汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

凋落を感じる哀愁を

2013年07月30日 | 妖艶の詩

聴こえる この手が求める 香りの痕を
冷め行く身体に 纏わり付く 愛の徴
火照る鮮やかな 夢とは対比に 色は無為に奏でる
愛は擦れ違い 微かな兆候 見逃さない
その眼に宿る 愛に飢えた 凋落を感じる 哀愁を

華々しく 散る 花は赤いドレスをまとう
唇は交わされ 瞳の奥に陰る 愛を憂う 寂し気な その鼓動を
願いを この手に添える 薔薇が燃えるように
蠱惑に染まる その瞳が 生命を生む 永遠なる 約束
見つめ合い 言の葉を交わす 哀愁は 
やがて口吻に 途は閉ざされる

愛は華やかに 身体中を這い回る 血の廻りを思わせる
しなやかな肢体 涙は溢れ 孤独に苛む 月は陰る
焔は揺れ 廃退を照らし 唇は潤いを増す
この手に堕ちる 素肌のままの あどけない微笑みを見せながら

見失う 言葉は 散る花びらのように
夢から醒めて 心は地を這う蟲のよう 
茫漠とした砂漠に 水が滴るように 小さな願いに
歓びを感じた この熱く 胸を焦がれるような 衝動は
愛に飢えた瞳の幻影 隙間を覗く その胡乱な衝動に
夢は物語りを奏でる 狂想する胸の裡に 蟠る想いを

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舌先の戸惑い

2013年07月30日 | 妖艶の詩

触れ合い 見つめる 終わりを告げる鐘の音を聴きながら

求める 愛し合う 裸の幼体を まるで掻き消すように

想いに駆られ 舌を噛み切る 死を予告する

擦れ違いを助長するように 愛は 星のように 煌煌と

 

やがて見失う この手を離れないで 愛は儚い

夢は夢のままの 流した涙を忘れないで

拡がる闇は ありのままを失くした 愛の亡骸

この手に香るのは 孤独を癒す為の 唇の象り

貪る 貪欲に 愛は鼓動を打ち続け 

哀愁の香しい優しさに 舌を絡ませる 愛を求めるが故に

 

この手には 少しの安らぎが 打ち付ける雨

飛沫を浴び 朽ちて行く 楼閣のような 侘しさに包まれて

それは夢のよう 誰の為に 人形は霧消していくの

優しさを知る 人形の温もりを感じる 舌先の戸惑いに

瞳は胡乱に 微睡み 愛をその接吻で貪る

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血は香る

2013年07月30日 | 妖艶の詩

ひび割れた隙間から 溢れる
血液が身体中を這うように 
眼を伏せたまま その飢えた肌が 温もりを欲する
この身体 隅々まで 流れる 血は香る
喉に突き刺した 刃が 波線を描く 妖艶さに
まだ癒えぬ傷を抱えたままで 泣いている

悪夢を見た 蝶は 夢を誘う 優美な薫りに
踊らされる この手足を捥がれた痛みのように
何処までも深く 静かに冷たくなるように
夢は 鮮やかな静けさ 彩る海原 花のように美しい死相の色
無闇を彷徨う 無数の手の蠢き 何かを掴もうと
誰かを道連れに捜す この卑猥な唇を 欺くように

滴る蜜 誘惑する 孤独を愛し 一人果てた 夢想の果てに
何処に居る この僅かな愛を 確かに感じる
麗しい白い両の手 その手で締めて この首が歓ぶまで
刃先を震わせ 今にも泣き出しそうな その微笑みで

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