わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

あんじゃね支援学校開催! ~小さな地域の底力~

2011年06月10日 | 泰阜村の「あんじゃね(震災)支援学校」
 短期事業部を担当している「ばん」です。

 昨日、泰阜村「あんじゃね(震災)支援学校」の会議がありました。

 この会議は、役場各部署、教育委員会、小中学校、保育園、PTA、さらには村内NPOなどの団体、青年団など、泰阜村で暮らす方々20名ほどが集まり、村での体験活動に関して「あーでもない、こーでもない。」と意見を交わす場です。
 今回の震災支援基金のタイトルでもある「あんじゃね」の名前の由来は正にここからきています。

 出席者はそれぞれ立場・肩書きは違えど、目指しているものは共通しています。 それは「泰阜村のこども(未来)のために何がやれるか?」ということ。加えて、今年は「被災した地域のために何がやれるだろうか?」ということについて、頭を寄せ合いながら話し合いを行いました。

▼これがあんじゃね支援学校


 「自分も仕事で東北へ足を運んだ。原発の関係で最近は福島ばかりがクローズアップされているが、やはり岩手や宮城などの被害も相当深刻。そうした地域にも支援ができれば。」

 「今回、グリーンウッドのキャンプで泰阜村に訪れるこどもたちに村内農家から新鮮な野菜を提供するのはどうか。」

 遠く離れた場所で起こった災害ですが、この村(の人々)にとって、それは決して他人事ではありません。


 そして、会議の後は懇親会。ここでは「こっちが本会議ではないか?」と思うほどの賑わいの中、お酒の力もあってか、それぞれのテーブルでより活発な答弁が始まりました。
「被災地に対して『何かしたい!』という想いをもった人は村にもたくさんいる。それをどうやって形にするのかが課題だ。」

 また、泰阜村のことに関しても静かな熱を帯びた声が挙がります。
「信号が無くったっていいんだ。今あるものの中で暮らしていければそれでいいんだ。」(実際、この村には信号もコンビニもありません。)

▼こっちが本会議?の懇親会


 そして、会の終わりの挨拶では村の教育長からこんな言葉がありました。

「今日1日、様々な意見が出たが、今回は口だけではなく、手や足も出していきたい。実際に行動に移していこう。」

 「何も無い」と言われ続けた村で暮らしを営んできた方々だからこそ言える言葉、寄せ合える気持ちがあります。
 こどもたち、地域のみんながお互いに「あんじゃねぇ。」と言って暮らせることを目指して。

 小さな地域の底力を確かに感じた1日でした。

短期事業部長 ばん

最新の画像もっと見る