海の物語・・ホームマリンアクアリュウム

海水魚飼育を中心に飼育方法や意見交換の場。小型水槽嗜好。ECOSYSTEM ECOMINIで挑戦中 

 ミラーマン その9

2013-07-21 22:01:53 | ミラーマン
見どころシリーズですが詳細に書くと面白味がなくなるのでないかとも思えるのですがなにしろ40年前の番組ですので特撮を含めさらっと流して見てしいますと「お子様向け怪獣番組」としてしか評価されないとも思えますのでSFのストリーと人間味あふれるドラマとしてのミラーマンとしてとらえ再評価したいと思います。
引き続きお付き合いいただければ幸いです。(もうあと1本ぐらいで終わりにしたいと思います。)

今回は安田隊員の杉山元氏ががんばる一遍です。

第44話「魔の救出作戦」



故障したインベーダーの宇宙船が市街地のマンションに
突っ込み大破。そのあおりを受けて建物が崩壊寸前状態の中瓦礫に埋まり
一人残された少女をSGMとミラーマンが救出するというストリー
です。





都心のマンションで仲良く遊ぶ少年と少女。すると・・・どこからかインベーダーの宇宙線が飛来し故障なのか子供たちのいるマンションに突入し大災害に。即刻周辺は立ち入り禁止にSGMも現場に急行した。


するとどこからか少女のなきごえが。少女が宇宙船の事故で巻き添えになり瓦礫の
下に埋まってしまった!さらに悪いことに宇宙船はズルズルと落下しかけ・・・


少女の兄の少年は京太郎にあの中に妹がいると訴える。京太郎は慄然として・・SGMの調査では少女のいる場所は宇宙船の下と推測クレーンなどは使えない大変厳しい状況にあることも判明する。

しかし

「御手洗博士はなんとしてでも助け出すんだ!」と隊員に指揮発動。地上では安田隊員が少女を救出することに。村上チーフとと藤本隊員はは空から状況をつかむことになった。


苦境に陥ったSGMにインベーダーはこの機を逃すはずがない、即刻怪獣を送りこみ破壊活動を開始。京太郎はミラーマンに変身」マンションのすぐそばにいる怪獣と対峙することになった。


一方安田隊員はマンションに潜り込み、少女の行方をさぐるが瓦礫の中での捜索は厳しく難航を極める。


ミラーマンは怪獣と戦い、ジャンボフェニックス戦闘機は援護のに回るがマンションの隣接する工事現場の鉄骨がくずれるとマンションの崩壊を招くというジレンマに陥り、状況はさらに厳しくなる


怪獣と戦うとその衝撃で鉄骨がいよいよくずれミラーマンはその鉄骨をささえるはめに。
怪獣はここぞとばかりに攻め込んでくる!ミラーマン危うし!


村上チーフは慎重に怪獣を撃破しミラーマンの援護をするよう藤本に命じる。
戦闘機のミサイル波状攻撃により怪獣は退散する。撃退後ジャンボフェニックスもワイヤーで鉄骨を支えるが藤本隊員から 「マンションがくずれます!」との警告を受けワイヤー作戦はおしくも中止。



いっぽう安田隊員からは少女を探索するが見つからないばかりか、これ以上の過激な振動は崩壊を導き
宇宙船は爆発するかもしれないとの報告をジャンボフェニックス側が受け、さらに緊張が走る


すると・・・少女の声が聞こえ安田隊員は必死でその声の方向へかけつるが・・・
瓦礫の山が想像以上なうえに宇宙船が真上にのりかかている極限状態。
怖がる少女に安田隊員ははげまし、「よし!一緒に歌を歌おう!すこしずつトンネルを掘ってゆこう!」
とドングリコロコロの歌を歌い 落ち着かせた。


厳しい状況の中で藤本隊員も救援に駆けつけ合流!あたりはもう夜になったが天の救いか、少女の足が瓦礫からぬけ もうすこしだと二人は励ます。


ミラーマンはずっと鉄骨をささえ続けていたがいよいよ限界にカラータイマーも点滅しだした。
今度はエネルギー時限爆弾でミラーマンが爆発する!


隊員の祈りが天にとどいたのか 少女の手が間地かに迫り
必死に安田隊員の手が少女の手をつかむ!救出成功!



ミラーマンは変身を解き京太郎にもどり、少女は無事父母のもとに
帰ってきた。





御手洗博士は両隊員の苦労をねぎらい共に喜びをわかちあった。

少女の危機を救ったSGMとミラーマンにこれからも栄光あれ!


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見どころ:石田信之・和崎俊哉・工藤堅太郎のSGMゴールデントリオから一歩下がった安田隊員 こと杉山元氏
が迫真の演技を披露する一編です。杉山氏の持ち味をうまくいかし、それでいて隊員のプライドをかけて
少女を救うというリアルなストリー設定はウルトラシリーズにはない味付けでした。
救出劇は数ありますが現在では震災などで救急隊、消防隊、自衛隊ががんばって
おられます。ミラーマンのこの一遍も多くの人々の共感と感動を呼ぶと思います。
しかし安田隊員 藤本隊員の救出をやりとげた泥まみれの中にもすがすがしい笑顔が
役者さんと思えないようなプライドをかけて役をやり遂げたという感じが見事でした。
東映DVD ミラーマン VOL9 に収録されています。

ミラーマン その8

2013-07-15 18:34:13 | ミラーマン

第34・35話の次におすすめしたいのはこのエピソード。      第28話「殺し屋怪獣からの挑戦」

 特に御手洗博士が京太郎をわが子のように  大切にし時には厳しく躾ける異色のエピソードです。      

地球人とインベーダーの戦いが激しくなるなかで  インベーダーはミラーマンの体にエネルギー時限爆弾をしかけた。(第26話)      
 ミラーマンの体に仕掛けられたエネルギー自爆装置はSGMの科学力でも取り除くことはできず、光エネルギーを使う必殺技が著しく制限されるため戦いが非常に厳しくなり体力エネルギーが大幅に消耗するという二重の足かせの状況でインベーダーはまた京太郎に罠をしかけます。      

