心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

感謝と悲しみ

2013年07月25日 | 感情



誰かに認められたり褒められたとしても、

どこか喜びきれない自分がいる。


自分の目標に向かって努力しきれない自分がいる。


自分が納得できるような

言動を起こせていないと感じる。


今、あなたが悩みや苦しみを抱えている。

今、あなたがなんか人生上手くいかないなあと

感じている。



それらを突き詰めていくと

その殆どの人に共通しているのは

心の深淵に強い悲しみを抱えたままで、

その悲しみにフォーカスし続けているのです。



それが何か分からないまま

ずっと長く重苦しさを感じ続けてきた人もいるでしょうし、

それまで何一つ感じることはなかったと言うのなら

何か出来事や

今の自分の状況や環境が刺激となり、

自分の心に深く潜らせていた欠片を

アブクのように浮き上がらせているのです。



その反対に

感謝の気持ちが基盤としている人は、

誰かに認められたり褒められると

喜びの感情をそのまま十分に感じます。


自分が本当に求めている

喜びに向かって力を注ぎ込むことができます。


自分が納得できる言動をし

心がより自由であることを感じます。



悲しみを抱え持ったままにしている人と

感謝の気持ちを基盤としている人は、

同じ体験や経験をしたとしても

全く違った体験、経験をすることになるのです。



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百害あって一利あり

2013年03月06日 | 感情



止めたいけれども止めれない。



アルコール依存

リストカット

摂食障害



アルコール依存の問題は程度にもよりますが、

身体がアルコールを求めてしまう問題がありますから、

それを心理的アプローチだけで解決することは

困難を極めます。



後の二つの問題は、

心理的アプローチで解決が可能です。



自分の身体を自分で傷つけるといった

不自然な行為を繰り返し行う。


驚くほど食べた後に

全て吐くことを繰り返す。



他人から見ると

このような不自然な行為も

本人にとっては、

ある条件が揃うと中から突き上げてくる

強烈なネガティブな気持ちや感覚を

その行為によって打ち消している訳ですから

止める訳にはいきません。



つまり、強いネガティブな気持ちや感覚が

起きないようにすれば

これらの問題は解決します。



言葉で言えば簡単なのですが、

リストカットや摂食障害の行為の下には、

強い自己否定の気持ちがあります。



解決のためには、その気持ちがあることを認め、

その気持ちと向き合い、

昇華させなくてはなりません。



しかし、自分の身体を傷つけてまで

自分の素直な気持ちに蓋をし続けて来た訳ですから、

昇華させるにはかなりのエネルギーを要しますし、

蓋をしている気持ちを認め、

向き合う事の決意をすることも

簡単な事では無いはずです。



これらのことから

短期で解決を図るには

本人の精神的負担が大き過ぎるかもしれません。



その負担を軽減するためにも

施療は、無理のないペースで進めることが

問題解決へと繋がります。



本来は、これで、

問題は解決のカウントダウンが

刻まれていくはずなのですが、

そうではならないことがあります。



と言うのも、

本人がそれらの行為によって

得ている重要な利益を得ている場合、

本人にとってその行為は、

重要な武具になっているのです。



誰かを繋ぎとめるためかもしれません。

誰かをやっつけるためかもしれません。

何かをしないためかもしれません。



時には大切な自分を守るための防具として、

時には誰かの気持ちを繋ぎ留めておくために、

時には、誰かをやっつけるための剣として、

本人にとってそれらの行為が

非常に重要なものとなっている場合、



表側の気持ちよりも先に、

その裏側の気持ちに取り組まなければ、

問題解決には至ることはなくなります。



ところが、本人にとって

表側の気持ちは、打ち明けることが出来ても

裏側の気持ちを打ち明けることは容易ではありません。



それらのとても人間らしい素直な気持ちは、

本人にとっても悪であり、正しくない気持ちであり、

感じてはいけない気持ちだと認識していたりします。



自分が加害者になることを許しません。

自分が悪者になることを許しません。

