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「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「闘将!!拉麺男 ~炸裂超人一〇二芸~(たたかえ!!らーめんまん)」 レビュー (ファミコン)

2018-06-01 21:00:06 | ファミコンレビュー
※「闘将!!拉麺男」という表記だが読み方は独自である。
 ×:とうしょう!!らーめんおとこ
 〇:たたかえ!!らーめんまん


「ゆでたまご」氏原作のマンガのファミコン版
アクション+アドベンチャーゲーム
開発はヒューマン
発売はバンダイ、新正工業
1988年8月10日発売


あらすじ

 地禁門に封じられていた3人の悪人が外の世界に出たという。
 その3人の目的は少林寺総本山への復讐だという。
 彼らを捕らえる事が出来るのか?
 また6人の達人の安否も確かめなければならない。
 『美来斗利偉(びくとりい)・拉麵男(らーめんまん)』(本名)は旅に出た。


特徴

・カーソル指定

 奥行きがある大きなフィールドがあり
 その中にカーソルがあり、上下左右斜めと移動させる事が出来る。
 そのカーソルで指定する事で
 歩き、人と話しかけたり、ドアを開けたりなどラーメンマンを動かす事が出来る。


 画面下記に各種コマンドがあり、カーソルで指定する。

「こうどう」「とる」「つかう」「ラーメンマン」「おやすみ」

の5種類

「こうどう」:カーソル指定する。
 その状態でキャンセルするとカーソルなしに直接ラーメンマンを移動できる。

「とる」:カーソルで指定したものを取る。
 ※取れない場合もある。

「つかう」:指定したアイテムを使う。
 ※アイテム指定は『ラーメンマン』コマンドで指定する。

「ラーメンマン」:状態を見る。
 所持アイテムの確認、話を聞く内容の指定
 『つかう』コマンドで用いるアイテムの指定
 ページを替えると
 ラーメンマンの現在の体力、能力などを確認できる。

「おやすみ」:パスワードを取る。

・フィールド遠近感

 フィールドには一部奥行きと遠近感があり、奥に進めると(画面上)
 ラーメンマンが小さくなり、それを表現する為か動きも遅くなる。
 早く移動したいのであれば手前(画面下)に
 ラーメンマンを移動してから動かすのが望ましい。


・レベルアップ

 レベルがあり、敵を倒していると最大HPや攻撃力が上がる。
 しかし技は初期で覚えている『にげる』以外は
 レベルアップではなくイベントでの習得となる。


・体力時間回復

 体力と技のエネルギーはリアルタイムの時間経過により回復する。
 

操作方法
[フィールド時]

 十字キー:カーソルの移動、または『ラーメンマン』自身の移動
 Aボタン:決定。
   カーソルで指定した場所に『ラーメンマン』を移動させ調べさせる。
 Bボタン:キャンセル

 ※屋内に入るにはカーソル指定が必要。
  扉の前で十字キーの上を押しても中には入れない。


[戦闘時]

 左右キー:移動
 上キー:上段ガード
 下キー:下段ガード
 左右キー押さず:中段ガード

 Aボタン:パンチ
 Bボタン:キック
  ※パンチとキックはいずれも上下キーの組み合わせで高さ攻撃が可能である。

  上段攻撃:上キー+AorBボタン
  中段攻撃:左右キーor十字キーを押さず+AorBボタン
  下段攻撃:下キー+AorBボタン

 セレクトボタン:技の表示→技の選択
 スタートボタン:選択した技の使用



点数は5点

良い点
・「闘将!!拉麺男」のゲーム
・パスワードを入力しやすい

悪い点
・走将!!拉麺男
・少将!!拉麺男
・飛将!!拉麺男
・闘将!!拉麺男
・治将!!拉麺男
・話将!!拉麺男
・急将!!拉麺男
・作将!!拉麺男


良い点の解説
・「闘将!!拉麺男」のゲーム
 好きな人は色んな意味で涙を流しながら
 プレイすればいいんじゃないだろうか?(すっとぼけ)

・パスワードが入力しやすい
 カーソルの移動がパスワードの入力と相性が実にいい。



悪い点の解説

・走将!!拉麺男(走れ!!ラーメンマン)

 まず、移動が遅い。
 ガキや腰が曲がった老人に追い抜かれる。
 何故、走らないのか?
 遠近感表現で一部フィールド上部に『拉麺男』を移動させると小さくなるが
 そのせいで移動もただでさえ遅いのに更にゆっくりになる。
 腹立つ―――!!
 (但し、チンピラ達は小さいグラフィックがないようで、
  遠近感表現のあるフィールドでは
  上部に侵入出来ないのでやり過ごす事は出来るが…
  だが、足は遅い。遅すぎる) 

 ちなみにカーソル移動モードで画面端を指定して移動させると

 「とおいな」

 などと『拉麺男』がボヤく。
 その遠さを感じさせないようにするのが製作側の手腕だろ大ボケがッ!!
 しかも、カーソル指定すると『拉麺男』が自動で歩くが足の速さが変わらず遅いので
 カーソル指定しているだけの時間が無駄である。
 結局、カーソル指定移動モードはすぐに封印して直接移動モードしか使わなかった。

 タイトル画面で

 『遅』『普』『速』

 と書いてある。
 足の速さが変わるのかと『速』を選ぶが変わらずの足の遅さ…
 なぜならそれは『メッセージスピード』だからだ。
 アホかッ!!
 真っ先に変更させるべきなのは足の速さだろ!
 頭、どうかしてんのか!?
 

