特別のお客を迎える「貴賓室」は 北側に造られた。
普通常識では、南に面した日当たりの良い、明るい
部屋を「応接室」にする。庭園も見渡せるような
所だ。
それが「北側」とは。村野藤吾は、「陽の当たる
部屋は、太陽の動きに左右される。陽が廻れば
まぶしくてカーテンを閉めたり開けたり。
北側なら、一日中、晴れの日も雨の日も、天気や
時間に左右されずに、一定の重厚さを醸し出せる。
そして、村野は、床の絨毯に仕掛けをほどこした。
窓辺は明るく、部屋の奥ほどグレイを濃く、グラディ
エーションにしてあるのだ。
こうすることで、北側なのに、陽が差しているかの
ような情景になる。このように、各部屋の絨毯の
模様まで、すべて村野藤吾自身がデザインし、
特注なのだ。
庭に面していない北側の部屋ということは、特に
VIPを迎えた時など、外から覗かれないという
効果もあった。
普通常識では、南に面した日当たりの良い、明るい
部屋を「応接室」にする。庭園も見渡せるような
所だ。
それが「北側」とは。村野藤吾は、「陽の当たる
部屋は、太陽の動きに左右される。陽が廻れば
まぶしくてカーテンを閉めたり開けたり。
北側なら、一日中、晴れの日も雨の日も、天気や
時間に左右されずに、一定の重厚さを醸し出せる。
そして、村野は、床の絨毯に仕掛けをほどこした。
窓辺は明るく、部屋の奥ほどグレイを濃く、グラディ
エーションにしてあるのだ。
こうすることで、北側なのに、陽が差しているかの
ような情景になる。このように、各部屋の絨毯の
模様まで、すべて村野藤吾自身がデザインし、
特注なのだ。
庭に面していない北側の部屋ということは、特に
VIPを迎えた時など、外から覗かれないという
効果もあった。