経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

スーパージェネラル知財人

2008-09-14 | 知財一般
 一昨日に受信した田坂広志氏の「風の便り」最新便に掲載されていた話です。
 米サンタフェ研究所初代所長のコーワン博士に、田坂氏が優れたスペシャリスト集団をマネジメントできる資質について尋ねた際に、博士はそれを「スーパージェネラリスト」と答えたそうです。そのスーパージェネラリストとは、単に、様々な分野の知識を幅広く理解している人材という意味ではなく、

 一つの専門分野を深く掘り下げた経験を持ち、
 その結果、すべての分野に通じる
 深い哲学を獲得した人材

を指していたそうです。イチローの語りなんか、まさに「すべての分野に通じる深い哲学」にあたるんだと思います。
 知財人のあり方についても考えさせられる話だと思います。単に異分野の知識を学べば活動の幅が広がるというものではなく、逆に、本業をしっかり深く掘り下げることが、懐の深い「スーパージェネラル知財人」への道なのかもしれない。但し、単に掘り下げるだけではなく、「すべての分野に通じる深い哲学」を獲得することが条件になるわけですが。