震災がれき広域処理反対で相次ぐ逮捕 大阪の異常な状況/DIAMONDonline

2013-02-16 16:50:16 | 沖縄
2011年3月の東日本大震災で発生した震災がれきを、全国各地で受け入れて処理する、いわゆる震災がれきの「広域処理」。
現在大阪市が計画している「広域処理」に対して反対運動が続いているが、そうした反対派の逮捕が相次いでいる。
2012年12月には関西の広域処理反対運動のリーダー的な存在である阪南大学の下地真樹准教授ら3人が逮捕された。
下地氏ら2人は20日の拘留後、釈放されたが1人は起訴された。
がれき広域処理の反対運動に対する弾圧との指摘もある一連の警察介入の真相に迫るとともに、今年2月にも震災がれきの受け入れを本格実施するともいわれる大阪市の状況を報告する。

震災がれき広域処理反対で相次ぐ逮捕
いまだ拘束続く大阪の異常な状況(1)

http://diamond.jp/articles/-/31063

「集団でデモ行進」と発表も
大阪府警は被疑内容を説明できず(2)

http://diamond.jp/articles/-/31410

勾留理由開示公判で明らかになった
「誰でも犯罪者に仕立て上げられうる」現実(3)

http://diamond.jp/articles/-/31752

「路上の表現活動に対する不当介入」
勾留理由開示で明かされる警察対応の実態(4)

http://diamond.jp/articles/-/32051

今回の下地准教授ら3人の逮捕は、大阪府警のいう“無許可デモ”から2ヵ月近くも後になって、わざわざ逮捕状を請求して勾留に踏み切っている。

 だが、“無許可デモ”の際、多数の警察官がその場にいたのだから、仮にそれほどJRの業務に重大な支障を与えるような妨害行為があったのなら、JR職員はその場で警察側に要請して現行犯逮捕するのではないか。あるいは、警察側に犯罪を未然防止する意思があれば、その場で注意して大事にならないようにすることも可能だったはずだ。

 事実関係が大阪府警の主張通りだったとしても、多数の警察官がその場にいて、重大な犯罪を認識していながらわざわざ見逃し、2ヵ月後に逮捕したことになる。これだけでも不可思議さを感じざるを得ない。

 公判翌日の12月19日、下地准教授らの10日間の勾留延長が決まった。その知らせを聞いて前日の公判後、支援者の1人に10月の“無届けデモ”が行われたJR大阪駅前に案内してもらったときのことを思い出した。

 当日の抗議行動の様子をこと細かにひとしきり説明しつつ、支援者は「ビラまきで注意されていたのはここです。ほら、建物の中じゃないでしょ」と示す。その場所はJR大阪駅と駅ビルの間のような場所で、一部屋根はあるが、建物内ではない。

 前回紹介した求釈明で太田弁護士は「集会参加者がビラを配布していたのはどこか。通路として通るところか、ある程度オープンな敷地ではないか」と尋ねた。

 これに対する長井裁判長の回答は「文字通り建物内と理解していただいたら」というものだった。支援者は呆れたようにいったものだ。

「こんな一目でわかることすら裁判官は確認していない。検察の言いなりです。もう逮捕状の自動発券機ですよ」

 下地准教授が訴えたように司法の独立とはいったい何なのかと苦々しく感じるとともに、勾留理由開示公判の形骸化を感じずにいられなかった。



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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (角田)
2013-02-17 01:41:33
大阪で瓦礫を焼却にしたことによる被害がなかったら、下地先生は被災地差別を認めて謝罪するんだろうか?
どうせ、誰かが病気になれば全て瓦礫焼却のせいにするんだろうけど。

ひったくりに遭っても瓦礫焼却のせい。隕石が落ちてきても瓦礫焼却のせい。
橋下が大阪市長になったのも瓦礫焼却のせい。横山ノックがセクハラ騒動で知事を辞任するはめになったのも瓦礫焼却のせい。
大阪の未解決事件は全て被災地の瓦礫の仕業
返信する
放射能被害者の避難をこそ、ドンドン温かく迎えよう! (京都生協の働く仲間の会)
2013-02-17 09:44:38
放射能被害者の避難をこそ、ドンドン温かく迎えよう!

