先週木曜日にテレ朝でやっていたバラエティ番組「日本全国のプロ野球ファン1万人が選ぶ本当にスゴいと思うプロ野球選手ベスト30」
日本全国のプロ野球ファン１万人に一斉アンケート調査を実施したそうだが、昭和・平成・令和と何千人ものプロ野球選手がいた中で、たった１万人に聞いたところで、結果はかなり偏るのは目に見えていた。
ところが、ふたを開けてみると、それ以上に？？？な結果だった。
いちおう順位を挙げておくと、以下のような結果になっていた。
第30位：鳥谷敬 800pt
第29位：掛布雅之 828pt
第28位：衣笠祥雄 866pt
第27位：千賀滉大 898pt
第26位：江川卓 900pt
第25位：古田敦也 902pt
第24位：金本知憲 1017pt
第23位：黒田博樹 1063pt
第22位：山田哲人 1187pt
第21位：吉田正尚 1251pt
第20位：新庄剛志 1300pt
第19位：菊池涼介 1361pt
第18位：松坂大輔 1395pt
第17位：鈴木誠也 1500pt
第16位：金田正一 1569pt
第15位：坂本勇人 2288pt
第14位：田中将大 2383pt
第13位：柳田悠岐 2473pt
第12位：野村克也 2762pt
第11位：山本由伸 3918pt
第10位：落合博満 5951pt
第9位：ダルビッシュ有 6646pt
第8位：松井秀喜 7731pt
第7位：野茂英雄 7741pt
第6位：佐々木朗希 7822pt
第5位：長嶋茂雄 9617pt
第4位：村上宗隆 14244pt
第3位：王貞治 19729pt
第2位：イチロー 43715pt
第1位：大谷翔平 67317pt
まず、第３０位にいきなり鳥谷が出てきたところでズッコけた。
いちおう２０００本安打を達成した選手ではあるものの、個人的な印象としてもほとんどない上に、タイトルを取ったわけでもないのに、いったいどうして選ばれたのか。
その理由は・・・
２０１３年のWBCの台湾戦で、９回２アウト１塁の場面で、「あっと驚く」盗塁を決めたから、というものだった。
は？
これだけ？
これをやっただけで、「ホントにスゴい！」ってなるか？
たった１回の盗塁で大騒ぎする一方で、トータル１０００回以上も盗塁している福本選手は紹介さえされなかった。
とにかく、全編こんな感じで選考されていて、一言で言うと「あの時、あの場面で、まさかの〇〇をしたから」という、ただこの１点で選ばれたという、まさに唖然とするような選挙だった。
２６位の江川も、個人的な印象としては、１９位の「平成の怪物」松坂よりも遥かに上にくるほど衝撃的な選手だった。
その江川を紹介する時も、高校時代のものスゴいエピソードはともかく、「オールスター戦での８者連続三振は圧巻だった」というのがあった。
だったら、そのオールスターで９者連続三振という前代未聞の大記録を打ち立てた江夏がなぜ入っていない。
衝撃度で言えば、江川よりもはるかに上だろうに。
２２位の山田哲人も、トリプルスリーを３回も達成している、ということで選ばれているが、そもそもこのトリプルスリーなどという言葉、昔はなかった。
だから、打率も本塁打も打点もすべてにおいて山田よりもひと回り・ふた回りもスケールが上で、さらに盗塁もトータルで２００回以上成功させている山本浩二も選ばれていない。
少なくとも山田について言えば、バランスの取れたいいバッターであるとはいえ、「スゴい！」というほどのものはあまりない。
しかも、ここ数年たいした成績を残していないではないか。
２０位の新庄剛志。
何で？と言うしかない。
ド派手なパフォーマンスで印象は強烈だし、守備は超一流だったが、こと打撃に関しては、特筆すべきものはなかった。
敬遠球をサヨナラヒットしたと言うが、そんなのクロマティだってやっているし、それ以前にも新庄がやった時のコーチだった柏原の方が先輩で、少なくとも新庄が初めてだったわけではない。
