~ヘルシングあいのんびり日記~

名古屋市西区にある自然食品店”ヘルシングあい”
お店の商品情報や出来事など・・スタッフがのんびりと綴っていきます。

古民家修復 竹小舞&土壁塗り in ブラウンズフィールド 

2015-09-29 18:23:51 | 店主日記

 中島デコさんには、もともとスタッフの熱い熱望で料理教室をお願いしたのがかれこれ6年ほど前のことです。その時の私は、名前を知っているくらいの知識しかなかったので、早速デコさんの書かれた本などを読みました。幸いそれがさらにマクロビオティックを自分の中で深めていくきっかけになったことを覚えています。

 ブラウンズフィールド、それはマクロビオティックを表現した最高の場所の一つだと私は思います。桜沢如一氏が提唱したマクロビオティックとは、偉大なる生命の智慧。巷で騒いでいるような料理法や、陰陽論のようなスケールの小さな話しではありません。では大いなる智慧とは一体何でしょうか。様々な意見や考え方があると思いますが、私はデコさんの生き方に、本当の自由とは何?と問いかけられているように感じました。依存しない本当の自由を得ることなんですね。そんなことはそれまで考えたこともありませんでした。ブラウンズフィールドという広い大地で、持続可能な生き方を追求されているのを垣間見たときに、ふと心のなかから湧き出してきた答えでした。大いなる智慧を得るためには自然に即した食事が必要であり、それがマクロビオティックの料理法なのです。

 自由とは一体なんでしょうか。よく空を飛ぶ取りは自由でいいなと思ったものでしたが、彼等は病気で寝込むわけには行きません。そこらで羽根でも休めようなら猫や烏に狙われて一巻の終わりです。しかも日々の糧を得なければ生きていけません。では自分自身はどうだろうかと考えました。この文明社会に浸って生きてきて、食べることすら人任せにして生きてきました。それを痛感して3年前から農薬や化学肥料を不使用で米作りを始めました。農作物を作リ始めると、これがまた生き物の宝庫。この生き物の循環が土や水を肥やし、それは巡り巡って自分に還ってくるということを痛感します。人間は自然の一部であることに、ようやく気づいたのでした。

 ブラウンズフィールド、それは文明社会の力を少しだけ拝借するだけで、後は自力で持続可能な行き方を実践しています。その力強さこそが自由なのではないでしょうか。

 いや~。日帰りで久しぶりにデコさんに会いにブラウンズフィールドに行ってきたので、熱くなってついつい長くなってしまいました。

9月27日(日)の午前2時に有志4名車で出発して、ブラウンズフィールドまで5時間半で到着。湾岸から高速道路が伸びたために、2時間近く短縮されたと思います。
着いた頃には雨が強くなったために、しばし車内で休憩して9時頃古民家へ。

窓がたくさんできそうで、完成が楽しみですね。ガラス細工の遊びがさすがです。

この方が土壁職人のけんさん。なんとも言えない風貌。ふんどし姿で土をいじっていた写真が、今回ご一緒の3人を引き寄せました。

土壁の土台となるものは、ブラウンズフィールドの田んぼの土。それにわらを細かくして混ぜあわせたもので、この状態で半年くらい置くと発酵してくるそうです。すべてが身近にあるもの。このような昔ながらの工法を見るのははじめてでした。自然の恩恵を活かして生活していた先人の知恵を改めて感じます。

この土を屋内に運び込み、土壁つくりが始まります。

道具を入念にチェックするけんさん。自家製のコテも見せてもらいました。

ご一緒した宇都野夫妻。土をもりのようなもので、掴んで手渡す道具です。

木の皿で受けとって、それをコテで馴染ませていきます。

けんさんの素早い動きに皆さん、しばし圧倒されました。

土は少し出るくらいが良いとのこと。この感覚が難しい。

こんな感じで、土壁作りが進みました。

おっ!自分の写真もありました。友人が撮ってくれた一枚。

昼食は、ライステラスカフェへ♪

容器にも、ブラウンズフィールド、ライステラスカフェと名前が入ってるんです。

テラスからも黄金色の稲穂が綺麗に見えました。手前は、稲刈りイベントで刈った後です。

昼食後に、慈慈の邸へ。2年位経つかな、開業前に手伝いに伺った時は、業者さんがたくさん出入りして完成前。

入り口が楽しみを増幅させますね。

大きなテーブルが素敵なんですが、写真がブレてて駄目だ。残念。

庭を通って、離れの浴場に向かう途中に、水琴窟があるんです。綺麗な音でした。

最近オープンしたASANAへ。今回の古民家のすぐ手前にあります。

ほうろく菜種油がドンと置いてあるのには驚きました!さすがはデコさん。情報が早い。

スペースは狭くても、逸品揃い。凝縮されています。

その後、竹小舞を編むのをけんさんから教えていただき、

見よう見まねで、何とか一枚完成。

故きを温ねて新しきを知るということわざは、誰でも知っていると思いますが、それを温ねる機会さえ急速に失われています。高齢化の波は、全国各地に耕作放棄地を拡大させています。そんな中で、このような伝統工法を体験できたことに、この場をお借りしてデコさんに御礼申し上げます。

