磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

インターナショナルなお礼状

2009年06月19日 21時18分26秒 | ISOWAの風土改革

6月10日に来社された財団法人海外技術者研修協会の研修生の中の
ひとりであるスリランカのSajithさん(前列私の左側の方)から最高に
うれしいお礼のメールが届いたので、新入社員のOさんに訳してもらい、
みなさんにも紹介しますね。


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磯輪社長様

私は6月10日にAOTSを通して御社を訪問した一人です。

ISOWAは私たちにとって来日して2社目の見学先でした。

1社目があの日午前中に訪問したトヨタ自動車でした。。
まさしく日本のトップ企業であり、その技術力に全員が感銘を受け、
「これぞ私たちがお手本にすべき日本企業である」との感想を持ちました。

しかしながらISOWAを訪問して、全員の関心が全て御社に移ってしまいました。
私たちが体感したいと思っていた典型的な日本企業のイメージ通りで
とても満足のいくものでした。私たちの今回の研修の主な目的は、
ここ数十年の間の繁栄で実証されている、日本企業のコンセプトとそこで
実践されているものを自ら体験することでしたが、ISOWAの皆さんがここまで
育み、実際に見せて下さった経営理念、コンセプトは、私たちの期待以上の
ものでした。

お邪魔した時から、御社の鮮烈な企業文化が会社全体に満ち満ちていました。
すばらしい温かな歓迎と、皆さんの私たちへの細かな気遣いに本当に感激しま
した。
わずか数時間の間に、現代のリーダーシップ理論や社員の動機付け理論として
示されるほとんどすべての考え方を実際に体験できました。
私たちのメンバーの1人がした質問に対して、磯輪社長が『氷山のモデル』
を使ってひと言で説明して下さいました。

失礼な表現かもしれませんが、古い世代の代表である磯輪社長が、チームを信じ、
権限委譲することによって、現代のリーダーシップの手本になったという事実は
本当に注目に値します。「私が注意しなくなったら、逆に社員が行動するように
なりました」という磯輪社長の言葉は、権威ある学会誌に詳しく引用されるほど
価値あるものです。

『チーム』という言葉は御社の絆の強さを表現するには不十分で、『家族』こそ
適切だと思うのです。実際、『密接につながった家族』というのが私たちが御社に
対して抱いた第一印象でした。

        

見るもの、聞くもの、とても素晴らしく、そして私たちに役立つものがいっぱい
でしたが、特にそれぞれの部署の社員が自部署を紹介することに感動しました。
始まる前に少しはにかみながら一番はじめのプレゼンテーションをしてくれた
若者の興奮した様子、とてもよく準備された資料、プレゼン中に彼が示した情熱と
誇り、そして何より、説明後、私たちからの賞賛を受た彼の目に映った達成感は
多くのことを気付かせてくれました。あれこそ最高の指導であり、ISOWAで
働いていて良かったと感じさせるものだと思います。

御社の雰囲気に触れれば、御社の離職率がほぼゼロであることが納得できました。
とっても温かな環境であることが、訪問者である私たちにもすぐに伝わってきま
した。

1254人の若い情熱的な社員を持つ私たちの組織と多くの類似点があり、今回の
訪問はとても有意義でした。今の厳しい世界的危機に立ち向かわねばらならない
弊社の社長の対応方法も磯輪社長と同じです。
悲観的になったり、チームとしてのモラルを低下させたり、危機的状況に翻弄
されるのではなく、反対に、この状況を、さらに生産性を改善する良い機会だと
捉えています。全員が前向きに対応し、果敢に挑戦することによって、危機の
真只中にも関わらず、最高の売上と利益を達成しました。実際過去数ヶ月は
弊社の生産が追いかないほどの注文に恵まれています。

そう言う意味でも、御社から学んだことはさらなる改善に大いに役立つことで
しょう。

最後になりましたが、チームを代表して、AOTSの全てのスタッフの皆さんへ、
この非常に有意義な訪問を実現して下さったことに感謝します。

さらに、素晴らしい学習の機会を与えて下さっただけでなく、私たちを温かく
もてなして下さった磯輪社長とその家族である社員のみなさんへ、深く感謝致し
ます。

「ISOWAファミリー」が世界一社風のいいい会社になることを願っています。


追伸
スリランカのお客様を訪問される際は、どうぞ事前にお知らせ下さい。
是非私たちの会社をご案内したく思います。

本当にありがとうございました。

Sajith Wickramaarachchiより


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我々が積み上げてきたある種日本的な風土改革が、海外のビジネスパーソンにも
こんなにも伝わったということはとても感激であり、驚きでもありました。

でも今回のこのメールは社員全員への励みであり、喜びを分かち合います。

ISOWAのみんな、やったね!


