くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

これからのブログ人へ バックナンバーの誘惑

2004-08-18 07:29:45 | 連載もの これからのブログ人へ
desk250.jpg


 自分の過去記事を読んで一人悦に入る、というのはややナルっぽいと言えるかもしれない。しかしブログが日記あるいは思考の整理のための雑記、と割り切ると、過去記事を読み返してみるのは有意義で楽しいことだ。
「何だ、こんなこと考えてたのか」「この頃は文体違うな」なんてちょっとした発見もあり、みんなが書いてくれたコメントにはもっと面白い再発見があるに違いない。「あ~、こんな初期からやりとりしてたんだ。昔からの仲間だなあ」なんて。たとえ数ヶ月でも感慨深いものがあるのだ。
 そこからその人のブログに飛んでいって、今度はそこのバックナンバーを読んでみる。一番最初の記事なんかガチガチだったりして面白い。初めてトラックバックのピンを打ったとき。初めてトラックバックをもらったとき。その感動の様子を書き表した記事を読んで、うんうんと頷かずにはおれないのだ。何と言っても自分だってそうだったのだから。

 ブログって何だろうなあ~と思う。僕は文作の練習にいいやと思って始めたのだが、コメントでのやりとりが楽しくなってくると、人とのふれあいを求めて毎日記事を書くようになった。第1回『これからのブログ人へ』にも書いた通り、みんなの書く記事には興味をそそられるものが多く、すぐに影響を受けてトラックバック記事を書きたくなるのだ。それが“占い”のようなブームになることもある。

 時にはコメントで言葉が足りずに相手に誤解を与えてしまうこともあった。しかしその後のやりとりでお互いがだんだん分かってくると、誤解を恐れず思い切ったツッコミをしたり、あえて説明を省いて単語だけ残したり。それで通じると(通じるのだ!)、また嬉しくなる。何よりも大切な“信頼関係”が出来た証だ。そんな居心地のいい場所に、思い切って自分を表現する。本音を書かないと続かないものだし、読んでいて心にストレートに伝わってくるのはたとえ反対意見であっても本音が書かれたものだ。 

 バックナンバーを読んでいくと、そんな“歴史”がみえる。次第に信頼関係を築いていく様子が分かる。ネット上の世界もやはりリアルな世界に違いない。
 やっぱりブログはコミュニケーションツールなのだ。こんな道具、今までなかったなあ。

コメント編2へ
番外編へもどる
サイト内検索へもどる
コメント編へもどる
初回へもどる


ブロガーと世界平和♪(これからのブログ人へ番外編)

2004-08-09 16:09:00 | 連載もの これからのブログ人へ
『いい感じ』“コミュニティの形成過程とブログ...ファミレスでの深夜の会話”~にトラックバック。
 8月15日を前にして、ブロガーのあいだに1つの新しいムーヴメントが誕生しました。それは世界平和への強い希求と、そのための戦争反対という明確なメッセージです。
 ある人は淡々と、ある人は強く鋭く、またある人はユーモアを交えながら、思うところを記事にし表明しています。そしてそれぞれがコメントやトラックバックでリンクしており、その“輪”は拡大しています。その動きを書き表してみると

1、個人が意見を公開する
2、コメントやメールで対話が発生する
3、新たな話題、付加したい話題が誕生する
4、インスパイアされた人が意見を公開する(以上が循環)

 トラックバック先の記事中で、作者のkwmrさんがご紹介してくださった“アゴラ”というモデルに当てはまります。これはブログというコミュニケーションツールが生来持っていた性質と言ってもいいようです。
 
 今回ブログのコミュニティー上に現れた(注1)平和を求めるムーヴメント~思惟の潮流~は規模が大きく、また意義深いものです。従来のブログ以外でのムーヴメントとは、明らかに性質が異なっているからです。
 これまではどうだったかというと、例えばある力を持った著名人あるいはグループが提唱したテーマに人々が賛同して、特定のコミュニティが出来る。そのコミュニティの活動が活発であれば世論に認知され広まっていく、という図式でした。大元の発信者に対して受信者が参加するという仕組みです(コミュニティが誕生したのちはコミュニティが発信者ともなりえますが、それ以外の人々はやはり受信者となります)。そしてコミュニティにはそれを管理する団体が必要で、人々の関心が薄れれば消滅します。

 それに対してブログで発生したムーヴメントの背景はどうか。上記1~4の箇条書きやアゴラのモデルを見ても分かるように(アゴラがブログを表していると仮定して)ここには大きな受け手が存在しません。参加者全員が同じ高さにいて、横方向のやりとり(発信、受信)を繰り返していくのです。必要となるのはツール~ここならOCNブログ~であり、それは受け手とは異なります。単なるツールです。