2.23新宿デモ!ふくしま集団疎開裁判の会の訴えに応えて、福島の子ら40万人の大疎開!『子どもたちを被曝から守ろう!2.23新宿デモ』を、全力で応援、参加しよう!
私たちは、東京新聞で報じられたとおり、放射能毒汚染がれきバラマキ反対に大勝利しました。その時のみんなの訴えは、「人を受け入れよう、物の受け入れに反対だ」という事でした。つまり、「放射能被害者の避難をドンドン温かく受け入れよう、放射能毒がれき・食品ばらまきに反対しよう」です。
今、甲状腺がん問題で、本当に、必死に、福島の子供ら40万人以上を、関西、西日本に避難させるべき時です。関西・西日本の私たちは、いまこそ、改めて、「避難を温かく迎えよう、放射能毒汚染食品バラマキに反対だ」の声を、一生懸命上げ、取り組みたいと思います。
2013年2月17日京都生協の働く仲間の会keizirou.hushimi@gmail.com
1、
同志社大のような「食べて応援」は間違いです。・・・「「NHK八重の桜」が縁結び 同志社と福島県、震災復興で協定」と言われ、「福島県での同志社大生のゼミ合宿や、学生食堂での県産品の活用などの具体策」も検討されている。しかし福島からは避難する事がまず大切です。福島、茨城、千葉産野菜等は、米国、ロシア、中国、韓国、台湾、フィリピンなど国際的に輸入禁止です。放射能毒汚染・内部被ばくがひどいからです。ばらまいてはいけない。風評ではない、実害です。これは甲状腺がん問題で明らかです。人を受け入れよう。放射能毒汚染物はダメです。
2、
安倍首相、森雅子少子化相徹底弾劾!
「福島産食材を買いたい人は多いのに扱ってないお店が多すぎ。よって福島産販売を義務化します」とは、ひどい!・・・全人民被曝化、放射能毒汚染食品のバラマキを阻止しよう!避難者をこそ歓迎しよう。
「福島県産品の販売促進へ法制化検討 森少子化相、扱い店舗優遇へ
 森雅子少子化担当相(参院本県選挙区)は2日までに福島民報社の新春インタビューに答え、東京電力福島第一原発事故による風評被害を払拭(ふっしょく)するため、県産品の販売促進を目的とした法律の制定を検討する考えを示した。小売店に対し、安全が確認された農産物や工業品の販売を促す内容で、店頭に県産品を陳列した店舗の優遇などを想定している。森氏は平成24年度補正予算で風評被害対策の関連費用を拡充させ、課題解決に向けた取り組みを加速させることも強調した。風評被害対策に当たる消費者庁も担当する森氏は「県産品を店頭に並べて、買いたい人が購入できる環境を整備しないと対策は前進しない」と述べ、小売店対策を本格化させる意向を示した。風評被害に対する国の姿勢を明確に示すため、県産品の販売促進については法制化を目指す。今後、庁内や関係省庁と検討作業に入るとみられる。法案の概要については「本県を特区に指定し、国は小売店に対して、その地域の産品を扱うように命令したり、店頭で販売した店舗を優遇することができるようにする」と説明した。憲法で「営業の自由」が認められている小売店に対する命令に、どの程度強制力を持たせられるかが今後の焦点の一つになりそうだ。森氏は平成24年度補正予算で風評被害対策の関連費用拡充を求めることも明らかにした。啓発イベントを継続するとともに県産品への信頼を回復させるため生産者と消費者の対面販売などに力を入れる。消費地に向かう生産者の交通費負担など、きめ細かな支援策の必要性も認めた。少子化・子育ての問題については、子どもの甲状腺検査の充実とスピードアップに向けて国が果たすべき役割を検証し早急に方策を練ることを約束した。」(福島民友2013/01/03)

