旅と酒とバッグに文庫本

人生3分の2が過ぎた。気持ちだけは若い...

古い車は金が掛かる

2013年09月24日 | Weblog

ビストロの車検が迫ってきた。
買ったところに相談してみたが、例によってスバルのオイル漏れ。
ガスケット交換や、その他で16万ほど掛かるということ。
値切ってみたが、13万がギリギリの線だというので迷ったが
もし全て直して車検を受けても、あと2年乗れる保証は無い。
CVTのクリープ現象もたまにあるので、こいつがいかれたら
また15万ほど金が掛かる。
ボクのビストロは平成10年式で、もうすでに15年が経過しているが
古い感じは全く無く、塗装もきれいだし、エンジンも絶好調。
自分で直せるなら良いのだが、生憎そちらの知識は全く無いので
常に金を掛けて直さねばならない。

前のグリーンビストロも2年で潰し
今度のレッドビストロも2年で潰し、前の前のグリーンキャロルは4年で潰した。
で、結局8年で3台。車両代が締めて70万弱。
ここでしばし考えた。
これなら新車を買って、10年乗るほうが得策ではないか?
車両代の総計はほとんど変わらないが
なにせ誰が乗ったかわからないクルマよりも
少なくとも購入時は新車で乗れるのだ。

そう思ったが最後、すぐにディーラー廻り。
程度のいい中古車も考えたが、狙いは新古車。
博多に3000キロくらいしか走ってない12年式のホンダライフを見つけたが
北九州のダイハツで2キロしか走ってない、登録済み、未使用の
ミライースを発見。色は白に近いブルー。13年式。こいつに決めた。
イースは徹底した軽量化で低燃費。
しかも要らないものは全部省いて、徹底した低価格。
このコンセプトが気に入った。
これなら津屋崎のハーバーまでも金が掛からず行ける。
本体価格88万、諸費用込みで98万、マット他を付けて約100万。
ハンコ付く体勢で値切って90万ちょうど。
営業マン泣いていました。
新車なら本体価格が100万なので、ずいぶん買い得だった。
もちろんビストロ君もしっかり1万で下取り。
まあ、こいつは整備すれば絶対に売れるから、そちらで頑張ってくれ。
皮シートにミニライトのアルミまで付いてるしね。

今は1年で1番忙しい時期なので、買っても楽しむ暇はないのだが
まあ、納車も10月10日過ぎにしてもらったし、その頃は
一息ついているので、何とかなるだろう。


西日本工業倶楽部

2013年09月17日 | Weblog



昨日、ヨットの仲間と西日本工業倶楽部で飲み会があった。
我が家からは直通の交通機関が無く、面倒なので止そうかと思ったが
カミさんに現地まで送ってもらい参加した。

ここは我が母校「戸畑高校」に隣接するアールヌーボー建築の洋館で
以前は音楽会などの撮影で何度も訪れたことがあるのだが
今回はその日本館での飲み会である。

http://spaspa.gnk.cc/20070511_4/0070511_4.htm

約束の時間より少し早めに着いたが、すでに3人ほど来ており
彼らと和式の庭園を眺めながら、広縁にてしばし談笑。
しばらくして部屋に案内されたが、8畳二間続きの16畳の和室で
古いながらもしっかりとしたというか、金の掛かった造りで
実に落ち着く。
洋館のアールヌーボーも良いが、ボクにはこの和室の方がしっくりくる。
決して華美ではなく、建築主のセンスの良さが伺える造りである。
こういった部屋で食事をし、酒を呑み、本を読み、そして畳の上に
ころりと寝転んで、しばしの眠りを貪る、そういった生活がしてみたい。
この日は夕方ともなると、結構涼しく、しかし部屋には適度の空調も入っており
快適に飲み始める。

酒類は飲み放題で、生ビールもコクが有って美味い。
安い居酒屋の水のような生ビールでは決して無い。
よく冷えた白ワイン、常温の赤、焼酎にウィスキー、日本酒と皆ピッチが揚がる。
そんなに高くないコースなので、料理はまあまあだが、美味い。
山盛りのズワイガニや、魚と蛸のカルパッチョもあっというまにた無くなる。