・飛将!!拉麺男(飛べ!!ラーメンマン)

 足が遅いのに加え、マップは多い。
 上下左右端から隣接するマップに移動するのだが
 隣にマップがあるかどうかは見て判断がつくものではなく
 画面端に触れてみなければわからず
 そこに行ってみなければならないのだ。
 マップなどもないし…
 足も遅くてウゼェ…

 それに、パスワードでの再開地点は幾つもある訳ではなくいつも最初から…
 遠い村に行かなければならないときは指が痛くなって嫌になる。

 幾つも町や村があるのだが
 「ドラクエ」の『ルーラ』に代わるようなものは存在しない。
 徒歩で現地に行くしかない。
 何とか工夫しろよ。


・闘将!!拉麺男(闘え!!ラーメンマン)

 トロイ歩きで色んな所を歩き回ると敵の出現エリアがある。
 このゲームはシンボルエンカウント方式で
 上半身裸の男が歩いていてそいつと接触すると戦闘になる。

 それはいいんだけどその肝心の戦闘がひでぇ…
 派手さはなくかなりもっさりとした動き。
 ジャンプはなく歩きもゆっくりなので飛び込むなんて事は出来ない。
 雑魚に関しては待ち戦術が基本となる。

 ボス級に関しては下手に攻撃させると一方的にやられるので
 パターンにハメて倒すしかない。
 一進一退の攻防なんてものはない。


・治将!!拉麺男(治れ!!ラーメンマン)

 項目が細かく幾つもあるな。
 そのいくつかの項目が重なる事で地獄の様相を呈していく…

  ①体力、技のエネルギーは自動回復

   体力も技エネルギーも自動回復なのだが微回復なのだ。
   時間を計ったらレベル2の時、5分で25回復した。
   ってことは12秒で「1」回復である。

   レベル2の時最大HPは66である。
   体力が1なら全回復まで11分かかるって訳だ。
   そこまで何してろっての?
   子供であれば宿題か?大人であれば掃除などの作業?
   ただの嫌がらせか?

   技の方も時間回復である。
   燃費がいいような技もないので連続で使っていたら早めにエネルギーが底をつく。
   折角の技も温存してしまう始末だ。
   ただの嫌がらせか?(2回目)


  ②通常画面で体力表示なし

   戦闘になれば表示されるが
   通常画面で体力は表示されない。
   体力の項目を知るには
   「ラーメンマン」コマンドを実行しなければならない。
   面倒くせぇ…
   何で自動回復なんて仕様の癖に常時体力を表示しないんだよ。
   今、体力がどれぐらい回復したかわかんねーじゃねーか!
   その場を離れた後、戻って来てどれだけ回復したか知りたいのによぉl!
   ただの嫌がらせか?(3回目)


  ③パスワードは現在の体力を維持

   パスワードを用いるHPありのゲームの多くは   
   再開すると全回復しているものだが
   本作はパスワード取得時の体力を維持する。
   そのため、瀕死状態でパスワードを取ると
   再開時は勿論、瀕死状態である。
   ただの嫌がらせか?(4回目)


  ④死亡して再開時の体力は全快ではない。

   RPGの死亡後の再開は
   全回復が多いが
   (全快なのは主人公ので、仲間は死亡したままというケースは多い)
   本作は体力の1/3程の状態でしか再開されない。
   態と死んで全回復という事も出来ないのだ。
   ただの嫌がらせか?(5回目)


  ⑤宿屋なし

   やられて瀕死状態なのに
   他のRPGにおける「宿屋」のような全回復施設は町にはない。
   町にはないが一応、序盤ぐらいで体力回復場所が出来る。
   だが、そこまで行く道中が実に面倒である。
   ただの嫌がらせか?(6回目)


  ⑥回復アイテムはない。

   回復系アイテムは存在しない。
   何で?
   というか物を買う事が出来るお店がない。
   お金もないしな…
  (『お金』はイベントとして出るがアイテム扱いであり金銭として使用することはできない)
   ただの嫌がらせか?(7回目)


・少将!!拉麺男(少ないぞ!!ラーメンマン)
 サブタイトルは「炸裂超人一〇二芸」だが
 使える技数は最終的に『9芸』になる。(最初は当然、0芸)
 一応、最初から習得している『逃げる』を無理に芸として含めればやっと10芸となる。
 合計しても1/10以下である。

 原作でも一〇二芸しっかりあったのかどうかは知らんけど
 ゲーム作品でわざわざサブタイトルに採用するぐらいだから期待するやん…

  パンチ上中下段(3芸)
  キック上中下段(3芸)
  ヌンチャク上中下段(3芸)

  ガード上中下段(3芸)

 上記の10芸を無理矢理足しても22芸にしかならんぞ。
 後80芸、用意せんかい!!


・話将!!拉麺男(話せ!!ラーメンマン)

 ラーメンマンはいくつもの項目を覚えていて
 それを人々に話しかける事が出来るのだが
 一々、メニューを開いて尋ねたい事柄を指定してから
 そいつに話さなければならないのだ。
 手間がかかるばかりでウゼェ…
 なんで「FFII
 みたいに人に話しかけると聞く項目が開くような仕様にしなかったんだろ?
 センスの欠片もない。


・急将!!拉麺男

 『拉麺男』のトロ過ぎる動きに急げというか…
 敵がとまらねーんだよな。
 このゲーム、カーソル操作してコマンドを選ぼうとしている時に雑魚敵は止まってくれない。
 そこにあるものを調べようとしているのに…
 接触されると当然戦う事になる。
 パスワード取ろうとしている時も雑魚敵は止まってくれない。

  ちんぴら「通れるなら通ってみろ」

 通る気なんてねぇよ!
 おめーがこっちに絡んで来てんだろタコォォ!!