ブラウンズフィールドは宝の宝庫です。私達の中に眠っている本当の自分のDNAにそれを気づかせてくれます。
是非、みなさんも訪れてみてください。素敵な体験が待ってます。

 

 

 

 


稲刈り

2015-09-22 12:41:12 | 店主日記

こちらも久しぶりの田んぼ更新。

いつの間にか稲刈りとなってしまった。
米作り3年目の今年は、色々な課題が浮き出てきた。まずはやってみなければ分からない。何も考えずにやってる時が一番充実するし、力が入る。それになんでも新鮮で初々しく見える。だんだん見慣れてくると、その出来栄えに疑問を持つようになるもので、天候や諸々の事情ではなく、自然が生み出す答えに対して自分も反応しなければならない。そんな3年目だった。

今年は地元のコシヒカリと、ここをお借りしている身でありながら、無理言って種子消毒なしのイセヒカリを植えさせてもらった。南知多の大井周辺はほとんどコシヒカリで、この時期にはすでに稲刈りが終了している。そうすると、脱穀とか籾摺りをわざわざこの田んぼのためにお願いしなければならない。農耕民族である日本人の良い所は、その一斉に行う習慣で、大変な時期には住民の方々も一緒になって手伝ったことだろう。それがお互い様という言葉になって残っている。

そうすると、今回植えたイセヒカリは早場米ではないために、稲刈りも遅くなる。遅くなるから脱穀とか籾摺りも別にお願いしなければならない。ただ幸い、このイセヒカリ、さすがは東海豪雨でも倒れなかった稲で、南知多辺りの大雨にも負けず、良い実りをしている気がする。

草刈りをする予定だった日に雨だったために予定を変更したら、すでにその日に貸主の澤田さんが草刈りをしてくださっていた。いつものことながら本当に有難い。彼岸花が綺麗に咲いている。3年目にして始めて目にするのは、いつも刈ってしまっていたからかな?

こちらイセヒカリ。少々倒れ気味でも、奥の方はしっかりしている。

蝶々が優雅に飛ぶ姿。こんな風景が当たり前ではなくなってしまった。

水没した稲から発芽した様子。

半日でほぼ一枚完了。稲架掛けも80才近くになる澤田さんが、手伝う間もなくあっという間に組んでくれた。

名城大学の小池先生が広げられた田んぼは、毎年大きくなっている。里山の風景が戻ってきた。


フェアトレードタウン祝賀会

2015-09-21 15:56:43 | 店主日記

久しぶりの店主更新。

19日(土)秋晴れに恵まれた天候の中、フェアトレードタウンとして名古屋市が正式に認定をされました。大変素晴らしいことですね。

当店でフェアトレードの商品を扱い始めたのは、かれこれ12年ほど前になると思います。
中日新聞に掲載されていた記事を見つけて注文したのがフェアビーンズコーヒーで、自ら現地へ行って製品づくりをしている若者がいるということに大変感銘を受けたことを覚えています。

それからピープル・ツリーのチョコレートがヒットして、ようやくフェアトレードが身近に感じられるようになりました。しかし、その時でさえ、フェアトレードとは何かと問われてもあやふやでよく分かりませんでした。

フェアトレードを身近にしてくれた人、それが名古屋のフェアトレードタウン認定に大きく貢献された原田さとみさんでした。

当店のお客さまでもありましたので、フェアトレードの意義について、より詳しく教えて頂きました。

そのおかけで今では食品だけではなく、衣類までフェアトレード製品を扱っています。物がどこから来て私達の手に届くのか、それは食品だけではないですね。
身に付けるものから寝具まで、私たちは普段、値段あるいはブランドで何気なく買っていると思います。

でも食べ物と一緒で、背景を知ったらどうでしょうか。農薬漬けの野菜を食べないのと同じで、綿繊維には大量の農薬が使用されています。それを着ることで、農薬は経皮毒として体内に取り込まれます。