だから、

そのような気持ちがあったとしても

無いものにしようとします。



しかし、自分の感じたものを真実だとして

周りにぶつけたり、自分にぶつけたりすることと、

自分が感じたものが、

適切、妥当、真っ当、自然であろうがなかろうが、

ただ、それを感じることは別です。



止めたいけれども、その気持ちが強く持てない。

止めることよりも、しばらくは今の状態を続けても良いかな。

そして、何年もそのままでいる。



そうである場合には、

解決する取り組みを始めようとするのではなく、

何故、こんな辛いことを

自分は止めようと思わないんだろうと

それに疑問を持ち、それを知ることから

始めてみても良いのではないでしょうか。



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残像

2012年12月19日 | 感情



私達が持つ感情は

その時体験している出来事に対して

純粋に反応しているとは限りません。



まだしっかりと終わらせることが出来ていない

過去の出来事が関係していることもあるのです。



特定ものに対してなんか嫌な感じを持ってしまう。

人の言葉が自分を責めているように感じてしまう。

人の目線が自分を非難しているように感じてしまう。



必要以上に腹を立て、必要無い怒りを持ち、

そうでないと言い聞かせながらも、

恐れ、不安に感じてしまう。



こんな時、その感情に深く関係する過去の出来事を探し、

その出来事をもう過ぎ去った事だと忘れようとしたり、

映像をモノクロに変えたり、遠くへ押しやったり、

動きを止めたり、音を消したり、

ポジティブな見方をしようとしたりしても、

上手く行かないことがあります。



何故なら、その出来事は、最早残像なのです。



私達は、一つの刺激によって

笑ったり、泣いたり、恐れたり、怒ったりしますが、

その時の感情は、

打ち鳴らされた鐘の音が自然と消えさるように

放っておいても自然と治まります。



そうであるはずのものが、

心の中で何年もの長きに渡り

その力を殆ど弱めることなく

威力を発揮し続けるているのは、

出来事そのものではなく、

その出来事によって損失したと信じているものを

過去の出来事と結び付けて

取り戻そうと執着していることが原因です。



それは、無力感、劣等感かもしれません。

喪失したもの、

それは、誰かから与えられていた

楽しさや喜びであるかもしれませんし、

汚れの無い綺麗な自分なのかもしれません。



その感情を維持させているのは、


自分は劣った人間だ。駄目な人間だ。

だから、何とかして違う人間にならなければ。


あの楽しさや嬉しさを

また何とか手に入れることは出来ないだろうか。



あいつが悪い。あいつの所為だ。

だからあいつを懲らしめてやれば、

私の無力感や劣等感は無くなるに違いない。



あれの所為で、あんなことがあった所為だ。

あんなことさえなければ私はもっと幸せだったのに。

私が幸せになるためには、

もう一度やり直さなくてはならない。



しかし、喪失したと信じているものは、

そのままの姿で自分の心の中に存在し続けるし、

歎き悲しみ続けても、それはその人からは、

もう手に入りらないのです。



であるのに、

その失ったものを求め続けていることで

その思いが怒りとなり悲しみとなって、

心の鐘を鳴らし続けるのです。



よしんばその誰かをやっつけることが出来て、

喪失したものを一見取り戻したと思えたとしても、

また、同じような事があると

再び、同じ気持ちを持って苦しむことになります。


それを与えてくれる別の人が

再び現れたことで喜びや安心を手に入れることが

出来たとしても、

また、その人がいなくなれば

再び、同じ気持ちを持って苦しむことになります。



そのきっかけとなったのは

誰かかもしれません。

そのきっかけとなったのは

その何かかもしれません。



しかし、それらの出来事は

本当は、自分が潜在的に持っていた

無力感や劣等感を浮き彫りにさせてくれる

きっかけとなった出来事でもあるのです。



自分が幸せになるには、

何かの出来事が必要だ。

何かが維持され続けることが必要だ。

誰かがいてくれることが必要だ。

周りの人が自分を大切に、慎重に

扱ってくれることが必要だ。



このような自分が幸せになれるかどうかは、

自分以外の何かがある状態であるかどうか、

誰かの接し方がどうかによって

決るという心の構えでいると、

