駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

しんどい2月終了!そしてリハ!

2019年02月28日 | ザ・スターキー
2月28日(木)
昨日の午後、仕事を早退して豊橋の口腔外科へ行った。
本来なら次回予約の6月まで行く予定はなかったのに、先週痛みが出て急遽予約したのだ。でも余っていた薬を飲んだら痛みは引いていた。薬があって助かったのよ。
患部を洗浄してもらい、次回は6月ということで帰ってきたが、手術して1年以上経過してもこんな感じ。しんどいのう。。。
病院の前に豊橋税務署まで歩き、予め作成してあった確定申告の書類を届けてきた。今年から確定申告するのだ。
封筒に切手を貼って投函するだけだったんだけれど、それがなかなかできなくてね。郵便局など行くこともないし、コンビニで切手買うのも面倒だし、そもそもいくら分の切手を買うのかすらわからない。しんどいのう。。。
駅から税務署まで歩き、そこから病院まで歩いたらけっこうな距離だった。
診察が終わり、待合室で会計と投薬の順番を待っていたら、腰がじわじわ痛くなってきた。
けっこうな距離をカバンを肩にかけて歩いたら、重みが腰にきたみたい。それからのろのろと帰宅して横になるまで痛かった。しんどい。お年寄りがのろのろと歩くのを上から目線で見ていた自分を恥じる。
そんなわけで、昨夜は早く寝た。

朝起きた時、腰の痛みもなくなっていてよかった。
今日はザ・スターキーのリハ日なのだ。リハではやるべきことがいっぱいあるのです。
今まで予定通りにリハできなかったりして、新レパがなかなか披露できないし、久々の曲も山ほどある。
次のライブが16日だからと、のんびり構えてるとすぐに当日が来て練習不足になりかねないのだ。
てなわけで、しっかりと練習できてオレ的には満足。
バンド結成から、もう7年近い。
でも全然安泰じゃない。新人バンドのつもりで頑張らないと。

とか言って。いちおうバンマスちゅうことになっとるもんで。。。
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食えないクニ

2019年02月27日 | 駄日記
今、日韓関係は政治的に最悪と言う。まあそうだろう。ニッポン国民、大概うんざりしているよね。
この期に及んで天皇陛下を侮辱した挙句「盗人猛々しい」だと。国家間での契約すらなかったことにして、嘘つき国家がよく言うよ。
我が国には「嘘つきは泥棒の始まり」てことわざがあるの。まず盗んだ仏像返してから言えって。
しかし、70年も昔のことをいつまでグズグズ言う気なんだろう。
前にも書いたけど、今生きてる人間が全員くたばるまではずっと同じネタを吹っかけてくるんだろうな。
腹が立つのでやつらの記事は読まない。ニッポン政府の情けない対応にも腹が立つ。
食えない国だ。

食えないと言えば、あれだ。
オレは激辛ではなくピリ辛通。唐辛子が好きで、そばやうどん、赤みそなんかにはけっこうかけたいほう。
昔はキムチも好きでよく買ってきた。国産の割とマイルドなキムチもいいけれど、韓国産の輸入物も「さすが本場は辛いや!」なんて多少値段は張ってもありがたがってよく食ったもんだ。
でも今は食えない。韓国産キムチが全くダメ。

それは、少なくとも10年以上前だと思うけれど、ネットかTVか何かで見たあの場面からだ。
反日運動が盛んに行われていた韓国の、キムチ製造現場だったと思う。
ニッポン向けの輸出用キムチの樽に向かって、従業員が「日本の奴らにはこうやってやるのさ」と言って、唾をペッペッと吐きかけていた。そのあと「出汁が効いて旨くなるさ」みたいなことを言って笑っていた。
すごいショックで、気持ちが悪くてあれから二度と食えなくなった。
その頃、中国製の毒入りギョーザ事件も話題になってみんな食わなくなり、あれから中国製の食材を使った食品は敬遠していたけれど、今じゃ誰も何も言わなくなり普通に流通している。

