カラスの目

物質世界や電脳世界からキラキラしてるモノを無節操に拾い集めて並べとくそんな場所。

殺意の機械化。

2013-06-10 19:40:53 | 科学
ロボット兵士が戦場へ?【ナショナルジオグラフィック】

>ロボットカーや産業用ロボットが活躍するこの世界で、次に登場するのは“ロボット兵士”だろうか? アメリカ、イスラエル、イギリスなど一部の国が、殺傷能力をもつ自律型ロボットを開発中だ。人間の兵士のようなロボットが、いずれ戦場に送り込まれるかもしれない。
 そのようなロボットとして、マシンガンや高性能ライフルを装備するモデルが複数考案されているほか、ロボット掃除機「ルンバ」を手がけるアイロボット社は、敵をスタンガンで攻撃するロボットを開発した。アメリカ海軍は航空母艦から発着し、2トンの兵器を積んで攻撃できる無人航空機の試験飛行を行っている。
 推進派はそのメリットに注目する。疲れ知らずの兵士を使って戦闘ができる、死傷者が減らせるなどのメリットだ。しかし、国際機関はこうした危険な技術やそれがもたらす潜在的リスクを懸念している。人権派の弁護士で、国連の超法規的・即決・恣意的処刑問題の特別報告者であるクリストフ・ヘインズ(Christof Heyns)氏にインタビューし、「致死能力をもつ自律型ロボット」(lethal autonomous robots:LARs)と呼ばれるこれらロボット兵士について、またその開発に慎重になるべきかについて話を聞いた。

◆あなたは致死能力をもつ自律型ロボットの開発の一時停止を求めていますね。どんなところを懸念していますか?
 戦場で求められる判断をロボットが下せるでしょうか。(例えば、)戦闘員と民間人を識別するといったような。ロボットは国家が戦争をしやすくする可能性があり、(また)それゆえに独裁者が自国民を制圧する目的にも使われかねない。もしロボットが制御不能になったら、誰が責任をとるのでしょうか。機械が人間を殺すことは許容されることでしょうか。

◆多くの国がミサイルや爆弾といった致死能力のある自動兵器を以前から保有しており、言うまでもなく無人航空機の使用も増えています。それらとロボット兵士の大きな違いは?
 爆弾も無人航空機も“自律的”ではありません。そこが決定的な違いであり、それこそがLARsを懸念する理由です。無人航空機は人間が操作に関わっていますが、LARsはそうではない。殺すか殺さないか、誰を殺すか、機械が決定を下すのです。

◆法的、人道的、外交的にリスクのあるロボット兵士ですが、使用にはメリットもありますか?
 そうですね、推進派はロボットを使ったほうがより標的を絞り込めるため、民間人の犠牲を減らせると主張しています。また、ロボットは(特定の敵に関する戦略的)情報を取得でき、それをわれわれが入手・処理することが可能になるかもしれません。しかしそれはやはり、安易な戦争につながるおそれがあります。


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 自律型戦争ロボット(もしくはその制御コンピュータ)が『戦争の遂行=戦争の終結』への道を探るウチ「……人類が居る限り戦争は果てしなく続く。じゃあ人類が滅亡しちゃえばいいんじゃん!」てコトに気が付いて……なんてな感じに大昔からSFではもうホントに腐り果てるほど使い回されて来たモチーフですがそのバラ色の未来がいよいよ手の届くトコロにやって来つつあるみたいです。スタンガンルンバの話は知りませんでしたけどね。怖ぇよスタンガンルンバ。

 軽口はさておき。
 自律型ロボット兵の恐ろしさはそんな古典SFやハリウッド映画を紐解くまでもなく、また本文中でも端的に語られてるんでアレですが。  ロボット兵の登場を待つまでもなく恐らくは投石器あたりから脈々と続いて来た『殺意の機械化』、その怖さの最大の肝は『自分で手を下す生々しさからの解放』にあるのだと個人的には思います。
 手応えがダイレクトに伝わる棍棒や刃物より、銃の方が『命を奪う』抵抗感は薄い。遠隔操作のロボットなら更に薄くなる。それはコンピュータ任せの自律ロボなら……そんな感じ。

 まぁ。
 完全に人間に被害の出ない、砂漠かなんかでロボ同士が戦うのでしたらまだアレだ、アレかも知れないですけれどもね。『資源の浪費』てだけで。
 そうなるともう泥試合つうか正直『ロボット生産能力がある限り』(そして制御コンピュータが反乱を起こさない限り)戦い続けるコトが可能なワケですから実際に戦争をする前にシミュレィションつうか、お互いの国力と地理的条件、ロボットの性能なんかをヴァーチャルで突き合わせて「勝ったー」「負けたー」すればそれでいいような気もするのですけれどもねー。どうかしらん?