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (acb)
2009-06-19 23:34:44
 磯輪社長 こんばんは
素晴らしいの一言ですね
とても気持ちのこもったメール・・・こういうやり取りが新しい人間関係を築くんですね
社風と一口に言いますが・・・頑張って3年~5年はかかる 報われた思いですね
自分のものにされた部署説明もなんと英語で・・・ですからね
私たちも見習わねば!
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素晴らしいっ! (としたか)
2009-06-20 03:24:26
磯輪社長 こんばんは
本当に素晴らしいの一言ですね。

「社風のよさ」って海を越えても十分に伝わる、普遍的なものなのですね。「企業規模」よりも「企業風土」の方が感銘を与えることができるし、今のように不況がやってきても、「規模」より「風土」の方が力強い、頼りになるものなんだって思いました。

私たちも見習わなければ!
風土改革、実践していきます。
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感心しました (D社のH)
2009-06-20 14:26:23
まさしくトヨタを凌駕する会社と言えると思います。
トヨタにとってカイゼンは得意分野ですが、風土の
カイゼンに関しては、ISOWAさんは一歩も二歩も先を
行ってる会社だと思いますし、そのことが外国の方々にも認められたということに感心しました。
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翻訳がいいですね。 (ツノ坊の兄)
2009-06-20 16:27:15
新人Oさんの翻訳力は、なかなか大したものとお見受けします。新入社員の中にこのような人材がいるとは、素晴らしいですね。
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英語版 (磯輪)
2009-06-20 21:17:19
 acbさん

今月末にはマレーシアの段ボール会社のお客様が来社
されるので、英語版の2回目にチャレンジします。

ビジネス上のお客様の前に、試運転させてもらったと
思えば、こんなにありがたいきっかけはなかったと
思います。

何事も無駄になることはない。すべては自分たちの
糧になると思い、新しいことに楽しみながらチャレンジ
していく風土をさらに磨いていきたいと思います。
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すべての基礎 (磯輪)
2009-06-20 21:21:00
 としたかさん

風土って、「土」って書くくらいですから、すべての
企業活動の基礎だと思います。

この風土は、競争相手が真似しようと思っても、
簡単に真似することができない、とても大きな差別化
要因になると信じています。

これをピカピカに磨いていったその先に一体何があるのか、
これを楽しみにやっています。
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失礼しました (磯輪)
2009-06-20 21:23:47
 D社のHさん

トヨタ系のHさんに対して、大変失礼しました。
私が言ったことではないので、お許し下さい。

でも海外の人から、拍手されたり、握手されたりする
ことは、社員にとってとても励みになります。

特に日本人のお客様では握手を求めるような方は
まずいませんからね。

うれしいことです。
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ありがとうございます (磯輪)
2009-06-20 21:25:23
 ツノ坊のお兄さん

突然のコメントで驚きました。

名翻訳家にお褒め頂き、とても光栄です。
Oさんにも伝えます。きっと喜びます。

ありがとうございました。
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翻訳について (新入社員O)
2009-06-26 13:15:31
ツノ坊さんのお兄様へ

遅ればせながら、
お褒めの言葉ありがとうございました
思わず顔がニヤけてしまいそうになりましたが、
実は、翻訳は同じ部署の皆さんに協力していただいて完成したものなんです

原文を理解したつもりでも、
皆さんに伝えるために翻訳することは
とてもむずかしいということを
今回改めて実感しました

経験豊富な先輩方に学びながら、
これからもっともっと頑張りたいと思いま

本当にありがとうございました
返信する
素晴らしい手紙ですが・・ (KEVIN)
2009-06-27 22:48:25
「古い世代の代表である磯輪社長が・・」には、少し笑えました。

ところで、ツノ坊のお兄ちゃん、お久しぶりです。

チャンドラーの「ロング・グッドバイ」はいかがでしたか?

ちなみに、最近「Farewell My Lovely」も村上訳で出ました。


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