カラスの目

物質世界や電脳世界からキラキラしてるモノを無節操に拾い集めて並べとくそんな場所。

僕たちを守るもの。

2015-07-17 09:24:47 | ひとりごと
こっちにも書いとく。

法律は国民に対する決めごと。
そして憲法は国家に対する決めごと。
権力者が国民を簡単に蹂躙出来ないよう、国民に与えられた盾。
僕たちを守るもの。

それを正式な手続きを踏んで改正するコトもなく、ただ権力者自身の勝手な都合と解釈で無効化出来る。
彼らは今、着々とそれを成し遂げつつある。
今回起きて居るのはそう云うこと。
これは集団的自衛権がどうとか戦争出来る国がどうとか云うレベルじゃない、もっともっと大きな問題。
権力者が、自らを縛る鎖を自分で解けるようにしつつあるってこと。

多くの人々が言及して居るけど、当時世界で最も民主的な憲法と云われたドイツのワイマール憲法をナチスが無効化して行った手段と、今の事態は本当に重なる。
ヒトラーが制定した『全権委任法』には憲法自体の改正や撤廃については書かれて居なかったけど、でもそれは憲法を無力化出来る権限を政府に与えるものだった。
……ね?

憲法改正手続きを踏まず、違憲との声が大多数を占める法案を強行採決する。
この事態に手放しで賛同するのは事態が全く見えてないゴニョゴニョを除けば『国家に全てを委ねる覚悟の出来て居る、よく訓練されたマゾヒスト』だろうと僕は思う。
あなた方が安倍政権を其処まで信用するならそれでもいい。
でもこの前例はきっと現政権だけでなく、この先も引き継がれ利用される可能性があるよ。
それがどんな政権であっても、どの条文が対象であってもね。
繰り返す。どんな政権であっても、どの条文が対象であっても、だ。
それをよっく考えて欲しい。

それが、今回の横暴を決して、決して許してはいけない理由。
『憲法を守れ』と云うのは、第九条だけが対象じゃない。