嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

他人の泉

2004年03月31日 00時30分41秒 | 駄文(詩とは呼べない)
他人なんて居ないと思ってた。
他人と呼称される概念があるだけなのかと思ってた。
自分の知らない世界がある事ぐらいは気付いてた。
だけど他人は自分を映すただの鏡かと思ってた。
他人が本当に居るのかどうか、疑わしかった。
だから僕は、確かめたいと思った。

確かめたいと、思ったんだよ。
本当に、確かめたかったんだ。

そして何かを知ってしまった。
何かに勘付いてしまった。

怖くなった。
これが、他人なのか・・・?
こんな、恐ろしいものなのか・・・?

触れたいと思ってた。
だけど、触れたら壊れるような気がしてきた。
僕も壊れそうだし、他人も壊れてしまいそうだ。

どうしたらいいんだろう?
どうしたら、いいだろう?

しばらくは他人を感じているフリを続けてみようと思う。
そこから何か、もう少し感じられるかもしれない。

臆病な自分を肯定も否定も出来ない。
今はただ、ゆっくりと、何かに近づくだけ。

ゆっくりと、覗き込むだけ。

それっぽいもの、うさんくさいもの、でたらめなもの。

2004年03月27日 10時56分51秒 | 駄文(詩とは呼べない)
我 暗きところより来たりて 狭き門をくぐり 光求めん
我 遠きところよりあやしく光を知り さらに光求めん
我 己の影を見る ここに幻影ありて しばしじっと見つめる者なり
我 いずくんぞ知らん 光知らん されど妖しき光 まばゆく光らん
我 光に焼かれる事 幾年月 願わくば一寸の闇 されど光 ゆらめきまどろう
光 長く光るものなり
光 遠く光るものなり
光 激しく光るものなり
ならば我 名を求めん 名を以て他者とす

求めしは他者 見続けるは闇 迷うも闇
ならば我 いかんとすべし いかんとすべし
されど我 かくかたりき かくかたりき

目指すは光 遠のくも光 我己知らずして光知らん

我 己の闇に楽園を持つ者
人 楽園を待たずして 廃墟を屠る
人 楽園を待たずして 闇をかける
人 希望を持ってして 楽園とす
我 己の光で楽園を照らす者

楽園を、目指せ。
楽園を、目指せ!

一方的キャッチボール

2004年03月18日 00時49分36秒 | 駄文(詩とは呼べない)
誰の物でもなく何のためでもなく何も含まれない。
それゆえに誰も手に入れる事ができない。
だから僕は与える事にした───表現を表現するとチープになるね。

脳味噌で包んだ頭蓋骨が複雑骨折しそうな感じの眠れない朝。
落ち着いたたたずまいの日本家屋の中でわびさびに打ち震えながら
黄昏時を楽しむような新時代を思い出した。
あなたのおかけになった日本語は現在使われておりません。
もう一度良くお確かめの上、よりどりみどり。

喜怒哀楽を内側か外側に作ろうとして失敗ちう。
せめてドミノ倒しくらいは出来ると良いのだけど。

目を閉じて文字を打つ訓練。

はにゃの仮面をかぶり直す真似。

あちらこちらのそちらをどうにかしてくれ?

何の問題点も明かさないまま、助けを呼ぶ練習。
ヘルプミー、へるぷみっ。
はにゃ消せたら良いはずね?

生きることは世界を感じ続けることだとすると、
世界を感じない人は?
生きる事を言い切る事だとすると・・・略
世界が希薄なのは世界がつまらないからでも悲観的だからでもない。
希薄という心を作った馬鹿が居るからだ

私はもはや、わからないと嘘を吐くことすらも許されない。
わかろうとしてしまえば何かがわかってしまう。
だから知らないフリをしてみようかと思ったり思い出したり。
さてさて、さて?

君に僕の秘密を明かそう。
じつは僕は言葉なんだ。
ははははは。
そう言って言葉の国から僕は来た。

考えたって駄目、僕を使って!僕を使って!
僕は言葉を言った。
もう考えてなんかいられなかった。
心は無かったが言葉はあった。

強く生きる事はじつはとても簡単だ。
強く生きるだけでいいからだ。
しかしそこで強く生きると言ってはならない───言葉は嘘だからだ。
言えばたちまち言葉が彼をとらえ、
彼は考える「強く生きるとは一体…どうやって…」
言葉は何かを騙し始める。

さて、ここで問題だ。
言葉は心を伝えるための道具なのか?
言葉は言葉のままか?
それとも言葉こそが思考なのか?
あるいは言葉なんてないのか?
ただあるだけなのか?
わからないのか?
何故わからないなんて言葉がある?

いえたらいいのに

2004年03月16日 07時13分40秒 | 駄文(詩とは呼べない)
言えたらいいのに
いつか君に本当の事が言えたらいいのに。
いつも誰にも見せない本物の自分をいつか君に見せられたら、と思う。
だけどそれはきっと無理な願いなんだと思う。
きっと全て見せたら、何もない僕になってしまうから。
何もない自分を君に悟られるのが怖くて、いつも僕は賢いフリ。
空っぽの自分を見抜かれるのが怖くて、いつも僕は目を逸らしてばかり。
君の前では僕は屁理屈ばかり。

いえたらいいのに、いえたらいいのに。
僕はただの人なんだって。
いえたらいいのに、いえたらいいのに。
君が好きだって言えたらいいのに。
恋が病であるのなら、僕はきっと空っぽの君が好きだよ。
何もないから、君が好きだよ。そう、言えたらいいのにいつも言えない。
いつか君にそっと触れて優しく言いたい言葉
「さっさと死ね!」

闇への誘い

2004年03月16日 07時10分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
求めし光は手に入らず、避けた闇は全てを覆う。
盲人だけが、ただただ奈落へと進む事が出来る。
欲する事なく、与える事なく、ただただ進む事が道を作る。
義務も無い、自由もない、エネルギーだけが崩壊を構築する。
見えはしない、感じる事も出来ない、考える事だけが見えざる扉を開く。

真実はどこにもない。

作り出した形に、真実と名付けて遠目で笑う。
期待を裏切る快楽の闇。
ようこそ闇へ。