最近のNYの話題
ティムとニーナ ゼガットグルメ調査・Tim&Nina Zegat Survey
消えては生れ,変わるファッションとは別に、人々の暮らしの変化は10
年~20 年を一区切りとして違いが見えてくる。アメリカ人の食べ物の意識が
全く変わったこともその一つといえる。
食生活が変わりかけた1987年、私はライフスタイルを変える影の仕掛け
人、フードインダストリーが市民にどのように影響するのかを知りたくてレス
トランスクールに入学し、マネージメント、カリナリーアートを専攻し卒業した。
朝日新聞の友人に経験談を話すと”面白い!出版しなさい”と言われ
1989年、{マンハッタンは皿の上」を朝日新聞社から出版した。
私のクラスの卒業前のテスト状況は日本のテレビで
実況放映され、のち「料理の鉄人」の番組に発展していった。現在アメリ
カ版「料理の鉄人」は人気番組となっている。しかし料理の裏側を贅を尽く
し、ファイトして競い合うのは如何なものかと考えさせられる。〝食べる”
ことは心の栄養でもあることを忘れているようで寂しく思っている。
当時カッコよかったのはゼガットのニューヨークのグルメ案内。1989年
私の友人が時の人、従兄のティム ゼガットを紹介してくれた。
ティムとニーナ夫妻はともにロイヤーで二人ともグルメ。情報を友人に提
供するのを楽しみにしていた。ある日、ティムにビジネスになるアイデアが
浮かび、1979年、20人のボランティアで100件のニューヨークのレスト
ランを調査し、レストランガイドを出版した。フード、デコア、サービス、コスト
コメントの5項目に点数をつけ、総計をとるシステムで、特にコメントは出
来るだけ短く、パンチをきかせユーモアも入れてティムが編集した。
背広の中ポケットに入る大きさ、エンジ色の1センチぐらいの厚さの小紙
ゼガットサーベイ[レストランガイド]が誕生した。アメリカ最大の印刷会社が
5千冊のコピーを会社のお得意に提供するために金縁、会社のロゴ入りで
注文、素晴らしいプロモーションとなりインスタントに成功、ヒットした。
ゼガットの レストランガイドのコンセプトに感銘した私は早速当時NYの
西武社長であったO氏に話し、日本上陸を検討、ホテルピエールでティム、
O氏と私、ティムはロイヤーらしくティムのロイヤーも同席した。O氏が帰国
し検討したところNO!日本にグルメ紹介はほとんどの雑誌がやっていて
ビジネスにはならないだろうという見解。私も1989年、毎日新聞に2カ年、
交互にリレーエッセイ、TOKYO-NEW YORK,HONG-KONG-
PARISを結ぶエッセイーを書いていたのでゼガットを紹介したが反応は
何もなかったようだ。
その後ゼガットサーベイは2000年には31millionのビジネスになり、
2008年には2000 millionnのビジネスに成長。現在の話題は出版をやめ、
電話サービス、webサービス、iPhone, iTune link など、登録すると世界中
のインフォがインスタントに提供されるシステムを作った。ウエブはインスタ
ントに7millionのヒット!
そして最近日本が加入、日本語で見れるようになる。しかし日本の調査は
民主的であるかどうかは日本語がわからないので不明とのこと。
45都市、大勢の無名の消費者が調査した世界最大のネットワークになった。
グルメばかりでなくホテル、ショッピング、トラベル、美術館など多くのインフォを
網羅している。
ゼガットサーベイは最もアメリカらしい民主的で信頼のおけるクオリティのシン
ボルとして、世界をリードするビジネスに発展している。
参考:www.zegat.com,
Zegat Survy-Wikipedia
なぜ"ZEGAT”と思い込んでいらっしゃるのかが・・・???
ちゃんとZAGATのガイドブックの写真も載せてあるのに!