１５位の坂本勇人。
最年少で２０００本安打を達成し、張本の３０００本を抜くかと思われていたのだが、その後は一気に失速した。
しかも、スキャンダルを起こして、イメージまで悪くなっているのに、こんな選手を選んでもいいの？
そして、もっとも違和感があったのが、６位の佐々木朗希。
確かに、昨年のパーフェクトはスゴかったが、それだけだろう。
だったら、槙原寛己も選んでやれよ。
甲子園で阪神にバックスクリーン３連発を食らったり、新庄の敬遠球サヨナラヒットの時にも出てきたように、いろいろやらかしてはいるものの、パーフェクトはともかく、全盛期は結構スゴかったぞ。
まだ１年しか活躍していないのに、このメンバーに入るのはまだ早すぎるだろう。
こういういいかげんな選考をしている割には、王・長嶋・野村・落合は、まるで「この人たちが選から漏れるのは、さすがにおかしいだろう」ということで、無理やり入れたような選挙結果だった。
坂本や山田を「スゴい！」と思うような世代は，王・長嶋なんて見たこともないだろうから、スゴいと思うわけがない。
わざわざ「松坂世代」などと言うヤツは、江川のスゴさを知らないから言えるのであり、江川を知っている私としては、松坂の登場には、それほど衝撃は受けなかった。
逆に、王・長嶋・野村・落合などをリアルタイムで知っている人たちは、坂本・山田なんて選ばないだろう。
鳥谷なんて、ゼッタイに入ってこない！
つまり、世代ごとに感じることは違うのだから、せめて昭和と平成・令和を分けた方がいいだろうに、ごっちゃにしてアンケートにするから、こういう風なムチャクチャな結果が出てしまう。
もしやるのだったら、「今でも強烈に残っているスゴいプレー」程度にしておいて、トータルの成績はあまり関係がないような設問にしていれば、今回の結果もそれほど違和感はなかった・・・こともないけど、まだ緩和されていたのではないと思う。
そりゃあ、ネットでもツッコミが殺到するわな。
日本全国のプロ野球ファン１万人に一斉アンケート調査を実施したそうだが、昭和・平成・令和と何千人ものプロ野球選手がいた中で、たった１万人に聞いたところで、結果はかなり偏るのは目に見えていた。
ところが、ふたを開けてみると、それ以上に？？？な結果だった。
いちおう順位を挙げておくと、以下のような結果になっていた。
第30位：鳥谷敬 800pt
第29位：掛布雅之 828pt
第28位：衣笠祥雄 866pt
第27位：千賀滉大 898pt
第26位：江川卓 900pt
第25位：古田敦也 902pt
第24位：金本知憲 1017pt
第23位：黒田博樹 1063pt
第22位：山田哲人 1187pt
第21位：吉田正尚 1251pt
第20位：新庄剛志 1300pt
第19位：菊池涼介 1361pt
第18位：松坂大輔 1395pt
第17位：鈴木誠也 1500pt
第16位：金田正一 1569pt
第15位：坂本勇人 2288pt
第14位：田中将大 2383pt
第13位：柳田悠岐 2473pt
第12位：野村克也 2762pt
第11位：山本由伸 3918pt
第10位：落合博満 5951pt
第9位：ダルビッシュ有 6646pt
第8位：松井秀喜 7731pt
第7位：野茂英雄 7741pt
第6位：佐々木朗希 7822pt
第5位：長嶋茂雄 9617pt
第4位：村上宗隆 14244pt
第3位：王貞治 19729pt
第2位：イチロー 43715pt
第1位：大谷翔平 67317pt
まず、第３０位にいきなり鳥谷が出てきたところでズッコけた。
いちおう２０００本安打を達成した選手ではあるものの、個人的な印象としてもほとんどない上に、タイトルを取ったわけでもないのに、いったいどうして選ばれたのか。
その理由は・・・
２０１３年のWBCの台湾戦で、９回２アウト１塁の場面で、「あっと驚く」盗塁を決めたから、というものだった。
