琉球新報・号外
泡瀬埋め立て、高裁も差し止め 経済合理性を否定/琉球新報
中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業をめぐり、沖縄市民ら516人が県知事と沖縄市長を相手に事業への公金支出差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が15日午後、福岡高裁那覇支部であり、河辺義典裁判長は経済的合理性を否定した一審判決を支持、事業への公金支出を違法と判断し、県と市側の主張を退けた。県と市は判決文を精査する必要があるとして、上告の判断を先送りした。同事業の中断の必要性を明言した前原誠司沖縄担当相(兼国土交通相)は判決を踏まえ「わたしが疑問を呈したことをどう市長が判断するか待ちたい」と話した。東門美津子沖縄市長の姿勢が注目される。
判決は東門市長の「第1区域は見直し前提に推進。第2区域は見直しが必要」との方針表明により市は開発計画が根本的に見直されたと認定した。その上で公有水面埋立法に照らし、現計画に変更が生じた際には、新たな埋め立て変更の認可が必要となるが「新たな土地利用計画に経済的合理性があるか否かについてはいまだ調査、検討が全く行われていない」などと指摘し「経済的合理性があるとは認められない」とした。検討されていない以上、埋め立て免許の変更許可が得られる見込みは困難として、現在の埋め立て事業も「予算執行の裁量権を逸脱し違法」と判断した。
ただ土地利用計画見直しに向けた調査費や人件費の支出は認めた。事業に伴う環境影響評価については一審判決通り「違法とまではいえない」とした。
◆厳しい結果
東門美津子沖縄市長の話 厳しい結果だと理解している。判決を読んだ上で国や県と協議し、上告の期限までに方針を決めたい。後日、記者会見し、市民に伝えたい。
◆極めて残念
仲井真弘多知事の話 県の主張が認められなかったことは極めて残念。結果は予想していなかった。(上告の是非は)弁護士と相談して判断する。
◆市長の判断待つ
前原誠司沖縄担当相の話 判決には採算性が見込めないとある。沖縄市長にも面談で言った。控訴審の中身と私の疑問をどう市長が判断するか。待ちたい。
<用語>東部海浜開発事業 中城湾港新港地区の港湾でしゅんせつした土砂を使い、沖縄市泡瀬沖合の約187ヘクタール(第1区域約96ヘクタール、第2区域約91ヘクタール)を埋め立てて人工島を造る計画。ホテルや人工ビーチ、マリーナなどのリゾート施設や広場などを整備する。埋め立ては国と県、土地利用は市が行う。東門美津子沖縄市長は2007年12月に「1区推進、2区困難」を表明し、土地利用計画の見直しを進めている。前原誠司沖縄担当相は就任後「1区中断、2区中止」を表明。判決後、県、市の判断を聞き、国の対応を決める方針を示している。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-151321-storytopic-177.html
泡瀬干潟 二審も公金差し止め 高裁那覇支部 事業中断の公算大
沖縄県沖縄市の泡瀬干潟を埋め立てて、人工島にリゾート施設などを建設する事業をめぐり、同市の住民ら約五百十人が県と市の公金支出差し止めを求めた住民訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(河辺義典裁判長)は十五日、一審那覇地裁判決に続き、埋め立て費用の支出を差し止めた。
干潟の一部を含む約百八十七ヘクタールを一期、二期に分けて埋め立てる事業で、現在は一期工事中。前原誠司国土交通相(沖縄北方担当相)は、判決後に国の最終的な対応を決める考えを示しており、再び工事にストップをかける司法判断が示されたことで、事業は中断の公算が大きくなった。
東門美津子市長は二〇〇七年十二月、一期は見直し前提の推進、二期は推進困難との方針を発表。昨年十一月の一審判決はこの発言を重視し、一期工事について「見直しの内容を何ら明らかにしないまま、進ちょく状況追認の形での事業推進にほかならない」と指摘、二期は計画撤回と解釈し、「現時点では経済的合理性を欠き、支出は地方自治法などに反し違法」と今後の支出を差し止めた。
控訴審で県と市は「市長表明に基づき、計画の見直しに取り組んでいる。そもそも発言は計画撤回ではなく、意欲の表れだ」と主張。住民側は「現在の見直し作業は視察や勉強会にすぎない」と反論していた。泡瀬干潟は南西諸島最大級とされ、住民側は希少生物が生息する生態系が破壊されるとして〇五年に提訴した。