苦戦の中ミラーマンはどう戦うのか・・・      

 

鏡京太郎はある日インベーダーから「殺し屋怪獣を送り込むからその挑戦状をうけてみろ」と挑発される。そのことを御手洗博士に告げると、「それは危険なインベーダーの罠であるから 絶対にその挑発に乗らないようにくれぐれも注意したまえ」と京太郎に念押しする。インベーダーの挑発に乗りミラーマンのエネルギー時限爆弾を爆発させる罠であることを御手洗博士は気づいているからであった。

 

予告の時刻に怪獣が芦ノ湖に現れ ミラーマンに挑発を しかけるが 御手洗博士はミラーマンに頼ることなくジャンボフェニックス戦闘機で撃退するように村上チーフに命じる。

戦闘機は難なく怪獣を撃退したが・・・

村上チーフと博士は おかしい 腑に落ちない わざわざ強力な怪獣を送り込んできたのにたやすく撃退されるのはインベーダーのたくらみに違いないと確信を得る。その直後インベーダーから あれはミラーマンを挑発するものでSGMの攻撃は怪獣に通用するものでないとせせら笑いの声が鳴り響いた。

 

それを聞いた京太郎は臆病者とインベーダーからののしられるのは耐えがたい 今度こそは倒して見せると博士に強弁するが博士は 挑発に乗ってはいけない朝に君に言ったことをもう忘れたのかどうしても行くのなら 京太郎をSGMの特別隊員から除名すると厳しく京太郎に言いきかせた。

博士は娘の朝子に一緒にデパートでも 買い物に行って気を晴らすのは どうかと もちかけ楽しいデートになるはずだったが・・・     

デパートの屋上で再度、インベーダーの不気味な声が鳴り響きミラーマンは臆病者とののしられ堪忍袋の緒が切れた京太郎はとうとう ミラーマンに変身する    

 

怪獣キラーゴンはミラーマンの想像以上に 強敵で 自爆装置が作動するため光エネルギーの兵器を使えない中、どんどん戦いが長引き、体力を消耗する苦境の状態に陥り非常に苦戦する。 自爆寸前に変身を解きもとにもどったが瀕死の重傷を負って医務室に京太郎は運ばれてしまう。      

 

しかし、医務室に運ばれた京太郎はベッドから起き上がるや 博士の気づかいを無視し  「今度こそは怪獣を倒して見せると」 再度強気の発言に博士は腹を据えかね 博士は京太郎に平手打ちをかまし  「あれほど言ったのにまだわかないのか! SGMの特別隊員から除名する。 ここから出て行け」  といままでにない激しい対応に京太郎も唖然とする 。     

 

一方京太郎は自分の思いを理解してもらえずここから去ってやると決心する

 

 

そうこうするうちに怪円盤横浜に出現し合わせて怪獣キラーゴンが出現

 
 SGMが迎撃に向かうが怪獣と円盤の迎撃に手間取り弾薬も少なくなり悪しくも戦闘機が怪獣の光線に被弾し万事休す。

 

博士の気遣いをよそにSGMの隊員はミラーマンの出現を祈り助けをこう。

 

京太郎は博士にこれが私のやり方で先生には申し訳ない、自分からSGMのバッジを返上します。とつげ 変身し怪獣との戦いに挑む。

 


手も技も使えない中、唯一 足が有効であることから足に光エネルギーを集中させ怪獣の頭部を切断するミラーキックにより怪獣を倒すことができた。

戦いが終わり、静けさが戻った。

 

 

 博士は横浜港に横たわる京太郎を見つけそっとSGMのバッチを返してやる。

 

京太郎はこうするほかしかなかった。と博士に詫びたが博士は「ありがとう。君は立派な SGMの隊員だ」と京太郎の方に手をやり

 

涙をうかべる京太郎に優しいまなざしを向け、これからの活躍の期待とともにインベーダーと戦ってゆこうと強い決意を固めるのだった。


戦えミラーマン&SGM これからも地球の平和のために。

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見どころ: 

怪獣ものの中に博士の京太郎に対する思いと 走り気味な若い京太郎に父親代わりに厳しくしつける 貴重なエピソードです。これは他の怪獣もの、SFものには設定としては実現不可能で 若者の成長を描いた異色のエピソードでしょう。色眼鏡で見るとどんな強気を言っても結局ミラーマンに頼るしかないじゃないか、御手洗博士の負けではないかと鑑賞側では論理的にはそうなるのでしょうが、 よく見ようではありませんか。京太郎は「先生、こうするほかしかなかった すみません」 と博士の思いを受け止めて詫びているのです。
御手洗博士はそんな京太郎をいとしく思い、これからもがんばろうと励ましているシーンがとてもよかったと思います。宇佐美淳也氏も役柄だけでなくきっと石田信之氏を俳優として指導されていたのと思います。BGMに「戦えミラーマン」のSGMメンバーの合唱シーンが流れているのもこのエピソードのほかにはありません このような感動のシーンを見たい人は 東映DVD ミラーマン第6巻を購入しましょう。W

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ミラーマン その7

2013-07-15 06:19:49 | ミラーマン

ミラーマン その7

 第34話の続編です。

第35話「SGM特攻作戦」

ミラーマンが重傷を負う中、インベーダーはその機をとらえ再度怪獣を東京に送り込み、SGMを苦しめる。落ち込む藤本隊員を村上チーフは戦いのミスは戦いで取り戻せと励まし再度戦いに挑む。SGMはジャンボフェニックス戦闘機で迎撃を試みるが、ビルの谷間を往来する怪獣に手間取り、空と陸からの攻撃作戦に切り替え、藤本・安田両隊員を陸上攻撃に派遣する。


