つれづれ写真ノート

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「CP + 2016」Part 4 (キャノン/ニコン)

2016年03月09日 | カメラ

CP+2016」のキヤノンとニコン。どちらも広いブースにたくさんの人。

気になる新製品はすでにショールームで触っていることもあって、あまり無理をせず回りました。結果的に、試した機種はごく一部。

 

キヤノン

「CP+2016」の来場者投票による「ワールドプレミアアワード」では、キヤノンがダブル受賞しています。

レンズ交換式カメラ部門で「EOS-1D X Mark II」(4月下旬発売)。堂々たるフラッグシップモデル。高画質と最高約14コマ/秒の高速連写が魅力。

EOS-1D X Mark II」(キヤノン製品ページより)

 

レンズ一体型カメラ部門では「PowerShot G7 X Mark II」(4月下旬発売)。1.0型CMOSセンサーを搭載したプレミアムコンパクトカメラで、新開発の映像エンジンDIGIC 7を初搭載。

PowerShot G7 X Mark II」(キヤノン製品ページより)

 

ニコンも、これに対抗する同じようなジャンルの「D5」と「DL」シリーズを出品、そこそこ注目を集めていましたが…

キヤノンが受賞したのは、ユーザーの多さから?

 

キヤノンのタッチ&トライコーナー。オリンピックムードのフロアで、体操の演技が行われていました。試したのは、「EOS 80D」(3月25日発売)。「EOS-1D X Mark II」はとにかく重いのでね…

 

 「EOS 80D」。(手前は、キヤノンの人から説明を聞くオジサン。かなり長く粘られ、待ちくたびれました~)

 

EOS 80D」は、2420万画素、オールクロス45点AFセンサー、最高約7コマ/秒の高速連写。

APS-Cの中級機としては、目いっぱい頑張ったスペックで、とくにAF が良くなっています。現行の「EOS 70D」(オールクロス19点AF)より大幅に測距点が増えました。シャッター音も洗練された感じ。

 

個人的に愛用している「EOS 6D」はフルサイズですが、「70D」のころから一部の機能で負けており、「80D」にはかなり先を越された印象。「6D」なんて、いまだに11点AF(クロス1点)、4.5コマ/秒連写ですから。

「6D」のメリットは、単にフルサイズであるということぐらい。トホホ…

 

困るんですよね、下剋上みたいに、こういう良いカメラを出されちゃあ… (冗談)

 

レンズは「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」(3月25日発売)。

 

このレンズも、意外にというと失礼ですが、注目されていい新製品。

AF駆動に、新開発のチップ状小型モーター「ナノUSM」を搭載しています。

USM(Ultrasonic Motor=超音波モーター)といっても、従来のリングUSMとは全く違う仕組み(キヤノンのページ参照)。

 

「 N 」マークがついた NANO USM の表示。

指先に乗る大きさの小さな薄いチップが入っているだけですが、それでもってピント合わせ用レンズを高速・高精度に駆動。また動画では静かで滑らかなAFを可能にしているそうです。革新的な技術!

「ナノUSM」(キヤノンのページより)

 

また動画用には、スマホから操作できるパワーズームアダプター「PZ-E1」(6月下旬発売)も用意されており、これについて質問する来場者も多かったです。

 

さて、実際にはこのカメラ・レンズによる動体撮影はどの程度のものでしょうか。

 

体操選手の動きを1/2000秒、7コマ/秒の連写で撮ってみました。

宙返りする選手の動きを追って、カシャカシャカシャカシャ…

 

何も考えず撮ったのに、空中の選手のポーズがバッチリ。ピントも合っていました(撮影データ持ち帰りは不可)。

動きものが、こういう風に楽に撮れるのは驚きであると同時に、拍子抜け。

EOS 7D Mark II 、要らんかも…」と言ったら、キヤノンの人は複雑な表情でした。

 

まあ、それは冗談で、EOS 7D Mark II の連写はもっと速いし、AFモードも多彩。プロのハードな使用に耐える防塵防滴ボディーなど、レベル的に全く比較できるものではありませんが、アマチュアが運動会やイベントなどを簡単に撮るなら 、「EOS 80D」で十分な気もしました。

 

