駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

フリーとバドカンの違いがわかってない男

2021年04月25日 | オールドミュージック
Free
4月25日(日)本日のJOG=45分
オレは70年代男です。何がというと、洋楽全般に目覚めた時が中学1年の時で1970年。ラジオから流れる洋楽に恋し始めた年なんであります。
ラジオは小学生の時から家で母親の内職時に流れていて、歌謡曲やグループサウンズを覚えました。しかし、圧倒的に思春期の中学生の時に聴いたロックに心を揺さぶられたのです。

1970年はザ・ビートルズ解散の年。ですが、ビートルズに影響を受けたり与えたりと切磋琢磨して成長した英国の若きミュージシャンたちは、次々と飛躍していきました。それが70年ですよ。
ツェッペリンもパープルもザ・フーもほぼ70年だし、67年デビューのプロコムハルムの「月の光」にショックを受けたのも70年。ちょっと遅れて73年のクイーン、ELPとかELOなんてバンドもこの辺りだと思う。

「Free(フリー)」というバンドも英国の若きバンドだった。
なにしろ、1968年にデビューした時はメンバーは皆未成年だったというし、一度解散した71年はまだ20歳だったという早熟天才集団だった。19ハタチの若造と言ってしまえばそんな年だが、間違いなく天才集団であり、70年に発表した「Fire And Water」は、シングル曲「All Right Now」の大ヒットで世界に名が知れ渡った。
解散原因がメンバーの不仲という。天才ギタリストのポール・コゾフは既にドラッグで中毒になっていて、結局76年に25歳で亡くなっている。なにを死に急いだのか、本人にしかわからないが、天才には天才の苦悩があるのだろう。



このバンドの特徴は曲調にあり、殆どがミディアムテンポの重いリズムにギターの特徴あるリフと、ポール・ロジャースの圧倒的なボーカルで完成型とされていて、老獪と言ってもいいほど若者とは思えない渋さを出している。ドラマーとして気になるサイモン・カークの叩く重たいリズムは、優れた技術があり若さと裏腹に渋さ満載で、やはり二十歳前後とは思えない。



ライブバンドだったフリーは、解散前の70年に各地でのライブを録音し、その音源をミックスされて解散後に「Free Live!」というアルバムが製作された。



後に自分はこの「Free Live!」を買って聞いたのだが、いきなり驚いた。緊張した雰囲気で始まった最初の1曲目「オール・ライト・ナウ」で、ポール・コゾフのギターのシールドが接触不良を起こしているのか、所々大事なリフのフレーズが途切れるのだ。
「こんなんありか?」と思って聴くのだが、それでもアルバムに収録されたということは、そのギターのアクシデントを差し引いてもそれだけライブパフォーマンスに優れている曲ということなのだろう。
確かに、サイモン・カークのドラムから曲が始まるが、テンポが走って安定しない感じで始まるものの、曲中のオカズの入れ方やエンディングへの流れ方などはメンバーの息がぴったりと合って、素晴らしい曲に仕上がっている。
ライナーノーツの解説には、「それは、はらはらするようなライブだった。2曲目の最中には、女性ファンの一人がステージに上がりコゾフに抱き着いたため、彼のギターは音が出なくなったり妙な音を出している」とあり、これがその音が消えたことなのかと思ったりしたが、これは1曲目だと思うし、よくわからない。

不仲によって早々に解散した後、メンバーが入れ替わって2度目の結成となる。当時、ベースには日本人の山内テツが加入した。
しかしその後長続きせず、73年にバラバラになってしまった。

バラバラになったフリーのメンバーのうち、ポール・ロジャースとドラムのサイモン・カークの二人は、新バンド「Bad Company(バッド・カンパニー)」を結成し74年にアルバム『バッド・カンパニー』でデビュー。



シングル「キャント・ゲット・イナフ」がヒットし、またも世界的に有名バンドとなる。
バド・カンというバンドの特徴は、フリーよりもポップで軽快な曲が多く、多くのファンに受け入れられたのも分かる気がする。

いかんせん、オレは日頃からドラムとボーカルばかり聞いているので、フリーとバドカンの違いがよくわからんのです。
二人とも同じメンバーだし、出音も4人編成で似たような感じだし、曲調でポップならバドカンかな?と思うぐらいだ。まあ、それでも大勢に影響ないしオレは困ってはいないけどね。。。
コメント
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