老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

土筆雑感  母の句

2016-03-15 14:12:01 | 俳句
     🐢    母の名で呼びかけられる墓参かな

     🐢    背ナに目がありたる母の墓洗ふ

    

土筆がいっぱい生えている。
ご近所の、旦那さんが、散歩をしていると、呼びとめて教えてくださった。

畦道に一面に生えている。
この、旦那さんの、お母さま。 98才。
寝たきりに近い。
去年までは、土筆を採りに外に出ていた。採った土筆の袴を取り除き、これを佃煮にして、届けてくださっていた。
この佃煮の味付けは、だれにも負けない美味しさであった。

それも、今年は叶わない。
私がお会いしても、誰か判らなくなっている。

介護生活になっている。
見て、聞いて、介護は想像をぜっする。
若い時は短歌を作り、新聞に投句をしていた。文字も見事な達筆である。
それが、いわゆる 認知症になっている。

(鈴木真砂女さん、私の尊敬する古い師)  俳句の有名な方では
石坂洋次郎さん 二羽文雄さん  その他、、、、 


父母の句が、句会でよくでている。
父母の想い出は、どなたも、想い出が重なるらしく、たいがい選句されている。
どの師からも 「孫」の俳句は出句しては駄目と教えられた。
孫は可愛いに決まっている。
孫にとどまっていてはいけない。
それは、亡き父や母にも云えるのではないかと思っている。
しかし、母 の句を作ってしまう。



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