汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 無題

2009年05月31日 | 初期中期の詩
風が穏やかにやさしく私の頬を摩るとき
あなたの放つソープの香りが私の鼻腔を包み込む
あなたは私の恋人
あなたに導かれるがままに私の魂はあなたの心に寄り添う
あなたのその優しさの中で
私にまろやかな夢見を味あわせておくれ
そして夢路の中で一緒に歌おう
いつまでも手と手を重ね合わせて
そしてあなたの唇に祝礼のキス
私達の中に飛び交う愛の旋律を一層に奮い立たせて、
二人で共に生きていこう
あなたの隣にいることが私の何よりの幸せなんだから
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みやすけの詩 ソネット

2009年05月31日 | 初期中期の詩
澄み渡る清い空の下で
あなたと笑っていられる幸福感
まるで小鳥が耳そばで歌を奏でているように
隣で微笑むあなた
私の心に心置きなく染み入ってくる喜びを
窮屈なほど近密なあなたとの距離において感じている
私はあなたに口づけをする
まるでテーブルクロスをそっとテーブルに敷くように
そのさらさらとした薄紅色のあなたの唇に
私の唇をそっと重ね合わせる
時間は悠久に流れるがままに
私達を取り巻いている
あなたとのこれからの暮らしの喜びの道を
私はこれからもあなたと一緒に歩んでいきたい
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みやすけの詩 性

2009年05月30日 | 初期中期の詩
悲しみに咲く小さな花
心の奥底に沈みこんでいく幽かな希望
己の宿命に木霊する頼り無い息吹を
幽かな時間の上で確かに感じている
なぜこの性を受け継いだのか
北風に運ばれた哀しい調べは
虚しく空に響き渡っていく
悲しみに暮れ途方もなく彷徨う中
光はいつしか夕闇の凪の中へと消えていく
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みやすけの詩 朝

2009年05月30日 | 初期中期の詩
爽やかな風がこの身を摩り
朝の晴れやかな日和をこの体に感じる
鳥の唄う声が幽かに朝の中を揺らめ渡り
風が梢に語りかけている
僕は一生の内のこの時間の流れを
何よりも愛している
澄み渡る空の青さと
不定形な雲のワルツ
体がまるで空に溶けてしまいそうな
平和な一時を
この身に預け入れ
そして抱きしめる

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摩る→さする
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みやすけの詩 夢路

2009年05月29日 | 初期中期の詩
今日、私はあなたの面影を夢路の中で見た
私は寂しさのあまり戦いて
あなたの姿を探すばかり
けれども足は思うようには運ばずに
あなたから距離は遠のくばかり
あなたは何処で待っているの
その姿を私に見せておくれ
思いは虚しく波紋のように拡がり、響き渡る

夢路から醒めて
寂しさは私の体に染み付くように
音もなく木霊していた
朝のまどろみの中で
あなたの面影は、濃い霧の中へと消えていった
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みやすけの詩 俗

2009年05月28日 | 初期中期の詩
さあ!悪魔よ去れ!
俗よ!俗よ、叩きのめしてやる
フン捕まえて、粉々にしてやる
この地球上に闊歩している低俗な奴ら
叩きのめしてやる
皆気づけ!
奴らに振り回されるな
お前の鼻っぱしをひん捕まえて
ずたずたに引きずりまわされている
今こそ目覚めよ
我に帰れ!
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みやすけの詩 自我

2009年05月24日 | 初期中期の詩
海辺で彷徨うのは一重に寂しいから
僕は虚ろな眼差しで遠くを見つめている
海風がやさしく吹き抜ける
そして渚で佇み、寄せては返す波のリズムを感じている
何も存在したりはしない
無我の境地の狭間で地団太を踏んで悶えている
自分なんか無くなればいい
固定された自我の妄想に振り回され嫌気が差す

「僕なんか幻なんだ」

疑問は遠い水平線の向こうに隠れている
僕は水平線に向けて腕を伸ばした
でも腕はそこに届くには短すぎた

「結局僕は何も出来ない」

悲しみは海風に更に煽られた
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みやすけの詩 ソネット

2009年05月23日 | 初期中期の詩
寂しさ募る夜の最中
一本の電話が私の凍った心を解きほぐす
あなたの声を聴いていると
私の心はまるで朝の光が町を照らすように温かくなる
私はあなたを必要としている
寂しさがこの頼り無い胸に込上げる
私はあなたの小さな、ほんのり冷たい手の感触をいつまでも
心の中で感じている
あなたは私の大切な人
この夜を一本の電線に跨り
そして繋がっている
今日もあなたの面影を抱いて眠ろう
夢の旅路の中で
再びあなたと会えることを想いながら
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みやすけの詩 叩き潰せ

2009年05月22日 | 初期中期の詩
邪魔な荷物だけが刻々と積もっていく
知識に埋もれた自分は今すぐに窒息してしまいそう
何が自分で、何が偽りなのか
積もり上げて何か変わるだろうか
僕の中には風が通る隙間が見つからない
僕が偽りになっていく
今こそ積み上げられたものは叩き潰せ
今すぐに
積み上げられたものは叩き潰せ
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みやすけの詩 雨

2009年05月22日 | 初期中期の詩
冷たい雨に打たれて
風雨に彷徨う悲しみを胸に留めた
自然の恵みとはこんなにも寂しいものなのか
心を通して見る外界は中心もなく歪んでいる
雨粒が頬に当たっては滴り落ちる
こんなにも惨めで鬱屈とした生に
僕は訳も分からぬまま
この身を引きずり
歩いている
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