自らの勝手な行動がこのようなことになり自分を罰してください SGMから追放してくださいと藤本隊員は博士に泣きながら詫びるが博士は「愚かなことを言うんじゃない君も地球のために思ってしたことだ 我々には君を責める資格はない。」と慰める


戦いのミスは戦いで取り戻す!それが鉄則だ! 村上チーフも肩を落とす藤本を励まし再度怪獣の戦場へ

 

 

空からの攻撃に限界があるため地上からのミサイル攻撃に作戦変更藤本・安田両隊員がそのフォローに回ったが標的に遠く・・・


藤本隊員が安田隊員の制止を振り切って単独接近戦にもちこんだが怪獣がビルを破壊したあおりをくって藤本隊員はがれきの下に埋もれてしまい重傷。


藤本隊員らの攻撃が続く中 一方でミラーマンの容体は悪化し・・・とうとう心拍停止に。博士も声も出ない中、ミラーマンに重傷を負わせた藤本隊員はひどい自責の念にとらわれ基地から飛び出してしまう・

 

ミラーマンの死でひどい自責の念に苦しむ藤本隊員安田・野村隊員の声も届かない。


      
安田 野村隊員が目を離した隙にジャンボフェニックス2号機に乗り込み 自分のミスは自分の命にかけてつぐなうと決死の特攻を決意する。 

 

そのころ嵐の夜がいつしか去り、柔らかな朝日の光が差し込むと 奇跡が起きる。
ミラーマンの目に光がともり、ミラーマンは黄泉の国から奇跡の生還を果たす。想像を超えた奇跡に御手洗博士は「立てミラーマン!これからも地球のために戦ってくれ」と声を振り絞り叫ぶ。


御手洗博士はミラーマンが生還したことを藤本に告げ、SGM全員が藤本隊員の特攻を思いとどまるよう思いを一つにし、息をのんでスクリーンを
見つめ全員でさけぶが藤本隊員は動じない。

 

 


「藤本やめるんだ! 早く脱出しろ!」村上チーフはともに戦ってきた藤本を思いやり、再三にわたって声を振り絞り 体当たりを阻止しようとするが
藤本はそれを受け入れない。

 


戦闘機がいよいよ怪獣に突っ込んでゆく

 


村上チーフの目にも絶望の悲しみが漂い・・・

 

 

その刹那。京太郎がミラーマンに変身。         


間一発で戦闘機を無事保護!藤本隊員の命は救われた。
そして病み上がりの体を張って 怪獣と対峙し、見事撃退する。

 


ミラーマン おまえってやつは・・・
藤本隊員の目に映ったミラーマンは神か菩薩か         


SGM最大の危機を救ったミラーマンこと鏡京太郎。
遠くを見つめる目にはこれからの厳しい戦いと複雑な思いが
交差したのかもしれない。

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見どころ:


余計なコメントかもしれませんが、この脚本の山浦靖弘氏が戦争も体験されている世代でB29が怪獣に見えたということを語っておられ、そのB29を撃墜するために多くの若い命が体当たりをして失われた事実があることを暗に知らせたかったのではと推測します。ミラーマンは子供番組ですが戦争で失われた命がミラーマンならすくってくれたかもしれない。そんな切ない鎮魂も込められているような気がします。
 
そのためこの作品でベテラン役者の和崎俊哉氏や工藤堅太郎氏もそのシチュエーションになりきって素晴らしい演技でうならせてくれ、珠玉の一編になったのと思います。ミラーマンの役者さんは主役の石田信之氏はじめ素晴らしいですがこの作品に限って言えば和崎俊哉・工藤堅太郎両氏の迫真の演技が特別な光を放っていました。

ただの怪獣番組と観ても、もちろん文句なく面白いのですが、違った見方をすると作品の違った魅力がクローズUPされて深みを増すと思います。

東映DVD 「ミラーマン 第7巻」に収録されています。

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ミラーマン その6

2013-07-14 23:00:31 | ミラーマン

すっかり特撮ブログ化して恐縮です。w

続いてミラーマン見どころの数編をご紹介させていただきます。ミラーマンのストリーは51話全部ご紹介できませんので 見た中で最終回のほか特に印象深かったものを厳選して数本 選び僭越ながらご紹介します。         

単にお子様向け怪獣番組というのは惜しいので ドラマ展開と登場人物の苦悩を焦点に探ってゆきますね。脚本の中に込められた思いとそれを全身で演じた役者さんに敬意を表しようではありませんか。 したがって怪獣画像はほとんどありません。あしからずです。         

まず、数あるエピソードの中でも  人間の過ちの葛藤と苦悩  を描いた エピソードを。         


第34話 「SGM対ミラーマンの決闘」        

狡猾なインベーダはミラーマンとSGMを戦わせどちらも共倒れになればしめたものと・・、着々と計画を実行する。         


京太郎はある日恐ろしい夢をみる。         

それは・・・         
ミラーマンと同等の攻撃能力をもつSGMのジャンボフェニックス戦闘機がミラーマンである自分を攻撃し、         SGMの止むことない攻撃で自らも必殺技を使い反撃。ジャンボフェニックスは破壊されると同時に自分も体に仕組まれたエネルギー時限爆弾により自爆させられてしまうという恐ろしい夢である。

京太郎は夢であってよかったと安心するが、不気味なインベーダーの声が現れ 「これは正夢でこれからそれが現実になる」と知らされる。

都心にある朝日ニュータウン。すでにインベーダが人間になりすまし生活範囲を広げており
その兆候をキャッチしたSGMは京太郎を派遣した。

京太郎は死んだはずの住民が自転車に乗っているのに気付き、また他住民もインベーダーにすりかわっていることをに気づきミラーマンに変身し、インベーダーの基地になったニュータウンの破壊を開始する。