風評ではない!実害だ。これが国際世論です。
!世界が輸入禁止してる日本の食材!
農林水産省「諸外国・地域の規制措置(平成24年8月27日現在)」より輸入禁止の食材を抽出。(農林省資料のキャッシュ: http://kingo999.web.fc2.com/PDF/kensa.pdf)イラスト・デザイン: 水谷ゆたか。PDFにしています。ダウンロードはこちらから。-->世界が輸入禁止にしている日本の食材http://kingo999.web.fc2.com/PDF/Ban_on_import.pdf
【米国】
福島=米、ほうれんそう、かきな、原乳、きのこ、イカナゴの稚魚、アユ、ウグイ、ヤマメ、ゆず、キウィフルーツ、牛肉製品、クマ肉製品、イノシシ肉製品、畑わさび、ふきのとう、わらび、こしあぶら、ぜんまい、たらのめ等
栃木=茶、牛肉製品、シカ肉製品、イノシシ肉製品、クリタケ、ナメコ、タケノコ、シイタケ、さんしょう、わらび、こしあぶら、ぜんまい、たらのめ
岩手=牛肉製品、タケノコ、シイタケ、せり、わらび、こしあぶら、ぜんまい、マダラ、ウグイ、イワナ
宮城=牛肉製品、クマ肉製品、シイタケ、タケノコ、こしあぶら、ぜんまい、ヒガンフグ、スズキ、ヒラメ、マダラ、ウグイ、イワナ、ヤマメ
茨城=茶、シイタケ、イノシシ肉製品、タケノコ、こしあぶら、ウナギ、シロメバル、ニベ、アメリカナマズ、スズキ、ヒラメ、ギンブナ
千葉=茶、シイタケ、タケノコ、群馬=茶、ウグイ、ヤマメ、神奈川=茶
【韓国】
福島=ほうれん草、かきな等、梅、ゆず、栗、キウイフルーツ、米、原乳、きのこ類、たけのこ、青わらび、たらのめ、くさそてつ、こしあぶら、ぜんまい、わさび、わらび、コウナゴ、ヤマメ、ウグイ、アユ、イワナ、コイ、フナ、アイナメ、アカガレイ、アカシタビラメ、イシガレイ、ウスメバル、ウミタナゴ、ムシガレイ、キツネメバル、クロウシノシタ、クロソイ、クロダイ、ケムシカジカ、コモンカスベ、サクラマス、シロメバル、スケトウダラ、スズキ、ニベ、ヌマガレイ、ババガレイ、ヒガンフグ、ヒラメ、ホウボウ、ホシガレイ、マアナゴ、マガレイ、マコガレイ、マゴチ、マダラ、ムラソイ、メイタガレイ、ビスノガイ、キタムラサキウニ、サブロウ、エゾイソアイナメ、マツカワ、ナガヅカ、ホシザメ、ウナギ、飼料
群馬=ほうれんそう、かきな、茶、ヤマメ、イワナ、飼料
栃木=ほうれんそう、かきな、きのこ類、たけのこ、くさそてつ、さんしょう、こしあぶら、茶、たらのめ、ぜんまい、わらび、ウグイ、イワナ、飼料
茨城=ほうれんそう、かきな等、きのこ類、たけのこ、こしあぶら、茶、原乳、メバル、スズキ、ニベ、ヒラメ、アメリカナマズ、フナ、ウナギ、コモンカスベ、イシガレイ、飼料
宮城=きのこ類、たけのこ、くさそてつ、こしあぶら、ぜんまい、スズキ、ウグイ、ヤマメ、マダラ、ヒガンフグ、イワナ、ヒラメ、クロダイ
千葉=ほうれんそう、かきな等、きのこ類、たけのこ、茶、<注>なお、ほうれんそう、かきな等は3市町(旭市、香取市、多古町)のみが対象。神奈川=茶、
岩手=きのこ類、こしあぶら、ぜんまい、わらび、せり、竹の子、マダラ、イワナ、ウグイ
【中国】福島、群馬、栃木、茨城、宮城、新潟、長野、埼玉、東京、千葉(10都県)全食品、飼料
【サウジアラビア】福島、群馬、栃木、茨城、宮城、山形、新潟、長野、山梨、埼玉、東京、千葉(12都県)全食品【レバノン】福島、群馬、栃木、茨城、千葉、神奈川(6県)左記県における出荷制限品目【ロシア】福島、群馬、栃木、茨城、東京、千葉(6県)全ての食品
【シンガポール】福島、群馬、栃木、茨城(4県)食肉、牛乳・乳製品、野菜・果実とその加工品、水産物 【ロシア】福島、群馬、栃木、茨城、東京、千葉(6県)全ての食品
【香港】福島、群馬、栃木、茨城、千葉(5県)野菜・果実、牛乳、乳飲料、粉ミルク
【台湾】福島、群馬、栃木、茨城、千葉(5県)全ての食品
3、
*****放射能毒がれきバラマキを粉砕した!大勝利だ!さらに、放射能毒汚染食品のバラマキ・内部被ばくを絶対阻止しよう!避難をこそ受け入れよう。*****
(1)私たちは、放射能毒がれきバラマキを粉砕した!大勝利だ!
2013年2月11日東京新聞「結局税金の無駄遣い」、「ゼネコン利権に群がる」、「反対派の指摘当たる」「がれき激減で、広域処理の大半が3月末で打ち切り・・宮城、岩手両県の震災がれきを被災地以外で処理する「広域処理」の大半が、来月末で打ち切られる。必要量が当初の推計の6分の1にまで激減したためだ。受け入れ先では放射能汚染への不安にとどまらず、税金の無駄遣いが指摘され、北九州市などでは訴訟にも発展した。大阪では警察の介入が問題視された。東北の地元にも反対意見が強く、旗振り役の環境省は早期撤退に追い込まれた形だ。(佐藤圭)」
(2)2012年3月31日京都駅での細野糾弾の闘いも結実。本当に良かった。
2012年3月31日、「被災地瓦礫の受け入れ」を求めて全国行脚の細野豪志・環境相は京都を訪れた。京都駅で細野大臣を待ち構えていたのは激しい怒号だった。「皆さん、落ち着いて聞いて下さい。」と細野!会場の市民から怒号!「私達をこれ以上被曝させるな、人殺し」「京都を守れ」。それでも細野が演説を続けようとすると、「帰れコール」となった。音量の大きなマイクに持ち替えたが、細野の声は怒号に掻き消された。ティッシュペーパーが細野に向け飛んだ。この日の京都は真冬に戻ったかのような冷たい「比叡おろし」が吹き付けていたがそれも忘れてしまうほどのヒートアップだ。その闘いがついに完全勝利した。京都駅頭では、避難をこそ受け入れよう、避難の邪魔をするな!のプラカードが掲げられた。
返信する
Unknown (角田)
2013-02-17 17:08:20
ヒジキは砒素の含有率が高いので、かなり前からイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等では輸入を禁止してる。
「弁当のおかずにヒジキを入れるな!砒素は和歌山産のカレーで間に合ってる!」と言って、“毒ヒジキ食べるな運動”もしてるのかな?

