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日々の生活での印象

家紋の話とCI

2012年11月01日 14時07分47秒 | 日記

2012年11月1日(木) 家紋の話とCI

 

 

 時々、尺八の演奏会で、自分が身に着ける紋付袴のことから、これまで、和装に関し

     ・和装の帯     (2012/10/19)

     ・和装の着物    (2012/10/24)

     ・和装の袴 その1 (2012/10/27)

     ・襠(まち)の話  (2012/10/29)

     ・和装の袴 その2 (2012/10/31) 

 

を話題として、当ブログで扱って来たが、今回の、家紋の話とCI で一区切りとしたい。

 

 尺八の演奏では、紋付袴が正装とされる。 袴は、最初から新調したが、紋付は、暫くの間、父親譲りのものを着ていたので、自分の家の家紋については、良く分かっていたし、結構、馴染みもあった。

10年程前に、近くの呉服屋で紋付を新調する時に、家紋を入れて貰った。紋は、「丸に違い鷹の羽」である。

  丸に違い鷹の羽 紋 

5か所に入る紋の入れ方には、染め抜きや、刺繍もあると言われたのだが、結構な値段である。結局、リーゾナブルな価格で出来る方法で、やって貰った記憶がある。 

  鷹の羽を使った、同種の家紋には、重ねが逆になった「右重ね違い鷹の羽」、丸い外枠がついていない「違い鷹の羽」、二枚の羽が、縦に平行している「並び鷹の羽」、「丸に並び鷹の羽」等があるようだ(【代表的家紋一覧表】 江戸・東京日本橋 天代家系譜。)

 

 家紋については、最近では、核家族化の進行と共に「家」の意識が薄くなり、封建的で、身分制度の匂いがする、と言ったことで、使われることが少なくなっているが、でも、ネットで見ると、根強い人気もあるようだ。 我が国の家紋の、デザインのもととなったカテゴリーの種類としては、2百種以上もあり、それぞれのバリエーションを含めた全体の家紋の数は、数千に上ると言う。 

或るデータでは、種類として 

   植物37 器財28 建造物7 動物8 文様13 天体等6 文字5 他1 

が挙げられていて、これらにヒントを得て、対称形、非対称形の、多くの家紋がデザインされている訳だが、一つの文化領域を形成して来ている、と言えよう。(家紋の一覧 - Wikipedia

 

 使用頻度などから選ばれた、以下の様な、家紋のベスト5、ベスト10なるものが、あるようだ。 (五大紋 - Wikipedia

   5大家紋   藤(フジ)  桐(キリ)  鷹の羽(タカノハ)     木瓜(モッコウ) 片喰(カタバミ)

  10大家紋   5大家紋に、以下を追加 

           蔦(ツタ)    茗荷(ミョウガ) 沢瀉(オモダカ) 柏(カシワ)   橘(タチバナ)

                   

 ここにある家紋10種の内、9種は植物というのもやや不思議で、1種だけの動物が、我が家紋である、鷹の羽紋とは、なんとなく嬉しくなるが、それだけ、ポピュラーで、珍しいものではない、と言うことでもある。

 

  自分の家紋のことで、墓石の事に触れておきたい。少し前になるが、近くで、墓地の売り出しがあったので買い求め、安住の地として、ささやかなスペースを使用する権利を取得したのだが、その際に、生前だが、墓碑も作った。その時に、石屋に勧められ、花立てに、○○家と書き入れ、家紋を入れて貰ったのである。そう大きな意味は無いのだが、なにかしら、先祖との繋がりが増えたように、感じることである。 

 

   時代劇や大河ドラマによく出て来る武将には、勿論、それぞれの家紋がある。 

超有名なのが、TV時代劇の「水戸黄門」の中で、格さんが見せる印籠にある、徳川将軍家の、三つ葉葵の紋所である。 

  この葵紋は、徳川将軍家と、徳川御三家しか使えなかったようだが、将軍家の葵紋は、御三家のそれとは、細部が微妙に違っていたようだ。将軍の代理と言える御老公の印籠の紋は、水戸徳川家のものでなく、将軍家のものだったと言う。その細部を、目ざとく瞬時に確認したからこそ、周囲があのように、畏れおののいた、という筋書きのようで、識別眼の凄さには感心する。(TBS「水戸黄門大学」/社会学部:道具箱

  

  徳川家康 徳川葵

 その他の、良く登場する定番武将の家紋は、以下のようになる。

           

などなど、挙げれば切りが無い。 

 特に、最後の2紋などは、超簡潔で、遠くからでも、はっきりと他と区別できる、という点で、優れているといえようか。

 

 

   話変わって、現代の企業・団体や、イベント等では、シンボルマークやCIが盛んに作られており、街の中は、これらで溢れている。 

例えば、三菱グループの現在のロゴは、古い、二つの家紋から作られたようだ。     

      

 今を時めく、iPhone等で有名な、アップルコンピュータは、シンプルな、齧った りんご だが、最近、カラーから黒に変わったようだ。    

 

 コンビニのセブンイレブンの看板は、赤―緑―オレンジ 三色のカラフルな横縞模様で、遠くからでも所在が識別でき、現代の流通戦争での、優れた旗印といえようか。 

      

 これらは、企業イメージの向上に貢献していると言える一方、逆に言えば、企業としてexcellentだからこそ、シンボルマークに対して、信頼感が湧くのだろう。


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