・作将!!拉麺男(作れ!!ラーメンマン)

 これはちょっと無理矢理なんだけど(笑)

 言いたい事は
 「ゲームを真面目に作れよ」って意味である。

 『小公子セディ』の時も同様。
 原作の漫画やアニメが存在しているのにもかかわらず
 製作側の自己顕示欲というか悪ふざけが随所に見られるのだ。

 ダジャレを言うぐらいならまだ可愛げがあるが(イラつくけど)
 歩いている犬が

  犬「わん!つー!すりー!」

 などと寒い事を言うのはまだ序の口。
 子供が

  子供「テレビでもみるか。あ、まだ発明されてなかったんだ」

 などと世界観をぶち壊すようなセリフも見られる。
 ゲームの出来の悪さをしょ~もないギャグを言って誤魔化そうというのが散見されるのだ。
 開発者に対し憎しみすら湧いてくる。



やっと…悪い点の説明が終わった…
これからゲームをプレイしての感想を述べていきま~す。
はぁ…

よし!気合いを入れて!!
ゲームを進めるとチンピラという上半身裸の男が近づいてきてこう言ってきて戦闘となる。

 「通れるなら通ってみろ」

(言葉遣いおかしくないか?
 普通「通れるものなら…」なのに、ゲームにとどまらず日本語も不自由なのか?)

倒すと敵は普通のゲームなら点滅して消えるものだが
このゲームは隣のフィールドに移行するまで残り続け、調べる事も出来て

 「死んでいる」

って出る。
師匠などと慕われているような男が
通せんぼして襲って来るだけの奴を殺害すんの?
元々、『ラーメンマン』は残虐超人だったからな。
邪魔する者には容赦はしないのだろう。

まぁ、そのチンピラなどにやられると

「ラーメンマンは死んでしまった」

って出て最初の場所から復帰する。
死んでないやん。
「魁!!男塾」的なものか?
いや「キン肉マン」でもマスク取った素顔から出て来る光で
怪我が治ったり川が綺麗になったり死者も生き返るからな。
無問題なんだろう(多分)。

後、『拉麺男』
パッケージでは肩当をしているけどゲーム中はない。(エンディング除く)
上半身裸なだけ。
で、下半身は穿いていて動きもトロイから
例えるのなら

躍動感のない赤タイツを穿いた『江頭2:50』氏って所だろうか?

移動の時、上ボタンを押すと
それに背中を向けるとその皺が




こんな顔に見えるのだ。
ゲーム中確かに終始そんな顔にだったよ…

昔、少しだけこのゲームをプレイしたことがあった。
足の遅さですぐに挫折したのだが
今回、レビューするにあたってクリアしないにしてもじっくりプレイする必要が出て来る。(今回はクリア出来たが)
すると、浮かび上がってこなかった糞要素があふれ出て来るわけだ。
叩けば叩くほど出て来るんだからもはや沸き立つ泉のような感覚だった。
沸き立つのが水なら飲めるからいいがクソだからなぁ…
体力自動回復は特に酷い。

12秒で「1」回復である。
体力は最初でも「40」ぐらいあるってのに…
何分待たせるつもりか?
器拉麺(カップラーメン)も伸びるぜ!
いや、お湯を沸かし、カップラーメンを作り、
食べきるぐらいで時間的に丁度いいのだろうか?

死んで復帰しても全回復がしない。
パスワードを入力して再開して全回復もしない。
そして回復アイテムもない。

何なの!?
この盛大な嫌がらせは?
回復以外でも足が遅いし、瞬間移動的な方法はこのゲームにはない。
不便不便!実に不便!
不便過ぎてこのゲームはもはや大便だよ!

別の考え方をすれば
このゲームを長く遊んでもらおうという製作側の意図を感じられなくもないが
ここまで来ると悪意の方が強いように思える。
いや、な~んも考えず作られた結果が有力か…

体力回復は真っ当に待つしかない。
回復場所が出来るシナリオを進めるまでは…

そうだ。「大技林」に載っていたのだが
村でミニスカートを穿いている女がいる。何度も話しかけると

女「私綺麗?
 そう思うのならBボタンを押して。
 そう思わないのならAボタンを押して」

と、遠目であり顔のアップなんてないので綺麗かどうかなんて判別がつかないのだが
取り敢えずお世辞って事でBボタンを押す。

…し~ん…

無反応である。
何度Bボタンを押しても無反応である。
だからAボタンを押す。

女「この嘘つき!」

と、罵られる。
何だか、この無反応時にBボタンを連打する事で微回復するんだとか…
で、Aボタンを押す事で終了ということなのだ。
でも、画面内に体力表示がされないから回復してんのかしてないのか判断がつかない。
(上記、悪い点の1つがいいアシストしやがるなぁ…)
それに連打している作業の割に回復しているという実感もない。
1回押すごとに1回復ってわけではないようだしな(未検証)
しかし…
ゲーム的にはこうなっているのだろう。

ラーメンマン「綺麗綺麗綺麗綺麗綺麗綺麗綺麗綺麗…(続く)」
女「……」

ラーメンマン「(ようし…体力も全快したな)綺麗ではないかもな…」
女「嘘つき!!」

連射機を使おうともコレを終わらせるためには
必ず「嘘つき」呼ばわりされなければならないという
プレイヤーは悪態をついてくるのを耐えねばならんのである。

ちなみに今現在このレビューを書いている髭人であるが
ゲームで絶賛、レベル上げ中である。
上記のようにダメージを受けた後に態々、女に会いに行って連打するなんて
時間と手間がかかる作業なんかしない。
体力減った時には放置する事で体力を回復するという手法を繰り返しレベル上げすることにした。

「ちんぴら」と戦い、体力が減ったら敵に襲われない位置に移動し、レビューを書く。
レビューを書いている時間を利用して体力を回復しているのである。
少ししたらレベル上げ再開でまたダメージを食らったらレビューを書くという事になる。

これ、普通の人だとしたらこうなるんかな?