在日韓国人、朝鮮人の犯罪率は日本人の犯罪率より高いみたいだが、じゃああの方々を追い出す運動もアリになるのかな?

もし福井で原発事故が起こったら、関西人は「実は放射能は身体に良いらしい。放射能って素敵やん」と手の平を返しそうだけど。
返信する
Unknown (宮地達夫)
2013-02-17 18:18:26
Unknown (角田)さん 反差別論では立派でも瓦礫広域処理については、反差別の観点からだけでは反論出来ないのです もう一度瓦礫の広域処理が許されない12の理由を3部に分けて転載するので、具体的に反論してください
瓦礫の広域処理が許されない12の理由」 1


(1)産業廃棄物、化学物質、重金属が含まれている瓦礫は、一般焼却所で対応できない。
震災によって生じた瓦礫には、アスベスト、ヒ素、六価クロム、PCBなどの、
特別管理産業廃棄物、化学物質、重金属が含まれており、これらは完全に分別できません。
一般の焼却炉は、産業廃棄物の処理に対応していません。

(2)放射性物質が含まれる瓦礫は、一般焼却所で対応できない。
焼却所のバグフィルターは、放射性廃棄物の焼却に対応していません。
放射性セシウムは、焼却されると気化して拡散するか灰に濃縮されて、作業員や住民の被曝をもたらします。
また、焼却炉は放射性廃棄物に汚染されるので、
フィルター交換時や解体時には、飛散防止対策を講じなければならなくなります。
さらに、放射性セシウムは水に溶出しやすいため、
それを含む飛灰を海面埋立すると、海の汚染が進む可能性があります。

(3)放射能汚染検査には不備があり、安全性を確保できない。
現状の放射能汚染検査はγ線核種のみが対象で、
毒性の高い放射性プルトニウム、ストロンチウムなど、α線核種とβ線核種の測定は、ほとんどなされていません。
γ線核種も、検出下限値の切り上げや測定時間短縮によって、不検出になりえます。
しかも、瓦礫の汚染調査はサンプル調査であり、実際の汚染度より低く試算される可能性があります。

