【沖縄から】「国の先兵」「即刻辞任を」島尻安伊子議員(自民)発言に怒り ほか/沖縄タイムス

2014-02-06 16:20:11 | 沖縄
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=62044

「市長の移設阻止は、地方自治法上問題」。普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、島尻安伊子参院議員がまた、民意と離れた発言をした。
「県外移設」の公約を翻した上、推進に突き進む県選出議員の発言に、名護市民や平和団体の代表らは怒り、あきれ、「即刻辞任」を求めた。

 辺野古埋め立て承認取消訴訟原告団団長の安次富浩さんは、怒りを隠せない。

 「そもそも県外移設を掲げて当選した人。なのに、辺野古に基地は造らせないと訴えて市民が選んだ稲嶺進市長を厚かましく、手のひらを返したように攻撃するとは。やっていることはまるで真逆だ」と不信感をあらわにし「一体、誠意はどこにあるのか。公約を破った以上、早急に辞任してもらわないといけない」と語った。

 ヘリ基地いらない二見以北十区の会共同代表の浦島悦子さんも「あまりにひどい。この人は一体、どこの人なの」と怒りに震えた。
「自民党国会議員の県外移設からの公約翻意も、県連の方針転換も、振り返ればこの人が先んじたこと。まるで政府の先兵だ。とても県選出の議員とは思えない」とあきれ果てた。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長も「県外移設の公約を捨てただけではなく、基地を押し付ける政府のスポークスマンに成り下がった。沖縄を代表する政治家と思われては恥ずかしい。即刻辞職すべきだ」と求めた。
 また、質問の中で名護市長の権限に触れたことに、「稲嶺市長が移設を阻止すると断言していることへの焦りだろう。政府は市長権限で阻止されることを恐れており、沖縄選出の議員を利用してくぎを刺したつもりではないか」と語った。

 県統一連の中村司代表幹事は「『市長の行政権限の乱用』というが、民意に顔を向けず、地方自治をつぶそうとしているのは政府側だ。地方自治法を知らない、本末転倒の発言だ」と批判。
ケネディ駐日米大使の来県時の12日や、県議会が開会する14日に、抗議活動を予定している。
 「暴走する安倍政権を後押しする発言に、抗議の取り組みはさらに大きくなるだろう」と話した。

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「辺野古阻止 権限の乱用」島尻氏 参院予算委で
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=62038

【東京】島尻安伊子参院議員(自民)は5日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について
「(稲嶺進名護市長が)市長権限で阻止すると主張している。主張は自由だが、これではただ混乱が続くだけ。行政事務は法令に従って行うべきだ。行政権限の乱用は地方自治上問題だ
と、移設阻止を訴える稲嶺市長の対応を批判した。
その上で、安倍晋三首相ら関係閣僚に対し
「普天間飛行場の5年以内の運用停止イコール早い辺野古移設。(埋め立て工事に向け)違法な妨害活動を阻止するため、県警や海上保安庁が先んじて対策を取るべきだ
と要求した。

 島尻氏は、2004年に国が辺野古沖のボーリング調査に着手した際のことに触れ
海上での危険で違法な妨害行為はきちんと阻止しなければならないと考えている。警察と海保の役割が極めて重要だ。反対活動家と工事業者の双方に不慮の事故が起きないように、先んじて対応すべきだ
と訴えた。

 また、島尻氏は日米地位協定の改定問題についても持論を展開し、
世間では米軍兵士が罪を犯してもほとんど罰せられることはないとか、基地内は治外法権で環境規定もなく汚し放題とか、他国の地位協定より劣っていると主張する方もいる
と説明。
その上で
地位協定は1997年以降、約1年に一つは改善されている。そこがなかなか発信されていない
と述べた。

 予算委後、沖縄タイムスの取材に応じた島尻氏は
「名護市長が反対すれば混乱が続くだけ。埋め立て工事が妨害される前に、警備などの対応を取るべきだ」
とあらためて指摘。
日米地位協定については
「環境など足りない部分はあるが、罪を犯した米軍人・軍属の処分情報を被害者や家族に開示するなどの改善もしている。そこは外務省やマスコミがもっと国民に向けて発信すべきだ」
と述べた。

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「的外れ、全く理解に苦しむ」稲嶺名護市長
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=62040

【名護】稲嶺進名護市長は5日、島尻安伊子参院議員が普天間飛行場の辺野古移設工事を市長権限で阻止する考えの稲嶺氏に「混乱が続く」「権限の乱用」などと発言したことに対し、「市長選で辺野古移設反対の民意が示されている。まったく当を得てない」と指摘。「市民の生命財産を守る責任の上で市長権限を行使するのであって乱用ではない。混乱させているのは強権を振りかざす国の方だ」と批判した。

 島尻氏に対しては「沖縄選出議員の発言として全く理解に苦しむ。誰に選ばれて国会議員になったのか。民意を守るのが民主主義で、公約を守るのが政治家だ」と不快感を示した。

 反対運動に政府挙げての対策を必要視した発言に対しては「市民は自分たちの生活を守るために主張するわけで、法律を破ったり混乱させたりするつもりでやっているのではない」と主張。「違法や危険があった場合は警察や海保の役目が必要だ」とした上で、「事前に押さえつけようとするのは市民生活を圧殺するやり方だ。国のあり方は本当に怖い」と述べた。

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「危険行為防止 万全期す」首相が答弁
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=62053

【東京】安倍晋三首相は5日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場の移設をめぐる反対行動への対応について
「危険な行為がないようにすることが重要で、関係機関や自治体とも協力して危険防止に万全を期していきたい」
と述べた。
古屋圭司国家公安委員長は
「そういった(反対)行為は極めて由々しき事態。いきすぎた違法行為、妨害行為があるなら、躊躇なく厳正に対処するよう沖縄県警に指示したい」
との考えを示した。


「躊躇なく対処」国家公安委員長

 事前の対策について古屋氏は「法と証拠に基づいた違法行為があるなら、速やかに対応するよう県警に指示したい」と述べ、違法行為が発生した場合に対処する方針を説明。

 海上保安庁の佐藤雄二長官は所要の警備を実施する考えを示し、「生命・身体への危険や悪質な違法行為には厳正に対処する」と述べた。


 移設に反対し、市長権限で阻止する考えを示している稲嶺進名護市長の方針について、新藤義孝総務相は「権限の乱用はあってはならない。工事は関係法令に従って適切に処理が進められると考えている」と、話し合いをした上で行政事務としての手続きには対応すべきだとの考えを示した。

 いずれも島尻安伊子氏(自民)の質問への答弁。


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