 

防衛隊から御手洗博士にミラーマンがニュータウンを破壊しだしていると連絡が入り破壊を中止しないと防衛隊はミラーマンを攻撃すると博士は宣告された。


博士は京太郎からSGMとミラーマンを相討ちさせるインベーダーの罠であることを知らされていることからミラーマンを攻撃しないようにと防衛隊司令部に懇願するがタウンの街灯からインベーダーの怪光線が発射され防衛隊の戦闘機が撃墜される。それを見たSGMの藤本・安田隊員はミラーマンが戦闘機を攻撃したと思い込み、「ミラーマンは気が狂った」と藤本隊員が村上チーフの制止を振り切って2号機に乗り込みミラーマンに攻撃を試みる。

 

「チーフ!ミラーマンは気が狂ったんです!」 目を疑う光景に藤本隊員は絶叫する

 

やめてくれ!ここは僕にまかせてくれ!とミラーマンは藤本隊員に叫ぶが・・・

 

藤本隊員に攻撃中止を叫ぶが、聞き入れず藤本隊員はミサイルの波状攻撃をしかけミラーマンは被弾し重傷を負てしまう。

 

ミラーマンが動かなくなったのをインベーダーが見届けると、ここぞとばかりニュータウンから怪獣出現させ東京の街を破壊しだす。

 

 

藤本隊員は大変なことをしてしまった。ミラーマンはくるっていなかった!と絶叫。

 

 ミラーマンは残りの力をふりしぼり怪獣と戦うが・・・自らもジャンボフェニックスからの攻撃で重傷を負い、その場で倒れてしまう。

ミラーマンはどうなるのか。


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見どころ:

インベーダーはミラーマンではあの手この手をつかって罠をしかけます。

他のエピソードでもその罠にかかるなと御手洗博士は再三隊員に忠告しますがそこが若気のいたりでまんまと罠にはめられ、えらいことになってしまうというのがストリーを面白くさせるのです。

また紹介しますが若い京太郎にも博士は愛情をもち、立派に育てようというエピソードもありますので、この人間ストリーはミラーマンの最大の売りだと痛感します。


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ミラーマン その5

2013-07-12 12:49:15 | ミラーマン

今回は 安田隊員の杉山元氏、御手洗朝子役の沢井孝子さん、野村隊員役の市地洋子さんの皆様を調べてミラーマンの見どころなどをUPさせていただきます。

まず安田隊員の杉山元氏は役柄では分析能力の高い理系隊員として活躍。主役の京太郎や藤本隊員、村上チーフの3人の個性がかなり強かったので一寸おとなしい印象がありますが、良く見ると結構活躍されており、事象分析もあれば戦闘機にも搭乗しミラーマンの危機を救っている場面もかなりあり、これはもう少しPRできるようにしてあげないと少々気の毒と思いました。

杉山氏の素顔はミュージックの素養もおありでバンドも結成、村上チーフの和崎俊哉氏のような太く低いボイスでなく、歌は高領域でも伸びるタイプと思えます。「戦えミラーマン」レコーディングでは石田信之氏と他沢井孝子さん、市地洋子さんと4人で仲良く歌っておられました。 

なぜか和崎俊哉氏や工藤堅太郎氏が一緒でないのは・・・このお二人はミュージックに弱いからでしょうか?

 

 

ミラーマンでの杉山氏の名演技はいくつかあるとおもいますがその優しそうな性格からいえば「魔の救出作戦」で生き埋めになった幼い少女を歌を一緒に歌ってはげまし、藤本隊員とやっとの思いで救出に成功する場面が名場面と思います。泥まみれになりながらも最後まであきらめなかったその強い意志が感動を呼びました。

 

次に朝子さん。

この方はミラーマン京太郎の恋人役で、最終回まで喜怒哀楽をストレートに出す役柄です。それゆえいまでもファンは本当に多いようです。特に泣くシーンは絶品で、両手を顔に当てて泣き崩れるシーンは何度見ても見事。この人が泣いたら視聴者は泣かせた京太郎が悪いと苦情がでたかもしれません。(おまけに京太郎に平手打ちされたり怒鳴られたりしてましたから。)撮影現場では御手洗博士の宇佐美淳也氏も大変気に入っておられたようです。役柄は京太郎の恋人役かつ御手洗博士が父親であるという設定なのでSGMの特別隊員メンバーとしてもインベーダーと戦っておられました。

この朝子役の沢井孝子さんはWIKIによると大阪住吉区の出身らしく、私と同じ関西人としても身近な存在かもしれません。また時折女優さんとしてCMやTVにも出ておられるようです。2008年には40年ぶりに石田信之さんとのイベントショーにも出演され、朝子さんは40年を経たいまでも、その端正な美しさに磨きがかかり出席者を唸らせたとかです。(詳しくはググッてください)

 お父様と仲良くインベーダーの探知に励んでおられる朝子さん。

 

良く泣くキャラでした。キョータローさん!ひどいわ! とか 特別隊員の仕事は「掃除洗濯役」と安田隊員にいわれふくれていました。

 

しかし沢井さんが光る名演技、名場面は最終回において他にはたしてあるだろうか?というのが私の結論です。朝子さんは最後まで泣いてファンの心をとらえて離しませんでした。この章の演技は本当に見事でした。

 

さて最後になってしまいましたが 野村隊員の市地洋子さん。

この方の役柄はSGMの正隊員でしたので京太郎や朝子さんより位置づけは上のはずです。w しかし、記憶として通信役が多かったのと安田隊員と同じように穏やかな性格でしたので、朝子さんみたいにヒャーヒャー泣くこともなければ、かといって藤本隊員顔負けに命令違反してこまらせる女性隊員でもなかったのでその優等生が災いしてちょっと凡庸になってしまったのは惜しかったかもしれません。

