生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

グンカンドリのお話し

2014-11-18 11:57:13 | CS(子供伝道)
先週の土曜日にOさん宅で子ども家庭集会がありました。今日はそのときにわたしがしたお話を紹介させていただきます。



(写真を見せて)この鳥を知っていますか? グンカンドリです。オスには赤い喉袋があります。
グンカンドリは、ハヤブサ、アマツバメと並んで世界最速の鳥です。水平に飛ぶときの早さは、およそ時速150キロメートルですが、急降下するときは420キロメートルにもなります。

グンカンドリは水鳥が捕まえた魚を横取りするので、ほかの鳥たちに恐れられています。鳥を殺したりはしませんが、呑み込んだ魚をむりやり吐き出させて取り上げることがあります。狙った鳥は必ずつかまえるそうです。どの鳥より早く飛べるからできるのですね。

どうしてそのようなことをするのでしょう。意地悪な性格だからでしょうか? そうではありません。それには、理由がありました。
水鳥の羽は水をはじくようにできています。だから水の上に浮かんでいても沈んでしまうことはありません。ところがグンカンドリは羽がぬれると重くなり、水の上にいると、沈んで溺れてしまうのです。

だから魚をとりたくても、水の上にとまれません。トビウオなど、水面に顔を出す魚はとれますが、それだけでは餌が足りません。
それで、魚を捕まえた鳥を襲って横取りするのです。生きるためには仕方のないことだったのです。
また、グンカンドリの足の水かきは細い枝をやっとつかむぐらいしかできません。地上を歩くのは苦手です。
グンカンドリは飛ぶのに適した体をしているので長い時間とんでいます。飛びながら寝ることもあるそうです。

グンカンドリのオスとメスの違いは一目でわかります。



この写真はグンカンドリのメスです。
オスの胸に赤い袋がありますが、メスにはありません。オスは、気に入ったメスと出会うと、赤い袋を膨らませて、キョホホホホ……と鳴きます。メスはそれをみて、結婚相手を決めるのです。


グンカンドリのひなは真っ白ですね。

地球上には数えきれないほどたくさんの種類の鳥がいます。鳥は神様によって造られました。グンカンドリは早く飛べるけれど、水の上や地上は苦手という特徴があります。
鳥には種類ごとにそれぞれ特徴があり、一羽一羽みんな違っています。神様がそのように造ってくださったのです。
わたしたち人間もひとりひとり違っています。得意なこと、苦手なことが違っています。お友達には理解できないような性格や能力を持った子どもがいます。

病気でじっとしていることができない人、人前でしゃべれない人、静かにしていなければならないときに大声を上げてしまう人、一日に何時間もとび跳ねてしまう人。色々な人がいます。神様がその人にしかできないことをさせるため目的を持って造ってくださったからです。
人と違うからといって、悲しんだり悩んだりする必要はありません。また、自分と違う人を嫌ってはいけません。
「あなたがたは互いに愛し合いなさい。(ヨハネ13:34)」と聖書に書かれています。聖書は神様の言葉です。違いを受け入れてお互いに愛しあうことを神様は望んでおられます。

(お話はここまで)


世界最速の鳥を調べていて、グンカンドリのことを知りました。最初、ほかの鳥がつかまえた魚を横取りする鳥を好きになれそうにありませんでした。でもグンカンドリの特徴を調べていくうちに、神様にそのように造られた鳥だったのだと、納得しました。
赤い喉袋をふくらませてキョホホホホ……と鳴く姿がいとおしく思えてきました。
 
違いを受け入れることはたやすいことではありません。自分の目から見、自分の経験したことから考え、自分の感性に頼っていると、自分とかけ離れた人を見たとき、嫌悪感を抱いたり、裁いたりしてしまいがちです。
残念なことに、障がいのある人のことを「理解できないから受け入られない」と言う人がいます。

でも、どんな人でも神様によって造られたと思えば、愛することができます。
神様がひとり子のいのちを与えてまで愛してくださった人を愛していきたいです。


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