今年の夏は皆其々に事情があって、ほとんどヨットに乗っていない。
ハーバーの常連N君が、時々エンジンを掛けて舟を出したりしてくれているらしい。
彼には感謝したい。それゆえ、酒を勧める。
ボクは今から一月ほどは仕事が忙しくて乗れないので
11月3日のお遊びレースに参加し、能古島に行くことを約束する。
たぶんその時期はコスモスが満開である。

6時から始まった宴は3時間続き、9時に散会。
ここはこのたっぷりと時間が持てるのもお薦めである。
みんなよく飲んだ。
近くに住むI君の娘さんがワゴン車で迎えに来てくれ
其々、JRの駅や自宅近くまで送ってくれ、ボクも小倉のモノレールの駅まで送っていただく。
とても美人のお嬢さんで、I君はみんなから冷やかされる。
大きな病院に勤めている理学療法士さんで、まだ独身というので
医者がいっぱいで貴方みたいな美人なら引く手あまただろうと言うと
医者は嫌だと言う。どうにもオカシイ奴が多いらしい。
そんなもんかね。

それにしてもよく飲んで食った。
また来年も工業倶楽部でOFF会をやろうと決める。

久しぶりに乗ったモノレールは、お疲れ顔の展示会のようで
普段車しか使わないので、あまり人と顔を合わせて観察する機会が無いのだが
一心不乱にスマートフォンを見つめている姿ばかりで、なんとも不気味な世の中である。


肩痛

2013年09月16日 | Weblog

ずっと前から右肩に痛みがあったが、水泳などで酷使したせいか
この1週間くらいは、キーボードも打てないほど痛くて、話にならない。
市販の漢方薬を買ってきて、昨日から飲んでいるが
弱冠、痛みが薄らいだくらいで、未だに痛い。
なんとか、キーボードは打てるようにはなったが
右手の内側が少し痺れたような感じで
右手を前に伸ばしたり、上に上げたりすると激痛が走る。
やはり病院に行かないと無理なのだろうか?
どなたか、良い方法があれば、教えていただきたい。


藤原新也 cat walk OFF会

2013年09月07日 | Weblog

先日、藤原氏が主催するcat walkのメンバーになったばかりだ。
彼のブログが有料で会員制になったのは、もう2年ほど前のことか?
ボクはその時、申し込み忘れてそれ以来彼のブログはなかなか拝見できなかった。

今回弱冠の空きが出たという告知があったので、すぐに申し込んだ。
希望者が多い場合は抽選とのことだったが
ボクは無事メンバーになれて、彼のブログその他を自由に読めるようになった。
写真の寸評やメンバーによる投稿などもあり、とても充実した内容で満足している。
過去にさかのぼって膨大な記事があり、しばらくはそれらを読むのに時間がかかりそう。

ところがである。
せっかくメンバーになれて、藤原氏と会える機会もあろうと嬉しく思っていた折
今回、メンバーたちとOFF会をやるという。
全国で3箇所。
北海道と長野ともう一つ我が北九州の門司港。
ボクは飛び上がらんばかりに喜び、早速申し込もうと思った。
しかも山水園の最高級「松花堂弁当」を食べた後、藤原氏と門司港散策とある。
昨日の病気のことも忘れて、日時を見ると、「アチャー」
10月12日(土)とある。
仕事が入っているじゃないか。
なんてこった!
ついてない。

メンバーの1人が写真展をやっていたらしい。
こういう情報も嬉しい。
藤原氏曰く「岩合光昭の猫よりずっといい」。確かに。

http://wanganneko.cocolog-nifty.com/


「クインケ浮腫」という病気らしい

2013年09月06日 | Weblog

昨日、プールに行き2キロほど泳いだ帰りの車内で
突然上唇のあたりがムズムズしたので、歯で軽く噛んでみると
まるでアヒルかカッパの口のように腫れてきた。

前にも一度、もう何年も前のことだが、そうなったことがあって
その時は少し風邪気味だったので薬の副作用だと思った。
なかなか腫れが引かなかったのだが、1週間くらいで元に戻った。
恥ずかしいのでマスクで誤魔化していたが
女房に笑われた。
「カッパみたい」