朝起きて→レベルを上げて→ば~っとして→レベルを上げて→
あくびして→レベルを上げて→お出かけして→レベルを上げて→
テレビを見て→レベルを上げて→

「何だか今日疲れたな…」


これを見てピンと来た方はなかなかの「ゴン太(CM『YouTube』)好き」
それはともかく何かして時間を使って
回復してからレベル上げという酷い作業をさせられる羽目となる。
今のスマホゲーなどでよくある事だわな。
プレイ続行するには別のエネルギーが必要で
それが時間回復または実際のお金でアイテムを購入して回復。
スマホゲーではスマホ本体では
ゲーム以外に色んな機能がついているから時間を経過するのは早いし
手で持っていく事が出来るものだが

これは携帯できるものではなく据え置きのファミコンだからね。
態々テレビがある所まで戻らねばならない。
だぁるぅぅッ!!

漫画で据え置きゲームつながりで言えば
PS3の「ジョジョ」の格闘ゲームでもゲームを継続するには自動回復で
実質、リアルなお金を出して回復アイテムを買わせる仕様だった結果
大顰蹙、大炎上だったな。
本作を作った奴が混じっていたんじゃなかろうか?


様々な町があり人自体は多いが
喋りのパターンは決まっており
同じ容姿のキャラの喋りパターンは8~9割同一である。

「またコイツか…」
「またその喋りか…」

というのをひたすら味わうことになる。
ハッキリ言ってただの水増しである。
当然その中で有益な情報もあるのだから
同じ会話をしなければならず腹立たしいとしか言えない。

戦闘に関してはもっさりしすぎている。
上中下段のパンチキックでのCPUとの対戦となると
1985年4月22日発売の「イー・アル・カンフー」が思い出されるが
1988年8月10日発売の本作と比較すると
操作性やスピード感は3年前の「イーアルカンフー」に完全に劣る。
本作は代わりに様々な技があるが技のエネルギーを必要として当然、技のエネルギーがなければ使えない。
その技エネルギーも体力同様時間回復というクソさがあって数回、放って技のエネルギーが切れたら
終盤に出来る回復所が出来るまで自然回復を待つしかなく
リアルに10分程度待たされる。

まぁ、このゲームが「拉麺男」ってラーメンで例えるのなら
スープ、麺、具がゲロ不味い…

 『クソ味の味噌ラーメン』

って言ったところだろうか?子供が2択で聞く

「食べるなら『ウ〇コ味のカレー』と『カレー味のウ〇コ』どっち食べる?」

の拉麺版って奴ね。

せいぜいラーメン屋っぽく誉めるところは付いてきたストローが綺麗だって所かな?

「え?ラーメン食べるのにストローはいらねぇだろ」

って?
その通りだよ。

セルフではない飲食店行くと大抵、料理の前にコップに水を入れて出されるじゃん。
それをストローで飲むのが良いって所なんだよ。
で、試しにラーメンのスープを飲もうとストローを使うと舌をヤケドする羽目になる。
いらねぇ…

カーソル操作は優れているんだよ。その部分だけは。
だからパスワード入力は快く操作できる。が…

その要素がこのゲーム内で活かされた点は一切ないのだ(断言)

ちなみにゲーム内でカーソル操作している最中に『ちんぴら』が突っ込んでくる。
こうなるとカーソル操作自体をやめる事になる。
もはやカーソル操作自体が邪魔になる。

パスワード入力がしやすいのだからそれを活かしたゲームを作るべきだった。
時間制限以内に指定されたワードを入力するというようなパズルゲームかな?
個人的にはパスワード入力画面だけがこのゲームの癒しだったわ。

カーソル移動で入力がしやすいし、
足遅い糸目野郎が出てこないし、低品質な画像も見ずに済むし
読んでいて不愉快なメッセージも出てこないから本当、ウキウキ気分でパスワード入力していたよ。
それで入力が成功してゲーム画面に戻った瞬間、糸目野郎が出てきて大きなため息を吐く…

カーソルを使って誰かを捕まえるとかそんなミニゲームとかないし…
別にカーソル入力自体が必然って箇所もゲーム中に一切ない。
普通に他のRPGのようにAボタン1つでウィンドウ開くという方式で事足りた。
カーソル指定して拉麺男を移動させる事は出来るが
上記悪い点の通り、足が遅く、カーソル指定する手間が無駄。
だからと言って、直接『拉麺男』を操作していても
室内に入るのにわざわざカーソル指定をしなければならないので
モードを切り替える手間がかかる。
カーソル入力はいい出来なのに
ゲーム内自体では良い所どころか実質足かせになってしまているというのは
作り手の絶望的センスの無さを実に際立たせる。

サブタイトル『超人一〇二芸』なんて技の多さをウリにしたかったようであるがその数は上記の通り圧倒的に足りていない。
瞬間移動系とか体力回復などを『芸』として組み込めばよかったのに…
製作側は原作の技を固執しているのかそんなものはなかった。

昔のゲームはプレイヤーに対して「長くプレイさせよう」とか「難しくさせよう」という意識が働くのが結構見受けられる。
実際は苦しんだり苦い感情を抱く方が強かった。

ん?

