シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

谷川岳 一ノ倉沢遠望

2015年11月06日 00時12分42秒 | 山遊び
11月5日(木)

今日は群馬へ。
仕事でだけど、その仕事は朝一で終わっちゃうので、そのまま谷川岳へ足を延ばした。

ロープウェイ駅のPに車を入れ、ついでにソバで腹ごしらえ。もう寒いので観光客も疎らでした。
僕は軽いハイキング装備で出発。(一応、雪に備えて簡易アイゼンは持ちました)
今回は頂上へは登らず、湯檜曽川沿いに奥へ進みつつ、谷川岳の象徴である岩壁群を見て回ります。一般登山者はこちらには来ません。来るのはクライマーだけ・・・

数日前には雪が降ったとのこと。
今日は快晴無風でとても暖かく、日溜りの秋の山を楽しめそうです。
でも、こんな好天は今日、明日が最後かもしれません。もういつ冬山に豹変してもおかしくないぎりぎりのタイミングです。


紅葉ももう最終段階ですね。
キレイ・・・


西黒尾根を回りこんで、最初の沢はマヂカ沢。
奥に見える山が谷川岳です。ゴツゴツ感が尋常じゃないです・・・
左から続く稜線が西黒尾根かな。日本を代表する急登です。このルートは登ってみたいですね。


さらに進みます。

ジャーン、一ノ倉沢です。
谷川岳の歴史は、この一ノ倉沢を取り巻く岩壁群攻略の歴史でもある。
急峻な地形は言うに及ばず、国境山脈ゆえ天候の激変、豪雪、強風と、自然条件の厳しさは北ア以上かもしれません。
この岩壁に散ったクライマーは800人を越え、断トツ世界一のワースト記録としてギネスにも認定されてるそうだ。


200mmレンズに替えて撮ってみた。
この辺が第3、第4ルンゼ(本谷)。万年雪が見えますね。
冬季は雪崩の巣でしょうが、その厳冬期にもクライマーは挑戦し続けてきました。


これが最後まで難攻不落といわれた衝立岩。
初登は確か昭和30年代。今のギアとは比べ物にならない装備で、この岩に立ち向かって行ったんですね。


ここは何とも言えない雰囲気がありました。
北岳バットレスの大岩壁は、グラビアで見ても実物を目の当たりにしても素直にカッコ良いと思ったし、登ってみたいと思った。
一ノ倉沢は、、、そうじゃない。
普通の場所じゃない。

もう少し進みます。
一ノ倉尾根を回りこんだ先が幽の沢。


だいぶ奥まで来ましたね。雪が積もったら、とてもじゃないがここまで来れないだろう。
この辺はやたら獣の臭いがしました。ついさっきまで熊でも居たのかえ?
長居は無用。戻りましょう!

行って戻って10km強の歩きでした。
気持ちの良い天気でしたが、反面、明らかに人を拒む岩壁群に得も知れぬ胸騒ぎを感じました。
それでもなお、登攀ルートを目で追ってしまう自分が・・・怖いっす。

ここは辞めとこうと思う。


コメント
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