しかし正隊員ですので頭脳も優秀。ジャンボフェニックス戦闘機の操縦もやりこなすエリート女性でした。ちょっと未熟な京太郎に思いを寄せることもないお姉さまであったと感じます。(京太郎さんの奪い合いの三角関係になるとかのストーリーは現在ではあるかもしれませんが当時のシナリオでは出ようはずがないですね。)

ジャンボフェニックスでミサイルをぶっぱなす 野村隊員。かっこええとニコニコ動画ではかなりのコメントが。インベーダーに拉致されてどうなるかと野村隊員の安否をきづかうファンもきっとおおかったはず。ミラーマンの物静かな感じが役を離れてもそれがご性格かもしれないと感じさせます。

ミラーマンの件はこの辺でお開きにしたいとも思いましたが・・・・良く見ると素晴らしい作品ですので最終回につづく名場面を3つ程度順次ご紹介してお開きにしたいと思います。

これからも最後までよろしくお付き合いいただければ幸いです。

 


ミラーマン その4

2013-07-07 09:39:27 | ミラーマン

掘り下げる性格が災いしてまた皆さんに見たくもないようなもの?を書いてごめんなさい。

先般 DVDの特典映像でミラーマンの石田信之氏と工藤堅太郎氏のこともご紹介しましたが両氏のコメントでも子供番組という意識はなく皆で一丸となって良い作品作りに没頭したと仰せでしたので他の役者さんの見どころなどもご紹介しないと不公平かと思いまた性格が災いして 調べてみることにしました。

役者さんの見どころや自分なりに感じたことでまた流します。

今回は

御手洗博士役の宇佐美淳也氏と村上チーフの和崎俊哉氏のことを。


まず御手洗博士ですが役柄設定では62歳の科学者でチームのまとめ役としてインベーダーと戦う頭脳という設定でした。また実際の撮影現場では各役者さんの大先生・大先輩でしたので、尊敬を集めかなり重鎮せおられたことは確かです。

調べてみると 宇佐美氏は 大映の母体である振興キネマ(この時代は現在80~90歳のご年齢の人でないとわからない。)時代からの大役者さんでおられ二枚目スターで活躍されていました。


振興キネマ時代の宇佐美氏。洋風な二枚目ですね。


なぜに宇佐美氏がミラーマンにということですがこれはミラーマンの主監督が大映の特撮巨匠の黒田義之氏(大魔神が有名)であることで同じ円谷プロでもゴジラの制作チームとは異なるチームであったからと思えます。


特攻攻撃をしかける藤本隊員を必死で静止にかかる博士。藤本隊員は幾度となく博士の命令に背いていた。w


宇佐美氏の演じる御手洗博士はミラーマンでは常に冷静な科学者役でしたが時々面白い作品設定があり・・・なんと62歳の科学者なのにジャンボフェニックス戦闘機を操縦する無茶な行動をとって驚かしていました。これは私もお年寄りが高いGに耐えられるのかと心配しました。Www


これが御手洗博士の操縦するシーン。チーフと藤本隊員がいないので私が行く!と有言実行。気を失わないか気ががりでした。w


最終回では 鏡京太郎をに二次元の世界に送ることをあっさり認め??、これは娘の朝子と京太郎の婚約を願わない父親のエゴ?と勘繰りたくなるような感想をいだかせ視聴者からクレームがこなかったのかという隠れたる悩みのシーンもww



問題のシーン。いきなり「帰ってがんばりたまえ!」と京太郎は博士に言われてどう思ったのか・・・
「朝子さんと一緒に暮させてください!」と言ったら博士は怒ったかどうかが気がかりではある。


宇佐美氏はもうすでにご逝去なさいましたが、ミラーマンの御手洗博士はおそらくアニメの御茶ノ水博士とならんで特撮界の重鎮博士の金字塔を打ち立てられておられたのではないでしょうか?


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次に沈着冷静な役柄 村上チーフ 和崎俊哉氏です。



和崎氏は東映に入社され時代劇スターとしてデビュー。 十三人の刺客 の若侍として 敵に果敢に斬りこんでゆくシーンが印象的でした

中央の片岡千恵蔵さんの右となり後ろにおられます。


怪談ビデオで見つけた悪役の村上チーフ

十三人の刺客では一番若手の石塚利平の役で伝令役として奔走。最後は二刀流で壮絶な斬りこみをして玉砕されていました。


その後1969年にフリーになられたようで松竹映画宇宙怪獣ギララの主役とし出演されていました。主に渋い苦み走った役どころが十八番でおられるので時代劇出演が多いのが印象です。




ミラーマンでは藤本武役のアクションスターの工藤堅太郎氏にはかなわないでしょうが結構アクションも多く、工藤氏と同じようにインベーダーを荒業で倒しています。そういえばまだ見ていませんがジャンボーグAという番組でもSGMの隊長役として出ておられたとか。


「藤本やめるんだ!」真に迫る演技。とくに低いボイスで必死で叫ぶシーンは迫力がありました。w


しかし、「藤本よせ!やめるんだ!」とか「こちらSGM村上 応答願います」のようなセリフが多くあまり個人的な悩みどころがないシチュエーションが悔やまれます。作品の設定ではインベーダーの罠にはまり同僚を誤って殺害した罪を背負った元刑事という設定で拳銃発射はご法度。影を背負った男のイメージで定着させられていた感があります。それゆえ拳銃を撃つとか光線銃で敵を倒すというようなこともありませんでした。


WIKIによりますと1938年のお生まれですので75歳。工藤堅太郎氏と同じく好好爺になられています。


和崎氏は時代劇や苦み走った役で貫かれ、それが看板で売り出しておられたようですが、この人 ホームドラマのお父さん役などやらせたら高橋英樹氏よりも人気がでたのでは?と思います。実際のお人柄はちょっとおっちょこちょいでおられるようですので

「お父さん!またパンツさかさまはいているじゃないの!」
「ありゃ!いけねえ!」

なんてホームドラマのママにしかられると面白いと思うんですが。どうでしょう?