それ以来、全くそんな兆候が無かったので、もうすっかり忘れていたが
昨日、突然やってきた。

家に帰り、すぐに氷で冷やしてみたが
腫れともしこりともつかないようなものが上唇にできて
歯医者で麻酔を打った後のように感覚が鈍い。

カミさんが花粉症なので、毎年薬を貰っていたが
そのなかに抗ヒスタミン剤があったので、これは間違いなく
蕁麻疹の一種だと確信して、その薬を飲んだ。
前の時は、風邪薬を飲んでいたのでその薬の副作用かもしれないと思い
何も飲まずにしばらく様子を見た。
しかし今回は、そんな薬などまったく飲んでないので
すぐにこれはアレルギー症状だと理解した。

夕食前に薬を飲んで、就寝前には幾分楽になって、腫れも少し引いた。
ネットでこの症状を検索してみると、これが結構有った。
同じような症状の人が居るものだと思った。
それぞれ、口唇ヘルペスではないかとか、かぶれだとかの記述が有ったが
確信的なのは「クインケ浮腫」ではないかという記述だった。
一種の蕁麻疹で、皮膚の内部でその症状が起こるため、かなり腫れるということである。
毛細血管が体液を多量に出して起こる病気らしい。
かゆみや痛みはほとんどないので、放っておいても良く
1週間もしないうちに症状は消えることが多いらしい。
頻繁に起きる場合もあれば、何年か経って起きる場合もあるというが
ボクの場合は今の所、二度目であり、すでに5年は経過している。
治療は何もしなくても良いが、抗ヒスタミン剤の服用で改善するとある。
やはりボクの見立て通り、蕁麻疹であり、薬の服用も正しかったようである。

今はもうほとんど違和感も無く、腫れも判らないくらいに引いたので
ほっとしたところであるが、頻繁にこの症状が出るようでは
ボクのきらいな病院に行かねばなるまい。
原因はストレスや過労などが有るらしい。
昨日は、ちょっと泳ぎすぎたかもしれない。
ボクの場合は二度とも上唇だったが、瞼や咽喉にもできるらしい。
咽喉の場合は、窒息死することもあるので注意が必要ということで
どうにも厄介なものを抱え込んでしまった。
右肩もよく廻らないし、あちこちにガタがきているのは間違いあるまい。


アメリカ合衆国の矛盾

2013年09月04日 | Weblog

シリアのアサド政権に対するミサイル攻撃をアメリカが決めかねているが
その理由は、アサド政府が反アサド勢力に対して神経ガスを使用したという
確固たる証拠を示せないからである。

神経ガスなどの化学兵器は国際条約において、その使用を禁止されている。
イギリスは辛うじて民主主義が効を成しているというか
議会においてシリア攻撃は否決され、キャメロン首相は窮地に陥っている。
やはり確固とした証拠を掴めないことがその理由である。
反してわが国は、国会による議論すらなく安部政権はアメリカに追従するという。
まあたとえ議論がなされたとしても、可決されるのは明白なんだが。
多くの日本国民は、そんなことよりも明日の飯のほうが問題である感じ。

合衆国はその証拠を掴んでいるというのなら、明白にすれば良い。
しかし国連の調査団も確固たる証拠を掴めないまま引き上げた。
そもそも他国に対しての内政干渉は国連の要請無しには出来ないはずである。
まずは国連が関与し、手に負えない場合にのみ、その要請に応じてしか
武力介入など出来ないのが、常識である。

合衆国が独裁政権であるアサドを攻撃する気持ちは解からないではない。
だがしかし一方、エジプトでは民衆によって選ばれた大統領を引き摺り下ろして
軍が作り上げた現政府を味方している。
これは明らかに軍によるクーデター政権ではないのか。
しかもその政府は民衆に対して発砲している。
むしろ合衆国は、クーデター政権をこそ標的にするべきではないのか。
それが合衆国の正義ではないのか。

振り返ってみれば、合衆国は我が日本に対し2発も原爆を落下し
ベトナムでは枯葉剤を使用し、イランイラクでは劣化ウラン弾。
これらは化学兵器ではないのか?大量破壊兵器ではないのか?
いくら戦時下とはいえ、無差別に日本国民を殺戮したその内省も聞かないまま
世界中の紛争に干渉して廻るのは、どういった神経の持ち主なのか。
合衆国はこういった自己矛盾を抱えて、どのように世界を納得させるつもりか。