◆違法、当然の判断
五十嵐敬喜法政大教授(公共事業論)の話 極めて常識にかなった判決。行政側のフライング、暴走で作られた計画を多方面から厳格に検討し、違法と判断したのは当然だ。今回の判決は「無駄な事業は止めなければならない」ということが、裁判所を含め国民のコンセンサスになりつつあることを示した。
◆『計画は白紙に』 沸き立つ住民ら
住民や支援者は再びの勝利に沸き立った。「事業の即時中止を」「計画は白紙に」。泡瀬干潟埋め立て訴訟の控訴審判決で十五日、公費支出が差し止められたのを受け、原告らは沖縄市などに上告断念を要請して回った。午後二時十分すぎ。原告の桑江直哉さん(35)が「勝訴」の垂れ幕を持って福岡高裁那覇支部の建物から飛び出すと、支援者らは「やったー」と歓声を上げ、大きな拍手で迎えた。
泡瀬干潟の近くに住む桑江さんは住民が勝訴した一審判決後も工事が続けられるのを間近で見てきた。「早く控訴審で勝ちたかった。市は判決を真摯(しんし)に受け止めて工事を中止してほしい」と話した。
裁判所前の公園で開かれた報告集会。原告で写真家の小橋川共男さん(66)は「担当大臣も無駄な公共事業を止めようと表明している。県と市は、自然と人間が助け合って発展する方向に目を向けるべきだ」と訴えた。
弁護団事務局長の御子柴慎弁護士は「このまま漫然と工事を進めることは違法と高裁レベルでも明確にされた。工事を中断し、事業を一から検討するきっかけになる」と期待を込めた。
「泡瀬干潟を守る連絡会」事務局長の前川盛治さん(66)は「判決は市が現在進めている計画の見直しにも触れ、事業が無駄だと表現している。全国の運動にとっても画期的な判決だ」と喜んだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009101602000052.html
泡瀬干潟埋め立て瀬戸際、原告団「このまま中止に」
「街の活性化の拠点に」と描いた事業は、瀬戸際に追い込まれた。15日、沖縄県沖縄市の泡瀬干潟埋め立て事業について、1審に続き将来の公金支出差し止めを命じた福岡高裁那覇支部判決。前原国土交通相(沖縄相兼務)が事業継続の可否の重要な判断材料とするだけに、東門美津子市長や仲井真弘多(ひろかず)知事は落胆。原告団は「このまま中止に追い込む」と勢いづいた。
東門市長は判決言い渡し後、市役所で記者会見に臨んだ。
「厳しい判決は知っております」。険しい表情でこう切り出したが、判決内容の感想を問われると「判決を読み解く時間をいただきたい」「読み解いて納得した上でコメントしたい」と繰り返すばかり。
今後の対応については「国、県と相談して上告期限の2週間以内に決定する」とし、わずか3分半で質疑を打ち切った。
原告団から上告断念を求める要請文を渡された際にも「判決文を読み解かせてほしい」と回答。判決は、計画の見直しに必要な調査費や人件費の支出は認めており、原告弁護団が「市に不服はないはず。上告断念が筋でしょう」と迫ったが返答しなかった。
市の担当職員は「新計画の策定を認めたのは、計画が完成すれば事業を進めていいとも取れる」と話した。
「こんな結果、予測していなかった」「県の主張が認められず残念」。仲井真知事も県庁で報道陣に応じ、無念の表情を浮かべた。
沖縄市議28人中23人が所属する事業推進議員連盟の新里八十秀会長は「市の活性化は埋め立て地に活路を求めるしかない。第2区域の見直しはやむを得ないのかもしれないが、70%近く完成している第1区域だけは完成させてほしい」と訴えた。
一方、同支部近くの広場で報告会を開いた原告団約50人は「このまま工事を中止に追い込もう」「(事業に)とどめを刺そう」と握手したり、肩をたたき合ったりして喜び合った。
(2009年10月16日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20091016-OYS1T00233.htm
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勝訴!泡瀬干潟裁判
福岡高裁那覇支部は、泡瀬干潟裁判控訴審判決で
一審判決を支持し、沖縄県・沖縄市の控訴を棄却し
公金支出の差し止めを命じた。
※泡瀬干潟裁判は通称です。第2審の正式な名前は、
『平成20年(行コ)第5回泡瀬干潟埋立公金支出差止等請求控訴事件』です。