私たちは、さあこれから何を選ぶか!? を一つ一つ選択する吟味する時代をむかえたと思います。もう遅すぎるかもしれません。しかし、気づいた時が変化する時です。その大きな意義がフェアトレードにあります。そしてそのフェアトレードをタウンとして認定を受けたのが名古屋市です。全国で2県目の快挙です。

河村市長がフェアトレードタウン認定証を読み上げていました。 

そして、今回、私の声かけでこのフェアトレードタウン祝賀会に共鳴いただき、に大きく協賛された方々をご紹介します。

ビシっと黒服で固めておりますが、決して悪い人ではありません。(笑)

左からいさむ・ポーク社長 磯貝さん
ほうろく屋 社長 杉崎さん
みの治かつ 社長 長村さん

ピコミーレ 社長 鈴木さん
E-ES-E 社長 西村さん

皆さん、手弁当で応援してくださった方々です。そして、今回のフェアトレードタウン祝賀会には、もっと多くの協力者の方々がいて紹介しきれません。原田さとみさんの人徳でしょうね。

 

あらゆるものがオーガニックかそれにより近いもの、地産地消、フェアトレード商品で集められました。この場に参加させていただき、本当に嬉しく思いました。

ただ、またまた飲み過ぎで途中から記憶がさだかでないのが残念。

 


スタッフこと恵の「シンプルモダンナチュレ/キュイジニエ・パティシエ講座」レポート8回目

2015-09-16 07:32:48 | スタッフ日記

シンプルモダンナチュレ中級講座も今日の8回目で最後になりました。

終わってみればあっというまでしたが、この8か月で多くのことが学べました。
知らず知らずのうちに身に付いていることもあると思います。

それに、美味しくて、楽しい時間を過ごすことができました(^-^)

月に1回、同じメンバーでの教室だったので終わるのが寂しく思いますね。

ではでは、今日のメニューのご紹介です。

「雑穀の使い方  ひえ、もちきび、高きび、麦 の応用料理」

・アマランサスと野菜のタルタル仕立て

タルタルはタルタルソースのタルタルではなく、「ターターステーキ」からきたものだそうで、牛肉の生肉をユッケの様にしたものや、マグロやアボカド等を生で使ったり、ねっとりとしたお料理だそうです。

そこで、ねっとり感のあるアマランサスで野菜を和えることでタルタル風にしてあるのです。

セルクル型に詰めて抜いて盛り付けました。
彩りがよくきれいですね[?]

・板麩と高きびのラザニア

板麩をパスタの代わりに使ってラザニアにします。
高きびのミートソースと玄米粉のホワイトソースと板麩を重ねて敷き詰めていきます。

オーブンでこんがり焼いて出来上がりです♪
パーティー料理でこのまま出したら素敵ですよね~(*^^*)

・雑穀のハンバーグ
~ 野菜のグレイビーソース~

黒米、高きび、ひえ、丸麦の4種の雑穀を使ったハンバーグです。
まずは別々に炊いた雑穀を味見しました。
丁寧に別々に炊いた雑穀は、もっちりとしていて柔らかく、甘みがあって美味しかったです。

これがハンバーグになるなんて~(>ω<)美味しそう!
とわくわくしました(笑)
雑穀に野菜やパン粉を混ぜて成形します↓

フライパンで焼いたら
グレイビーソースをかけて、さらにホワイトソースをかけて出来上がりです[?]
ぷちぷち、もっちりした雑穀と野菜の甘みで凄く満足のいくハンバーグでした

・グレイビーソース
野菜をあめ色に炒めて、赤ワイン、トマトピューレ、だし汁等を入れて煮込んでいきます。

1週間煮込めば野菜が煮とけてデミグラスソースになるそうです。
とても手間がかかりそう(^o^;

・もちきび入りオルエンタルスープ
カレースパイスの入ったスープ。
もちきびはカレー味とよく合いますよね(^-^)
すりおろした人参や、赤ピーマンで赤い色が出してあります。

雑穀のそれぞれの炊き方を学ぶことができました。
基本の炊き方が上手くできれば、きっともっとお料理は美味しくできるんだと思います(^^)



午後からのパティシエ講座は
「デコレーションの技法 ホールケーキの基本」
ジェノワーズ、豆腐クリームをデモンストレーションした後、1人1台ずつデコレーションして仕上げていきました。

フルーツのカッティング、絞り袋の使い方も練習して

シェフの仕上げるのを見ながら
デコレーションしていきました。

季節のフルーツがたっぷりのったデコレーションケーキです\(^^)/
フルーツはなんと7種類!!