どっしりとした心の安定が得られなくなります。



何も誰かを求めたり、何かを求める気持ちを

否定する訳ではありません。

自分以外のものから与えてもらえるものには、

自分だけでは得られない喜びがあります。



ですが、それを求める前に

誰かが自分を幸せにしてくれるのではなく

何かが自分を幸せにしてくれるのでは無く

自分を大切に扱い、

自分が自分を幸せにするんだという心の構えが

まず必要です。



終わらせてしまいたい感情、

無くしてしまいたい感情を維持させているのは、

誰かでもなく、何かでもなく、

それを掴んで離さない、

そこから目を逸らさない自分に責任があると

考えて、執着しているそれに

さよならをする決意をすれば、

魔法が解けてそれは姿を変えます。



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2012年11月24日 | 感情


自分が自慢したいものや

喜びや感動を共に分かち合いたいものは

前面に配置するもので、

例えば、絵とか趣味とか賞状であるとか。



逆に、

自分が秘密にしたいもの、

大切にして守りたいものは、

後ろに配置するものです。

お金とか権利書とか家宝とか、

下着とか恥ずかしい趣味だとか、

片思いの人の写真であるとか。



子供と大人の中間の頃に

本当は好きなのに、

真逆の嫌われるような事を言ったり、

意地悪な態度をとったりして、

本当の自分の気持ちをさらけ出す事を

防ごうとするあれもそうで、



このような配置の仕方は

誰に教えてもらった訳ではありませんから、

本能的なものに近いものです。



それが本能的なものだとすると、

心の悩みや問題を解決する時にも

同じことが起きていると

考える事が出来て、



例えば、過剰に怖くなることを

解決しようとした時、

ある程度の改善は見られても、

十分な改善まで至らない。



このような時には、

怖さの奥に隠しておきたい別の気持ちがしまわれている

可能性を考えて見ても良いかもしれません。

知られたくない、認めたくないような

強い気持ち。



それを前面に押し出すと、

自分は身勝手な人間になってしまう。

自分は嫌な人間になってしまう。

自分は卑しい人間になってしまう。

自分は悪者になってしまう。

本当の自分を知られたくない。

それを言ったら一巻の終わり。



つまり、対象への怒りの感情。

怖さは、前面に持つ事で、

強い怒りの感情を前面に押し出さなくても

済むように縦の役割を果たしていることもあります。



そのような場合は、

怖さだけに注目しても上手く行きません。

強い怒りの感情は、勢いそのままに

心の奥に存在し続けることになりますから、

盾としての役割を果たす怖さもまた無くならないのです。



逆に強い怒りの感情が前面に出ている場合は、

怒りの感情が縦の役割を果たし、

その奥に、強い悲しみや寂しさと言った感情が

しまわれていることがあります。



前面に出ている感情が激しいほど、強いほど、

それ以上の別の強い感情が存在している可能性があります。



心の問題や悩みを解決しようとする時、

相談者が語る感情だけではなく、

相談者が語っていない感情があることも視野に入れて

取り組む必要があります。


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ページをめくる

2012年09月13日 | 感情


恐れは、

目の前に迫る危機に

身構え準備することを促す心のメッセージ。



不安は、

近い未来に起きるかもしれない危機について、

身構え準備することを促す心のメッセージ。



怒りは、

目の前に押し寄せる危機を

遠くへ押し返し排除することを促す心のメッセージ。



悲しみは、

傷付いた心が癒されていく過程にあることを

知らせる心のメッセージ。



欠乏感、飢餓感、充足欲求は、

お腹が空くのと同じように、

何かを手に入れる手段を講じることを促す心のメッセージ。



楽しさ、喜び、安心感、満足感、幸福感は、

今のそれを充分に受け入れ味わうことを

促す心のメッセージ。



恐れや不安、怒りや悲しみ、

欠乏感、飢餓感、充足欲求は、

ただ苦しんだり悲しんだりするために

それを感じるのではありません。



であるのだから、

それを、そのまま長く抱え込み続けたり、

悪いイメージを膨らませ、積み重ね、

その苦しみや辛さ、悲しみを大きくすることは、

