カラスの目

物質世界や電脳世界からキラキラしてるモノを無節操に拾い集めて並べとくそんな場所。

ファイアバード。

2021-04-17 14:05:42 | 科学
火を使って狩りをする鳥の存在が確認される【Gigazine】

>火を扱えるのは人間や一部のサルなどの高い知能を備える動物に限られると考えられてきましたが、オーストラリア北部に、火を使って狩りをする鳥が3種類もいるという研究発表がされています。
 オーストラリア北部に生息する「Milvus migrans(トビ)」「Haliastur sphenurus(フエナキトビ)」「Falco berigora(チャイロハヤブサ)」の3種類の猛禽類が、獲物となる小動物をおびき出す目的で火を扱っていることを明らかにする論文が発表されました。研究者によると、鳥は火のついた枝をくわえて運び、草むらに投下して火を広げることで、その周辺に住む小さなほ乳類やトカゲ、昆虫を逃げ出させてから狩るとのこと。鳥は単独や集団で狩りに火を利用していることが確認されています。
 オーストラリアのノーザンテリトリーには、古来から「火を運ぶ鳥」の存在が伝承されており、アボリジニーの中には伝統的な儀式の中に火を運ぶ鳥を模写したものを持つ種族もあるそうです。火を運ぶ鳥はオーストラリアの東海岸から西海岸にかけた北側の地域に広く知られるなど、オーストラリアではその存在は広範囲で知られていたようです。鳥類学者のボブ・ゴスフォード氏は今回の発見について、ノーザンテリトリーのアボリジニーグループに話したところ、ほとんどのグループが発見の確かさを満足げに認めたそうです。
 オックスフォード大学のアレックス・ケースリンク氏によると、鳥は山火事などが発生したときに多くの動物が逃げることを見て、その行動を学んだと考えられるとのこと。さらに、火から逃げるという小動物の習性を利用して狩りをするという行為を、若い鳥が見て学んだ結果、火を使った狩りが代々受け継がれてきているのではないかを推察しています。
 これまでヨーロッパでは、火を使う鳥に関するオーストラリア原住民の伝承は科学的な文書が存在しないということを理由に認められてこなかったとのこと。しかし、今回の研究は、人間以外の動物ではほとんど観察されていない火を使う動物がいることを示している点で、ケースリンク氏は非常に魅惑的なものであると評価しています。
 なお、オーストラリアで発生する大規模な火事は、人間の行動や雷が原因だと考えられいましたが、火のついた枝を使って火を広げようとする鳥の行動が原因である可能性も指摘されています。


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 かなり前の記事ですけど。
 火を使いこなすのはビックリ。アトは火を起こすコトが出来れば……。結構ヤバいかも。

珍しい頭蓋骨。

2021-04-03 17:37:49 | 科学
新種の恐竜がアルゼンチンで発見される。その名も「恐怖をもたらすもの」【HUFFPOST】

>アルゼンチンで発掘調査をしていた古生物学者たちが、新種の恐竜の化石を発見した。 
 新たに見つかった恐竜に付けられた名前は「Llukalkan aliocranianus」。Llukalkanはマプチェ語で「恐怖をもたらすもの」を意味し、aliocranianusはラテン語で「珍しい頭蓋骨」を意味する。
 科学誌「Journal of Vertebrate Paleontology(古脊椎動物学誌)」に3月30日に掲載された研究によると、化石はアルゼンチンのリオネグロ州とネウケン州に広がる岩場、バホデラカルパ層で見つかった。
 この恐竜が存在していたのは8000万年前で、白亜紀に食物連鎖の最上位にいたアベリサウルス科の肉食恐竜だと考えられている。また、外見は大きな後ろ足と小さな前足を持つ、ティラノサウルスに類似していたとされる。
 しかし、この恐竜の頭蓋骨は非常に珍しい作りをしており、トサカや角、その他の突起物があった。こういった突起物は、イグアナやアメリカドクトカゲに類似している可能性があるという。
 そして頭蓋骨の分析から、ほとんどのアベリサウルス科の恐竜より聴力が発達していた可能性もわかっている。
 研究の筆頭著者で、サンルイス国立大学の古生物学者フェデリコ・ジャナチニ氏は「この恐竜の独特な点は、耳のエリアに他のアベリサウルス科の恐竜にはない空洞があることです。そのため、優れた聴覚能力を持ち、広範囲の音を聞くことができた可能性があると思います。この聴覚能力と強い嗅覚で、肉食動物としての優れた能力があったのではないかと考えられます」と、CNNに語っている。
 今回、Llukalkan aliocranianusの化石が見つかったのは、2016年にアベリサウルス科の別の恐竜ヴィアヴェナトルの化石から見つかった場所からわずか700メートル離れた場所だった。
 これまでの化石調査から、アベリサウルス科の恐竜が絶滅寸前まで繁栄していたことがわかっている。
 「これらの恐竜は、新たな進化を遂げようとしていました。そして絶滅する直前まで、急速に多様化していました」と共同研究者のアリエル・メンゼス博士は、プレスリリースで説明している。


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 アベリサウルス科てコトでマイフェイバリットなカルノタウルスさんのお仲間ですね。そう考えるとトサカや角その他の突起物も頷けるトコロではあります。
 いずれにしましてもこの新たな恐竜に寿ぎを。