海上戦の資料公開 県公文書館「海の沖縄戦展」/人間魚雷の記録も 来年3月まで

2009-10-21 20:14:00 | 沖縄
沖縄戦の海上での戦いに関する資料を集めた特別企画展「海の沖縄戦展」が20日、南風原町の県公文書館で始まった。同館が1997年から収集してきた、米国海軍などの資料の一部を公開している。入場無料。来年3月28日まで。

 海上での沖縄戦は、地上戦に比べて犠牲者数などいまだ不明な点が多い。同館主任専門員で、9年間米国駐在事務所にいた仲本和彦さん(45)は「地上戦の記録は多く集められてきたが、海上での戦いに関する資料は未発掘だった。その穴を埋めたい」と意義を説明した。

 展示されている資料の中には、沖縄の漁民が「人間魚雷」に動員されていたことを示す無線傍受記録も。「動員された士官や一般人の大半は泳ぎや潜りに長(た)けており、沖縄現地で召集された漁師である」と記されている。

 この記録が見つかったことで、これまで訓練だけで実戦で行われていなかったとされる「人間魚雷」が、実在したことが裏付けられた。仲本さんは「この特攻で亡くなった人が特に多い。(住民が武器として使われた)沖縄にとっても(攻撃を受けた)米軍にとっても大きな被害だった」と話した。

 同展ではほかにも、米海軍が沖縄本島などを撮影したカラー写真が初めて展示された。また、疎開船が出航する際の傍受記録など海を舞台にした戦争の痕跡を展示している。

沖縄の漁民“人間魚雷”に 1945年・パラオ 日本軍が動員/琉球新報

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