問題解決から、ますます遠ざかってしまいます。



ページをめくりましょう。

まず、1ページだけでもめくりましょう。

自分に苦しみや辛さ、悲しみを感じるそのページにしがみつかず、

次のページへと進みましょう。



次のページには何が書いてあるでしょうか。

自らが遠ざかる準備についてでしょうか。

関わりを断つことへの準備についてでしょうか。

闘うための、主張をするための準備についてでしょうか。

休息について書いてあるだけかもしれません。



そして、次のページもまた、

楽しさ、喜び、安心感、満足感、幸福感の

ページでないかもしれません。



ですが、求めているものを手に入れるためには、

一つ一つのページを完了させながら、

がんがんと自分でページをめくっていく。

これが最強の方法です。


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仮面

2012年09月02日 | 感情


久しく会うことも連絡も取っていなかった友人から連絡があり、

それではと酒を飲みながら夕食でもと会うことに。



互いの近況がどうであるとか、馬鹿な話で笑い、

ジョッキが一杯、二杯と空になり、

程良く酔いがまわり始めた頃、

その友人が話し始めたのが、ある人物について。



「それまで、そいつからの頼みごとがあった時には、

俺さあ、何度か骨をおったりしたんだよね。

その時には、ありがとう。ありがとう。

何て言ってたんだけど。」



ー○○は、昔から頼まれたら力を貸す方だよね。

その人と何かあったの。



「それがさあ。ここ最近、お中元やお歳暮を贈っても

年賀状を送っても、そいつからは、なしのつぶてで、

別にお返しがないのは、まだね、良いんだけど、

『届いたよ。』のメールさえも無いってのはどうよ。

メールぐらい出来ないもんかね。」



ーそうだね。届いたよのメールくらいは欲しいよね。



「だろう。もしかしたらさあ。

最近、配送会社が誤配したとか、破棄したなんてニュースがあるからさあ。

届いていないかも何て思ったりもしたんだけど、

これが三度も続くと、やっぱりこれ無視に違いないと思う訳。」



ーなるほどね。でも、どうしたんだろうね。



「それでだよ。そいつ今、自営業をしているから

そのホームページの求人欄に、

人の気持を配慮してあげることが出来る人材を求めています。

何て書いてあるのを見ると、

余計に、たまらない気持ちになってさあ。



これって、○○電力会社が、

わが社の人材には高い倫理観や社会的使命感が求められているなんて、

書いてあったのと同じじゃないの。

包装紙だけ綺麗にしていれば良いなんてえのと同じじゃん。」



ー○○電力会社は、多くに人に酷い迷惑と損害を与えたからねえ。

なんか、損害はこうむったものはあるの。



「いや、損害はないけどね。どうにも気持ちがすっきりしないんだよね。」



ーそうか、じゃあ正直、どうしたい気持ち。

何か品物送れとか、年賀状送れとか。。。



「いや、そんなこと言う気も無いよ。

それを言って、仮にだよ。送ってきたからと言って

それは単に品物であり、文字でしかないよね。

気持ちが届けられてないじゃない。」



ーそうか、じゃあ、今のその気持は、

何を言いたい気持ち、何をしたい気持ちなんだろうね。



「そうだなあ。メールか電話でふざけんな!利用だけしやがって!」

と言いたい気持ちかな。



ーそうか、そしたら気持ちが治まりそう?



「いや、まだだね。そいつが如何に人の気持ちを蔑ろにする奴であり、

必要無くなったら、人をゴミのように捨てる奴だと世間に広めてやりたい。」



ーなるほど、それで十分に気持ちが晴れそう?



「いや、まだだね。なんかゴミ扱いされたから、

そいつの家に、ゴミ10トンを送りつけてやりたいね。」



ーほう、それは面白いアイディアだね。

それをやれば、気持ちが晴れそう?



「いや、まだだね。ゴミに加えて糞尿を10トンほど

巻き散らかしてやりたいね。」



ーひゃあ~。想像するだけでたまらんね。

そこまですれば、さすがに気持ちが晴れそうだね。



「いや、まだまだ。蕎麦10人前、うどん10人前、

特上ずし10人前、偽の出前注文を入れてやりたいね。」



ー糞尿の後に出前って、

出前に行く人もたまったもんじゃないだろうけど、

そこに、もう一つ、仕出し弁当10人前も入れてみてはどう?



「おお、いいねえ。ピザ10人前もいれよう。」



ーいや、それってワイルドだね。それで気持ちが晴れそう?