数少ない笑顔のシーン。いつも眉間にシワ寄せてがんばっておられましたがこれを見るとホームドラマパパでもいける!


和崎氏も工藤氏と同じように相応のご年齢になられましたが、お元気ならばもっとトークショーとか記念番組に出てこられれば良いと思います。

子供のころに見たウルトラマンのハヤタ隊員、村松キャップと並んでミラーマンの役者さん達についても同様に印象をいだいて我々は大人になっているのですから思い出を売り出すのも重要なセールスと思うのですが。検討していただきたいものです。


番外編 :ミラーマン その3

2013-06-30 10:46:20 | ミラーマン



私は一度見て感動すると、結構掘り下げる性格です。ww


先般ミラーマンの最終回を見て感動したのでDVDのVOL10を買い、皆様に僭越ながらご紹介させていただきました。

DVDなんですが、当初円谷プロダクションの作品を東映がDVDで販売するという・・・円谷=東宝?ゴジラ? というイメージ
がありましたので一瞬戸惑いましたが時代の変遷なのでしょう。平均5~6作入って定価3990円(ネットでは3500円ぐらいでGET)
なのでそれほど高価でもなく まぁ そんなものか と思います。いわゆる適正価格という奴です。

よく調べると特典映像が入っている巻もあり9巻はミラーマンの石田信之氏とSGM隊員の藤本武役、工藤堅太郎氏の豪華対談でしたのでこれはほしかった。即刻買いました。あまり詳細に書くとDVDの販売や著作権に差しさわりがあるといけませんので対談のエピソードで私なりに感じたことなども書いて流していきますね。



まず、主役の石田信之氏は現在でも俳優、劇演出で活躍しておられ、ブログもお持ちのようです。

ミラーマンは石田氏にとっていまでも看板そのもの。主役に選ばれたのも原稿を通信社に忘れたことが運命の入口だったというエピソードを語っておられました。穏やかで優しい語りの中に、先輩達に支えてもらい、自分でもよい作品ができ、自分が死んでも後世の人々に良い作品と語り継がれる自信があると、謙虚な語り草の中にも強い確信を得ておられました。

これは私もそうだと思います。単に怪獣のメルヘンチックなものと異なる 人間くささ、葛藤なども描かれていた個所などは明らかに
ウルトラシリーズとは一線をなすもので、最終回はせっかく人間に戻れて朝子さんと婚約するハッピーエンドを多くの人が期待したと思えるのに見事裏切られ二次元人としてその世界に引き戻される、悲恋の物語にされてしまうあたりは やはり大人の世界の世知辛さ を感じさせる作品と思いました。



当時の思い出を淡々と語る石田氏。派手なアクションは柔道二段の腕前ながらも怖い思いがしたと素直な感想を述べておられました。
特に高いところのアクションが怖くてネックだったとも。

そういえば作品の中で つり橋でインベーダーと格闘するシーンがあるのですが現在ではCGで簡単に合成できますがこの作品ではつり橋から40mぐらい下に川が流れているような現場でのアクションシーンが展開されていました。さぞかし石田氏はひやひやものだったと心中お察しします。

家内がDVDで私と混じって見ていましたが、このシーンを見て「危ないわ!危ないわ!」を連発していました。w




さて、ミラーマンの物語に大変なワサビを利かせておられたのがこの工藤堅太郎氏です。

こちらの画像ではなにか好好爺になられていますが、当時のミラーマンではおそらく村上チーフ(和崎俊哉氏)よりも印象深かったのではと感じます。チーフは二枚目で渋い男の司令官でしたが工藤氏の演じる藤本武は工藤氏のはまり役そのもの。アクションも派手、インベダーをなぎ倒し、命令違反して博士を困らせるし、ミラーマンを誤ってミサイル攻撃で瀕死の重傷を負わせその責任をとって自爆特攻しようとする。(結局それをミラーマンにすくってもらい自爆寸前で命拾い)

そんな熱い男の物語が展開されるのですから昭和世代の我々は工藤氏には大変な共感を覚えます。


工藤氏はベテラン俳優さんで自称アクションスターと語っておられましたが乗馬も得意、「夕日と拳銃」で主役で人気俳優さんとなりその後はTVホームドラマ、時代劇などで大活躍。日本の代表役者さんと言っても過言ではないでしょう。特典映像で誇らしげに語っておられましたが、「いまでも色紙のサインをくださいとリクエストされることがありますがその際 藤本武 て書いてくださいと言われます」とちょっと照れながら、「ちょっと自分てすごいんだ」とにこやかに語られる工藤氏は活達なアクションスターそのもの。いい男です。




これは工藤氏の藤本武兄貴が怪獣にやられた鏡京太郎の絶対絶命のピンチを救うシーン。実際工藤氏は石田氏より10歳年上で兄貴的存在だったとも対談で語っておられます。石田氏は工藤氏のかっこいい色々なエピソードを特別板で語っていましたが 工藤氏は 「おぼえてねーなぁ」ばかりで・・・wwwww。

お二人が共通して「そうだ!」と語っておられたのは

・御手洗博士の宇佐美さんは存在感がとてつもなく大きく、あいさつしないと怒られたと石田氏は(現場での躾の意味でしょう)
 反省していました。

・村上チーフはかっこいい二枚目の役でしたが、実際の和崎俊哉氏のお人柄は ちょっとおっちょこちょい で印象が違うという方ということらしいです。w 

ミラーマンは子供向番組と意識してではなく共演者として一丸となって良い作品作り、人間味のある リアルな作品にしようということで非常に熱く燃えた・・・というのがお二人のバックボーンであるとうなずかれていました。





