引き続き出雲市の古墳です。塚山古墳と言いまして出雲市の本町商店街の外れに位置します。写真でもわかるように、周囲は民家と道路になっていまして、墳丘もほとんど削られてしまい、墳形はわかりません。
石室の入り口に巨大な天井石がありますが、同じく石室入口の右側にも巨大な石があります。多分この石室の天井石だったのでしょう。
扉の間から石室内部を撮った写真です。ご覧の通り、いきなり石室になっておりまして、羨道は失われています。あるいは、前室もあったかもしれません。残念なことです。
中には家形石棺の蓋と奥にその石棺の身を立てかけたようなものが写っています。この石室にはかなり昔から人が出入りしていたようで、風化が進んでいるようです。
風化のために少しガタガタになっていますが、切石がきれいな側壁が見えます。昨日ご紹介した築山古墳古墳もそうですが、丁寧に側壁を作りますよね。築造当時はどんな光景だったのでしょうか?
このところ、正月休みを利用して毎日更新しています。もう少し、出雲の遺跡を紹介したいと思います。