汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

最期の接吻

2017年07月31日 | 愛の詩
意識の奥深くに のめり込む
隠された秘密
解き明かして欲しい
心の奥深くに 溢れる 感情を

触れた指先に 走る 頽廃の息
それは幾つもの 夢の果てに
潰えた 花々の楽園

ねぇ どうして?
抱擁した あなたの身体
沁み込む冷たさに
抱え込んだ心 堕ちて行くの?

ねぇ 抱擁して…? どうか
あなたの身体に 滲む 淋しさ
頽廃の影に写る 甘い接吻を 頂戴?

そう 赤い果実が揺れて 煌めくその涙に
潰えた夢の痕が 滴るから

触れた指先に 感じる 色めく吐息
それは幾つもの夢を見た
煌めく星空の下で 交わした接吻

もう 後戻りなんて 出来ないから

だからねぇ「愛してる」

でも どうして?
求めれば求める程に
沁み込む冷たさ 切なくて
涙が溢れてしまうの?

ねぇ 接吻して?
あなたの身体 たとえ壊れても
この指先の切なさだけは きっと…

もう 煌めく涙だけでは 防げない
想い重ね 交わし合った接吻 届かぬ言葉

それでも

ねぇ きっと
堕ちて行く 赤い果実に滴る
煌めく涙の痕が
あなたの生きた証だったから

「愛してる…」

ねぇ ねぇ…

溢れ出す 心の奥深くの 感情を
解き明かして欲しい

頽廃の影に懐かれて 眠るまで

もっと
溢れる 心の奥深くに
呑み込まれ 壊れてしまいたい

どうか
それはもう 二度と 巡り逢う事もない
最期の抱擁だったから

そう
それは 二度と 触れ合う事もない
最期の接吻だったから…

ねぇ 愛してる
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花々の楽園

2017年07月21日 | 妖艶の詩
駆け巡る 花々の咲く楽園
誘惑 交わす接吻 それは 甘く香る罪の味

魅惑の園 微笑んで見せて
昂まる鼓動 誘う この指に遊ばれて
その可愛い瞳 もっと 歪んで欲しいから

交わす接吻 それは甘く感じる 罪の味

涙が溢れる ねぇ 分かるでしょ?
騒々しい この胸騒ぎ とても苦しくて
壊れてしまいそう だから

ねぇ どうして?
優しい言葉 この胸を刺す心地 ただ辛くて
突き放してしまいそう だから
それ以上 優しくしないで

駆け巡る 花々の咲く楽園
誘惑 交わす接吻 甘く香る罪の味

それは 2人だけの秘密

ねぇ 知ってる?
あなたの歪んだ瞳が ただ可愛くて
今にも 突き放してしまいそう

ねぇ 知ってる?
色褪せた この世界の中で 傷つきたくない
だからもう 優しくしないで
これ以上 あなたとの接吻で
悲しくなりたくはないから

駆け巡る 花々の咲く楽園
魅惑 接吻を重ねる度に 罪の華は甘く香る

それは 2人だけの秘密

ねぇ 寂しくて 接吻を重ねる
触れ合う あなたの瞳が ただ優しくて
突き放してしまいそう

だから ねぇ もっと もっと
心地良くて このまま壊れてしまいたい
もう二度と 夢から醒めたくはないから

魅惑 交わす接吻 切なくて
駆け巡る それは花々の咲く楽園

涙の流れる この胸の寂しさ
それはきっと もう二度と 触れ合えない
最期を知らせる 徴だから

駆け巡る 花々の咲く楽園
交わす接吻 それは甘く香る魅惑の華

駆け巡る 花々の咲く楽園
交わす接吻 それは永遠に続く 罪の誘惑
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夢幻の果てに

2017年07月17日 | 奇想の詩
射し込む 光に照らされて
眠る 今宵も宴が鎮まる頃 ふと思い耽る

穢れ 流れる雲 さんざめく記憶
波間に揺らめく星明かりに 手を掬う
満ちては引返す この胸の鼓動のように

堕ちて行く 夢幻の果てに
胸に添えた手 澄んだ瞳に護られていた
波は寄せては返し やがて果てる世界に

満月の透き通る 風は穏やかな声音
波に揺れて 漂う 蒼い波紋は宇宙に染み渡る
聴こえる この手に掛かる 水の残響が

反響して 更に奥へ
眠る 射し込む光を湛えて
静かな水面に浮かぶ 月に抱かれて

そして 深く

決して
眼を醒まさないように ずっと

夢幻の果てに 見た
あの世界へと 還って行くから

眠りに就いて 深く 沈む
滴り落ちる記憶
射し込む星明りを湛え
反響する水面
聴こえる 滲む輪郭 月影の夜に
満ちては引返す 波のさざめく声音が


今宵もきっと
眠りの刻は訪れるだろう

穢れ 流れる雲
さんざめく記憶に懐かれ
やがて 鎮むまで

深く 堕ちて行く
水面に写る 満月 滴り落ちる水に
滲む輪郭 波に揺られ
小さく震えている

そのときは きっと

また

今宵も きっと
眠りの瞬間は訪れる

夢幻の果てに見た あの世界に
還って行くまでは
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夏の夕暮れ

2017年07月15日 | 愛の詩
風の吹く夕刻
深い色に染まる空

降り止まぬ雨 覚束ぬ足元に
擦り合わせようとした 歩幅

流れ行く 川のせせらぎ
どれだけの時間が 流れたの
振り向く事も無いまま この路を行く間に

言葉もまだ 見つからない
雨脚は 尚も早く 雑音の頻る渦中
この胸中のざわめきを隠して 背中を見る
雨は鼓動を打ち 融け合う距離

「貴方に逢いたい」

吹き抜ける風に 髪を綻ばせて 口籠る
触れていたい 揺れた髪飾り 香る唇

風の吹く夕刻 止まぬ雨に 隠れた想い
降り頻る雨音 この手を握って いつまでも
吹き抜ける風に 触れた想い
この頰を紅く染めるから

降り止まぬまま 覚束ぬ足元に
擦り合わせる 大きな歩幅 黄昏の空

「貴方に逢いたくて」

この胸中のざわめき 伝えたくて
背中を見る 触れていたいと
ときめく心を 諌めるように

揺れた髪の 香る雨粒
止まぬ雨 隠れた想い 切なくて
伝えたい 夕刻の雨は それでも
この頰に伝う 涙の痕を消してしまうから
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