医療制度改革批判と社会保障と憲法

9条のみならず、25条も危機的な状況にあります。その現状批判を、硬い文章ですが、発信します。

兵庫県新行革プランを修正し公表

2008年02月16日 | 医療制度

 

 兵庫県新行革プランを修正し公表

 2008年(平成20年)2月13日に、兵庫県は、2008年から11年間の、新行革プラン(第一次)を、公表しました。
 昨年11月に取りまとめた当初案を、福祉医療については実施主体である県下市町や、県議会からの反発を受け、修正された内容となっています。

 その修正内容は、実施時期を1年先送りし、2009年(平成21年)7月としたことと、所得制限強化により非該当とされる対象者を、経過措置として2年間の救済を、盛り込んでいます。

 老人医療は、現在の3区分、一般(本人非課税・世帯課税)、低所得Ⅱ(本人・世帯とも非課税)、低所得Ⅰ(本人・世帯とも控除65万円で所得0)という運用になっています。
 当初案では、低所得Ⅰ(本人・世帯とも80万円の控除で所得0)に、絞り込むとしていましたが、2年間の経過措置として、低所得Ⅱ(収入211万円以下)を救済することと、2011年(平成23年)7月からは、対象者を収入145万円以下の世帯とする、とされています。

  乳幼児医療は、所得制限を強化したことにより非該当となった対象者を、経過措置として2年間救済する、ただし、一部負担金は増額された金額の1.5倍とする、という内容になっています。

  障害者医療も、所得制限強化により非該当とされる対象者を、2年間救済し負担は1.5倍とする、という内容になっています。

 母子家庭等医療は、一部負担金の増という案のままで、特段の修正はありません。

 新行革プランの福祉医療関連部分の修正は、実施時期を1年間先送りすることと、所得制限強化により非該当となる対象者を、2年間だけ救済するというものです。

 県下市町の反対、県議会での反発、そのなかでの部分修正ですが、見直し案の企図するところは、なんら変わってはいません。

 現下の県民の、生活実態や家計の状況を直視するならば、助成制度の切り下げではなく、福祉医療を守り、むしろ充実を図らなければならない、のではないでしょうか。


2 コメント

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非常に同感 (dora1)
2008-02-18 17:15:21
地方自治体としての責任を放棄するような県の行革案にはがっかりします。分権だ、分権だと言っている割に、国の起債制限に怯えて、簡単に白旗という状況、何とか突破したいと思っているのですが?!
dora1さん、コメントありがとうございます。 (harayosi-2)
2008-02-18 21:52:24
 dora1さん、コメントありがとうございます。
 ぜひ、あなたの問題意識を披瀝してください。
 あなたのブログでも、TBでも、このブログを使用してでもかまいません。
 具体的な事実に基づく発信が、求められているのではないでしょうか。

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