このミラーマンの脚本を書かれていたのが山浦弘靖氏です。脚本家さんは本来もっとクローズUPされてもいいと思いますが やはりTVでの映像は役者さんが前面にでてくるのでいわば黒子役なのでしょう。


山浦氏の語りはかなり哲学的な語りもありますが、ミラーマンには 人間としての演出のストリーを与えたかった。それがよくも悪くも作品の特色であると解説されています。その背景には戦中はアメリカのB29などがモンスターのイメージと重なり、敗戦後も学生運動や激動の世界を経験してることからそのような何かが作品に影響を与えているのかもしれませんと解説されています。個人的には京太郎と朝子の恋愛感情なども入れたかったらしく、最終回は時間切れでちょっと惜しい気がしたとも。

山浦さんの脚本がウルトラシリーズと同じであったらおそらく平均20%もの視聴率はとれなかったと思え、偉大だなと感じます。




最後に特典映像には光学合成の魔術師 飯塚定男氏が熱く語っておられました。


ミラーマンがなかなかかっこいいと当時思ったのはミラーマンの光線兵器が多種多様であることと今になって思います。

ウルトラシリーズはウルトラマンやウルトラセブンの光線が シャーっ と放たれるとそれを受けた怪獣が
爆発して倒れて終わりですが 


同じ運命にある怪獣もミラーマンの手にかかると

シルバークロスの クリティカルヒット とその ブオーン という特殊な音響や ミラーナイフの連発攻撃  怪獣のひれや触手をずっぱり切り裂くスライサー 光線を跳ね返すディフェンスミラー など、まぁこれだけよく集めたなというぐらいの出来栄えで その作品の制作を一手に 氏が引き受けておられたのです。


現場の意見の兼ね合い調整が大変だったようで、一枚一枚イメージを書き上げて作っていったということです。
朝も夜もなくとにかく仕事に打ち込んでいたとのことで、ここでも熱い戦いがあったのだと感じ入りました。



長々となりますのでこの辺でやめときます。

DVDのへたなPRになるといけませんが、買ってみても損はない作品と思います。
ネットで簡単に手に入るようですので興味のある方は購入されるのも一考の余地があります。


お付き合いいただきありがとうございました。

番外編 :ミラーマン その2

2013-05-19 15:11:11 | ミラーマン
エコ水槽は放っておいも問題ないのでネタがなくなり 番外編でお茶をこのごろ濁しています。お許しくださいね。



先般 ミラーマンのことをご紹介しましたが、ミラーマンは 1971~1972年に放映された番組なので今から42年前のいささか気の遠くなるような過去の番組です。現在私は57歳、当時私は高校1年でしたので現在45歳ぐらいのご年齢の人でなければおそらく
見てもわからない番組ではなかったかと思います。

当時は、怪獣が出てきてやっつけて、地球の平和が戻り、めでたしめでたしという・・・子供向の番組という鑑賞眼でしかとらえれらなかったと思います。しかし現在見てみるとストリーが明らかにウルトラマンより複雑で、演技の上手いベテランの役者さんが勢ぞろいの豪華キャスト番組であったとことも事実です。

色々な番組の最終回というのは気になるものですが、このミラーマンの最終回も大変秀逸な最終回です。大人のにおいの漂う、決してなんでもかんでもハッピーエンドで終わらない、哀愁のただよう最終回で名曲「戦えミラーマン」がバックにながれ、涙腺が思わずゆるんでしまいます。

貴重な最終回なので長くなりますが、ぜひとも皆様にご紹介したく思います。

最終回はインベーダーが最終手段惑星Xを地球に激突させ地球と地球人を滅ぼすとともに、みずからはその地球の周回軌道に惑星のかけらが残れば、やがて地球と同じ環境が得られ事実上は地球をうばったことと同じになるのでインベーダーはその邪悪な計画を実行します。しかし防衛隊とSGM(御手洗博士との研究者)の抵抗で惑星引力装置で惑星Xを破壊することができる段階にまで至ります。インベーダーは最強の怪獣を2頭送り込みその装置の破壊とミラーマンの抹殺をたくらみます。

そこで・・・



インベーダーの送った怪獣と戦おうとして変身した主人公 鏡京太郎は御手洗博士の娘である 朝子にその変身シーンを見られてしまい朝子がミラーマンは鏡京太郎であることをここではじめて知ってしまいます。朝子は鏡京太郎を慕って思いを寄せることから大変なショックを受け、怪獣と戦おうとする京太郎を阻止します。





実は京太郎の体にはインベーダーが京太郎を拉致し、戦いに多大なエネルギーを消費すると大爆発するエネルギー自爆装置を埋め込んでおり、2頭もの怪獣を相手にしては自爆が免れない危険がはらんでいるのを朝子もミラーマンの過去の戦いでも知っておりミラーマンの死は京太郎の死でもあることから必死で止めにかかります。

だが、鏡京太郎は自分は地球を救う使命で生まれてきたのだから今いかなくてはならないと・・・朝子に平手打ちをしてでも朝子をはねよけて変身し怪獣と戦います





二頭の怪獣の死闘が始まり引力装置を破壊しようとする怪獣を寄せ付けず必死でミラーマンは戦いますがミラーナイフやスライサー、シルバークロスなどの武器の総力戦でやっとのことで仕留めるのですが自らも行き倒れに・・・


ミラーマンの運命やいかに・・・




ミラーマンの活躍でインベーダーの星惑星Xを破壊することに成功し、神はミラーマンを見捨てることなく、なんとか無事で地球の危機も救うことができた。ミラーマンの使命が終わったことに感謝し御手洗博士は京太郎を朝子のところに連れて行こうとします。