1台ずつ練習できるので嬉しいですね(^-^)


この教室で沢山の種類のスイーツを習ってきました。
どれもきれいで美味しくて、勉強になりました。
色々試しては応用しても使っていきたいです!

キュイジニエ、パティシエ講座の両方が修了したので、修了証とシンプルモダンナチュレの刺繍入りのコックコートをいただくことができました!

最後にコックコートを着てシェフと撮影[?]

本当にこの教室に参加できてよかったです。
ありがとうございました!


 



中島デコさん流イタリアン

2015-09-09 18:03:21 | スタッフ日記

スタッフのこと恵です。

昨日は中島デコさんの教室でした。

私はデコさんにお会いするのは初めてで、どんな方なのか、どんなお料理なのか楽しみにしていました。

今回は、デコさんがイタリア旅行に行った際に考案されたイタリアンなお料理でした。

始めにレシピの説明があり、そのあと実習は、班に分かれて作っていきました。

(私は↓こちらを作らしていただきました。)
*ひえのアランチーニ風

アランチーニはごはんの中にチーズを入れて丸めたものにパン粉を付けて揚げたものだそうです。

海外ではキヌア、アマランサス、もちきび等の雑穀はあるそうなのですが、ひえは無いそうで、
デコさんは海外での、ひえやあわの普及にも努めているそうです。

ひえだけではあっさりなので、もちきびを少し入れることでもっちり感もでるそうです。

ひえともちきびと玉ねぎを1つの鍋で炊きました。
一緒に炊くことで鍋が1つで済むので火の節約になります[?]

そして中に入れるのは…
豆乳ヨーグルトを一晩水切りしてオーブンで焼いた
「焼き豆乳ヨーグルト」を入れます。

焼き豆乳ヨーグルトはこんなしっかりした固体になってました!!
こんな状態になるなんてびっくり[?]

焼き豆乳ヨーグルトをひえで包んで、

衣をつけ、

人参ソースとバルサミコソースをかけて盛り付けしました。

見た目も2種のソースがきれいで、
食べても中から焼き豆乳ヨーグルトが出てくるので美味しさと驚きとがありますね(^o^)[?]

*ラビオリ(かぼちゃ入りキノコクリームソース)

地粉と完全粉で作る生地に、かぼちゃのあんを入れたパスタです。

デコさんは「粉さえあれば餃子のかわでもなんでも作れる。早いし、安いし、楽しいし、面白い。」とおっしゃってました。
本当に、楽しいしそして美味しいですね(^-^)[?]

間にかぼちゃを入れて

なみなみカッターで切っていきます。

茹でたら、キノコクリームのソースに入れて、パプリカを飾って完成です!

キノコクリームソースは玉ねぎとえのき茸をだし汁で煮込んで
豆乳とミキサーにかけたもので、
シンプルな材料なのに、玉ねぎの甘みと、キノコのだしでとっても美味しいソースでした。
薄めにしたらこれだけのポタージュスープでも美味しそうですね♪


*切り干し大根とオレンジのサラダ

オレンジの絞り汁をドレッシングに使ったサラダで甘酸っぱく、爽やかなサラダでした。
オレンジの実もゴロゴロあって美味しかったです。

*あずきかぼちゃのテリーヌ

あずきかぼちゃが食べやすいように、飽きないようにと作ったレシピだそうです。
かぼちゃが甘くておやつのような感覚で食べられました。

*米粉のブラウニー with 豆乳ヨーグルトクリーム

米粉やおからを使ったブラウニーで、くるみとココナッツパウダーが入って食感もよく美味しかったです[?]

豆乳ヨーグルトクリームもとても滑らかな、でもしっかりとしたクリームで驚きました。
こちらも豆乳ヨーグルトをさらしで水切りをします。
そうすることで、しっかりとしたクリーム状になるんですね!
水切りしたクリームに、メープルシロップとバニラエスクトラクトを混ぜるだけで、濃厚なクリームができるなんて驚きました。

デコさんが「今日ので、豆乳ヨーグルト作りたくなるでしょ!?」とおしゃっていて、「もうホントに!^^」と思いました。

お料理にもスイーツにも役立てるんだと初めて知りました。

今回の教室では、初めて聞く名前の料理や、初めて知った豆乳ヨーグルトの活用法があり、
驚きと嬉しい気持ちとわくわく感のある教室でした!(*^^*)

デコさんのブラウンズフィールドでの暮らしや物の考え方などのお話しも聞けてよかったです。

充実した1日でした。
ありがとうございました[?]