安全性アピールのパフォーマンスとして、
瓦礫に空間線量計をかざし、上昇が見られないと主張されることがありますが、
瓦礫の汚染度は空間線量計では測定できません。

(4)原子力規制法と矛盾する、ダブルスタンダード(二重基準)の問題がある。
原子力規制法では、原子力施設内における放射性廃棄物の処置として、
放射性セシウム100ベクレル/Kgをクリアランスレベルと定めていますが、
瓦礫の広域処理について、環境省は焼却灰の埋め立て基準を、
放射性セシウム10万ベクレル/Kg以下に引き上げました。これは、明らかに原子力規制法と矛盾します。

(5)瓦礫の広域処理は国費から賄われ、被災者支援予算を圧迫する。
岩手県岩泉町の伊達勝身町長が主張するように、
安全な瓦礫なら現地に仮設焼却炉を作るほうが経済的で、雇用の面から復興に役立ちます。
一方、危険な瓦礫なら、コンクリートで封じ込めるなどの対処法を考えるべきで、
遠方に運搬して汚染を拡大するべきではありません。
広域処理には膨大な輸送費や処理費がかかり、すべて国費からまかなわれます。
それらの費用は、被災地に直接まわすほうが、より有効な支援になります。

(6)広域処理が進まないことは、瓦礫処分の遅れの主な原因ではない。
広域処理に回される瓦礫は、政府計画でも瓦礫総量の20パーセントにすぎません。
つまり、かりに広域処理が半分進んでも、処理率は10パーセント上がるにすぎません。


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精神科医                                          精神科医                (宮地達夫)
2013-02-17 18:19:34
瓦礫の広域処理が許されない12の理由2
7)広域処理は憲法・地方自治法違反である。
広域処理の地方自治体への強制は、地方自治の本旨をうたう憲法に反し、
団体自治と住民自治という原則を定めた地方自治法に反します。

(8)広域処理は、国際合意に反する。
放射性物質を含む廃棄物は、国際合意に基づいて管理すべきであり、
IAEAの基本原則でいえば、拡散を防止して集中管理をするべきです。
放射性廃棄物を焼却すると、気化した放射性物質は気流にのり、国境を越えて汚染が広がります。
広域処理を進めるなら、日本は地球規模の環境汚染の責任を負うことになります。

(9)広域処理は、道義的に反する。
福島原発事故によって発生した放射性廃棄物は、
すべて第一義的な責任者である東電が引き取るべきものです。
責任の所在を曖昧にし、安易に汚染瓦礫を引き受けることは、
放射性廃棄物を離島が受け入れる前例となりかねません。

((2-1-1)【バグフィルターは放射性物質を捕捉しきれない】 
環境省の調査「放射性物質を含む廃棄物の処理における排ガス・排水の測定結果について」によると、
16都県の調査で、42施設中2箇所の施設で排ガスにセシウムが含まれていた。
つまりバグフィルターでは放射性物質が捕捉しきれない場合がある。
(文部科学省のサイトより「放射性物質を含む廃棄物の処理における排ガス・排水の測定結果について」)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/11/25/1313504_6_1.pdf

(2-1-2)【バグフィルターは放射性物質を捕捉しきれない】 
環境省は「バグフィルター」は放射性セシウムの捕捉に有効としているが、
福島市「あらかわクリーンセンター」では、集塵機能の高いバグフィルターを使っていたにもかかわらず、
放射性セシウムが大気中に放出される寸前の煙突部分で検出された。
清掃工場内や焼却炉が放射性物質で汚染されると、トラブル発生の際、修理等の対応が困難になる。
清掃工場の事故発生の頻度は高い。廃棄物の焼却という危険を伴う作業上、事故をゼロにすることは不可能。
大量の放射性物質が集中する清掃工場で事故や爆発、火災等が発生した場合、
施設周辺だけでなく広範囲に放射性物質が飛散、降灰する恐れがある。
小規模な「福島第1原発事故」が発生する最悪の事態も考慮しなければならない。
(新井哉の危機管理・国民保護ブログ 11/12/30 および 12/02/02)
http://ameblo.jp/kikikanri-h-arai/entry-11121128807.html
http://ameblo.jp/kikikanri-h-arai/entry-11153646618.html