は？
これだけ？
これをやっただけで、「ホントにスゴい！」ってなるか？
たった１回の盗塁で大騒ぎする一方で、トータル１０００回以上も盗塁している福本選手は紹介さえされなかった。
とにかく、全編こんな感じで選考されていて、一言で言うと「あの時、あの場面で、まさかの〇〇をしたから」という、ただこの１点で選ばれたという、まさに唖然とするような選挙だった。
２６位の江川も、個人的な印象としては、１９位の「平成の怪物」松坂よりも遥かに上にくるほど衝撃的な選手だった。
その江川を紹介する時も、高校時代のものスゴいエピソードはともかく、「オールスター戦での８者連続三振は圧巻だった」というのがあった。
だったら、そのオールスターで９者連続三振という前代未聞の大記録を打ち立てた江夏がなぜ入っていない。
衝撃度で言えば、江川よりもはるかに上だろうに。
２２位の山田哲人も、トリプルスリーを３回も達成している、ということで選ばれているが、そもそもこのトリプルスリーなどという言葉、昔はなかった。
だから、打率も本塁打も打点もすべてにおいて山田よりもひと回り・ふた回りもスケールが上で、さらに盗塁もトータルで２００回以上成功させている山本浩二も選ばれていない。
少なくとも山田について言えば、バランスの取れたいいバッターであるとはいえ、「スゴい！」というほどのものはあまりない。
しかも、ここ数年たいした成績を残していないではないか。
２０位の新庄剛志。
何で？と言うしかない。
ド派手なパフォーマンスで印象は強烈だし、守備は超一流だったが、こと打撃に関しては、特筆すべきものはなかった。
敬遠球をサヨナラヒットしたと言うが、そんなのクロマティだってやっているし、それ以前にも新庄がやった時のコーチだった柏原の方が先輩で、少なくとも新庄が初めてだったわけではない。
１５位の坂本勇人。
最年少で２０００本安打を達成し、張本の３０００本を抜くかと思われていたのだが、その後は一気に失速した。
しかも、スキャンダルを起こして、イメージまで悪くなっているのに、こんな選手を選んでもいいの？
そして、もっとも違和感があったのが、６位の佐々木朗希。
確かに、昨年のパーフェクトはスゴかったが、それだけだろう。
だったら、槙原寛己も選んでやれよ。
甲子園で阪神にバックスクリーン３連発を食らったり、新庄の敬遠球サヨナラヒットの時にも出てきたように、いろいろやらかしてはいるものの、パーフェクトはともかく、全盛期は結構スゴかったぞ。
まだ１年しか活躍していないのに、このメンバーに入るのはまだ早すぎるだろう。
こういういいかげんな選考をしている割には、王・長嶋・野村・落合は、まるで「この人たちが選から漏れるのは、さすがにおかしいだろう」ということで、無理やり入れたような選挙結果だった。
坂本や山田を「スゴい！」と思うような世代は，王・長嶋なんて見たこともないだろうから、スゴいと思うわけがない。
わざわざ「松坂世代」などと言うヤツは、江川のスゴさを知らないから言えるのであり、江川を知っている私としては、松坂の登場には、それほど衝撃は受けなかった。
逆に、王・長嶋・野村・落合などをリアルタイムで知っている人たちは、坂本・山田なんて選ばないだろう。
鳥谷なんて、ゼッタイに入ってこない！
つまり、世代ごとに感じることは違うのだから、せめて昭和と平成・令和を分けた方がいいだろうに、ごっちゃにしてアンケートにするから、こういう風なムチャクチャな結果が出てしまう。
もしやるのだったら、「今でも強烈に残っているスゴいプレー」程度にしておいて、トータルの成績はあまり関係がないような設問にしていれば、今回の結果もそれほど違和感はなかった・・・こともないけど、まだ緩和されていたのではないと思う。
そりゃあ、ネットでもツッコミが殺到するわな。
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