goo blog サービス終了のお知らせ 

つれづれの記

日々の生活での印象

数学ブーム その2 2a

2011年09月02日 22時18分45秒 | 日記

2011年9月2日(金) 数学ブーム その2

 

 

先日、当ブログで

    数学ブーム その1 1a、1b、1c(2011/8/29)

の記事を載せたが、今回は、その続編である。

 

前回は、下記のオイラーの公式

 eiθ=cosθ+isinθ 

が、出来るまでの経過をたどったが、他の方法によっても、この公式に到達できるので、それを示しながら、ネイピア数eや、円周率πについて、触れることとしたい。

 

既に、18世紀には、微分積分学から発展して、各種関数の、無限級数による展開が可能になっている。 オイラーの公式は、この、関数の展開を用いて、比較的容易に導き出せる。

オイラーの公式に出てくる各関数は、マクローリン展開により、以下のように、無限級数に展開できる。

○指数関数 e=1+X/1!+X/2!+X/3!+X/4!  

                       -------+X/n!+----------

 

○三角関数 

cosX=1-X/2!+X/4!-X/6!+-------

          +(-1)2m/(2m)!+ --------

 

sinX=X-X/3!+X/5!-X/7!+ ------

          +(-1)m-12m-1/(2m-1)! +--------     

 

これらの、展開式を使って、以下に、オイラーの公式を求める。

 

指数関数eで、変数を、オイラーの公式にある、複素数に拡大し、X=iXとして(iは虚数単位)展開すると、

iX =1+iX/1!+(iX)/2!+(iX)/3! +

     (iX)/4!+(iX)/5!+(iX)/6!+(iX)/7!

     --------+(iX)/n!+-----------

=-1であるから

  =1+iX/1!-X/2!-iX/3!+X/4!+X/5!-  

/6!-iX/7!+-------+(-1)m-12m-1/(2m-1)!  

+(-1)(iX)2m/(2m)!+ --------

={1-X/2!+X/4!-X/6!+---+(-1)(iX)2m/(2m)!--}+i{X/1!-X/3!+X/5!----(-1)m-12m-1/(2m-1)! ---} 

 

ここで、{ }内を、上述の、三角関数の展開式に置き換えると

=cosX+isinX

即ち、

iX=cosX+isinX

の、オイラーの公式が得られる。

 

前のブログで、オイラーの公式を導くにあたって、極限状態での近似を使ったことなどを述べたのだが、微分積分の考え方と同じであったと言え、上記のように、展開式によっても、公式が正しかった事が証明できる、と言うことであろう。

微分積分学から発展した、無限級数による関数展開については、これ以上の深入りはしない。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 原発の全面停止 | トップ | 数学ブーム その2 2b  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事