「同じ階層でやりとりが行われる」、「期間や参加条件が限定されない」、この2点は体制によって影響されることのない純粋な民意を表出させるものです。民主運動としては一つの理想のカタチですね。それがコミュニケーションツールであるブログ(注2)から誕生したというのはとても興味深いことです。なぜなら、これまでにも「占い」や「ある食べ物」といった多くの人が興味を惹かれるような題材によって、我々は小さなムーヴメントをいくつも経験してきましたが、「世界平和の実現のために」という崇高で普遍的な、ある意味では敷居の高いとも言えるテーマに基づいたムーヴメントが、「占い」や「ある食べ物」と同じように、みなさん個々人の普段のやりとりから自然発生しているからです(注3)。これは我々一般の人間が心から平和を願っていること、そしてその気持ちをみんなで分かち合いたいと思っていることのまぎれもない証ではないでしょうか。 

 やはりブログにはまだまだ未知の可能性が秘められているようです。あとはブロガーが“閉じられた集団”とならないように、より多くの人に知ってもらい、そして実際に使ってもらいたいと願うばかりですね。



注1:日本国内においてブログが活発になったのが今年の春以降と想定した場合

注2:ブログの定義は「個人レベルでのジャーナリズム」「不特定多数を対象にした日記的記述」などありますが、トラックバックやコメントといったリンク機能を重視した場合「コミュニケーションツール」と言い表せると思います

注3:ごく最近が、広島・長崎に原爆が投下された記念日、終戦記念日といった時期であることも大きな要因です 

バックナンバーの誘惑へ
サイト内検索へもどる
コメント編へもどる
初回へもどる


これからのブログ人へ サイト内検索

2004-06-03 12:36:28 | 連載もの これからのブログ人へ
 googleのサイト内検索機能ですが、古い記事やコメントを探すときに大変重宝します(右側にあるやつね)。さすがgoogleですね。しかし僕は取り付けにけっこう手間取りました。そこで僕レベルの方のために取り付け方を書いておこうと思います(for OCNブログ人)。

1,『EVERYTHING TYPE PAD! WEBLOG』に行きます。

2,文中のHow to add Google Search to your TypePad siteの2に
< !-- SiteSearch Google -- >
で始まる8行のタグがあるので、そいつをコピーします。

3,ブログ人“私リスト”の画面を開いて、新規リストを作ります。名前は“このサイト内で検索”とか、好きなものを入力しておきます。

4,新しく出来たその項目の編集画面を出します。
“名前”、“ブログ名”、“ホームページ(URL)”、“メールアドレス”は空欄にして、
“1行紹介”のところにさっきコピーしたタグを全部ペーストします。

5,そのタグは<>で挟まれた行が8行ありますが、5行目と6行目が
value="pvr.blogs.com" />
で終わっています。このvalue="のあとをご自分のブログのアドレスに変更します。僕の場合は
value="club-amigo.blog.ocn.ne.jp">
です。アドレスといっても、「頭のhttp://を付けない」ようにして、さらに元のタグにあった「最後のスペース一つ分と/を消す」、ここが大事です。僕はこれが分からなくて一日停滞し、結局NEKOさんに尋ねました。上記の元のタグと、アドレスを書き換えたタグをよおく眺めて下さいね。タグはスペース一つ分が違うだけで機能しないものです。

6,“保存して更新”したら、私リストは完了。次は“ブログ”の“デザイン”を開いて、“表示項目”で新しく作った項目(ここでは“このサイト内で検索”)を表示するようにチェックを入れて、“並べ方”で好きな場所に移動します。最後に“反映”ボタンをクリックして“全体に反映”させるのを忘れないようにしましょう。

7,おしまい。コーヒー飲む? 

 この記事は『がんばらないで、やせよぉ』さん、『neco de R』さん、『NEKOのブログ』さんのご協力で書くことが出来たものです。多謝♪

番外編へ
コメント編へもどる
初回へもどる


これからのブログ人へ コメント編

2004-05-21 15:31:30 | 連載もの これからのブログ人へ
 今回はブログに備わっている“コメント”機能について、僕の思うなりの事柄を書いてみようと思います。ちなみにこれは従来からあるホームページの“掲示板”と同じように使えますから、ブログをもっていない方でも書き込むことが出来ます。ブログを始めるきっかけ作りとして気軽に書き込んでみましょう。
 さて、ブログのコメントは『一つの記事に一つずつ』備わっているのが特徴です。いいお店のレポート、関心を引く事件・話題といった記事には質問や意見も多く投げ掛けられますから、コメントでのやりとりが重なるにつれて元記事の内容も自然と深まっていきます。配信する側にとっても、書き込む側にとっても、『一つの記事に一つずつ』という仕組みは大変便利なわけです。
 また、書き込んだ人の『名前部分』にリンクが付けられていることも、もう一つの特徴です。コメントを書いた人のブログに簡単に飛んで行くことが出来るようになっているのですね。この点を見ても、ブログはコミュニケーションツールなのだなと思えるわけです。そうやって、あるブログによくコメントを寄せている人々のブログをぐるっと巡ってみると、つながりの共通項のようなものが見えてくるかもしれません。それもまた大きな楽しみの一つですね。
 コメントから広がっていく輪は、予想以上に大きいものです。実際にブログ人のあいだでも「○○さんのブログでコメントを見てやって来ました」というつながり方が多いのを見ても分かります。こうしてみると、“コメント”というものは本記事と同じくらい重要なアイテムだと思われます。
 少々カタい話しになりましたが、実際にコメントを見てみるとずいぶんと賑やかで気軽なものです。
「ところで君のwebネーム、どういう意味があるんですか?」
「いやあ笑わせていただきました」
「わたしもこのグッズはお気に入りで~す」
「・・・おい(笑)」
 このようにブログといえどもツッコミは可能です。また中には「これだけで立派な記事になるんじゃないか」というコメントを残している人もいたり、さらにはコメントをした人同志でコメントし合ったり。書き込みをオープンにしている限り、そこはみんなが集まる楽しい井戸端会議の場だと認識していいと思います。これはホームページを運営されている方にはおなじみの光景でしょう。

