堤まで登るのがやっとで、
他はみなジープや四駆ばかりで、くだりが怖いので早々に退散するしかなかった。

福智山はこの近辺では一番高い山で、標高900メートル。
日曜日ということもあって、ダム湖周辺の道路には路駐した車がずらり。
小さな軽なので、なんとか割り込み、堰堤を渡り、山道に向かう。
ワカサギ釣りの人たちが何人か糸を垂らしていた。
ダムは水漏れの修理とかで水位がずいぶん下がっており
釣り糸は遥かかなたの水面まで弱々しく垂れ下がっている。
時折、5,6センチくらいの小さなワカサギがあがっていたが
この釣りは何回かやってみたがどうにも好きになれない。
ボート釣りならともかく、20メートルちかく下の水面に糸を垂らしていては
当たり自体がほんのかすかなもので、向こうあわせの釣りでしかない。
どうも、ちまちましたことが気に沿わないのだ。



九州自然道はずいぶん荒れていて、一箇所大きな崩落跡があった。
かなりの高さの斜面が崩れて、大きな杉の木が倒れていた。
同年輩の男性と抜きつ抜かれつしながら登った。
「私は初めての福智山なんですが、かなり険しいらしいですね」
「途中かなりきつい登りがありますが、まあ私の足で3時間ほどです。
今日は雪が残っているらしいので、もう少し時間が掛かりますかな」

昼食のコンビニおにぎりとお茶、甘いお菓子少々に防寒用のセーターが1枚とタオル。
あとは軍手にカメラ、ストックくらいしか持ってこなかったというか、気まぐれでふらっと来たものだから
まあ、山頂まで行くのが無理なら途中で引き返せばいいし
今日は予行演習くらいのつもりで登ってやろう。
そんな気持ちで、意気込まずに山登りを楽しんだ。





空気がとても気持ちいい。
しんとして、張り詰めたように冷たく、時折ドサッという雪が崩れる音と鳥の声が聞こえるくらいである。
小さなミュージックプレーヤーもリュックに入れていたが、音楽はいいやという感じである。
途中道が分かれていて、男性に教えられたカラス峠経由の右の道を選ぶ。
「左の自然道のほうが傾斜が楽ですが、距離があります。
右の方が近いですが、かなり急な斜面です。」

中腹をすぎたあたりから積雪が多くなり、アイゼンを持たない私はストック1本で頑張る。
貫山に登ったときは、このストックも無かったのだから、ひどいものである。
通販で買ったキャプテンスタッグの安物のストックだが、けっこう役に立つ。

途中、昼食休憩を取ったが、セーターを着ていた私は汗びっしょりである。
Tシャツに長袖のネルシャツだけの格好になり、延々と続く急な山道をゆっくり歩く。
いったいいつになったら到着するのか見当も付かないが、まあ一歩ずつ歩めばいつかは辿り着く。
それにしても雪の山道には難儀する。
アイゼンは絶対必要だなと思うが、もう今シーズンは要らないだろう。



10時にダム湖を歩き始めて約3時間、13時ごろに頂上間近の山小屋に着く。
何のことはない、もっと苦しいかと思っていたが、案外あっけなかった。
雑木林の道を延々と登っていた時だけが、若干きつい感じである。
山小屋は10人以上の人たちで賑わっていたが、ここは非難小屋であり
食事などが出るわけではない。
それにしてもブームなのか皆さんお洒落ですな~。
「山と渓谷」に載っている写真そのもののようなファッションである。とくにお若いペア。
よく金かけてるな~といった感じ。
われらおっさん党は年季の入ったファッションか安物の代用品で済ませている。
いや、それでも靴やアイゼンはいいものが欲しい~。





山小屋から福智山山頂まで、600メートルほどだが、ここは傾斜が急でしかも雪が深い。
人が歩いているところは、ツルツルに滑る。
小学生くらいの男の子がビニールシートで橇のように滑って降りてきた。
最後の頑張りどころである。ストックを突き刺し滑り止めにして
腕力で登る。




