一筋の光

一筋の光が差し込んでいる



この光は

ゆくっりと

厚い厚い氷を解かし

温かな雫となり

ポトリポトリと
　
かすかな音をたてて

落ちて行く



この光は

希望を与え

喜びを与え

勇気を与えてくれる





この喜びは何者にも替えがたく

私の身体から

今にも溢れ出しそうになる


ああ、

この一筋の光が

消えることのないように

私は、ただただ

祈り続ける

明日からまた

今、帰りの新幹線の中
二日間はあっという間に過ぎた。

明日からまたいつもの日々が始まる


仏の前で深く息をし
己と対話し自らを
見つめ直した

自分を見失うことのないように…

庭

さほど、広くはないこの空間の中に、
１５ほどの石が配置されている。


縁に座りこの並びをただ眺めているだけで
不思議と、
心が静まる。

私達の血の中には
何百年と
こうしたものを感じ取る感性が
自然と培われてきた

禅の世界は、庭もまた修行の場
美しく整然とした庭の中に佇むと
雑念が消えて無になれる

京都へ

今、新幹線の中。
この夏もまた京都へ

お寺を巡りながら、穏やかな二日間を過ごしたいと思う。