でもオレはキムチを食えないまま死ぬのか?。。。
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BRAIN再始動

2019年02月26日 | バンド
2月26日(火)
先週の火曜日に引き続き、ブレインでバンドリハ。
ウェストコーストバンドはコーラスが肝心と、前回はコーラスリハだけで音を出さず、メンバーも全員揃ったわけじゃなかったので、今日はなんだか新鮮。
ということで、気合入れて演奏してみたけれど、先週どこをどう変更したのか肝心のコーラスパート忘れとるし。。。
みんな花粉症でマスク姿で集まって、始まってから歌いにくいとマスク取ったりしてね。
まあいい年だもんで。。。

でも楽しかったっす。やっぱりロックドラムは気持ちがいい。
もうオレ自身は、とっくにパワードラマーじゃないけれど、魂を込めてスネアをぶっ叩きたいと思います(笑)!
5月のライブも決まり、コンスタントに練習を重ねていこうという前向きな感じがオレは好きです。
何だか今日は気迫すら感じました。

ムリしない程度に。。。
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ニクイあいつ!

2019年02月25日 | 駄日記
2月25日(月)
昨夜は飲みに出かけたけど、自重したので酔い潰れることもなく今日は普通に出勤できた。いいことだ。ムフフフ。
昨日の夕方、まさかの雨が降ってちょっと驚いたけれど、すぐ止んでくれてよかった。
雨の後、寒くなるのかと思ったら今日は朝から気持ちが悪いほど暖かかった。しかし、それで風が吹くと恐怖が起こる。それはニクイあいつ、花粉である。

今朝は家を出る前にマスクを万全に花粉対策をしたので、割とくしゃみ鼻水が少なかった。といってもゼロではない。。。
この頃で最悪だったのは、先週金曜日。
家でも電車でも会社でも、ずっとくしゃみして鼻をかんで目がしょぼしょぼしていた。例によって大箱の柔らかティッシュが空になって経済的でない。特に鼻の下のヒゲが鼻水で濡れて二度拭きをするのでティッシュが2倍要るし、かみ過ぎて鼻の中も周囲も痛い。
もしも、魔法が一つ叶うんなら、鼻を取り換えたい。。。

しかしこの時期からこんなに暖かくなったら。杉や檜の花粉ちゃん育成状況はどんなになっちゃうの?
恐怖でしかない。。。
寒いのも嫌だけどね。辛いのう~。
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「FIRST MAN」からの「アポロ13」 その2

2019年02月24日 | 映画
続き

「アポロ13」は1995年の映画。24年も前の映画だけれど、「ファースト・マン」と見事につながっていて、どうしても一緒に観たくなったのでした。
月に向かう宇宙での爆発事故から、奇跡の生還を描いたドキュメント映画。
当然映画館で見て、立花隆さん訳「アポロ13号 奇跡の生還」も読み、その後レンタルビデオを借りて観なおしたりと、けっこうハマっていました。
絶体絶命というのっぴきならない状況で、知恵と努力を結集して、宇宙船にあるものだけでない部品を作って命拾いするという、フィクション?と疑いたくなるような手に汗握る場面が真実というのがすごい。何度見ても感動する。

ソ連との宇宙開発競争の中で、月を制覇した米国。これはまさしく宇宙覇権の戦争だった。
ファースト・マンでは、命を賭して訓練を重ねた戦士が、国の威信をかけた戦いに挑んで行く「兵士」という面を見ることができた。
たぶん今の宇宙飛行士の訓練も相当厳しいだろう。心技体、そして頭脳も鍛えていて、そこはやはり軍隊といえそうだけれど、昔と違うのは安全面での配慮だろうと思う。
何せ50年前のことだ。アポロ11号はミッションを成功させて、戦争にはかろうじて勝ったが、技術的にはまだまだ不完全な段階での薄氷を踏む勝利だった。
アポロ13号は、そんな不完全な技術の上でさらに上のステップを目指しいろいろな課題も与えられる。そこでほんの小さなミスが全てを打ち砕く。宇宙の真ん中で酸素ボンベが爆発したのだから、どう考えてもそこで一巻の終わりだ。
そこを乗り切り、さらに大気圏突入も手計算でプログラミングして手動運転して帰還するという、その卓越した頭脳にも驚きと、そして感動を呼んだ。