眼下に増渕ダム湖や遠くに平尾台、貫山が見える


山頂には、1時半くらいに到着。
年配のおばちゃんに写真を依頼するがデジカメを使ったことが無いのか
一生懸命目で覗こうとしている。
「なーんも見えまっせんが、どげんしたらよかと?」
「モニターの画面を見て撮ってください。わかりますか?」
「なーんもわからん」「あっ、もう結構です」
ほかにデジカメで写真を撮っていた年配の男性に頼んで撮りあいする。

山頂は寒くて風が強いので、早々に退散。
下りは傾斜の緩やかな自然道経由でと思っていたが
途中で道を間違ってしまい、結局元の道を引き返すことになった。
この下りが一番大変だった。
雪がなければなあ~。
ストックを持つ腕と太腿がパンパンである。
降りても降りても、道は遠い。
よくこんな坂を歩いて登ったな~と我ながら感心する。



麓に下りたのが、4時近かった。
普通ならもっと時間が掛からなかっただろうが、この積雪では仕方あるまい。
「いや~久しぶりにいい運動した~」
堰堤ではまだおっちゃんたちがワカサギを釣っていた。
柄の悪い方言でお喋りばかりしているから、ちっとも釣れてなかった。


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5 コメント

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トレッキング (無職不良中年)
2011-02-07 10:39:36
今年はトレッキングにはまりそうな
雰囲気ですね~!
日記を読んでいるとカミさんや息子と一緒に
登った久住や霧島など思い出し
また山に登りたくなります。

最近、ひざの調子が悪く年齢的に「皇潤」が
必要かも・・・(笑)

Re.トレッキング (いしやん)
2011-02-07 11:49:23
山には今までまったく興味が無かったのですが頂上に着いた時の達成感がいいですね。
だから帰り道の下りが嫌いです。

でも、本来は私は海川派です。
いろんな遊びが楽しめるし、きれいなおね~ちゃんも多いし…。なにせ、あまり努力しなくて良いところがgood!
ぽかんと浮かんで空見てるだけで癒されますね。
とんでもない所まで流されていたりすることも多かったですが…。
降りるときに感じたのですが、ひざの痛みを…
私も皇潤が必要かも?
なんて 皆さんそんなに アクティブなんでしょう! (大分のおばさん)
2011-02-11 17:02:24
お久しぶりです。
北九州に居るころ 福知山にはいったことがありません。平尾台・皿倉山・英彦山・九重山・大山(スキー)くらいかな?今では…  行ってみたいけど 誰も一緒してくれないし、一人で行く気もなし…   一切運動もしてなく、学生時代と大違いです。50歳過ぎたころから 本格的に 体調壊し 6年前に出会った サプリのお陰で 10歳は若返ったと思います。腰やひざの痛みも改善されましたよ。
皇潤よりはるかに凄い 遺伝子レベルのサプリです!  細胞に必要な栄養素、最近は化粧品も出来 中から 外から…老化予防・ぴんぴんコロリを目指して 病気しにくい身体作りに励んでます!   お試しあれ
なんてぇ~サプリ? (いしやん)
2011-02-12 14:57:11
お久しぶりです。
このブログ、ず~っと放って置いたので
皆さんから、忘れられていました。

実は、山登りの後、異様な倦怠感と吐き気、および翌々日から始まった下痢で、この一週間へたっていました。
疲れからだったのか、何かにあたったのか、それともインフルエンザだったのか、やっと正常に戻りました。
食あたりとしては、山で食べたコンビニのおにぎりしか考えられないのですが…

すごいサプリですね、遺伝子レベルですか?
名前おせ~て!!
そういえば同窓会では皆さんに比べて、ひときわ肌のつやが良かったような…
そのサプリのせいですか?
Unknown (大分のおばさん)
2011-02-12 18:47:18
おやおや やはり 歳には…
フォーデイズの核酸DNコラーゲン というドリンクです。
インターネットでも検索できるけど、基本は
会員制なので ネット販売はやってません。(闇で ネットで販売してる人がいますが、会社の信用にかかわる事なので わかると、取引停止に なってるようです)
詳細を知りたければ、資料を送りましょうか?
生物や 医療に関心が高い人にはこの素晴らしさがよくわかると思います。
飲み始めて 今年の5月で6年になります!

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