遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

遺跡好き弁護士射場守夫は現在奈良県大和高田市一法律事務所にて業務中!遺跡紹介とたまに法律や仕事のお話をいたします。

猪目洞窟(島根県出雲市)

2014-08-17 18:29:26 | 日記
完全に放置していましたが、さすがにお盆期間くらいは更新したいものですね(^_^)

さて、今回はお盆にぴったりの猪目洞窟をご紹介します。
今回あらためてネットで猪目洞窟を検索するとたくさんありますね。言ってはなんですが、交通アクセスの非常に悪い所なんですが、それでも関心ある方は行かれるのですね。

猪目洞窟は、出雲風土記にて「黄泉の坂」「黄泉の穴」と記載された場所がありますが、ここがそうではないかと言われています。

確かに、ここに来るまでは、こんな感じの道を数キロに渡って走らなければならず、雰囲気のあるところではあります。

私が訪問したときは、小雨が降っていたにもかかわらず、観光客?と思われる女性の一団が記念写真など撮っていました。
流行っているのかな?心霊スポット?

なかなか上手く撮れないのですが、洞窟に近づくとこんな感じです。

漁船の係留場所となっているようで、昭和23年にここを漁船の船置き場とするために堆積土を取り除いた際、遺物が一緒に出てきたのだそうです。
縄文時代の遺物もあったようですが、弥生から古墳時代にかけての遺跡だそうです。
人骨が13体以上も見つかっており、弥生時代のものとしては、ゴホウラ製の腕輪を6個付けた人骨があったようです。
ゴホウラ製の腕輪は、沖縄近辺の海で採れるきれいなゴホウラ貝で作られた腕輪です。ゴホウラ貝は、ずいぶん美しい貝のようで、沖縄で採取された後、南九州で粗加工された後北部九州で製品化されたようです。
当時地位が高かったと思われる人の墓に副葬されていたり、腕に付けられた状態で発見されています。古墳時代になると、クワガタ石となり、やはり古墳に多数副葬されます。
権力の象徴だったようですね。
弥生から古墳時代にかけてこの地域にかなりの権力者がいたようです。にわかには信じられない気がしますが。

他にも、舟材を使った木棺墓(古墳時代)や、稲籾入りの須恵器が副葬された人骨もありました。

見てのとおり、ここは入江ですから、波の荒い日本海の航海では貴重な船着き場だったのでしょう。昔は繁栄していたのですね。

この洞窟は、墓地だけではなく、各種木製品、土器、骨角器などの道具や、食料の残りと思われる貝類、獣骨、鳥骨、魚骨、木の実、また多数の灰も見つかっており、生活の場所だった時期もあったようです。

現在、猪目洞窟の出土遺物は出雲弥生の森博物館に保管・展示されています。
お目当てのゴホウラ製の貝輪はこれ

その他貝殻や木の実

人骨は展示していないそうですが、事前に依頼しておくと見学できるそうです。
次は、是非見ておきたいと思います。

長い説明でしたが、中に入ってみましょう。

おや?奥に何かあります。

祠ですね。
「魚見神社」?でしょうか。
さらに奥に進むと狭くなっていて進めませんでした。こんな感じです。

湿度のせいですかね。フラッシュをたくと湿気を含んだほこりのようなものが多数写ってきます。


これっていわゆるオーブってやつですかね?

横穴式石室の中でフラッシュたいたときもよく出ます。
幽霊くらい出てもおかしくないですね(^_^;)

どうでもよいですが。

戻る途中の海岸に鬼の洗濯板があるのです。

小さいですけどね。
ここからさらに何キロか東に進んだところにある島根原発のさらに東(須々海海岸)にもっと規模の大きい鬼の洗濯板があります。

今後も何とか更新を続けたいですね。
がんばろう!!
仕事も趣味も!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。