葛藤の眼差しで。

2013-06-07 19:50:11 | 科学

2013年6月6日 赤ちゃんの“人見知り”は心の葛藤だった【サイエンスポータル】

>生後半年を過ぎた多くの赤ちゃんの“人見知り”は、「相手に近づきたいけど、怖いから離れたい」という葛藤の表れであることが、東京大学大学院総合文化研究科の岡ノ谷一夫教授や同志社大学の松田佳尚特任准教授らの研究で分かった。
研究グループは、生後7-12カ月の赤ちゃん57人の母親に、赤ちゃんのもって生まれた気質についてアンケートし、「人見知り」度合いと、相手への「接近」と「怖がり」の2つの気質の関係を調べた。その結果、人見知りが強い赤ちゃんは、「接近」と「怖がり」の両方の気質が強く、「近づきたいけど怖い」という心の葛藤を持ちやすいことが推察された。
また、赤ちゃんに母親と他人の顔の映像を見せ、口、鼻、目のどこを長く見ているかを視線追跡装置で観察した。人見知りが強い赤ちゃんは、弱い赤ちゃんよりも、母親、他人にかかわらず、最初に相手と目が合ったときに「目」を長く見つめ、凝視するような目を示した。さらに人見知りが強い赤ちゃんは、相手が自分と向き合った顔よりも、よそ見をしている顔を長く観察していることが分かった。
今回の成果によって、これまで知られていた学童期の人見知りの原因とされる「接近と回避の葛藤」が、わずか1歳前の赤ちゃんでもみられることが示された。研究グループは「人見知りのメカニズムを知ることで、人見知りを全くしないとされる発達障害の理解にも役立つことが期待される」と述べている。
赤ちゃんの人見知りについては、これまでは「単に人を怖がっている」と考えられてきたが、快と不快の感情が混じっている“はにかみ”を示す赤ちゃんもおり、「怖がり」だけでは説明できなかったという。
研究成果は、JST戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究プロジェクト「岡ノ谷情動情報プロジェクト」(平成20-25年度)により行われた。研究論文“Shyness in early infancy: Approach-avoidance conflicts in temperament and hypersensitivity to eyes during initial gazes to faces(人見知りの赤ちゃんは接近したい気質と避けたい気質が葛藤している。最初に顔を見る時は相手の目に敏感である)”は5日、米オンライン科学誌『PLOS ONE』に掲載された。

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 トキドキ電車の中とかで目が合う赤ちゃん、居ますよね。
 そのメカニズムに関するニウスです。

 確かに単純に怖がって居るのならば『目が合った』トキだけ警戒してればいいワケで、相手が目を逸らしても凝視し続けるのは、まぁそう云うコトなんでしょうね。多分。きっと。


ゼノン式。

2013-06-04 12:06:37 | ニウス

支給年齢引き上げ、早期検討を=公的年金制度を議論―国民会議【時事通信/YAHOO!ニュース】

>政府の社会保障制度改革国民会議は3日、公的年金制度の課題を議論した。現在、国民年金で原則65歳となっている支給開始年齢について、早期に引き上げを検討する必要があるとの意見が大勢を占めた。清家篤会長は終了後の記者会見で、私見として「67、68歳、あるいはもう少し上の方まで引き上げていくのは、あってしかるべきではないか」との認識を示した。
 支給開始年齢の引き上げは、高齢者の雇用確保対策とも関係し、準備に時間がかかるため、委員からは「できるだけ早期に議論を始めるべきだ」などの意見も出た。

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 年を取ればそれだけ支給開始年齢も先に行き、結局いつまで経っても貰えない。
 まさにゼノンの背理。
 この世の何処かにあると云うユートピア。

 ♪ガンダーラ、ガンダーラ、せんせーいーはイーンディアン……♪
 (歌いながら退場)