私は一度見て感動すると、結構掘り下げる性格です。ww
先般ミラーマンの最終回を見て感動したのでDVDのVOL10を買い、皆様に僭越ながらご紹介させていただきました。
DVDなんですが、当初円谷プロダクションの作品を東映がDVDで販売するという・・・円谷=東宝?ゴジラ? というイメージ
がありましたので一瞬戸惑いましたが時代の変遷なのでしょう。平均5~6作入って定価3990円(ネットでは3500円ぐらいでGET)
なのでそれほど高価でもなく まぁ そんなものか と思います。いわゆる適正価格という奴です。
よく調べると特典映像が入っている巻もあり9巻はミラーマンの石田信之氏とSGM隊員の藤本武役、工藤堅太郎氏の豪華対談でしたのでこれはほしかった。即刻買いました。あまり詳細に書くとDVDの販売や著作権に差しさわりがあるといけませんので対談のエピソードで私なりに感じたことなども書いて流していきますね。
まず、主役の石田信之氏は現在でも俳優、劇演出で活躍しておられ、ブログもお持ちのようです。
ミラーマンは石田氏にとっていまでも看板そのもの。主役に選ばれたのも原稿を通信社に忘れたことが運命の入口だったというエピソードを語っておられました。穏やかで優しい語りの中に、先輩達に支えてもらい、自分でもよい作品ができ、自分が死んでも後世の人々に良い作品と語り継がれる自信があると、謙虚な語り草の中にも強い確信を得ておられました。
これは私もそうだと思います。単に怪獣のメルヘンチックなものと異なる 人間くささ、葛藤なども描かれていた個所などは明らかに
ウルトラシリーズとは一線をなすもので、最終回はせっかく人間に戻れて朝子さんと婚約するハッピーエンドを多くの人が期待したと思えるのに見事裏切られ二次元人としてその世界に引き戻される、悲恋の物語にされてしまうあたりは やはり大人の世界の世知辛さ を感じさせる作品と思いました。
当時の思い出を淡々と語る石田氏。派手なアクションは柔道二段の腕前ながらも怖い思いがしたと素直な感想を述べておられました。
特に高いところのアクションが怖くてネックだったとも。
そういえば作品の中で つり橋でインベーダーと格闘するシーンがあるのですが現在ではCGで簡単に合成できますがこの作品ではつり橋から40mぐらい下に川が流れているような現場でのアクションシーンが展開されていました。さぞかし石田氏はひやひやものだったと心中お察しします。
家内がDVDで私と混じって見ていましたが、このシーンを見て「危ないわ!危ないわ!」を連発していました。w
さて、ミラーマンの物語に大変なワサビを利かせておられたのがこの工藤堅太郎氏です。
こちらの画像ではなにか好好爺になられていますが、当時のミラーマンではおそらく村上チーフ(和崎俊哉氏)よりも印象深かったのではと感じます。チーフは二枚目で渋い男の司令官でしたが工藤氏の演じる藤本武は工藤氏のはまり役そのもの。アクションも派手、インベダーをなぎ倒し、命令違反して博士を困らせるし、ミラーマンを誤ってミサイル攻撃で瀕死の重傷を負わせその責任をとって自爆特攻しようとする。(結局それをミラーマンにすくってもらい自爆寸前で命拾い)
そんな熱い男の物語が展開されるのですから昭和世代の我々は工藤氏には大変な共感を覚えます。
工藤氏はベテラン俳優さんで自称アクションスターと語っておられましたが乗馬も得意、「夕日と拳銃」で主役で人気俳優さんとなりその後はTVホームドラマ、時代劇などで大活躍。日本の代表役者さんと言っても過言ではないでしょう。特典映像で誇らしげに語っておられましたが、「いまでも色紙のサインをくださいとリクエストされることがありますがその際 藤本武 て書いてくださいと言われます」とちょっと照れながら、「ちょっと自分てすごいんだ」とにこやかに語られる工藤氏は活達なアクションスターそのもの。いい男です。
これは工藤氏の藤本武兄貴が怪獣にやられた鏡京太郎の絶対絶命のピンチを救うシーン。実際工藤氏は石田氏より10歳年上で兄貴的存在だったとも対談で語っておられます。石田氏は工藤氏のかっこいい色々なエピソードを特別板で語っていましたが 工藤氏は 「おぼえてねーなぁ」ばかりで・・・wwwww。