(2-2)【汚染瓦礫を焼却後、空間放射線量が上昇したケース】 
宮城県女川町の「汚染がれき」を受け入れた東京の品川、大田の両清掃工場では、
試験焼却後、敷地境界の一部で空間放射線量が上昇した。
さらに環境省の一般廃棄物焼却施設における排ガスのモニタリング結果で、
福島県内2ヵ所の焼却施設の排ガスから放射性セシウムが検出していた。 
(新井哉の危機管理・国民保護ブログ 11/12/30) 
http://ameblo.jp/kikikanri-h-arai/entry-11121128807.html

(2-3)【東京都内の清掃工場で、作業員の被曝が判明】 
東京二十三区清掃一部事務組合は1月18日、汚染焼却灰運搬の作業員が被曝していたことを明らかにした。
江戸川清掃工場の作業員の被曝は、昨年7月から9月までの3カ月間で最大0.03ミリシーベルト。
汚染焼却灰等を扱う作業時間を月20日勤務で1日5時間と仮定した場合、毎時0.1マイクロシーベルトの被曝量となる。
汚染焼却灰等に接する時間によって値が変化するため、
作業時間が短い場合、この数値よりも1時間あたりの被曝線量が高い可能性も考えられる。
(新井哉の危機管理・国民保護ブログ 12/01/23)
http://ameblo.jp/kikikanri-h-arai/entry-11143403290.html

(2-4)【瓦礫焼却に伴い、放射性物質のほとんどが空や海に流出する可能性】 
北九州市が流山市から受け入れた瓦礫の焼却灰に含まれる放射性セシウム、放射性ストロンチウムの98.8%が、
塩化物等の化合物として関門海峡や戸畑の空に流出している可能性がある。
(技術コンサルタント:中村 友一・日々の雑多な事 11/07/31)
http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/2011/07/988-8f59.html

(2-5)【焼却炉の中で、約36%の放射性物質が行方不明に】 
大阪市議会で島田まり議員の質問。
東京都大田清掃工場の試験結果をもとに放射能の物質収支を試算したところ、
焼却炉に投入された放射性物質のうち、約36%が行先不明になっていることが推定された。
これらは排ガスへ移行しているか、焼却炉などの設備に残留していることなどが考えられる。
排ガスについては、約11%が煙突から排出されている可能性が否定できない。(
20120222大阪市議会民生保健委員会(災害廃棄 物の広域処理について))
http://osakasaigaihaikibutu.web.fc2.com/documents/0222osakacityminseihokeniinkai.pdf

(2-6)【最終処分場から海へ大量の放射性セシウムが流出】
2012年3月、横浜市議会の予算特別委員会において、資源循環局への質問により、
遮水性護岸で囲われた南本牧最終処分場からは、1日あたり100万ベクレル、
4カ月以上で、約1億3000万ベクレルの放射性セシウムが横浜港へ放出されていたことが判明した。
(横浜市会議員・井上さくら氏のブログ 12/03/06)
http://d.hatena.ne.jp/sakuraline/20120306/1331044619

(2-7)【長期にわたる安全性の確保が不可能】 
密閉度の高い処分場を用意しても、
半減期が長い放射性物質の毒性が消えるまでには、必ず周囲の環境に拡散してしまう。
粘土層でも時間の経過で漏れ出すと言われており、
一度地下水へと拡散したら、手の施しようがない。
(秋田県知事への震災がれき受入れについて公開質問状(2011年12月8日))
http://akitacity.web.fc2.com/akitaqa.html
返信する
精神科医                                          精神科医                (宮地達夫)
2013-02-17 18:20:16
瓦礫の広域処理が許されない12の理由」 3
関連資料

(3-1)【サンプル調査の落とし穴】 
環境省の広域処理ガイドラインでは、
被災地からの搬出から受け入れまでに複数回、放射線量を測定することになっているが、いずれもサンプル調査。
その精度については、同省も
「サンプルを採取しなかった部分で、放射線量が高いところがないとは言えない」(適正処理・不法投棄対策室)と
認めざるを得ない。 
(東京新聞 12/02/15 「震災がれき広域処理は問題の山 環境総合研・池田副所長に聞く」)

(3-2)【国の汚染測定には矛盾がある】 
環境省は2月24日、国直轄で実施する「除染特別地域」の放射線量調査の中間結果を公表した。
それによると、飯舘村の村内全3147カ所において、最大毎時21.2マイクロシーベルト。
政府が定めた許容被曝量「年間20ミリシーベルト」(毎時3.8マイクロシーベルト)を上回る地域が大半だ。
ところが、文科省が1月16日に発表した飯舘村の放射線量は毎時1.17マイクロシーベルトだった。
環境省調査でこの数値を下回ったエリアはたった1カ所。0.03%の確率に過ぎない。
(日刊ゲンダイ 12/02/27)
http://gendai.net/articles/view/syakai/135347