人類が月を歩いて50年。ここ数年、ザ・ビートルズもデビューから初来日とか50周年が続いて、再々ブームなどありましたが、つくづく思うのは50年なんてあっちゅう間です。
今後、中国が着々と宇宙覇権の準備を進めている。目覚ましいIT技術の進歩と欲しいだけ作れる潤沢な資金、そしてどこの国々よりも強い飽くなき欲望。
次に月に立つのは中国だろう。そして、所有権を主張するだろうなと思う。
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「FIRST MAN」からの「アポロ13」 その1

2019年02月24日 | 映画
封切りされてずっと気になっていた映画『ファースト・マン』を観てきました。
おりしも、今週は小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星リュウグウへの着陸成功のニュースが発表されてニッポン中が歓喜に沸いたところだし、宇宙への興味は尽きません。
この映画、『セッション』と『ラ・ラ・ランド』で有名なデイミアン・チャゼル監督と、ラ・ラ・ランドで主演のライアン・ゴズリングとのタッグが話題となっていますが、オレ的にはそこじゃないんだよね。
人類が初めて月面を歩いて今年で50年。その記念の年に、その張本人である「ニール・アームストロング」という人となりを中心にした映画が作られたというから楽しみにしていました。宇宙映画好きなんだ。でもSFじゃないってのがミソ。
思えば50年前、オレは小学校の図書室で白黒テレビでその瞬間を見ていました。
あの時代だからTVもラジオも真空管。コンピューターなんてものはないに等しい中で、どうやって月まで行って、降りて、歩いて、帰ってこれたのかと、ずっと思っていました。
その翌年の大阪万博では、アメリカ館に展示していた宇宙船や月の石を見たことも覚えていますが、このあたりの科学の状況は実際どうだったのだろうと、興味津々。

映画では、今では想像もつかないほど古びた飛行機での実験や訓練で、常に生死の狭間で生き残ってきたんだと、見ながら「やっぱりそうかあ」と妙に納得した。

また、同僚たちが次々と事故により死亡して葬儀の連続だったりする職場で、併せて出てくるエピソードとしての幼い長女の病死など、自分には理解できそうにない死生観というものが興味深かった。
そして、そばで見守るしかない妻の葛藤など、夫婦愛についてはオレには苦手な分野ですが、そこにもなんだか感動しました。
ニールが月のクレーターに○○(ネタバレなので一応隠す)を投げ込むシーン、真偽のほどは確かではないが、物語としては死生観につながるものがあってやはり興味深い部分だ。
観終わって、普段はあまり買わないパンフレットを買ってしまいました。

この後、帰宅して以前にNHKBSで録画した「アポロ13」を観る。
続く
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難聴対策

2019年02月23日 | ドラム&パーカッション
ドラムという楽器を何十年も叩いておると耳がやられます。(毎日じゃないけど)
自分の場合、数年前から左耳の聴力に問題ありと、人間ドックなどで指摘されるようになった。
NHK朝ドラ「半分青い」のすずめちゃんは、幼いころの病気で左耳が聞こえないが、オジサンはドラムで左耳が遠いの。。。
医師からは加齢による衰えと診断されるが、「実はドラムだよ~ん」と胸のうちで言い返す。わざわざ言わないのはオレの控えめな性格ゆえ。(笑)