「と言うより、何だか話している内に馬鹿らしくなってきたよ。

何か、もうスッキリした感じ。

後は付き合い方を考えるだけ、

付き合い方と言うより、どうでもいい感じだね。

何か悪かったね。

久しぶりにあったのに、楽しい話題じゃなくなって、

でもおかげですっきりしたよ。ありがとうね。

飲もう。飲もう。」



何てことがありました。

無償の愛なんて、神様か親から子へかで、

友人や私のような普通の人間では、やっぱりどこか

ヤッホーとやれば、例え僅かな音量でもヤッホーと返ってきて欲しいもので、

それがないとスッキリとしないものです。



それと、人間、仮面をかぶるもので、

教師は学校にいる時は教師の仮面を、

任務についている警察官は警察官の仮面を被り、

そして、学校から離れた時には教師は教師の仮面を外し、

任務を終えた警察官は警察官の仮面を外し、

一人の人間に戻る時間を持つことも必要です。



その仮面をかぶった時には、

その仮面の人物として果たすべき役割を完璧に

こなせれば良いのではないかと思うのですが、

まあ、その切り替えが出来ない人がいるのも事実です。



極端な話、その教師の家族関係が無茶苦茶に壊れていたとしても、

教壇に立った時には完璧な教師であれば良い訳ですし、

その人の家がゴミ屋敷であろうとも、

その人が経営するお店が快適な空間を準備してくれていれば、

お客さんにとっては文句が無い訳です。



ですが、時に、一つの仮面を被った時のその人物に好感し、

それ以外の人物像まで自分で勝手に描いてしまい、

さらに、その自分が描いた人物像であることを

強く期待し、要求して、

そうで無かった場合に腹立たしさを感じてしまう。



これって、相撲で言うと勇み足のようなものですから、

ここは、その相手に自分の描いたイメージ通りであることを

要求することは、一旦止めて、

その人物像を描き直し、自分の気持ちを仕切り直すことで、

嫌な気持ちを消してしまうことが出来たりするものです。


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どんな時においても

2012年02月09日 | 感情



取り返しがつかない失敗をしてしまった。

意地になって心に無いことを言ってしまった。

この先、どうしていいのか分からない。

後にも引けない、前にも進めない。

大切なあの人が去ってしまった。

全てが台無しになってしまった。



こんな時、強いネガティブな感情を持ってしまうと、

その感情に気持ちが引っ張られて、脳内で

「もう、どうしようもない。」「絶対に許してくれない。」

「もう終わりだ。」「最悪だ。」「もう先の人生に意味が無い。」

と言うような言葉を繰り返していたりします。



それによって感情の背中を後押しする力が働き、

その時の感情がまるで真実であるかのように

信じこんでしまうことで

絶望したり、そこまででなくとも

その感情を長く持ってしまうことがあります。



そうならないためにも、

どんな時でも、どんな気持ちであっても、

「事態は必ずや変化する!」

もっと言うと、

「人は、事態を自分の手で必ず変化させることが出来る。」

このことを忘れないようにしましょう。


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本当は知っているのに

2011年10月20日 | 感情




この絵の中央の赤い点をジッと見ていると

周りの青色の輪がやがて消えて見えなくなってしまいます。



ちょっとこの絵のサイズでは実際に体験することは。。。

せっかく紹介させて頂いたのですが申し訳ありません。



このような面白い現象を

なんでもトロクスラー効果と言うそうです。



また、私達は聴覚でも同じようなことを

殆どの方が体験しているのではないでしょうか。



例えば、

録音機片手に待ちを少し歩き録音したものを再生すれば

自分が耳にしたと記憶している以外の音が

沢山録音されています。



私達が注意している音以外を排除して重要な音だけを聞くことが出来る

このような能力は何でも音脈分凝と言うそうです。



私達が持つこのような能力を

学問の知識としては詳しくなくとも、

私達にはこのような機能が備わっていることを

体験から知っているはずです。



ですが、時として

「あの人に挨拶したのに無視をした。」なんて酷い態度だ。何様のつもりだ。

「聞きたいことがあって声をかけたのに無視をした。」私のこと嫌ってる。

「完全に私を無視して横を通り過ぎた。」そっちがそれなら、わたしも。



ちょっとしたプライドだったり、