すると京太郎の父があらわれ、御手洗博士に 京太郎をインベーダーに破壊された二次元の世界の再構築のために京太郎を二次元の世界に返してほしいと懇願します。博士は涙をこらえ声を振り絞って わかりました お返しします と約束します。


そしていよいよ 別れの時が。



夕焼けの光が美しい海岸をバックに 京太郎は朝子に別れを告げに来ます。二次元の世界に戻るために。




涙が止まらない朝子。それをやさしくいたわり 君のことは一生忘れないよ となだめる京太郎。




別れのキスを。




ペンダントの光を変身に使うときは二次元への片道切符。ペンダントを空中に投げその光の中に京太郎は吸い込まれ二次元の世界にもどってゆきます。




残ったペンダントを形見のごとく拾い上げ、そっと胸に引き寄せる朝子




しかし、京太郎はきっと二次元の世界で自分とともに生きているのだと言い聞かせ、朝子の涙は柔らかな微笑みに変わってゆくのでした。




さようならミラーマン。ありがとう。SGMのメンバーも京太郎の二次元の世界の帰還の無事とそこでの健闘を祈るのでした。



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おなじようなラストシーンは 400年前の武士が現代にやってくる映画の「満月」でも見られますが、ミラーマンのほうのラストシーンの方が臨場感がありラストシーンに限って言えば個人的にはミラーマンのほうに軍配をあげたいと思います。


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いまは相応なご年齢になられましたが主人公、鏡京太郎(石田信之さん)御手洗朝子(沢井孝子さん)と同等に脇をかためる名ベテラン役者さんのご紹介もしておきましょう。(WIKIにそれぞれリンクしていますのでもっと知りたい方はそちらでどうぞ)




御手洗博士役の 宇佐美淳也さん

当時キャラの中では一番ご高齢です。事実1910年にお生まれで1980年に69歳の若さでお亡くなりになりました。振興キネマ時代に活躍の二枚目スターでおられ、当時では時代劇や現在劇のボス役などで活躍されておられたようです。ミラーマンでは御手洗博士役の重鎮として画面に威厳を漂わせておられました。




SGM村上チーフ役の 和崎俊哉さん

SFより時代劇のほうによく拝見する役者さんのような気がします。浪人役とか代官役とか。渋い二枚目で1938年のお生まれとかですからミラーマンの時は33歳です。なんだか40歳ぐらいに落ち着いて見えます。東映の十三人の刺客にも出演されていました。ジャンボーグAにも出演され、とにかくかっこいい二枚目さんでした。




SGM藤本隊員役の 工藤堅太郎さん

「夕日と拳銃」の主人公を皮切りにウルトラQや数々の番組に出演する当時と今でも人気のある俳優さんです。二枚目アクションを得意とし乗馬の技術はすばらしく、また次郎長の子分「灰神楽の三太郎」などのひょうきんな三枚目役もこなす全天候型の役者さんです。いまは俳優養成所の教授となっておられるようです。



SGM安田隊員役の 杉山元さん

他の役者さんがアクションを基本とされるのでややおとなしい役柄でしたが、科学者で分析役を一手に引き受けるかたわらジャンボフェニックス号も操縦する研究者として活躍。ちょっと走り気味な藤本隊員に落ち着きを与えるような味のある役者さんでした。





SGM野村隊員役の 市地洋子さん

昭和時代の美人です。なにか控えめなところにも女性の美しさを漂わせる当時の人気女優さんでおられたことは間違いないです。他の
役でご活躍の印象は少ないのですが隠れファンも多く、ニコニコ動画をみると野村隊員のファンがかなりいることに驚きます。



昭和の世代でしか味わえないミラーマンの世界でした。



番外編 :ミラーマン

2013-04-13 22:25:48 | ミラーマン


ボヤキばかりではいけません・・・老害なんて言われそうです。魚のことは休憩ですがまた番外編を。

さて、もう私も60歳に近い(笑)年齢ですので昭和の世代の おじさんですから ついついノスタルジーにふけってしまいます。

先般 私の世代のヒーローは数あれど ウルトラマン ウルトラセブン と言いましたが、 1970年にもなると私も少年から中学になってしまいました。しかしヒーロー物は飽き足らず勉強もせずにTVに明け暮れていました。w

その中で代表作は仮面ライダーなどもあったと思いますが、怪獣もののジャンルでは私の場合はミラーマンでした。




二次元の世界に生きる二次元人??????との合いの子???の鏡京太郎という主人公がミラーマンとなって人類の敵 インベーダーと戦うといったストリーなんですが 改めてみるとかなり凝ったストリーでウルトラシリーズと比較するとかなり人間の弱みとかミラーマンを人間側が半殺しにしたりとか(笑)起伏に満ちているうえにアクションも派手。かなり驚きです。
ミラーナイフなど光の武器も色々に変化してそれも最大の売りでした。

そのアクションのため、主人公の石田信之さんは火傷したり骨折ったりとさんざんだったらしいです。w


いまではもう・・・おじいちゃん になってしまわれた渋い二枚目 和崎俊哉 さんや ちゃきちゃきの江戸っ子風 工藤堅太郎さんなどが画面せましとアクション演技をされているのも印象的です。




ミラーマンの歌を作曲したのは 冬木透 という方でウルトラセブンのテーマで有名なんですが

「戦えミラーマン」 などは 大変美しい旋律で埋もれてしまったのは残念でした。一度聞いてみてください。
(イヤホーンなどの方が美しいメロディがきけますよ)

オリジナルバージョン YOUTUBE

インストルメンタルバージョン YOUTUBE

ニコニコでも動画見れるようですよ。


歳はとるけどいつまでも子供の私なのでした。