さて、耳に対するドラム演奏の弊害について考えると、一番衝撃を与えるのはスネアとシンバルの高周波の金属音だと思われる。それに加わるのが、ドラムセットの横で鳴るギターとベースアンプの大音量。
ザ・スターキーは音量はさほど大きくないバンドなので、演奏中に難聴になったことはほぼない。
一方、ソウルフィンガーは大音量バンドなので、R&Rを演奏しているとライブ終盤は耳がやられて「音の塊」になって音程が一切わからなくなることがあって、この頃はその頻度が増している。
演奏中は、ベースを聴きながら演奏することが多い。リズムというものはベースとバスドラとのコンビネーションが大事なので、リズム楽器同志としてお互いに聴きあっているものだ。
けれど、ライブハウスではドラムにモニターがなかったり、もともと低音楽器は音程が取りにくいうえに耳がやられるとメロディがわからなくなり、ギターソロが続くと曲がどこかに行ってしまう。こうなるとただ勘だけで演奏することになってヤバい。
なので、耳の保護のため耳栓を使うことがあって、今までもいろいろ試してはみた。これも慣れないと辛いが、そうも言っていられないので今後は必需品にしようと思う。
最近購入したのがこの音楽専用のイヤーパッド。

ドラムレッスン時に試してみると、ただ音を塞ぐのではなく、高音域を減衰させて、音はちゃんと聞こえながら衝撃が緩和される感じだ。今後が楽しみです。

医師の診断データによると、左耳の中音域に難ありということです。普通は高齢化で高音域から劣化するそうで、自分の場合はそうじゃないみたい。
中音域と言えば人の話し声だ。実は、雑踏の中で会話をすると、明らかに聞き取りにくい。例えば、ライブ会場やBGMの喧しい飲み会などで友人とたわいもない話をすると、意味不明なことがよくあるが、何度も聞き直すのが面倒くさいのでなんでもうんうんと頷いて話を切り上げてしまう。
オレが人前で喋ったり人と話をするのがいやなのは、人見知りというのが一番の要素だが、これも大きな要因かもしれないと、時々思う。
お願いだから、これからオレと話すときは、すずめちゃんみたいに右耳に話しかけるか、大きな声で話してほしい。
いや、それじゃやっぱり完全におじいちゃんだしなあ。。。
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続・飲み比べ:なぜ新ジャンルビールは美味くなった

2019年02月22日 | グルメ
2月22日(金)
昨日第3のビールの飲み比べをしたけれど、こいつを忘れておった。
キリンの「本麒麟」であります。
昨日飲んだ赤い金麦もプライムリッチもかなり美味しくて、このジャンルの進化に舌を巻いたが、これらが登場するきっかけはこいつだったのだよお立会い!
しかも、オレ本麒麟を飲んだことがなくて、本日初めて口にしました。おせぇよ!
なぜかというと、ネーミングからして第3のビールじゃなくてお高い本家のビールだと思い込んでいたので敬遠しておりました。ビールはお高くて身分不相応なのであります。。。

でも、昨日の後追いの新ジャンルビールがともによく似た味で、そして濃くて美味いのはなぜかと思って調べると、なんと本麒麟さんの登場からのことだったことが分かった。
さらにそれはなぜかと調べると、は、は~ん!
な、なんとそこには我が国の税務事情があったのだ。