嫌われたくないという不安や恐れから

感情優先に物事を捉えてしまって

本当は知っていることをどこかにふっ飛ばしてしまって

それまで良好だった人間関係を不味くしてしまうことがあります。



とんでもなく嫌な奴、大嫌いな奴、虫が好かない奴、

顔も見たくないし、声も聞きたくない、一緒の空気を吸いたくない。

この始まりが上のような誤解から始まっていたとしたら、

それは非常に残念で悲しいことではないでしょうか。



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恨み

2011年09月06日 | 感情




誰しも怒ることはある。



もちろん程度の違いは有るけれども

凄く温和な人だと言われている人だって、

さすがに両手の指位はあるのではないかと。



怒りの感情そのものは、

自分の心身の領域を他人に侵略されないために備わっているもので

基本、大切な感情です。


人間、「怒っちゃいかん。怒っちゃいかん。」と思いながらも

怒ってしまうこともしばしば。



人間ですから仕方が無いと言えば仕方がないんですが、

この時、その感情を抑える方法の一つとして、

怒りの精鋭部隊が「よし、出番が来た!」といきり立っても、

ゴーサインを出さないでいるとやがてテンションが下がってしまって

あれ何だったんだろうと言う感じで

出動準備を解除して寛ぎ始めます。


この時間、通常は長くても10分~15分というのが基本なのですが、


たび重なる自分の存在を蔑ろにするような

他人からの価値観の押しつけや攻撃があった場合に、

不自然に自分の気持ちを何度も何度も抑え続けていると、

怒りの精鋭部隊から憎悪の精鋭部隊と変化することがあります。



憎悪の精鋭部隊は厄介で、

本来の怒りの対象だけでなく、

それ以外の対象にも、ちょっとしたチャンスを捉えて出てきたりして、

過剰過ぎる反応や自己防衛としての出動だけではなく、

事有る毎に怒りのエネルギーの発散をしようとします。



すると当然、到底納得できない怒りを向けられた周りの人達は、

たまったものではありませんから、

本当なら敵でない人達も本当の敵と変えてしまいます。



そして、敵が増えることでますます憎悪の精鋭部隊が活気づきます。

「やっぱり周りは敵ばかりだぞ!」

もう完全な悪循環です。



ここから抜け出すためには、

まず自分の感情に流されずに、

その悪循環に気が付くことが何より大事です。

それが無ければ解決のための一歩も何も始まりません。


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免罪符

2011年07月17日 | 感情




コツコツとまじめに商売をして

やっとためたお金を泥棒が盗んでいった。

こんな理不尽なことが許されるだろうか、

私は被害者だ。



そして、

賞味期限を書き換えて販売して取り戻す。



上司が気に食わない。

だから、仕事を真面目にする気になれない。

だから、いい加減に仕事をしてやった。



私が勝手にあなたのカードで

100万円の買い物をしたのは、

休みの日くらい家のことを手伝ってと

いくら頼んでも満足にしてくれないからよ。



私が食器を投げつけたのは、

注文した料理が俺が思ったような時間で提供されなかったからだ。

お前が怪我をしたのは自業自得だ。



これからも誰かれ構わずに喧嘩を吹っ掛けたり、

人を文句を言ったり罵倒してやる。

何故なら、私の両親はあまりに酷い両親だったからだ。



生きていると自分が望んでないことが起きたり、

想定外のことがおきたりします。

いや、実は思い通りに事が運んだりすることの方が

少ないものです。



その時、苦しいし、悲しいし、悔しさにまみれたり、

あまりにも理不尽過ぎてそれらを受け止めきれなかったりすることも

あるかもしれません。



だからと言って、

それを理由に何をしても良いはずはなく、

被害者の立場から加害者の立場へ変わった時、

いくら免罪符を振りかざしてたとしても何の意味もありません。



何で俺になんだ。何故、こんなことが。

ふざけるな。絶対認めないぞ。

では、苦しさや悲しさ、悔しさや怒りが

延々と続くことになりかねません。



自分だからではなく形は違えど誰にもあることと真に理解し、

苦しさや悲しみ、悔しさをジッとそのまま感じていると、

それは自然と去っていったりします。



大きく息を吸って、吐いて、

そう、今が踏ん張りどころです。


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