判決骨子・要旨
http://awase.net/pdf/20091015Kosshi_Youshi.pdf
判決書
http://awase.net/pdf/20091015Hanketusyo.pdf
以下は、泡瀬干潟を守る連絡会の声明文と
国、沖縄県、沖縄市要請文
泡瀬干潟を守る連絡会 声明文
http://awase.net/pdf/20091015V_seimei.pdf
内閣府、沖縄担当大臣 前原誠司宛 要請文
http://awase.net/pdf/20091015V_yousei_kuni.pdf
沖縄県知事 仲井真弘多宛 要請文
http://awase.net/pdf/20091015V_yousei_Okinawa.pdf
沖縄市長 東門美津子宛 要請文
http://awase.net/pdf/20091015V_yousei_Okinawacity.pdf
琉球新報 速報記事
http://ryukyushimpo.jp/uploads/img4ad6be969cc5c.pdf
沖縄タイムス 速報記事
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-15-S_013.html?PSID=4c7b2d800526ade92c7426c99681c7bd
2008年11月19日 那覇地裁判決
判決骨子http://awase.net/pdf/20081119Koshi.pdf
判決要旨http://awase.net/pdf/20081119Youshi.pdf
判決書http://awase.net/pdf/20081119Hanketusyo.pdf
控訴審判決の概要
http://saveawasehigata.ti-da.net/e2502048.html
国会!院内集会
昨日の泡瀬干潟埋立裁判の結果を受けて、国会にて院内集会が計画されています。
東門美津子沖縄市長の埋立推進断念、最高裁への上告断念を促せるよう頑張ろう!
もう一息だ!みなさんのお力をお貸し下さい!
<泡瀬・有明海問題合同院内集会>
日時 10月16日(金)13:30~14:30
場所 参院議員会館第2会議室
主催 泡瀬干潟を守る連絡会・よみがえれ!有明訴訟弁護団
今後の日程
17日~18日、名古屋でのラムネット日本のシンポなどに参加(事務局長参加)
10月24日(土)19時、沖縄市かりゆし園、公判報告市民集会
事業者の担当者へお問い合わせ、抗議をしたい方はこちらまで
■事業者側の担当連絡先■
◆沖縄市 東門美津子市長
担当窓口:東部海浜開発局
〒904-8501 沖縄県沖縄市仲宗根町26番1号
TEL 098-939-1212(代表)
<代表番号から「東部海浜開発局」を呼び出す>
web:市長宛メッセージは
沖縄市役所のご意見・ご要望書窓口から
秘書・広報課の書き込みフォームを選んでご投稿ください。
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/site/htdocs/qa_top/q_top01.html
東部海浜開発局への意見・要望は、以下の窓口から
東部海浜開発局の書き込みフォームを選んでご投稿ください。
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/site/htdocs/qa_top/q_top06.html
沖縄市WEBサイト
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/
◆沖縄県 仲井間弘多知事
担当窓口:沖縄県土木建築部 港湾課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
TEL 098-866-2395(直通)
E-mail kouhou@pref.okinawa.lg.jp
沖縄県
http://www.pref.okinawa.jp/
◆内閣府 沖縄総合事務局 開発建設部 港湾計画課
〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち2丁目1番1号
那覇第2地方合同庁舎2号館
TEL 098-866-1906(直通)
事業者ページ
http://www.dc.ogb.go.jp/nakagusukuwankou/