「炸裂超人一〇二芸」…
平仮名にすると「ひゃくにげい」
このゲームで100回にげー(苦い)思いをしたという方が実にしっくりくる。
クリアした髭人としては比喩ではなく結構マジな話である。

ゲームを快適にするような『芸』はまるでない。
技のエネルギーが時間回復であるとボス戦まで温存しようっていう意識が働くから結局雑魚戦で使わない。
出てくる中ボスも一部の技が有効って事が多い為、なおさら技エネルギーを温存してしまって
推しであるはずの芸をほとんど出さないという状況が続く…
個人的にこのゲームでクリアするまでで全ての技の使用回数は102回も使っただろうか?
そんな疑問さえ抱く。
一応、技は色々あって面白いのだから技の力ぐらい、1回の戦闘直後に全回復させるぐらいの思い切りで良かったんじゃないの?
もしくは回復アイテムの充実。
それで雑魚を技を用いて気持ちよく倒せるような爽快感を与えられれば評価も若干違っていたかもしれない。
まぁ、ゲームを楽しくさせるという普通の事を組み込もうとする正常なスタッフがいればこんなゲームにはならなかったか…

『超人一〇二芸』の結論としてシステム面含めた上でこのゲームは

『芸無』

と言っても何ら差し支えない。
ってここまで酷いと

髭人「いや、悉く酷すぎるゲームという事自体が
 逆に一芸になりうるんじゃないのか?」

という哲学の域に踏み込みかねない。


『一〇〇にげー』にせよ『芸無』にせよ
両極端に極みの酷さと言っても過言ではない。

サブタイトル
「炸裂超人一〇二芸」
その内の1つであり最低最臭奥義である『糞芸』を炸裂させている対象は

「プレイヤー」にである。

拉麺男もこの出来にご立腹なんじゃないかな?
だから個人的にスタッフに思ったのは

「開発スタッフは初期の「キン肉マン」内で『拉麺男』がやった『ブロッケンマン』のようにされればいいのに。
 せめてもの情けで漫画版かアニメ版のようにされるかは選ばせてあげるから」

と、このゲームをプレイして思った事が数回はあったよ。
それは言い過ぎだって?
何故そんな心境に至ったのかはネタバレ欄に記述しよう。

 ※『拉麺男』は毒ガスを吐いてきた『ブロッケンマン』に対し
 漫画版はキャメルクラッチで腹部から両断した。
 アニメ版はキャメルクラッチで背骨を折った後、(謎の)粉をまぶすと
 何故かブロッケンマンの体が麺化してしまい、それを拉麺にして食していた。




ここからがネタバレ






















そういえば毒手使いの名前が

『がんだむ』

なんて名前の敵キャラが出て来る。
権利面から言ってこれはアウトな案件だろ。
原作にも「ガンダム」って出てたん?

 ※後でwikiに調べたらいたよ。
  『毒狼拳蛾蛇虫(ドクロけんガンダム)』だそうだ。
  アニメでは流石にアカンと判断されたのか
  『ガダム』という名前。
  ただ、このゲームで態々出す程のキャラではない。
  省略で構わなかった。ってか一応中国が舞台なのに「ガンダム」って…
  ガンダム嫌いなんだろうか?原作者含めて


序盤にHP回復場所が出来るとは言ったが
死んで復活するとスタート場所。
そこから当然、徒歩でその場所まで行かねばならないのだ。
ドラクエ1で例えるのなら、
「ラダトーム」から「ドムドーラ」にいくぐらいであろうか?
殆ど瀕死の状態でその上、徒歩でだ。
本作はシンボルエンカウント方式なので
上手くやれば敵を回避して回復場所にたどり着く事も出来るが…
遠いわ!
誤って接触すれば瀕死の状態で戦闘をしなければならない…
しかも、その場所にたどり着いてもHPのみで技のエネルギーは回復しない…
技を放ちまくって敵を圧倒して倒すというような
爽快感を得る楽しみすら与えてくれないのである。


終盤になるとやっとHP&技回復場所が出来るが
これが更に遠い。
同じくドラクエ1に例えるのなら、「リムルダール」にいくぐらいだろうか?
そうなると一応、技の使い放題が出来るようになる。
ここで、沢山の技の試し打ちをしたような人が
プレイヤーが多いのではないはないだろうか?
回復場所も限られるしその場所に気軽に行く事も出来ないから
全回復場所付近で雑魚敵相手に技を出しまくって回復するぐらいか。
クリアした人はその場所で技の使い勝手を知った人が殆どじゃなかろうか?
(どれだけ限られた人なのだろうか?)
で、その後のストーリー上では使うのを控えてしまう。
結局、習得する9芸なんてほとんど使わない始末である。


髭人はラーメンマンが弱いので最初に自力でレベルを最大にまで上げた。
レベル6だったか7だったか…
結構な苦行だったわ。

「攻撃力や防御力が上がった」

ってメッセージが出るんだけど敵の雑魚も少しばかりHP上がるんだもん。
最大レベル上げるのはしんどかったよ。実に…
何で雑魚を倒す爽快感得られるようにしてくれんの?
トコトン、プレイヤーに苦痛を味わえって事なのかな?