お二人が共通して「そうだ!」と語っておられたのは
・御手洗博士の宇佐美さんは存在感がとてつもなく大きく、あいさつしないと怒られたと石田氏は(現場での躾の意味でしょう)
反省していました。
・村上チーフはかっこいい二枚目の役でしたが、実際の和崎俊哉氏のお人柄は ちょっとおっちょこちょい で印象が違うという方ということらしいです。w
ミラーマンは子供向番組と意識してではなく共演者として一丸となって良い作品作り、人間味のある リアルな作品にしようということで非常に熱く燃えた・・・というのがお二人のバックボーンであるとうなずかれていました。
このミラーマンの脚本を書かれていたのが山浦弘靖氏です。脚本家さんは本来もっとクローズUPされてもいいと思いますが やはりTVでの映像は役者さんが前面にでてくるのでいわば黒子役なのでしょう。
山浦氏の語りはかなり哲学的な語りもありますが、ミラーマンには 人間としての演出のストリーを与えたかった。それがよくも悪くも作品の特色であると解説されています。その背景には戦中はアメリカのB29などがモンスターのイメージと重なり、敗戦後も学生運動や激動の世界を経験してることからそのような何かが作品に影響を与えているのかもしれませんと解説されています。個人的には京太郎と朝子の恋愛感情なども入れたかったらしく、最終回は時間切れでちょっと惜しい気がしたとも。
山浦さんの脚本がウルトラシリーズと同じであったらおそらく平均20%もの視聴率はとれなかったと思え、偉大だなと感じます。
最後に特典映像には光学合成の魔術師 飯塚定男氏が熱く語っておられました。
ミラーマンがなかなかかっこいいと当時思ったのはミラーマンの光線兵器が多種多様であることと今になって思います。
ウルトラシリーズはウルトラマンやウルトラセブンの光線が シャーっ と放たれるとそれを受けた怪獣が
爆発して倒れて終わりですが
同じ運命にある怪獣もミラーマンの手にかかると
シルバークロスの クリティカルヒット とその ブオーン という特殊な音響や ミラーナイフの連発攻撃 怪獣のひれや触手をずっぱり切り裂くスライサー 光線を跳ね返すディフェンスミラー など、まぁこれだけよく集めたなというぐらいの出来栄えで その作品の制作を一手に 氏が引き受けておられたのです。
現場の意見の兼ね合い調整が大変だったようで、一枚一枚イメージを書き上げて作っていったということです。
朝も夜もなくとにかく仕事に打ち込んでいたとのことで、ここでも熱い戦いがあったのだと感じ入りました。
長々となりますのでこの辺でやめときます。
DVDのへたなPRになるといけませんが、買ってみても損はない作品と思います。
ネットで簡単に手に入るようですので興味のある方は購入されるのも一考の余地があります。
お付き合いいただきありがとうございました。
魚からテーマが離れてすみません。
しかしウルトラシリーズなどを見てきた私の世代では
ミラーマンも印象深いのですがなにぶんにも
43年前の作品で気が遠くなるのですが画面の
中には役者さんが真剣に演じ見るものを感動させる
パワーは不滅です。
そのようなものに敬意を払ったと思っていただけば
幸いです。
ミラーマンは43年前なんですね。
どーりで観た記憶がないはずだわw
私は大場久美子のコメットさんが好きですww
>特撮ブログになったのですね。ええ、わかりますw
ネタ切れのときはこれですわ。
エコシステムはなにもしなくてもよいのでネタつくりに
困ります・。wwwww
ひさしゃんの世代はもっと若いのでご覧になって
いないでしょうね・・・。DVDもあるし一部ニコニコ
などで見れるようなので試しにみてください、
まぁ 昭和の世代の作品なんで古いといえば
古いです。w
コメットさんも良かったですね。
大場久美子さんの新しいバージョンですね、
昔は九重由美子さんという人がやっていました。