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泡瀬埋め立て、高裁も差し止め 経済合理性を否定/琉球新報
中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業をめぐり、沖縄市民ら516人が県知事と沖縄市長を相手に事業への公金支出差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が15日午後、福岡高裁那覇支部であり、河辺義典裁判長は経済的合理性を否定した一審判決を支持、事業への公金支出を違法と判断し、県と市側の主張を退けた。県と市は判決文を精査する必要があるとして、上告の判断を先送りした。同事業の中断の必要性を明言した前原誠司沖縄担当相(兼国土交通相)は判決を踏まえ「わたしが疑問を呈したことをどう市長が判断するか待ちたい」と話した。東門美津子沖縄市長の姿勢が注目される。
判決は東門市長の「第1区域は見直し前提に推進。第2区域は見直しが必要」との方針表明により市は開発計画が根本的に見直されたと認定した。その上で公有水面埋立法に照らし、現計画に変更が生じた際には、新たな埋め立て変更の認可が必要となるが「新たな土地利用計画に経済的合理性があるか否かについてはいまだ調査、検討が全く行われていない」などと指摘し「経済的合理性があるとは認められない」とした。検討されていない以上、埋め立て免許の変更許可が得られる見込みは困難として、現在の埋め立て事業も「予算執行の裁量権を逸脱し違法」と判断した。
ただ土地利用計画見直しに向けた調査費や人件費の支出は認めた。事業に伴う環境影響評価については一審判決通り「違法とまではいえない」とした。
◆厳しい結果
東門美津子沖縄市長の話 厳しい結果だと理解している。判決を読んだ上で国や県と協議し、上告の期限までに方針を決めたい。後日、記者会見し、市民に伝えたい。
◆極めて残念
仲井真弘多知事の話 県の主張が認められなかったことは極めて残念。結果は予想していなかった。(上告の是非は)弁護士と相談して判断する。
◆市長の判断待つ
前原誠司沖縄担当相の話 判決には採算性が見込めないとある。沖縄市長にも面談で言った。控訴審の中身と私の疑問をどう市長が判断するか。待ちたい。
<用語>東部海浜開発事業 中城湾港新港地区の港湾でしゅんせつした土砂を使い、沖縄市泡瀬沖合の約187ヘクタール(第1区域約96ヘクタール、第2区域約91ヘクタール)を埋め立てて人工島を造る計画。ホテルや人工ビーチ、マリーナなどのリゾート施設や広場などを整備する。埋め立ては国と県、土地利用は市が行う。東門美津子沖縄市長は2007年12月に「1区推進、2区困難」を表明し、土地利用計画の見直しを進めている。前原誠司沖縄担当相は就任後「1区中断、2区中止」を表明。判決後、県、市の判断を聞き、国の対応を決める方針を示している。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-151321-storytopic-177.html
泡瀬干潟 二審も公金差し止め 高裁那覇支部 事業中断の公算大
沖縄県沖縄市の泡瀬干潟を埋め立てて、人工島にリゾート施設などを建設する事業をめぐり、同市の住民ら約五百十人が県と市の公金支出差し止めを求めた住民訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(河辺義典裁判長)は十五日、一審那覇地裁判決に続き、埋め立て費用の支出を差し止めた。
干潟の一部を含む約百八十七ヘクタールを一期、二期に分けて埋め立てる事業で、現在は一期工事中。前原誠司国土交通相(沖縄北方担当相)は、判決後に国の最終的な対応を決める考えを示しており、再び工事にストップをかける司法判断が示されたことで、事業は中断の公算が大きくなった。
東門美津子市長は二〇〇七年十二月、一期は見直し前提の推進、二期は推進困難との方針を発表。昨年十一月の一審判決はこの発言を重視し、一期工事について「見直しの内容を何ら明らかにしないまま、進ちょく状況追認の形での事業推進にほかならない」と指摘、二期は計画撤回と解釈し、「現時点では経済的合理性を欠き、支出は地方自治法などに反し違法」と今後の支出を差し止めた。
控訴審で県と市は「市長表明に基づき、計画の見直しに取り組んでいる。そもそも発言は計画撤回ではなく、意欲の表れだ」と主張。住民側は「現在の見直し作業は視察や勉強会にすぎない」と反論していた。泡瀬干潟は南西諸島最大級とされ、住民側は希少生物が生息する生態系が破壊されるとして〇五年に提訴した。