オバマ大統領が攻撃を決めかねている理由は、もうひとつ
アメリカの財政破綻問題である。
とにかく金がないのだ。
この秋にもパンクするのではないかと言う人も居るくらいである。

ここで石破茂防衛大臣が最優先課題は原発の汚染水ではなく、集団的自衛権だと言った意味が解かった。
たぶん、日米同盟により、自衛隊の出動を余儀なくされているのであろう。
日米同盟とは何も日本が有事には、アメリカが助けてくれるという一方的な同盟ではないのだ。
日本に金も兵も出せと言ってきているのである。
だからして消費税であり集団的自衛権なのだ。

ただ合衆国がシリアに攻撃を仕掛ければ、シリアも黙ってはいまい。
必ずや合衆国の同盟国であるイスラエルに攻撃を仕掛けるはずである。
そうなるとまた中東の紛争が始まる。
元も子もなくなる。
もし中東に紛争が始まれば、石油価格が跳ね上がり
日本も多大な影響を受けるであろう。
プーチンも黙っておれない。
だからこそ、今はまず徹底的に話し合いをやらねばならない。
それが人の道というものだ。
それゆえのG会議があるではないか。
阿部首相もアメリカに尻尾を振るばかりでなく
それくらいのことは言って欲しいものである。
まあ、そんな器じゃないのは解かってはいるのだが。


「あまちゃん」の大震災

2013年09月02日 | Weblog

本日放送のNHK朝ドラ「あまちゃん」は、くしくも2年前のあの大震災その日。
ボクは、テレビは最近、ほとんど観ないのだが
朝食時にあるこのドラマだけは毎日観ている。

あの震災からもうすでに2年半近くが経過したのだ。
脚本家のクドカンは、震災当日のリアルな映像を全く使わず
見事に、出演者の表情だけで、この震災の大きさを表現した。
見事の一言に尽きる。
彼の演出は、駄洒落や言い回しが独特で、年配のボクらには
ちょっとした違和感を覚えたりするのだが
今日のドラマを観て、ボクは彼に一票入れたい気になった。
実際のところ、震災を表現するにはリアルな映像を使うのが
手っ取り早いと思うのだが、もうトラウマのようになった
あの毎日毎日テレビで繰り返し流された映像は、ボクも見たくは無かった。
クドカンは、テレビのニュースを観る出演者の表情や
夏ばっぱの村のジオラマなど、一見ちゃちな模型を使って
ボクらにあの震災の映像を喚起させることに成功した。
こちらのほうが実写の映像よりもずっとリアルだった。

ドラマ的には、主人公のアキがデビューしてもう終わりなんじゃないかと
思っていたところだったが、放送は9月いっぱいまであるので
このあと、どんな展開があるというのだ?と思っていたが
そうか、この震災があったのだと気づいた。
このドラマが始まった頃、ボクは「八重の桜」に続いて
NHKはまた、東北舞台のドラマかよと、ちょっと政治的な配慮の臭いを嗅いだのだが
実際、ドラマが始まって岩手の三陸海岸の寒村の海女さんが主役の観光ドラマだと思って
あまり観る気もなく観ていたのだが、アキが東京に戻ってから俄然面白くなった。

たぶんドラマ的には、またアキは岩手に戻ると思うのだが
クドカンは、福一の原発の問題をどう扱うのだろう?
三陸に戻って海女の仕事に就くにしても、海の汚染の問題が残るはず。
ボクとしては、そこのところは曖昧にして欲しくはない。
直接的な表現は難しいかもしれないが
これだけの脚本を書ける人であり、出演者も
灰汁の強い、個性的な役者が揃っているのだから
たとえNHKドラマと言えど、何か一手打って欲しいものだと思う。

それにしても実際のところ、復興の進み具合は如何なものか?
あれだけ騒いだ瓦礫の処理問題も、もう片付いたのか?
「瓦礫の処理なくして復興無し」と連日のように騒いでいたマスコミは
いま、何をどう思っているのか?
まだ瓦礫の問題は残ったままなのか?
それとも瓦礫の処理は済んだが、それでも復興に手が付かないのか?
毎日くだらないドラマやワイドショーやお笑い番組ばかり垂れ流すくらいなら
ボクとしては、たとえ数十分でも良いから、震災後の現状のレポートを
続けて欲しいのだが、またそれがマスコミの使命であると思っているのだが
ジャーナリズムをかなぐり捨てたマスコミにこんなことを言っても詮無いとも思うが。