さて、別のコーナーでは、その EOS 7D Mark II と、主に100-400mmのレンズで飛行機を撮っているルーク・オザワ氏のトークが。

これは満月の前面に飛行機を入れる定番のショット。EOS 7D Mark II の武器、10コマ/秒の高速連写のおかげで、飛行機を入れたショットを何枚もモノにすることができると解説していました。

 

このあと、色々な作品が次々に大画面に紹介されました。“ヒコ―キマニア”ならずとも、思わずうなるような作品が多く、素晴らしかったですね。

以下そのいくつかを…

 

 

 

 

 

こんな写真が撮れたら、ゾクゾクしますね。

ベイパーという、翼から水蒸気のような霧が尾を引く写真もありました。

 

しかし、こうした撮影の裏には、航空無線を聞きながら狙いの飛行機を待ち構えるとか、同じ空港へ何回も足を運ぶとか、豊富な知識と経験、根性が必要なようです。

ウ~ン、大変…

 

ニコン

ニコンブースでは、おなじみ“アベっち”こと 写真家の阿部秀之氏が「D500」についてトーク。

「DX 史上最大」という倍率1.0倍 のファインダーの見やすさを強調していました。

 

また、タイで撮った写真をもとにした解説では、オートホワイトバランスのなかでも、[白を優先する]という設定が

良いとのこと。

 

 

 

このホワイトバランス、いいですね。参考になります。

 

こちらは、野鳥や飛行機、風景を得意とする写真家、中野耕志氏のステージ。

D500」のフォーカスポイント選択に、サブセレクター(ファインダーの右)が使いやすいと…

(実機を触ってみて私もそう思いました。)

 

 ファインダー画面一杯に広がる、フォーカスポイントの多さが「D500」の特長。

 

10コマ/秒の高速連写で、野鳥の羽ばたきも確実に撮れるとのこと。

 

次は、お目当ての「D5」「D500」撮影体験コーナー。

コースを回るミニカーを撮影して、動体補足能力を実感してもらうジオラマ。

 

ここでも、重いプロ機の「D5」は敬遠して、「D500」を試すことに。

コーナーを曲がるミニカーを何台か連写。液晶モニタで拡大してみた限りでは、バッチリ撮れていました(データ持ち帰り不可だったので、パソコンでの等倍チェックができないのが残念です)。

 

モデル撮影体験コーナーもありました。

ただ、「D5」「D500」で撮ったとしても、データ持ち帰りができません。なので、ほかのカメラを選択。

 

「D810」で撮りたかったんですけどね。先に取られてしまい、「D750」と「AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G」のセットしか残っていませんでした。

ともかく、自分のSDカードを入れて撮影。

 

D750、AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

(絞りF1.4、1/250秒、ISO 100、露出補正 0、ホワイトバランス オート)

微妙に、ジャスピンではないような… やはり開放F1.4はピントの範囲が浅くて難しいです。

 

制限時間が短すぎ! あっという間に終了。

 

物足りないので、別のモデルさんを、ほかのカメラマン越しにパチリ。(撮影カメラはソニー RX100)

 

(撮影カメラ ソニー RX100)

D750 に比べると、 RX100の方は色味があっさりしていますね。

 

にぎわうニコンブース。

 

「D500」とスマホの連携をアピール。

「D500」は、SnapBridgeアプリ(無料ダウンロード)をインストールしたスマホと常時接続できるという便利機能があります。

 

超望遠コーナー。800mm の視野を体験。

 

参考展示されていたアクションカメラ「KeyMission 360」。

カメラの前と後にレンズ・センサーを搭載、360°全方位を4K で録画できるカメラです。

水深30mまでの防水性能、耐衝撃、耐寒、防塵性能を備えているとのこと。すごいですね。

 

でもまあ、オジサンには関係ないかな…

 

ニコンではこのほか、1 インチセンサーを搭載した新高級コンパクトデジカメ「DL」シリーズも注目を集め、行列が出来ていました。

時間がなくて見られませんでしたが、メディアのインプレッションではなかなか好評のようです。(下の写真は「DL」シリーズ の3モデル=ニコンのページより)

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  ・『ニコンの新高級デジカメ『DL』シリーズ実機インプレ。3機種それぞれの個性と細かな差が見所』(engadget日本版)

 



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