くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

中高年から始めるアウトドア 長者ヶ岳登山編

2019-11-10 13:25:57 | 中高年から始めるアウトドア

アウトドア大好き。

でも、このブログでキャンプや登山の投稿をした回数は少なかった。

今後はもっと投稿しようと思う。副題は「中高年から始めるアウトドア」であります。

11月には富士山麓にある長者ヶ岳へ登山してきた。

 

 

※登山道入り口。陰気な杉林だ

 

11月後半のこと。静岡県富士宮市にある「天子の森キャンプ場」に行った。

そこでは仲間と2泊3日のオートキャンプを過ごしたのだが、その話はいずれ書くとして...。

2日目の朝8時半。デイパックを背負った僕は、ひとりで長者ヶ岳登山に向かった。

長者ヶ岳は標高1336メートル。登山口の標高が約500メートルなので、実際に登った高さは843メートルだ。

この、実際に登ったり下ったりした高低差を、登山業界では「標高差」と言うらしい。

 

※登り始めの風景

 

木の階段が続き、合間に岩がゴロゴロしている。

木の階段(木段というらしい)は段差が30センチ前後あって、一歩を上げるのが次第に辛くなってくる高さだ。

岩も大きく、乗り越えるのがだんだん辛くなってくる。

といってもまだ登り始めたばかりなのだけど。

おまけに背中にはデイパックひとつだけ。中身は水筒と雨具、タオルだけである。

こんなことで大型ザックを背負っての登山など出来るのだろうか?

 

 

※遙か彼方に田貫湖キャンプ場

 

木段と岩をひたすら乗り越え、つづら折りを何度も繰り返し、

(ちょっと辛いなー!)

と思い始めた頃に展望台へ到着。

ここまで40分くらい掛かった。登山口の看板によれば、頂上まで125分掛かるそうな。

ということは、まだ85分は登らないといけない。

心が折れそうだ。どうしよう。

 

 

※名も知らぬ花

 

花の姿などを眺めて、苦しい気持ちをごまかす。

しかし陰気なつづら折りゾーンは抜けたようだ。

辺りに光が差し込み明るくなってきた。

 

 

※等間隔に並ぶ美しい杉林

 

陽の当たる斜面を歩くのは気分がいい。

斜度も緩くなった。これなら頂上まで行けそうな気がする。

 

 

※照葉樹が増えてくる

 

と思っていたら再び木段。乗り越えるのが辛い。

木段の両側には歩きやすそうな地面もある。そこを歩きたくなるのだけど、我慢することにした。

おそらく両側をみんなが歩けば、踏まれて固くなった地面が広がる。

そこはいずれ木も生えなくなるのだ。そうなってほしくない...。

などと、中高年は考えながら登るのである。

 

ふと目に止まったもふもふ。

杉の子供だろうか? 

 

きのこは森の賢者のようだ。

などと考えつつ、苦しい気持ちをごまかして登る。

 

細い尾根に出た。とたんに冷たい風が吹いてくる。

写真左側の谷を、冷たい風が駆け上がってくるのだ。

(一度振り返り、下り方面を向いて撮影)

 

 

※長者ヶ岳頂上

 

頭上が開けた。

この感覚は知っている。かつて登山をしていた頃に何度も味わったことがある。

(頂上はこの先だぞ!)

という感覚であります。

その予想は違わず、目の前に頂上が広がった。

何とか登頂できたのだ!

わずか1336メートルの登山でも、けっこう辛かった。

先に登頂していた人たちと会話を交わす。

「富士山が見えなくて残念ですね」

「もともと雨の予報だったから、まだマシですね」

そんな他愛ない会話が嬉しい。

 

 

そうこうするうちにガスが上がってきた。

早めに下山するかと思い、振り返ると...。

 

富士様が現れた!

さっきまで雲の中に隠れていたのだ。これは嬉しかった。

 

 

下りは楽チン。

「ほいほいほいっと」

などと呟きながら降りていく。

とはいえ、中高年は膝が弱い(笑)。

膝にショックを受けないように、膝をサスペンションとして曲げながら着地して下った。

念のためコンプレッション機能のあるサポーターも着用しております。

中高年は用意周到なのだ。

 

登ってくる登山客が増えてきた。

下山するまで15組くらいとすれ違ったはず。

すれ違うときには

「ご苦労様です」

「お疲れさまです」

などと声を掛ける。なぜかやや“上から”声を掛けているような気がするが、気のせいでありましょう。

展望台をパスし、陰気なつづら折りを抜け、登山口に着いたのは12時過ぎ。

膝も無事だったし、転ぶこともなかった。成功であります。

 

★反省点

・重量増を嫌って水を少なくしたが(250ml)、下り途中で飲みきってしまった。低山と侮ったせいであります。

・ストックがあればもっとラクだったかもしれない。

 

★褒め点

・吸汗速乾と呼ばれる服をレイヤードしたのが良かった。汗はかいたが、吸収し発散してくれた。