瓦礫処理の問題では、市民の反対を押し切って進めた我が北九州市も
その後の復興への関係はどうなっているのか?
具体的に何をやっているのか?
瓦礫の含有放射性物質に関しての疑問など、おざなりの説明会を開いただけで
なんら真剣な議論も無く、また誰一人市議会議員で疑問を呈した者もなく
市民の間に亀裂を深めてまで行った強制執行的な
瓦礫の処理はもうとっくに済んだはずだが、その後の経過は解からないままである。

時々催し物で見かける役所関係者のTシャツの「絆」の文字が
ボクには、とっても白々しく見える。


旅が終わって

2013年09月01日 | 

今回の旅では、あまり人と話す機会が無かったように思う。
クルマで移動し、ホテルや旅館に泊まれば、必然的にそうなってしまうのか?
やはり旅のスピードは考えなくちゃならないのか?

石川文洋さんのように、徒歩の旅というものもやってみたい。
しかしボクは、歩くという行為は、人間にとって一番自然な行為ではあるが
1日の体験としては、非常に少ないものになる気がする。
せいぜいが1日に30キロ程度である。
田舎道では、ほとんど人に出会わないこともあるだろう。
それにボクは、歩くという行為は、思考が内向的になる傾向がある。
つまり自分のことやその他のことを考えるにはちょうどよいのだが
ついそっちのほうに偏ってしまうのだ。
そうなると周囲のことに目が行かなくなってしまう。
たっぷりと時間があれば別だが、少ない時間の旅には徒歩は不向きだと思う。

となると、やはり自転車かカブである。
ただ、年齢的にも自転車はちょっときついかなとも思う。
しかし夏の旅は、カブも結構厳しい。
自動二輪のようにスピードが出せれば良いのだが
30~40キロあたりで走行するのは意外に暑いのだ。
しかもヘルメット着用ときている。
とくに頭に汗を掻き易いボクには地獄である。
ただ、旅のスピード的には、やはり自転車か原付あたりが
ちょうど良いように思える。
いつでも道路端に停まれるというのが最大の利点なのだ。
クルマはなかなか停められないし、スピードも速すぎる。

また、宿泊についてもホテルや旅館だと、ほとんど人との出会いは無い。
特にホテルやビジネスホテルはなおさらである。
旅館だと宿の関係者くらいしか話す人は居ない。
特に安宿の場合は人手も少ないので、等閑になる。
しかし部屋付きの女中さんが居て、食事の相手なんかしてくれる処は
べらぼうに高いので、御免こうむる。
となると民宿と言う手もあるのだが、これが結構な人気で
良い宿は常に満室であり、しかも1人では泊まり辛いのだ。
もともと部屋数が少ないので、多人数のほうが優先される。
となるとキャンプ場でテント泊になるが
実はボクも、是が一番だと思っているのだが
最近のような大雨や異常な暑さでは、いかんともし難い。

ボクにとっては、とても旅がやり辛い環境になってきた。
旅の季節を変えるしかないかとも思うが、仕事の都合で
夏以外は、なかなか長い休みが取り辛いのが現状である。

この問題は、なんとかしないといけないであろう。

さて今回の旅、印象的には「特攻平和会館」と「水俣病資料館」
そして枕崎の「かつお公社」で研修生として働いていた
中国人女性の突き刺さるような視線、
この三つが心にぐさりと突き刺さっている。
次回の旅で再訪問することも考えている。
とくに水俣は、数日滞在してもっと多くの人と話してみたいし
高齢で健康的にも優れない石牟礼道子さんにも今のうちにお会いしてみたいし
語り部の話も聞いてみたい。
そして何より、美しい八代海というか不知火の海をゆっくり眺めてみたい
そんな欲望に駆られる。

さて今から図書館に行って、予約していた
石牟礼さんの「苦海浄土」を借りてきます。
ちょっときつい読書になりそうな予感がいたします。