 サイト内検索へ
 初回へもどる
 


これからのブログ人へ

2004-05-18 10:12:55 | 連載もの これからのブログ人へ
 最近、友人知人からブログについての質問を受けることが多くなりました。
「ブログって何だ?」というものと
「始めてもいいけど、書くことがなくなったらどうするの?」という2点です。
 また、アクセス解析を見ても“訪問1回目”という方が急増し、「初めまして!」という嬉しいコメントやメールを頂くようになりました。OCNブログ担当の方と、いつも交流をしていただいているブログ人のみなさんのおかげです。soroさん風に言えば、まさにブログ人冥利につきます。
 そこで“これからブログを始めたい”という方へ向けて、僕なりに感じたことをまとめてお伝えしたいと思います。
 
 僕が毎日遊びに行くブログは、個人の生活の様子やそのときふと思ったこと、発見したことなどを書きつづる形式のところが殆どです。これは書き手(みなさん)の視点や考えなどの持ち味がダイレクトに伝わるものなので、読み物として大変面白いものです。共感した記事に対してトラックバックをすれば(トラックバックについては後述します)、即コミュニケーションが成立するわけですから、ブログの醍醐味を堪能出来るわけですね。この形式はブログの中でも大多数を占めているようですし、僕もこの形式です。
 次に多いのは、様々な情報源からニュースを拾い上げ、自分なりにミックスして配信するという形式です。これもブログならではの利点があり、大手のニュース配信ページ(Yahoo!infoseekなど)のようなことをブログ版として個人でやることが出来ます。登録しておいた配信元の新着ニュースをリアルタイムで拾ってくれるパラボナのようなソフトもあるので、どなたでも始めることが可能です。
 この形式を始めようと思っている方は、まずは既存のブログとの差別化を考える必要があります。すでに多くの方がやっていますので、なるべく多くのブログを見て、自分なりにどんなニュースをピックアップして配信していこうかと熟考してみましょう。それもまた楽しい時間だと思います。
 このニュース配信形式で僕がよく行くブログは『Dress You Up』です。ここは国内海外を問わず様々なソースを持っていて、配信している内容は実に多岐に渡っています。作者のヒカルさんは報道機関以外にも幅広く目を光らせているようで、いわゆるニュースというものだけではないのですね。ちょっとおかしな事件とか出来事が得意なので、雑学や文化を手早く知ることが可能です。また記事に対してのヒカルさんの一言コメントが絶妙な“突っ込み”となっているので思わず笑ってしまうことが多いです。ここは良い見本となると思います。
 いずれにしろブログとは“コミュニケーションツール”であると認識して間違いないと思います。
「ネタがなくなったらどうしよう」という心配は無用です。コミュニケーションとは決して一方的な配信ではなく、お互いがやりとりをして成立しているからです。ランキングなどを見て5~10分ぐる~っとブログを見て廻ってくるだけでも、みなさん実に様々な記事を書いています。そこには必ず「あ~、あるある!」とか「あ、その店だったらあそこも紹介したいなあ」というインスパイアされるものがあるはずです。それに対して記事を書き、トラックバックのピンを送信する(具体的なトラックバック・ピンの送信方法は、ブログの利用方法などを参照してください))。これだけで“トラックバック”記事となるわけです。
 またその様子は、普段何人かで集まって話しをしているときと何ら変わるところはないです。
「ああ、そういやその話しで想い出したんだけどさ・・・」これをネット上で知り合った(あるいは初めて見かけた)人とやりとりするということで、日常生活の延長ともとらえることが出来ます。みなさんが「気軽にトラックバックください」と書いているのはそういうことなんですね。
 最後に“批判”の含まれる文章について少しだけ触れますが、個人団体を問わず、批判される側というのは常に批判する側よりもずっと敏感に受け止めているものです。ですからどうしても批判文を書きたいときには充分腹をくくる必要があることを決して忘れないで下さい。誹謗中傷といったものは人として当然行うべきものではありませんね。いくらwebネームを使っていても、個人や企業などに訴えられる可能性は充分にありますから、批判文には慎重な上にも慎重に、です。これについては責任の所在などについて『週刊!木村剛』に詳しく書いてありますので参考にしてみて下さい。

コメント編へ