●理由4 関連資料

(4-1) 【原子炉等規制法におけるクリアランス制度について】
クリアランス省令のクリアランスレベル(33核種) 
セシウム134(0,1ベクレル/g)、セシウム137(0,1ベクレル/g)  
(「原子力安全・保安院 放射性廃棄物規制課」の資料)
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g100117a05j.pdf

(4-2) 【10万ベクレル以下は埋め立て 環境省】 
環境省は27日、東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染されたがれきやごみの焼却灰のうち、
これまで一時保管するよう求めていた放射性セシウムが1キロ当たり8000ベクレルを超えるものについて、
10万ベクレル以下の場合は一般の最終処分場での埋め立てを容認する方針を決めた。 
(時事通信社 11/8/27)


●理由5 関連資料

(5-1)【伊達勝身町長(岩泉町)談話】
「がれき処理は、あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、
無理して早く片付ける必要があるのか。
山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。
もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、
税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。」 
(朝日新聞 12/02/29)

(5-2)【戸羽市長(陸前高田市)談話】 
「がれきの処理というのは復興へ向けた最重要課題のひとつなわけですが、
現行の処理場のキャパシティーを考えれば、すべてのがれきが片付くまでに3年はかかると言われています。
そこで、陸前高田市内にがれき処理専門のプラントを作れば、
自分たちの判断で今の何倍ものスピードで処理ができると考え、
そのことを県に相談したら、門前払いのような形で断られました。
(「県が却下した理由は何なのですか。」)
現行法に従うといろいろな手続きが必要になり、仮に許可が出ても建設までに2年はかかると言うんです。」 
(日刊サイゾー)
http://www.cyzo.com/2011/08/post_8323.html



●理由6 関連資料

(6-1)【広域処理に回される瓦礫は、瓦礫総量の20%にすぎない】 
震災で生じた瓦礫の80%は現地処理。
「瓦礫の処理が進まないのは引き受けが進んでいないから」といわれるが、
被災地外の引き受けが順調で、もし半分が引き受けても、10%の処理率になるにすぎない。 
(武田邦彦(中部大学教授)ブログ 「瓦礫のトリック」 12/02/28)
http://takedanet.com/2012/02/post_740a.html
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Unknown (角田)
2013-02-18 18:25:19
日刊ゲンダイやサイゾーもソースするんですか?これに東スポを加えれば“数え役満”ですね。
このブログの去年の3月15日の記事に陸前高田の市長の広域瓦礫処理についての話が載っています。

放射性物質だけなら理由として弱いので、後付けでアスベストだの砒素だのと理由を付け加える。

瓦礫が危険だと主張するくせに、1番瓦礫を燃やしている被災地に対しては何もいいませんよね。
「東北人は土人だから、アイツ等はどうなってもいいだろ!」という差別意識がハッキリとみえる。
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Unknown (角田)
2013-02-18 19:46:50
山本太郎俳優 脱原発に60兆票! yamamototaro0

大阪の瓦礫焼却が始まり母の体調がおかしい。
気分が落ち込む、頭痛、目ヤニが大量に出る、リンパが腫れる、心臓がひっくり返りそうになる、など。
超健康生活の彼女はすぐ身体に反応が出る。 また引っ越しか。 国内避難民だな。

https://twitter.com/yamamototaro0/status/303145899222253568

“サヨクの英雄”山本太郎さんの母親がこんな状態になるなら、震災直後から瓦礫を燃やし続けている被災地は病人だらけでなければおかしい。
被災地には土人しかいないから大丈夫なんだろうか?
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Unknown (角田)
2013-02-20 18:04:14
陸前高田の市長の(サイゾーがソース)ガセ話を言い訳にしてる時点で、宮地先生の言い訳をまともに読む気もしなかったが、読み返すと宮地先生の言い訳はホント酷いですね。

被災地を完全に汚染地扱いしてる一方で、被災地での瓦礫処理が復興支援に繋がるとはいかに?

サヨクは自分の東北差別を認めたくない為に、自分の都合の良い情報を持ち出してきて無理な言い訳をするんだな。
NHKの広報にどやしつけられますよ
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