だが、それからまだまだ苦行が終わらないとは夢にも思わなかったが…
レベルを最大にあげてもボスクラスは体力的に同程度なので
ゴリ押しで圧倒するって事は出来ない。しんどいわ~。
バカなのか?

棚を調べた時に「私は正義の味方だから」などとほざくけど
この糸目お下げ野郎、
酒蔵の酒をとっくり一杯無断で取っているからね。
ただの窃盗犯である。
沢山あるから少しだけ拝借のもOKだって言ったら
みんなやり始めて水道や電気は成り立たねぇよ。
後、基本的に敵を殺害するけどそいつが持っていた所持品の一部をパクってるし…
実質、強盗殺人やんけ…


次に上記で軽く触れたけど
キャラが同じことを言うケースが多発するこのゲーム…
その中でギャグやら作り手のクソそのもののノリとか何とかならなかったのだろうか?

人に話しかける。

子供「テレビ見よっと。あっまだ発明されてないんだ」
人「宗教は爆発だ-!」
人「信じる者は救われる。卵を落とせばすぐ割れる」

まともにツッコむ気にもなれん。
次に、動物に話しかける。

犬「こけっこっ…違うって!」
犬「うーわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわん わおーん!おん」
犬「わん つー すりー」
犬「あんたこそ本物の男だぜ」
猫「ほわっつ?」

猫が「ほわっつ?」って言うのは当時漫画がアニメ化された
「WHAT'S マイケル」から来ているんだろうけどね。

ちなみにその動物はかなり適当で体は一色で目もない。
影絵に色を付けているようなものだ。やる気ねぇ~。


物を調べた時にもメッセージが出る。

テーブル『飯台 バンダイ 万歳     すみません』
棚『私は正義の味方です。人の物を勝手に見る事は出来ません』
鏡『変な顔が映っている。あなたの顔ですか?』

飯台、バンダイ、万歳 すみません。ねぇ…
謝罪すべきなのはギャグではなくこんなソフト自体だろ。
購入者に謝っとけや。

後、鏡を見ると『変な顔が映っている。あなたの顔ですか』は、
製作者はどの面下げて言っているんだろうか?
こんなゲロみたいなゲームをプレイさせて困惑の表情を浮かべさせているくせに。

人に生ゴミを投げつけて当たってしまったときに

「あなた、臭いですよ」

って言っているような物だろう。
イカレてんのか?


百歩譲って…
いや、一〇二歩譲ってか…
製作側はプレイヤーを笑わせようとしているのだろう。
ハッキリ言ってスベリ散らしているが…
ネタのつまらなさは製作者のゴミセンスだからさておき…笑わせようとしたってよ。
基本的に人間は極限状態だと笑えんわけよ。

例えば
クソに囲まれ、悪臭が酷くて鼻をつままなければやってられないような最低の状況下で
お笑い芸人がネタやってもそう笑えるもんじゃないで。

「足遅い」「戦闘つまらん」「体力回復が自動回復」などの事が重なって
イライラが頂点に達しそうなときにしょーもないギャグをやられるとさ。

あなたはクソ味の味噌ラーメンか味噌味のクソラーメンを食っている状況で
それを作った料理人が現れて

料理人「私が作ったラーメン。ら~めんなよ~(なめんなよ)。
 なんちゃって~」

などと言ってきたらそいつに対してどう思います?どうします?
だから、上記の通り、開発者に対して『ブロッケンマン』と同じようにされればいいとすら思ったわけだ。
散々、プレイヤーにクソを味わわさせといて
それでギャグやって誤魔化そうという舐めた魂胆を見せられたら憎しみは自然と沸く。


髭人は未読だが原作もなかなかクレイジー要素があるようなので
「拉麺男」で検索しようとすると「狂気」なんて言葉も候補に挙がる。
ストーリーなら狂気のアニメや漫画だと

「一周回ってこれはこれで味がある」

なんて言う物好きはいるが本作の主はシステム面。
ひたすら不便であり嫌がらせみたいなもので
イラつかせられたのを好きっていう人はいねぇだろ…
数周回ってねじ切れてしまっているような状態である。


そんなシステム面とゲーム面とそれにともったギャグについては巻きグソのタワーと化しているので
肝心の本作のストーリー面について触れてみよう。

地禁門の3悪人を探して倒す事になるのだが…

『金龍』『白龍』『黒龍』の3人。

コイツら効かない技があって倒すのが結構しんどい。
9種類の技があるが
技のエネルギーは「ロックマン」と違って個別ではなく共通である。
MPと思ってくれて構わない。
それで様々な技で探っていく事になる。
だがほとんどの技がノーダメージで
いざダメージを与えられる技を見つけたって時にガス欠なんて事態もありうる。
その時どうするのかって?
このゲームやぞ。わかるだろ。言わなくたって。


『金龍』と『白龍』はこちらの端によられるとハメ殺されるので
出来るだけ前進し、敵を追い込んでハメられるようにすると良い。
『黒龍』は逆に追い込まれて、しゃがみヌンチャクを当てていたら勝手に死んでくれた。

そうそう。
最初に『珍老子』が三悪人を捕らえよって言っているのに
ゲームでの演出は「北斗の拳」ばりの爆殺している。
この『拉麺男』は目的など記憶している訳などないか…