◆違法、当然の判断
五十嵐敬喜法政大教授(公共事業論)の話 極めて常識にかなった判決。行政側のフライング、暴走で作られた計画を多方面から厳格に検討し、違法と判断したのは当然だ。今回の判決は「無駄な事業は止めなければならない」ということが、裁判所を含め国民のコンセンサスになりつつあることを示した。
◆『計画は白紙に』 沸き立つ住民ら
住民や支援者は再びの勝利に沸き立った。「事業の即時中止を」「計画は白紙に」。泡瀬干潟埋め立て訴訟の控訴審判決で十五日、公費支出が差し止められたのを受け、原告らは沖縄市などに上告断念を要請して回った。午後二時十分すぎ。原告の桑江直哉さん(35)が「勝訴」の垂れ幕を持って福岡高裁那覇支部の建物から飛び出すと、支援者らは「やったー」と歓声を上げ、大きな拍手で迎えた。
泡瀬干潟の近くに住む桑江さんは住民が勝訴した一審判決後も工事が続けられるのを間近で見てきた。「早く控訴審で勝ちたかった。市は判決を真摯(しんし)に受け止めて工事を中止してほしい」と話した。
裁判所前の公園で開かれた報告集会。原告で写真家の小橋川共男さん(66)は「担当大臣も無駄な公共事業を止めようと表明している。県と市は、自然と人間が助け合って発展する方向に目を向けるべきだ」と訴えた。
弁護団事務局長の御子柴慎弁護士は「このまま漫然と工事を進めることは違法と高裁レベルでも明確にされた。工事を中断し、事業を一から検討するきっかけになる」と期待を込めた。
「泡瀬干潟を守る連絡会」事務局長の前川盛治さん(66)は「判決は市が現在進めている計画の見直しにも触れ、事業が無駄だと表現している。全国の運動にとっても画期的な判決だ」と喜んだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009101602000052.html
泡瀬干潟埋め立て瀬戸際、原告団「このまま中止に」
「街の活性化の拠点に」と描いた事業は、瀬戸際に追い込まれた。15日、沖縄県沖縄市の泡瀬干潟埋め立て事業について、1審に続き将来の公金支出差し止めを命じた福岡高裁那覇支部判決。前原国土交通相(沖縄相兼務)が事業継続の可否の重要な判断材料とするだけに、東門美津子市長や仲井真弘多(ひろかず)知事は落胆。原告団は「このまま中止に追い込む」と勢いづいた。
東門市長は判決言い渡し後、市役所で記者会見に臨んだ。
「厳しい判決は知っております」。険しい表情でこう切り出したが、判決内容の感想を問われると「判決を読み解く時間をいただきたい」「読み解いて納得した上でコメントしたい」と繰り返すばかり。
今後の対応については「国、県と相談して上告期限の2週間以内に決定する」とし、わずか3分半で質疑を打ち切った。
原告団から上告断念を求める要請文を渡された際にも「判決文を読み解かせてほしい」と回答。判決は、計画の見直しに必要な調査費や人件費の支出は認めており、原告弁護団が「市に不服はないはず。上告断念が筋でしょう」と迫ったが返答しなかった。
市の担当職員は「新計画の策定を認めたのは、計画が完成すれば事業を進めていいとも取れる」と話した。
「こんな結果、予測していなかった」「県の主張が認められず残念」。仲井真知事も県庁で報道陣に応じ、無念の表情を浮かべた。
沖縄市議28人中23人が所属する事業推進議員連盟の新里八十秀会長は「市の活性化は埋め立て地に活路を求めるしかない。第2区域の見直しはやむを得ないのかもしれないが、70%近く完成している第1区域だけは完成させてほしい」と訴えた。
一方、同支部近くの広場で報告会を開いた原告団約50人は「このまま工事を中止に追い込もう」「(事業に)とどめを刺そう」と握手したり、肩をたたき合ったりして喜び合った。
(2009年10月16日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20091016-OYS1T00233.htm
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勝訴!泡瀬干潟裁判
福岡高裁那覇支部は、泡瀬干潟裁判控訴審判決で
一審判決を支持し、沖縄県・沖縄市の控訴を棄却し
公金支出の差し止めを命じた。
※泡瀬干潟裁判は通称です。第2審の正式な名前は、
『平成20年(行コ)第5回泡瀬干潟埋立公金支出差止等請求控訴事件』です。