現在のビールの酒税はこんな感じ。(350ml缶あたり)
①ビール:77円
②発泡酒:47円
③新ジャンル(第3のビール):28円
圧倒的にビールがお高い。

ところが、税制格差を解消しようと、2020年10月から2026年にかけて段階的に「55円」に一本化しようというのである。
これ、格差解消などというのは詭弁で、当然のこと安い新ジャンルがバカ売れしているのを見越して、取れるところから取る、実質税金の大幅値上げなんですよね。
国民の多くが貧乏人で、ちょっと味は落ちるが安くて懐に優しい「安酒」を我慢して飲んでいるわけですもんね。
しかしそうなると、今まで税の壁に苦しんできたビールメーカーも対策するわけです。今後はビールも発泡酒も新ジャンルもなくなるわけで、われ先に各メーカーはシェアを先取りすべく、ジャンルを超えた美味しいビール系飲み物を作ろうということになるわけです。
そうしないと、値段が高くなり、ただでさえビール離れが進む若者がますますチューハイ類に変わってしまうのが見え見え。
さらにハイボール人気でウイスキーの原酒不足が響いて、ハイボール製造が追いつかなくなるという危惧もあるんじゃないのかな。
そんなわけで、各メーカー命運をかけて新ジャンルで手間ひまをかけ、単価が高くなっても美味いビールを造っているというわけだ。
だから、税率がアップする20年10月までの間は、一番安くて美味い新ジャンルビールが飲み放題ッてわけなんであります!
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飲み比べ

2019年02月21日 | グルメ
2月21日(木)
今夜は自室で第3のビールの新製品を飲み比べ。
録画しておいた「トクサツガガガ」を再生しつつプシュッ。
アテは自作の大好物ポテサラ。毎週1週間分作って冷蔵庫にストックしますが、たいてい木曜日ぐらいになくなる。本当は週末のうちに家族に食べてもらいたいんだけど誰一人として食ってくれない。自分的にはそうとう美味いと思うんだけどなあ。。。
あ、ど~でもいいよね。

さて、ビールのお味はどうか?いざ勝負。

う~む。。。

赤い金麦は、今までの青い金麦と比べてコクがあって、昔のモルツをほうふつとさせる濃さがある。
対してプライムリッチも味の濃さを強く感じるんだけど、これは共にアルコール度が6%と高くなっているからかも知れないね。でも、美味しい。
どっちも似たような旨みがあって、あっちゅう間に2本とも飲んじまった。へへへ。。。
勝負の結果は甲乙つけがたい。引き分け(笑)

これからはどっちも買いだわ!

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万引き家族

2019年02月20日 | 映画
第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したということで話題になった、是枝裕和監督作『万引き家族』ですが、実は見逃しておりました。
残念だったなあ~と思っていたところ、再び「米国アカデミー賞ノミネート記念 凱旋上映」ということで豊橋でも上映中だったので遅ればせながら観てきました。

映画は面白かった。配役が素晴らしくて、俳優陣の個性ある演技は2時間強ずっと目を奪われっ放しだった。
去年、樹木希林さんが亡くなったことで彼女の演技が話題の中心になりがちで、希林さんは命懸けの演技だったというだけに凄かったけれど、ほかの役者も子役たちも素晴らしかったし、中でも安藤サクラの体当たりの演技には恐れ入った。
普段、NHKの朝ドラの録画を毎晩寝るときに見るのが習慣になっていて、「まんぷく」での福ちゃんは、のんびりした感じでいながら亭主の萬平さんを支えるという愛されキャラ役。
どうしてもそのイメージを引きずったまま映画を観てしまうのだけれど、この映画では全く別の犯罪者役だ。
特徴ある話し方やあの声、笑顔なんかはそのままだが、いろいろな表情や顔を見せてくれる。なかでも、結果として誘拐したことになる少女を抱きしめるシーンでは、見ていて思わず涙がにじむ。セクシーな一面を見せるリリー・フランキーとの濡れ場シーンではアッと驚く全裸だし、取り調べでの泣くシーンは号泣するわけでもなく涙をぬぐうだけなのに、監督も手放しで褒めちぎる迫真の演技。出産してから最初の映画ということで、子を産むことで一枚脱皮して吹っ切れたのだろうか。
若い女優では、松岡茉優の風俗店での演技もちょっとエッチでなんとも闇が深くて素晴らしく、どこを切り取っても面白かった。

しかし、不思議とこんなあり得ない自己チュウ同士の「異常な家族」なのに、奇妙な連帯感とか、正義のルールとは外れているが、家族同士がそれぞれの胸に抱えた古傷を通してしか表せない「深い愛」みたいなものを知らされて、映画が終わった後も嫌な気分にならないのが“是枝マジック”なのだろうか。


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