そして、ラスボス。
3悪人最後の『黒竜』ではない。
その『黒竜』を爆殺した後に

『火天老師』とかいう奴が現れる。

火天「た、大変じゃ ラーメンマン!
 7達人の1人、水天の奴が修行寺を襲ってきたぞ!
 3悪人を逃がしたこの事件の真犯人は『水天』だったのじゃ!」

そうして少林寺を出ると『珍老師』と『水天』『星天』が現れる。

髭人「『水天』?お前が真犯人だったんじゃないのか?」

と、疑問に思っていると

珍老師「おお!ラーメンマンよ
 お前が少林寺の資料館から持ってきた古文書を
 水天、星天殿の助けを借りて解読したら
 大変なことが分かったのじゃ
 それは古代中国に存在した
 幻の『しんさつきさいけん』について書かれた物だったのじゃ
 『神殺鬼砕拳』は悪の『神殺拳』と正義の『鬼砕拳』からなり
 300年前『鬼砕拳』が勝つと『神殺拳』の力を封じ込めたのじゃ…

その時、空がくもり『火天』の声がする。

火天「そしてその封じ込められた場所が
 この少林寺の仏像の中だったのじゃ。
 中国支配の野望を持っていた俺は
 資料館でそれを知ると同時にその力が3人分の悪の武闘家の血で
 蘇る事をも発見した。
 そこで俺は地禁門の三悪人を逃がし
 まず邪魔な他の6達人と少林寺の奴らを殺させた。
 三悪人がラーメンマンに倒されていくと俺はその後から
 三悪人共の血を集めて来たのよ
 そしてそして今3人の揃った血を使い遂に神殺拳の力を手に入れた。
 この悪魔の力があれば世界支配も夢ではない。
 勝負だ『ラーメンマン』
 この計画の仕上げは貴様を葬る事だ
 英雄名山で待っておるぞ!」

髭人「さっきの発言はでっちあげで
 『火天』お前が黒幕なのか…」

と、納得はするが、
本音としては「はよ終われ」しかない。

珍老師「『ラーメンマン』よ。
 『神殺拳』を手に入れた『火天』を倒すには『鬼砕拳』の力をお前も得るしかない
 古文書によると『神殺拳』が目覚めた時
 『南林寺』という寺の仏像に『鬼砕拳』の力が現れるそうじゃ
 急いで南林寺を見つけ今度こそ『神殺拳』を永久にこの地上から消し去るのじゃ
 頼んだぞ」

『南林寺』に向かうと仏像から玉が出て来るのでそれを取り、『英雄名山』に行く。
(その玉が『鬼砕拳』の力のようだ)
『英雄名山』では
『ラーメンマン』『老師』『良くわからん奴』『アデランスの中野さん』の顔がある。

火天「遅いぞラーメンマン!
 俺は貴様を倒しあの英雄名山に貴様に代わって俺の顔を記すのだ!」

ラーメンマン「火天!私は今までどんな悪人と戦う時でも
 憐みの気持ちがあった。だがお前だけは、お前だけは
 ゆ・る・せん!」

服を脱ぐ『火天』

戦闘が開始

『火天』を倒すと

珍老師「よくやったラーメンマン
 お前のおかげで世界は救われた。
 どうじゃ暫く、修行寺にとどまり体を休めては?」

ラーメンマン「ありがとうございます
 しかしこの瞬間にもどこかできっと悪に泣く人がいるでしょう
 その人たちを少しでも早く救うためこのまままた旅立たせていただきたいのです」

珍老師「うむ よおゆうた
 いつか帰ってきたらまた旅の話を聞かせてくれ
 楽しみにしておるぞ」

ラーメンマン「では老師行ってまいります。」

ラーメンマンが大きめのリアル頭身で
ゲーム中ではしてなかった肩当をした状態で歩いている。
老師の顔が浮かび上がり下から上に文字がスクロールして来る。

「ラーメンマンよ
 お前は
 幾多の試練を乗り越えて
 悪の化身となった
 火天を倒し
 多くの人々を救った
 しかし
 これで全ての滅び去った訳ではない
 中国は広い
 まだまだお前の知らぬ
 恐ろしい敵がいる
 だが恐れる事はない
 お前は東流極意書の伝承者じゃ

 修行を積むのじゃ
 そしてその極意書の
 白紙の意味を読み取れ
 それが出来た時
 お前は本当の
 超人拳法の伝承者になれる
 お前の拳法の師として
 わしがお前に教える事は
 もう何もない…
 
 いけ ラーメンマンよ!!
 鍛え上げるのじゃ
 心を技を体を
 そしてその力を
 中国の平和の為に
 役立てるのじゃ!!

老師の後に妹の『ラーニャ』の顔が浮かび上がり

終劇


と表示されて止まる。

ラスト付近のツッコミどころをしては…

・「どんな悪人と戦う時でも憐みの気持ちがあった」
 こちらの行く手を遮る奴は皆殺しにしているくせに何を言うのか?
 悪人を憐れむ気持ちがあれば殺人も許されるという認識なのか?