判決骨子・要旨
http://awase.net/pdf/20091015Kosshi_Youshi.pdf
判決書
http://awase.net/pdf/20091015Hanketusyo.pdf
以下は、泡瀬干潟を守る連絡会の声明文と
国、沖縄県、沖縄市要請文
泡瀬干潟を守る連絡会 声明文
http://awase.net/pdf/20091015V_seimei.pdf
内閣府、沖縄担当大臣 前原誠司宛 要請文
http://awase.net/pdf/20091015V_yousei_kuni.pdf
沖縄県知事 仲井真弘多宛 要請文
http://awase.net/pdf/20091015V_yousei_Okinawa.pdf
沖縄市長 東門美津子宛 要請文
http://awase.net/pdf/20091015V_yousei_Okinawacity.pdf
琉球新報 速報記事
http://ryukyushimpo.jp/uploads/img4ad6be969cc5c.pdf
沖縄タイムス 速報記事
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-15-S_013.html?PSID=4c7b2d800526ade92c7426c99681c7bd
2008年11月19日 那覇地裁判決
判決骨子http://awase.net/pdf/20081119Koshi.pdf
判決要旨http://awase.net/pdf/20081119Youshi.pdf
判決書http://awase.net/pdf/20081119Hanketusyo.pdf
控訴審判決の概要
http://saveawasehigata.ti-da.net/e2502048.html
国会!院内集会
昨日の泡瀬干潟埋立裁判の結果を受けて、国会にて院内集会が計画されています。
東門美津子沖縄市長の埋立推進断念、最高裁への上告断念を促せるよう頑張ろう!
もう一息だ!みなさんのお力をお貸し下さい!
<泡瀬・有明海問題合同院内集会>
日時 10月16日(金)13:30~14:30
場所 参院議員会館第2会議室
主催 泡瀬干潟を守る連絡会・よみがえれ!有明訴訟弁護団
今後の日程
17日~18日、名古屋でのラムネット日本のシンポなどに参加(事務局長参加)
10月24日(土)19時、沖縄市かりゆし園、公判報告市民集会
事業者の担当者へお問い合わせ、抗議をしたい方はこちらまで
■事業者側の担当連絡先■
◆沖縄市 東門美津子市長
担当窓口:東部海浜開発局
〒904-8501 沖縄県沖縄市仲宗根町26番1号
TEL 098-939-1212(代表)
<代表番号から「東部海浜開発局」を呼び出す>
web:市長宛メッセージは
沖縄市役所のご意見・ご要望書窓口から
秘書・広報課の書き込みフォームを選んでご投稿ください。
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/site/htdocs/qa_top/q_top01.html
東部海浜開発局への意見・要望は、以下の窓口から
東部海浜開発局の書き込みフォームを選んでご投稿ください。
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/site/htdocs/qa_top/q_top06.html
沖縄市WEBサイト
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/
◆沖縄県 仲井間弘多知事
担当窓口:沖縄県土木建築部 港湾課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
TEL 098-866-2395(直通)
E-mail kouhou@pref.okinawa.lg.jp
沖縄県
http://www.pref.okinawa.jp/
◆内閣府 沖縄総合事務局 開発建設部 港湾計画課
〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち2丁目1番1号
那覇第2地方合同庁舎2号館
TEL 098-866-1906(直通)
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