~ヘルシングあいのんびり日記~

名古屋市西区にある自然食品店”ヘルシングあい”
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相馬看花「第一部 奪われた土地の記憶」を見た 

2013-01-07 20:36:29 | 店主日記

 昨日はPM5時半から名古屋国際センタービルで「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」の自主上映会に行った。当店のお客様がこの上映会の協力をしていたので、当店も会報で会員様にチラシを同封した。まだ正月明けにもかかわらず会場は入場者でいっぱいだった。その熱気の中を約2時間に及ぶドキュメンタリー映画を見た。終了後に、福島県民だった方、関西大学の防災学を専門にする先生、そしてこの映画を作った監督からそれぞれ感想や話しを伺った。
 映画の後にそれぞれの方々から話しを伺うことができて、ようやく映画の輪郭がつかめてきたような気がした。というのも、まず始めにドキュメンタリーなので、言葉もその土地特有の言い方や方言があって字幕の英語を訳したほうが分かりやすい。それに慣れるまでが厄介だったが、それに慣れてきた後半からは、何を言っているのかおおよそ見当がついた。しかしもっと驚いたのが、監督がこの映画をとるために南相馬市に行ったのではなかったということ。半径20km圏内だった南相馬市は、当時支援物資もメディアも入らない状態だったそうだ。そこへ支援物資を友人が運ぶのに同乗させてもらったことがこの映画ができる発端だったらしい。原発の津波の犠牲になってもなおそこに支援の光が当たらなかったのはメディアが半径30km圏内への社員の派遣を控え、フリーランスの記者に情報を頼るのみというメディアの構造が原因だろう。ことさら危険な場所などだれも行かないのである。行かなくて何が分かるのかと思うが、映像を切り貼りして見繕うので十分な仕事なのかもしれない。
 取材も来ない見捨てられた心境で避難所生活をする方々から、逆にこの現状を世に知らせて欲しいという声が寄せられてカメラを回したのが発端だったという。そう思い返してこの映画の記憶をたどると、奪われた土地の記憶という意味が分かってくる。もうちょっと頭を整理してからまた続きを書きたい。 

 


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1 コメント

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Unknown (マツバヤシ)
2013-01-08 15:01:36
日曜日はありがとうございました。映画を作ることも目的の一つでしたが、まずはモノが入っていない状況だったということで、入ったということでした。ありがとうございました。

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