・「お前のおかげで世界は救われた」→
 「中国は広い まだまだお前の知らぬ 恐ろしい敵がいる」
 どっちやねん。
 ってか世界から中国って規模が縮小してるやんけ。


ちなみに
そのラスボスの相手『火天』
神を殺す拳を習得した敵である。一方、
鬼を砕く拳を習得した『ラーメンマン』との戦いだから
嵐を呼び、天地が裂けるほどの壮絶な技の応酬になるだろうと思いきやそんな事はない。

まず、3悪人は巨大なボスだったにもかかわらず
ラスボス『火天』は通常人サイズ。
『神殺拳』とやらを習得したらしいが別に特殊な技を使ってくる訳ではなかった。
パンチやキックを繰り出してくるだけだ。
こちらも『鬼砕拳』を習得したようだが特殊な技を使えるようになったり演出が派手になる訳でもなかった。

敵味方、拳法習得前後何ら変わらない。
『火天』はただの体力が多い『チンピラ』に過ぎない。
変わった点があると知っている方は是非とも教えてください。
ラストバトルを盛り上げようというスタッフのやる気を全く感じない。

結局『チンピラ』でしかないのだから『火天』への対処法としては
冷静に上下段交互にその時に持っているアイテムのヌンチャクを繰り出し続けて撲殺してやればいい。
ノーダメージ撃破も難しくないレベルだ。
驚きの弱さである。
態々、技を使用する必要は全くない。
というかそんな事をする方が卑怯者である。
(って、素手の相手にヌンチャクを繰り出し続けるのは余裕の卑怯者だが)

『神殺拳』などと仰々しい名前であったが
実際は『診察券』の間違いだったのではないだろうか?

せいぜい『火天』が着ていた上着を脱衣するというのが手が込んだ部分である。
脱衣する事こそが『神殺拳』なのか?
それこそ『診察券』持って病院に行け!


何も盛り上がらないままエンディングを迎える。
但し、嬉しさがこみあげて来た!

「エンディング!!
 もうこの苦痛を味わわなくて済むんだ!!」

その安堵感こそ本作で得たものと言えよう。

世間では山盛りトッピングが有名な「ラーメン〇郎」という人気ラーメン店がある。
本作の場合はもはや器からあふれるぐらいのトッピングのクソの山脈と化している。
大食いのラーメン屋の一部って

「この大盛りラーメンを食べきったら賞金が出る」

なんて挑戦的なお店もある。
きっとこのゲームも製作側からの挑戦状といえるんじゃないだろうか?
製作側も態々このゲームをプレイするぐらいなら他の面白ゲームをプレイするだろうし

ただ、食べきったら賞金を出すラーメンってのは
多くて食べきれないから賞金を出すのであって

クッソ不味いラーメンだから
食べきったら賞金出すなんてお店はなんて聞いた事ないけどね。

エンディング自体はしっかり作ってあるのだから
出来のいいカーソル操作によりパスワードを入力をして成功した時点で
エンディングを見せていればこんな評価にはならなかったかな。

ラーメン屋に入って拉麺頼んで
まず出て来た水だけ飲んで
ラーメン食べずに料金だけ支払って店を出た方が
金の分は損はするが不快な気持ちにならないだけ遥かにマシである。


さて、長々と語った本作の絞めに向かおう。

「泣く人がいれば現れるというあなたが噂のラーメンマン」

なんて台詞を言う人がいる本作
エンディングで本人が

「しかしこの瞬間にもどこかできっと悪に泣く人がいるでしょう
 その人たちを少しでも早く救うためこのまままた旅立たせていただきたいのです」

つっているからな…
『ラーメンマン』はその旅の最中に
必ずこういう場面に出くわす事になるのだろう。



子供「ウェーン!」

スタスタ…(ゆったりとラーメンマン登場)

人A「泣く人がいれば現れるというあなたが噂のラーメンマン!」
人B「しかし、おっそ!もっと早く歩けや!」
人C「寧ろ走れ!!今、そこの早歩きのジジイに追い抜かれたぞ!」

男「何しに来やがった!テメー!」
ラーメンマン「あなたは…どなたですか?」
男「あの泣いている子供の父親だ!お前がこんなゲームにしてくれやがったから…うちの子は…」

ラーメンマン「お父さん、まずは落ち着いて…
 それで、君、一体どうしたんだい?
 話してごらん?」

子供「ヒック…ヒック…
 ボク、漫画の『ラーメンマン』が好きだから
 一生懸命お金を貯めて買ったんだよ…
 なのにこの『ラーメンマン』のゲームが
 あまりにも酷過ぎて涙が止まらないんだよ――――!
 ウェーン!!」

ラーメンマン「……」

男「わかるか?お前のせいでうちの子は号泣してんだ!
 それを泣く人がいれば現れるだと!
 人を泣かせた上にでその泣いている人を態々、自分の目で確認しに来てんのか!?
 このクソ拉麺下衆野郎!!」

ラーメンマン「……。
      すんません」







終劇









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2 コメント

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Unknown (ケツのニオイ)
2020-04-04 22:57:13
序盤に体力回復場所ありますよ……
おそらく記事内の終盤の回復場所というのはグレーの泉のことだと思いますが
最初の町から南の方にある万病洞に入り、中のザーサイを倒して石の鏡を手に入れ洞窟の奥に進み鏡を使うと水滴が落ちてくるようになります
その水滴に当たると全回復します
Unknown (髭人)
2020-04-05 21:06:07
ケツのニオイ殿
コメントさんきゅ~です。

例えがわかり辛くてすみません。
そっちの回復場所は
ドラクエ1の『ラダトーム』~『ドムドーラ』間の場所の話ですね。

そこにしても最初の場所から結構、遠い…
そこまでの道中に『チンピラ』がいるエリアを越えなければならないのでかわすのが面倒だし…

こんなにも面倒にして一体、何がしたかったんだろ。この製作者たちは。

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