健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

膵臓がんの早期発見

2017-07-22 08:30:07 | 研究
膵臓がんを初期段階で正確に検出できる可能性のある血液検査法を開発したとの研究論文がScience Translational Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。進行が早く致命的な疾患となることが多いため、膵臓がんの発症リスクが高い人々にとっては新たな希望をもたらす検査法だということです。膵臓がんでは腫瘍が大きくなりすぎて治療を施せない状態になってから発見されるケースが大半で、患者の5人に4人は診断から1年以内に死亡。米国では、膵臓がんと診断される患者が毎年5万3000人以上に上っており、がんによる死因の第4位に。研究では、進行した膵管腺がん患者の細胞株を幹細胞技術を用いて作製し、がんが進行する時間を巻き戻すことに成功。この仕組みにより、腫瘍のさまざまな成長段階でヒトがん細胞の膵臓がんを感知する一組のバイオマーカーを発見。バイオマーカーは血液に含まれる物質で、疾患を特定する指標となる物質。血漿中の「トロンボスポンジン2(THBS2)」として知られるバイオマーカーと、より後期の段階のバイオマーカーとして知られる「CA19-9」を組み合わせて用いることであらゆる段階の膵臓がんを一貫して正確に特定できたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3135563
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