ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

バリツェ空港

2013-04-20 21:37:30 | クラクフ (ポーランド)

次のホリデーはクラクフ!・・・と決めた去年の10月半ばには、実際に行く6月初めまで7ヶ月半もあり、待ちきれない思いでした。

でもいつの間にか月日は流れ、私のひとりクラクフ、あと6週間後に迫っているではありませんかっ! まずい、(まだまだ時間はたっぷりあるわ~)と遠ざかっていたクラクフの下調べ、また始めることにしよう。そういう訳なので、クラクフについて学んだことを、また時々記事にさせていただきますね。今日は、ポーランド第2の都市である古都クラクフの、空港について。

クラクフから西へ11kmのバリツェ村(Balice)にあるこの空港の名称は、元々はクラクフ・バリツェ空港(Krakow-Balice Airport)。それが1995年に、クラクフにゆかりのある第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世を讃えて、ヨハネ・パウロ2世国際空港クラクフ・バリツェ(John Paul II International Airport Krakow-Balice)に変わりました。2007年9月4日、空港はふたたび改名され、Krakow Airport im. Jana Pawla II が現在の正式名称、でも通称はバリツェ空港のままでいいみたいです。

ちなみにヨハネ・パウロ2世は、1978年にローマ教皇に選ばれるまで、クラクフで枢機卿を務めていたそうです。ウィキペディアによると、“ポーランド人初のローマ教皇の誕生は故郷ポーランドにおいて、ナショナリズムの高揚とソビエト連邦への抵抗心を一層大きくすることになった。このことは1980年の独立自主管理労働組合『連帯』による国内改革への要求へとつながり、ひいては1988年以降のポーランド民主化運動へとつながってゆくことになる。” ・・・なるほど。

            

この空港のオープンは、1964年。1968年2月末までは、軍用飛行場として使われていました。4年後に、最初の旅客用ターミナルが完成。1988年に新しいターミナル建設が決まり、1993年に一般旅客用にオープンしました。1995年にエプロン全体が近代化され、1998年にヨハネ・パウロ2世が空港の公式な後援者に選ばれました。空港は2002年に再度近代化され、それ以降国際便の発着が確立しました。

小さいながらも、バリツェ空港はワルシャワ・フレデリック・ショパン空港に続いて利用乗客が多い、ポーランドで2番目に忙しい空港です。空港から半径100km以内に800万人が住んでおり、また周辺に高速道路が建設される予定もあるため、今後の発展が多いに期待されています。

           

アイルランドの格安航空会社ライアンエアーが2003年にバリツェ空港乗り入れに興味を示した際、空港当局は着陸料の値下げに応じませんでした。そこでクラクフとその周辺の地方自治体は、新空港の建設を決定。その後両者は合意に達し、ライアンエアーはバリツェ空港に乗り入れを開始、他の格安航空会社もそれに続きました。

2007年3月1日、国内線用のターミナル2がオープン。2010年5月には、7階建ての駐車場もターミナル1の向かいにオープンしました。現在、国際線用のターミナル1を拡張する計画が進んでいます。また現在ターミナル1から250m離れている列車駅も、将来はターミナル・ビルに取り込まれる予定です。

 そっか、一度空港を出て、空港駅まで歩かなきゃならないのね。・・・雨にならないといいな。      それにしても、駅というよりバス停みたい。

    

空港駅からクラクフの中央駅までは、バリツェ・エクスプレスに乗って20分弱だそうです。バスもあるみたいだけど、列車の方が速そうだから列車にしようかな。

     名前負けしている感が否めない、2両編成のバリツェ・エクスプレス                  のどかな景色の中を、列車は行くよ♪

    

2011年にバリツェ空港を利用した乗客を離陸地別に調べてみると、ダントツ1位は何とロンドンの、34万人強。2位のワルシャワ(ポーランド)の24万3千人を大きく引き離しています。(しかもトップ20以内に、イギリスの空港が6つも入っていました。ロンドン、リヴァプール、エディンバラ、ブリストル、リーズ、ベルファスト。)3位はドイツのミュンヘンの20万3千人。複数の空港がトップ20入りしているのは、イギリス以外にはイタリア3つ、ドイツとスペインが2つずつのみです。

この“イギリス人のクラクフ好き”を証明する記事が、ポーランド政府観光局のブログにありました。『クラクフ、人気上昇中!』です。2012年度にクラクフを訪れた観光客のうち、イギリス人が26.17%・・・ 知らなかった。イギリス人て、自国の天気が悪いから、太陽を求めてスペインとか南フランスとか地中海とかに行きたがるものとばかり思ってました。私がクラクフに興味を持ったのは、テレビでクラクフの古い街並を見たからでしたが、なるほど。私が知らなかっただけで、クラクフってイギリス人に人気があったのね。

ふたたびバリツェ空港に話を戻すと、同空港の年間利用客数は、過去10年間に驚くほど増えています。2003年は60万人未満だったのが、2005年は158万人。2008年は292万人、2011年に300万人、2012年は343万人!

なるほど、文字通り人気上昇中!ですね!

 

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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楽しみですね。 (チビまま)
2013-04-22 01:38:16
おー、ハナママゴンさんのポーランドホリデーが近づいてきていますね!
ちゃんとこうして念入りに下調べしていて偉いです!
私も一度もポーランドに行ったことはないのですが、人気急上昇中なんですね。いつか行ってみたいな~
ショパンの故郷ですしね。

マクドナルドの記事、読みました。
拍手ですね!・・・というか、ローソンの対応は一体なんなんでしょう??あの大震災のときも電話のことでいろいろあったようですが、その後、規則ができたとか!?
でも、対応がいたって日本的(?)ですよね。臨機応変にできない、ただ無意味に規則に従うのみ。幻滅です・・・規則以前に、人としてどうかと思います。
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あと6週間を切りました。 (ハナママゴン)
2013-04-23 02:24:13
6週間後の今日、クラクフに到着します。
今さらですが、ポーランド語はまったくわからないのに、大丈夫か、自分!?なんて気も・・・
でも若いポーランド人には英語が通じるそうだし、イギリス人に人気の旅行先なら、きっと大丈夫でしょう。

ローソンには、ほんと、がっかりさせられました。その分よけいに、マクドナルドの親切が身に沁みたんだと思います。
ローソンですんなり電話を貸してもらえていれば、感謝はしても話はそこで終わって、ブログ記事にしようなどとは思いつかなかったでしょう。
予想外にもローソンで貸してもらえず、なのにマックではお客でもなかったのに、快く貸してもらえた。
その対応の違いの大きさが、ブログ記事にすることの動機になりました。

本当に助かったあの時の気持ちを忘れずに、私もできるだけ他人に親切に・・・を心がけたいと思います。
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