『いのちをいただく』 西日本新聞社 内田美智子・文
ここ何ヶ月間かで、一番感動した本
食肉加工センターに勤めている坂本さんのお話。
ずっとこの仕事がいやだった坂本さん。
ある日、女の子にかわいがられていたが、生活のために売らざるをえなかった、みいちゃんという牛がセンターにやって来た。
坂本さんはみいちゃんに言う。
「みいちゃん、ごめんよう。みいちゃんが肉にならんと、みんなが困るけん、ごめんよう」
女の子がやっていたように、腹をさすりながら、
「みいちゃん、じっとしとけよ。動いたら急所をはずすけん、そしたら余計苦しかけん、じっとしとけよ。じっとしとけよ」
牛を殺す、その時がきたとき、みいちゃんはちょっとも動かなかったけど、その時、みいちゃんの大きな目から涙がこぼれ落ちた・・・
かわいそうなのはクジラだけじゃないはずなのに、なんで欧米の人は、牛や豚を殺すのは平気なんだ
たくさんの動物が涙を流して命をくれている・・・