マリキ首相の「国民和解」提案を拒否、レジスタンス組織が声明/イラク情勢ニュース

2006-06-30 23:23:10 | イラク

イラク・レジスタンス運動の主要部分を構成する武装レジスタンス総司令部は米軍の占領に反対し、27日に、マリキ首相の「国民和解」提案をレジスタンスが受入れたという報道を否定する声明を発表した。

URUK NEWS イラク情勢ニュース           
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
――――――――――――――――――――――――――――――――――
2006/06/30 (金)

  [飛耳長目録 today's news list]

☆レジスタンス組織が声明: マリキ首相の「国民和解」提案を拒否
☆バース党が「マリキ提案」を拒否し批判する声明を発表

 (※いずれもイラク・レジスタンス・レポート6月27日付より)

--------------------------------------------------------------------
☆★武装レジスタンス総司令部はマリキの和解提案を拒否
General Command of Iraqi Armed Forces Resistance group rejects “National Reconciliation” offer of “Prime Minister” Nuri al-Maliki
--------------------------------------------------------------------

 イラク・レジスタンス運動の主要部分を構成する武装レジスタンス総司令
部は米軍の占領に反対し、27日に、マリキ首相の「国民和解」提案をレジ
スタンスが受入れたという報道を否定する声明を発表した。

 総司令部の声明は愛国的なウェブサイトであるアルバスラ・ネットに掲載
されたが、次のように書かれていた。

 「報道機関はまた1つ新たなウソと偽造のニュースを流した。それは占領
軍と背教者たちおよびその背後にいる宗派主義の傀儡勢力によって発案され
たものであり、一部のジハード組織(レジスタンス勢力)が「和解」を求め
てマリキの提案に合意したという要旨であった。」

 「われわれは諜報機関の人物なら誰もそのようなウソを信用するとは思わ
ないが、1991年以来今日まで暴君きどりの米国と戦ってきた名誉ある武
装レジスタンス総司令部は、全世界に対して次のことを宣言しておく--イ
ラクの大地が侵略・占領者の冒涜(ぼうとく)から解放されるまで、イラク
の大地からマリキのような宗派至上主義者、反逆者、偽善者、外国勢力の手
先が完全に追放されるまで、そして神の法がこの地に確立されるまで、他の
ジハード組織およびレジスタンス組織とともに、みずからのジハードを続け
る。」

 「いわゆる『マリキ提案』は欲求不満と絶望に陥った敵と裏切り者が抱い
た幻想と夢以外のなにものでもない。彼らはイラクの地で直面する泥沼から
抜け出す方策を夢想しているのであり、彼らは神の恩寵(おんちょう)によ
ってイラクで敗北し撃退されるであろう。」

 この総司令部の声明は、イラク・バース党が「マリキ提案」を拒否し批判
する声明を発表した翌日に出された。


--------------------------------------------------------------------
☆★バース党が「マリキ提案」を拒否し批判する声明を発表
The Iraqi Baath Party issued a statement analyzing and rejecting the “al-Maliki Initiantive ”
--------------------------------------------------------------------

 「この『和解』の条件と中身はいかなるものか? そしてわれわれが誰と
『和解』するというのか?」--バース党の声明はレトリックにおいてこれ
に疑問を呈し、次のように続けた。

 「この和解という発想は、占領軍と政府が言うところの『暴力』を否定す
ることを基礎としており、米国が撤退期限を設けることを拒否し続けている
というのに、『政治プロセス』に加わることに合意するという!! その替
わりに、米国当局者は将来の長期イラク駐留について、さらに基地と空港の
建設について協議するという!! そのようなわけで、『和解』が意味する
ことは1つ、すなわち占領とその結果を受入れるということだけなのだ。」

 バース党の声明はさらに次のように述べた。

 「決定的な勝利の入り口に立った今の時点で武装レジスタンスを停止する
ことは、イラクにとって想定される最大の裏切りであり、解放の約束を投げ
捨てる不名誉であり、殺害され陵辱され投獄され拷問されてきたイラク人と
イラクの権利を放棄する受入れがたい行為である。」

 バース党の声明は「聖なる戦いを続ける英雄的な戦士」に宛てて次のよう
に呼びかけた。

 「世界の全歴史において最も残忍で野蛮で血なまぐさい独裁者を敗北させ
るものは、占領を拒否する意志であり、その意志を現すために武器をとる決
意であり、取引きしたり交渉することではなく、レジスタンスが武器を捨て
兵器庫からは慣れても占領軍は(武器を)放棄しないという警告に従うこと
である! 革命の継続と決定的勝利の達成を根本的に保証するものは、取引
きを拒絶することであり、武器を捨てることを拒否することであり、口約束
を相手にしないことである。なぜなら、敵にのみ武装を許すことは、占領軍
がその常套手段として約束を破ったときに、抵抗する能力を持つ最も熱烈な
愛国者をまる裸にすることになるからだ。」

 「このような状況のもとでは、あらゆる愛国者は二者択一を迫られる。す
なわち、無条件に占領軍に協力するのか、それとも占領軍およびその犯罪者
集団の手で殺害ないし拷問されるか、である。したがって、決定的勝利への
道は、国連やアラブ連盟、あるいは占領軍との交渉、手先への協力に頼ると
ころにはない。勝利は戦士の手にする武器からのみ生まれる。それゆえに武
器を手放してはならない! それを勝利への道と確信するなら、占領軍とそ
の手先はレジスタンスとレジスタンス組織の一部の裏をかいて駆け引きをす
ることができなくなるであろう。」

 バース党の声明は次のように締めくくられている。

 「決定的な勝利への大行進をやりとげる基本方針は戦士の銃であり、それ
は占領を拒否するすべての者を鼓舞する幅広い国民戦線と融合し、結びつけ
られるものである。」


――――――――――――――――――――――――――――――――――
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■
情報収集とサイト維持、情報発信体制の確保のために、皆さまに
<イラク情勢ニュースURUK NEWS>へのカンパ協力をお願いします。
  郵便振替 口座番号:  01780-7-117317
       口座名称:  イラク情勢ニュース
  銀行振込先 みずほ銀行 下関出張所 普通預金口座
      口座番号 普通口座 1373779
      口座名義: ヤマモト シロウ
※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/  
    メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
□□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■ □□□□□ □■



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。